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「東アジア海洋会議」への関心 [2021年05月08日(Sat)]
毎日皆さんがどんなテーマに関心を持って「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」にアクセスしているかその状況を眺めているが、この3日間は2015年11月28日に掲載した「ベトナム・ダナン市で「東アジア海洋会議2015」開催(1)」へのアクセスが群を抜いて多くなっているのに気がついた。
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1181 参照

私の海洋政策ブログでは読者の皆さんがその関心に応じて最近の記事だけでなく、かなり前に載せた記事にもアクセスしていただいていることはこのブログでも時々言及してきた。
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2001等参照
しかし、5年以上前に掲載した記事に、5月5日に56件、6日に34件、7日に10件と計100件ものアクセスが集中的にあるのは珍しい。

何故こんなにおおぜいの人がこのブログを見に来てくれているのだろうか…と考えているうちに、2021年は、3年ごとに開催される「東アジア海洋会議」の第7回が開催される年であることに気が付いた。

そこで調べてみると、第7回東アジア海洋会議EAS Congressが 「Charting a New Decade of H.O.P.E. (Healthy Oceans, People, and Economies)」というテーマを掲げてカンポジアのシアヌークビルで12月1-2日に開催されることが分かった。
http://pemsea.org/east-asian-seas-congress-2021 参照

おそらくはこの第7回東アジア海洋会議に日本から参画する皆さんのうちの誰かが私のブログをみて、会議の準備の参考にするためにこれをまわりのみなさんと共有した結果がこの集中的アクセスなのではないかと思われる。

私としても、皆さんがそのような形で私の海洋政策ブログを活用していただくのは大変嬉しい。

私は、PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)が開催する東アジア海洋会議には2003にマレーシアのクアラルンプールで開催された第1回会議から参加していて、その運営にも深く関わってきたので海洋政策研究所長を退任するまでは本ブログでもその活動を積極的に取り上げてきた。
それら、そしてその基となるPEMSEAの活動について関心のある方は、どうぞ「海洋政策ブログ」のカテゴリ―7「PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)」を覗いて参考にしてください。
https://blog.canpan.info/terashima/category_7/
Posted by 寺島紘士 at 10:47
第6回東アジア海洋会議、11月に開催 [2018年05月02日(Wed)]
今日は5月1日、今日も休暇を取って八重原を楽しんでいる。
5月のスタートを迎えて、八重原の木々は、さらに緑に深みを増してきているようで見ていて飽きない。

そんな中でマニラに事務所を置く地域国際機関PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)からパートナーシップ開始25周年をテーマにした第6回東アジア海洋会議(East Asian Seas Congress、EAS Congress)(3年に一度開催)の開催を知らせるThe Second Blue Economy Bulletin 2018が送られてきた。

「東アジア海洋会議」、「PEMSEAパートナーシップ25周年」と聞くといろいろなことが頭に浮かんでくる。

私の20年余にわたる海洋ガバナンスの研究・実施の取組において、PEMSEAの活動を創設・実施・発展をさせたチュア・ティアエン博士との出会い・交流は重要な出来事だったので、懐かしい。

東アジア海洋会議(EAS Congress)にもチュア博士に奨められて2003年にマレーシアのクアラルンプールで開かれた第1回から参加してきており、PEMSEAが地域国際機関に向けて歩み始めた2007年からは、東アジア海域パートナーシップ会議議長のチュア博士と協力して、パートナーシップ会議の技術会合議長を2013年まで務めた。(PEMSEAについては本ブログのPEMSEAカテゴリーも参照ください。)

PEMSEAのBlue Economy Bulletinは、3年に一度のEAS Congressが、“25年にわたる健康な海洋、人々、経済のパートナーシップ(25 years of Partnerships for Healthy Oceans , People and Economies: Moving as One with the Global Ocean Agenda)”というテーマでフィリピンのイロイロ市で11月27−30日に開始されること、国・地方の政府、アカデミア、ビジネス、国際機関、NGOから1,000人以上の人々が参加する見込みであることを伝えている。

この第6回EAS Congressでは、国際会議、環境関係の展示、第5回ユース・フォーラム(YF5)、PEMSEA地方政府ネットワーク(PNLG)フォーラム 2018、第6回大臣フォーラムなどが開催される、とのこと。


