
自らに由る。[2016年03月02日(Wed)]

ちょっと前、
西東京市立谷戸第二小学校にて
授業の講師をさせてもらいました。
6年生2クラスを対象にした総合の授業で、
テーマは「 おもてなし 」。わーお、ちょっと高貴…。
mfで意識していることや日本と外国の違いなどを
話してもらいたいというオファーだったのでそれならと。
子供たちが事前に考えた質問と
そこで思いついた質問をみんなの前で挙手して質問、
で、こっちがそれに答えていくという形式。
挙手しての質問だとあまり出ないんじゃいか、
とちょっと心配してたのですが、全っ然そんなことはなく、
むしろ時間内におさまらないほどの質問ラッシュ!
「 アリサカさんにとって “ おもてなし ” って何ですか? 」
「 外国で感じた “ おもてなし ” を教えてもらえませんか? 」
「 お店で実践されていることは何ですか? 」
「 お店で働いていてどんなところが楽しいですか? 」
といったものから、
「 大変に失礼な質問かもしれませんが、
これまでの人生で
立ち直れないようなつらい経験をされたとき、
どうしてきましたか? 」
というディープなもの、そして、
「 コーヒーは好きですか? 」
というライトなものまで(笑)
いろいろな質問を投げかけてくれました。
なのでこっちも、
入ってきたお客さんをまず感じとって、
どうコンタクトするか、どんなコトバを選んで、
どんな風に投げかけるか、または投げかけないか、
というmfでの話しや、
ブラジルで仲の良かった少年がしてくれたおもてなし話し、
コスタリカの路線バスの運ちゃんワールドの話し、
海沿いのカフェでハプニングが起きたときの
店員さんの驚きのナイス対応の話し、
などなど、あっちこっちな話しを。
そう、ふたクラス目の授業中、
お盆に料理を乗せてお客さんに出すという話しのとき、
近くにあった本をお盆にして実演したのです。
その本はまさかの「 カクテル図鑑 」。
授業が終わって
その持ち主の女の子がわかったので話しを聞いてみると、
「 色がすごくキレイだから大好きなんです・・・ 」
さらに、こんなことを。
「 ワタシ、バーテンダーになるのが夢なんです。
前にテレビですごくカッコいいバーが紹介されていて、
おっきくなったら絶対にそこで働きたいと思ってるんです。 」
自分のココロに夢中になれてて、ほんと素敵すぎる。
あと嬉しかったのが、
ひとクラス目の授業の最後に、
クラスの代表4人がお礼を述べてくれたのですが、
一人ひとり形式的なコトバではなく、
そおれぞれが授業で感じた想いを、
具体的に、一生懸命に伝えてくれたこと。
それこそまさに「 おもてなし 」でした。マジで嬉しかった!!
キッズたちよ、「 自らに由って 」生きていこーぜ。
『 子供は子供として
完成しているのであって、大人の模型ではない。 』
作家 寺山修司
