NPOって給料もらえるの? [2009年05月01日(Fri)]
こんにちは
![]() いよいよ明日からGW ![]() 皆さんのご予定はいかがですか? 僕はできた時間を有効に勉強と旅行に費やしたいと思います。 さてさて、今日はそんな勉強と旅行の資金源となる 給料のお話です。 「NPOはボランティアだから給料なんて貰っちゃ駄目だ」この言葉を直接、耳にしたことがあります。 正直、悲しくなりましたが、これが世間一般的な考え方なのかもしれない。 そう思ったらまだまだ世間にNPOの概念が曖昧なまま定着しちゃっているんだなって 実感しました。 NPOで働く人が給料をもらっちゃいけないなんてことは 一切ありません。 大抵の団体の給料はグッズなどの収益やあるいは指定されていない寄付などから 構成されており、NPO職員は立派な働き方の一つなんです。 なぜ、認識のズレが生じるのか、 それはボランティア、NPOの定義が詳しくされないまま、 言葉が一人歩きしてしまったからだと僕は思います。 ボランティアが日本で広まった 第一波はベトナム戦争 そして第二波が阪神淡路大震災 その中で「ボランティアは無償で自分の労働力、時間を提供するもの」 そう認識され始め、やがてその後、法も整備されできたNPOという団体が ボランティア団体の正式名称のような誤解にまでつながってしまいました。 ボランティアはそもそも「自由意志で決定する」ようは 「自発的」という意味です。 つまり、無償で何かをするとかを決める前段階の 行動(はじめの一歩)のことなんです。 そこがまずはっきりされていないことから 日本ではボランティアもNPOも曖昧なまま使われ、 「あなたたちの給料のために私は寄付したんじゃない」 そんな意見もでてしまうんです (もちろん、使う先の事業を指定して寄付することもできますが) だからこそ私たちNPOは資金源、そして資金の出所をはっきりと 伝える義務があるのです。 さて、具体的にお金の話ですが、 正直なところ、まだまだNPO業界は整備されていません。 NPO白書2007の統計によれば、 NPO職員の平均月収は 男性平均17万4000円 女性平均14万9000円 全体平均は15万8000円 これでは自分の生活さえうまくいかないじゃない…と思われがちです。 でもそんな現状の中で、職員の給料に充てられる助成金なども存在します。 あるいはテラ・ルネッサンスだけの特別なケースかもしれませんが、 支援者様がスタッフのみなさんでと果物を送ってくださったり、 毎年、お米を送ってくださったり、 心のこもったものでのご支援のおかげで、スタッフも健康に過ごすことができています。 個人的な感想ですが、NPO職員はお金では買えないものを手に入れることが できると思うんです(もちろん、どんな職種でもそうかもしれませんが)。 ふと4月に交換した名刺を眺めてみます。 高知で出逢ったネッツトヨタ南国の皆様、 各々の地域でビルメンテナンスなどを行っている経営者の方々、 ディズ二ーランドで働き、その学びをいかして現在はコンサルティングをされている方、 学校の教頭先生、銀行員、新聞記者、フォトジャーナリスト、大学教授、jica職員、大学のボランティアセンターの方、環境系の法人に新卒で入った同志、すごい経歴の大学生… 到底、入社1ヶ月目では集められない財産を僕は手に入れることができました。 団体に関わるすべての人と 心と心でつながっていることを実感し、 この輪の中で もっともっと人間力を磨いて成長しようと感じました。 そして僕は今やっと、 今日までに出逢った方々から お金より大切なギフトをもらっていることに気付きました。 http://www.youtube.com/watch?v=d1_7-xtlNEU |