東アジア海洋会議(EAS Congress)は、東アジア地域の様々な分野の人々が、パートナーとして集まって東アジアの海洋の環境や持続可能な開発利用の問題について話し合うユニークでなかなかいい会議なので、関心のある方々に参加をお奨めしたい。
Posted by 寺島紘士 at 00:21
ベトナム・ダナン市で「東アジア海洋会議2015」開催(2) [2015年11月28日(Sat)]
国際会議に続いて、20日午後には、東アジア11か国から閣僚級が出席してMinisterial Forumが開催された。

会議に先立ち昼食会が開催され、席上、地方政府、ビジネス、学界から発表が行われた。その冒頭の地方政府(地方自治体)の発表は志摩市の大口秀和市長が行った。志摩市の沿岸域総合管理を基盤にした新たな里海創生によるまちづくりについて力強く発表し、好評だった。

続いて午後からMinisterial Forumの会議が開催された。
日本からは、大脇崇国土交通省技術総括審議官、大沼俊之海洋政策課長等が出席した。

会議では、各国が最近の状況等についてそれぞれ発言するとともに、SDS-SEAの改定(Updated )及びポスト2015戦略目標(Post 2015 Targets)について審議し、最後に、PEMSEAのポスト2015戦略目標とSDS-SEA 2015を承認するダナン合意書(Da Nang Compact)を採択して各国代表がそれに署名をした。

PEMSEAのポスト2015戦略目標は次の4つである。

1.2017年までに自立的(self-sustaining)なPEMSEAを確立
2.2018年までに「地域の海洋・沿岸状態報告システム(a regional State of Oceans and Coast reporting system)」を樹立 
3.2021年までにPEMSEAのすべての国で沿岸・海洋政策を策定
4.2021年までにPEMSEAの各国の沿岸の25%以上で持続可能な開発のためのICMプログラム実施
(詳しくは、http://www.pemsea.org/our-work/regional-marine-strategy参照)

さらに、EAS Congress 2015では、これらの会議のほかに、ICM実施自治体のネットワークであるPNLG会議、ユース・フォーラムなども行われた。また、最終日の21日には、沿岸域総合管理の地域活動を視察するフィールドトリップも行われた。6日間の会議には、合せて800人を上回る人々が各国及びベトナム国内から参加し、なかなかいい会議だった。

私個人としても、PEMSEAでの20年近くの活動で知り合ったGEF、UNDP、各国の政府・団体・研究機関などの多くの人々、さらには、エコノミスト誌アジア太平洋編集長のチャ−ルス・ゴダード氏、オーストラリアのウーロンゴン大学のアリスター・マクイゴム教授などのように他で知り合った人々とこの会議で再会して旧交を温め、今後の協力について話し合うことができて大変有意義だった。

また、会議中にたびたびアジア各国で海洋政策に取り組んでいる人たちや笹川奨学金を受けてWMU(世界海事大学)で学んだ人たちから声をかけられた。若い人たちが会議に積極的に参加し、この場を海洋の取組みのために積極的に活用しようとしていることが感じられて心強く感じた。

ダナンは、30度を超える暑さだったのと、日本との往復が夜行便だったこともあってちょっと疲れたが、海洋についての国際的な取組の進展の中で、アジア地域及び国際社会の様々な人々と交流し、海洋・沿岸域の諸問題について話し合うことができて満足している。

本会議に海洋政策研究所から同行して、ワークショップの運営・渉外、発表、展示、モデルサイトの支援等それぞれの分野で頑張った古川部長をはじめ研究員の皆さんどうもご苦労様でした。
Posted by 寺島紘士 at 22:21
ベトナム・ダナン市で「東アジア海洋会議2015」開催(1) [2015年11月28日(Sat)]
「東アジア海洋会議2015(EAS Congress2015)」が11月16日から21日までベトナムのダナン(Da Nang)市で開催された。

この会議は、PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)が中心となって3年に一度開催しており、今回が5回目である。

東アジア海洋会議の歴史は、PEMSEAが参加各国に呼びかけて 2003年にマレーシアのプトラジャヤで第1回「東アジア海洋会議2003(The East Asian Seas(以下EAS) Congress 2003」)を開催し、その締めくくりの東アジア12カ国の閣僚級会合(The Ministerial Forum)で「東アジア海域の持続可能な開発戦略(Sustainable Development Strategy for the Seas of East Asia:SDS-SDA)」を採択したことにまでさかのぼる。

