
遠くを。[2016年03月12日(Sat)]
車の免許を取ったのは約20年前。
綺麗なお姉さん教官を
期待しながら通ったものの、
練馬区にあるその北豊島園自動車学校は、
そりゃーものの見事に
おじさんオンパレードだったのでした。残念無念。
その おじさん's の中に、
佇まい、仕草、コトバの強さなどに、
やんちゃな雰囲気を漂わすおじさん教官がいました。
やんちゃおじさん教官は、確かこんなことを。
「 いいか、運転をするときは、
近くを見てたらダメなんだぞ、
怖いかもしれないけど、遠くを見ながらするんだ。 」
「 怖くて近くばかりを見てたら真っ直ぐ走れない。
逆に、怖くても遠くを見てたら真っ直ぐ走れる。 」
「 近くを見ていたら遠くは見れない、
でも、遠くが見えていれば近くは見えるんだ。
だから勇気を出して、遠くを見るんだぞ。いいな? 」
スクールウォーズ的な凄みを感じさせながら、
そんな話をしてくれたのでした。
昨日、3月11日。
5年前のことを思い出してたら、
みんながみんなやれることがあって、
それは、それぞれ違うんだよなと思ってたなと。
で、『 龍馬伝 』でのコトバが頭をよぎりました。
『 世の中を知るいうことは、
みんなと同じような人間に
なることではないぞね、龍馬。
おまんらしい生き方を探しなさい。
それを見つけてこそ、
自分が何を成し遂げるために
生まれてきたかが見つかるがじゃ。 』
5年前、毎日のように自分に投げかけてた、
「 オレだからこそ出来ることって何なんだろう? 」
という問い。それは単純に職業という話しではなくて、
仕事もそれ以外も含めた「 人生すべて 」を使って出来ること。
最近その「 遠く 」を見れてなかったなぁ…
答えは一生わからないかもしれないけど、
その問いの投げかけだけはもっともっとしていこう。
遠くを見ながら運転できるようになると、
街の風景や人の表情、いろんなものも見えてくるもんね。
『 君は何者じゃ。
何のためにこの天の下におる。
君がやるべきことは何なんじゃ。
考えるな。己の心を見ろ。
そこにはもう答えがあるはずじゃ。 』
「 龍馬伝 」 ・吉田松陰