以後、このSDS-SDAが東アジア地域の持続可能な開発の取り組みの枠組みとして地域各国及び国際機関、研究機関、NGOなどの非政府パートナーに共有されて、地域的な持続可能な開発の取り組みの中核となってきている。

海洋政策研究所(および前身の海洋政策研究財団)は、PEMSEAの初期から非政府メンバーとしてその活動に積極的に参画してきており、東アジア海洋会議にも第1回のEAS Congress 2003から参加してきた。(本ブログ2012年7月15日22日等、2009年11月30日等参照)。非政府メンバーは、はじめは当財団を含めて数機関だったが、今では国際機関、地域機関、研究機関、団体、NGOなど20機関に上っている。

今回のEAS Congress2015は、「Global Targets Local Benefits」という魅力的なスローガンの下に、 2015年以降の東アジア海域の持続可能な開発アジェンダの設定を目指して開催された。

会議は、16日(月)午後にベトナム副首相が出席して開会式が行われ、17日(火)から20日(金)午前までは、各国政府、地方政府、国際機関、国際団体・NGO、学者・研究者、経済界、NPO、ユースなど様々な人々が参加して発表・議論をする国際会議(International Conference)が行われた。

国際会議の最初の3日間は、連日、冒頭に総会が開かれて基調講演とパネル・ディスカッションが行われ、その後、3つのセッションに分かれてワークショップが開催され、そこでも基調講演・発表及び活発な議論が行われた。ちなみにワークショップはセッション毎に3つずつ開催された。

海洋政策研究所は、広く官学民の関係者が参加したこの国際会議において、海洋ガバナンス、沿岸域総合管理の2つのワークショップを開催した。その概要は次のとおり。

○EAS Congressセッション1
ワークショップ3 Coastal and Ocean Governance in the Seas of East Asia Part 2:
Development of Ocean Policies in the Seas of East Asia−Case studies of Selected Countries

共同議長:小生、EAS Partnership Council名誉議長Chua博士
基調講演:小生 
‘Development of Ocean Governance at national and Local Level under Framework of UNCLOS, the Future We Want and SDGs’

基調講演に続いて、日本、シンガポール、中国、マレーシア、ベトナム、タイ、インドネシア、韓国、フィリピンの9か国の海洋政策の取り組みについてそれぞれの国の政府又は研究機関・大学の関係者が発表した。
日本の海洋政策については、国土交通省の大沼俊之海洋政策課長に代わって同課の三浦大輔専門官が発表した。

○EAS Congressセッション2
ワークショップ1 Scaling up ICM: Innovations and Impacts at Local, National, Regional Levels Part 1B: Good Practices, Innovation and Impacts in ICM Applications in Japan

共同議長:海洋政策研究所古川恵太海洋研究開発部長、松田治広島大学名誉教授
基調講演:来生新放送大学副学長(やむを得無い事情により欠席、古川共同議長が代読)
‘ICM Development in Japan’

基調講演に続いて、志摩市(浦中秀人課長補佐)、小浜市(御子柴北斗課長)、備前市(田中丈裕里海づくり研究会議事務局長)、国際エメックスセンター(柳哲雄特別研究員、松田治広島大学名誉教授、日高健近畿大学教授)からそれぞれの取組みが発表された。

さらに、セッション3、ワークショップ2 Future of Coastal Citiesでは、安山市(韓国)、シンガポール、ダナン市などともに、小浜市の松崎晃治市長及び横浜市の大島貴至係長がそれぞれの取組みを発表した。

国際会議開催中の18日には、東アジア海域パートナーシップ協議会の会合(Special East Asian Seas Partnership Council Meeting)が開催された。

席上、パートナーからの発言の機会があったので、‘海洋政策研究財団は、笹川平和財団と4月に合併し、これからは笹川平和財団海洋政策研究所として、皆さんと協力してこれまで以上に積極的に海洋の総合管理と持続可能な開発に取り組んでいく、また、12月にパリで開催される気候変動枠組条約のCOP21では世界の海洋関係者と「Oceans Day」を開催して海洋のアジェンダの採択を働きかける’ことなどを発表した。

20日午前には国際会議の閉会式が行われ、各セッションの結論と提言の報告等が行われ、次期開催国(カンボジア)へのEAS Congress旗の引継ぎが行われた。(続く)
Posted by 寺島紘士 at 22:05
第5回東アジア海域パートナーシップ会議に出席(2) [2013年07月27日(Sat)]
少し間が空いてしまったが、本稿は、7月14日の本ブログに掲載した「第5回東アジア海域パートナーシップ会議に出席」の続きである。

7月9日午後及び10日は、技術会合が行われた。
技術会合は、PEMSEAの政府及び非政府パートナーがともに参加して、様々な議題について率直に議論し、意見集約を図る場である。私は、参加メンバーの様々な意見を、共益拡大に向けての任意の協力構築という方向で、PEMSEAとしての意見に取りまとめるという役割を担う技術会合の議長を務めてもう6年になるが、今回がその最後の会合だった。

今回の技術会合で多くの時間を割いたのは、議題C「SDS−SEA地域実施計画2012−2016」についてのパートナー間の協働・協力を含む具体的な実施内容・方法の検討、であった。

昨年の東アジア海洋会議2012で採択された「SDS−SEA地域実施計画2012−2016」に対してそれぞれがどう取り組もうとしているのか、政府及び非政府のパートナー並びに協力者が、各自の具体的な実施内容・方法などを発表し、パートナー間の協働・協力の促進を図ることが大きな狙いであった。

今回の発表者は、政府(インドネシア、日本、タイの3国)及び非政府パートナー(海洋政策研究財団、NOWPAP、UNEP-GPA、IUCN、IOI、ACB、CIの7機関)、並びに協力者(世界銀行、UNDP、IPIECA(国際石油産業環境保全協会)、クイーンズランド大学の4機関)で、それぞれの「SDS−SEA地域実施計画2012−2016」の実施計画について発表したが、それぞれが熱弁をふるうので、議長としては、その内容もさることながら、これらの発表を決められた時間内に収まるようにさばくのにも苦労した。

そんな中で、日本政府の海洋基本法に基づいて海洋基本計画を策定しての海洋政策の推進、及び海洋政策研究財団の沿岸域総合管理モデルプロジェクト等の推進の発表に対しては、出席者から大きな関心が示されたことを付け加えておきたい。

議題Eのベトナムで開催が予定されている「東アジア海洋会議2015 (EAS Congress 2015」については、現地準備の進捗状況がベトナム代表から報告され、開催候補地としてダナン他4か所が検討されており、開催時期については2015年に開催されるいろいろな国際会議との関係からまだ決まっていないとのことだった。事務局からは、EAS Congress 2015のフォーカス、目標、トピックス、ターゲットなどについてのたたき台が示されたが、それらについては今後さらに検討していくこととなった。

10日夕方には、PEMSEAの20周年記念祝賀会がフィリピン環境天然資源省と共催で開催された。
今回で議長職を退くチュア博士と私は、UNDP代表やフィリピン上院議員等とともにメイン・テーブルに座って食事をした。

さらに、会の半ばに行われた表彰式では、私は、東アジア海域パートナーシップ会議の技術会合議長(2007年−2013年)としての長年の貢献に対して表彰を受けた。振り返ればいろいろなことがあった10数年であるが、PEMSEAが東アジア地域の国際機関へと発展するのを見届けてから議長職を去ることができて幸いである。

11日は、政府間会合が行われ、技術会合における議論の取りまとめを踏まえて今回の会議の議題について必要な決定を行った。

即ち、フィリピンとの本部協定の最終化、監査委員会の設置と監査委員の指名、参加各国のPEMSEAへの任意拠出によるオーナーシップの確認、事務局長、政策・計画部長、事務局コアスタッフの募集などPEMSEAの国際機関への移行に関する懸案事項、並びにEAS Congress 2015に合わせて開催される閣僚級会合のテーマなどその運営のあり方、及び2013−2014事業計画・予算などについて検討を行い、必要な決定を行った。

すべての議題の審議が終了した後、最後に今回で議長職を退くチュア博士が挨拶した。

それに続いて、私も、技術会合議長を退くにあたっての挨拶として、2007年以降6年間の期間中の各国の参加者の円滑な議事運営への協力に感謝し、今後、新議長・副議長のリーダーシップのもとで、参加各国が ‘東アジア海域の持続可能な開発’という地域及び参加各国のニーズを実現するためにPEMSEAをさらに発展させていってほしいと述べた。

12日午前にはUNDP関係プロジェクトの評価委員会が行われ、4日間にわたった第5回EASパートナーシップ会議は、すべて終了したが、今回の会議は、私のとっては、10数年にわたるPEMSEAの活動の中でも思い出に残る会議となった。

なお、PEMSEAには、今後とも、その非政府パートナーである海洋政策研究財団(OPRF)の代表としての参加は続けるつもりでいる。
Posted by 寺島紘士 at 17:39
第5回東アジア海域パートナーシップ会議に出席(1) [2013年07月14日(Sun)]
7月7 日(日)からPEMSEAの第5回東アジア海域パートナーシップ会議(EAS Partnership Council,EAS-PC)に出席するため1週間にわたってマニラに出張した。EAS-PCはPEMSEAの意思決定機関で、毎年開催される。

今回の会議は、私にとって、技術会合議長としては最後の会議となる。

着いた7日夕刻とその翌日に事前の打ち合わせを行い、会議は、9日(火)から始まった。
今回の会議の主な議題はつぎのとおり。

@ PEMSEAの意思決定機関「東アジア海域パートナーシップ会議」の議長、副議長選挙。

A 「東アジア海域の持続可能な開発に関する海口パートナーシップ合意」(2006)が設定した2015年目標の達成状況のレビュー及び2015年までの達成について検討。
B 「東アジア海域持続可能な開発戦略(SDS-SEA)」の地域戦略及び「SDS−SEA地域実施計画2012−2016」の地域目標の達成方策の検討

C 「SDS−SEA地域実施計画2012−2016」についてのパートナー間の協働・協力を含む具体的な実施内容・方法の検討

D PEMSEAの国際機関への移行(transformation)の進捗状況と必要な措置の検討

a. 参加各国の任意の資金拠出の履行及び事務局コアグループ (事務局長、政策・計画部長など5人) の財政基盤の確保
b. 比国政府との本部協定締結

c. 事務局長(Executive Director)及び政策・計画部長の募集
d. 監査委員会の設置と監査委員の指名

e. PEMSEAのUNDP実施パートナーとして認定取得
f. PEMSEA専門家助言グループの設置など

E ベトナムで開催が予定されているEAS Congress 2015について現地準備の進捗状況、フォーカス、目標、題目、ターゲットなどについて情報共有、意見交換

初日は、午前中全体会合が開催された。開会式、前回以降の執行委員会(EC)の勧告・決定の報告、PC会議議長及び事務局長の各報告が行われ、その後、パートナーシップ会議の議長、副議長の選挙が行われた。

2006年の中国の海口で行われた東アジア海洋会議2006の閣僚級会議でPEMSEAを「東アジア海域の持続可能な開発戦略SDS-SEA」を実施する国際機関とすることが合意され、この海口合意に基づき、2007年にPEMSEAに東アジア海域パートナーシップ会議(EAS-PC)が設立された。そして、初代パートナーシップ会議議長にチュア博士(マレーシア)、同技術会合議長に私、政府間会合議長に李海清氏(中国)が選出された。それから6年が経過している。

その途中で、PEMSEAの活動の継続性を確保するため、次期議長就任を前提とした副議長(co-chair)制が採用され、2年前からパートナーシップ会議副議長にメアリー・シーツ‐チェン大使(シンガポール、外務省)、技術会合副議長にチュル・フアン・コー教授(韓国、ソウル大学)、政府間会合議長にアナリサ・ルベルタ・テ次官(フィリピン、環境資源省)が就任して、運営体制が強化された。

そして、今回の会議で、初代の3議長の任期満了し、それに伴い役員選挙が行われた。

役員選挙は、規則に基づいて、4月から選挙手続きが始まり、PEMSEAの政府・非政府パートナーによる候補者の推薦、推薦者リストによる候補者の絞り込み、合意形成による候補者の一本化が事前に行われ、それに基づいてPCにおいて原則全会一致で選出するやり方を取っている。

これにより、現在の副議長の3氏がそれぞれの議長に選出されるとともに、新たにパートナーシップ会議副議長にアントニオ・ラ・ヴィーニャ学部長(フィリピン、アテネオ・デ・マニラ大学)、技術会合副議長に春成誠理事長(日本、運輸政策研究機構)、政府間会合議長にチャン・チャンハイ局長(中国、国家海洋局国際合作司)が選出され、新体制が発足した。

春成さんは、元国土交通省海事局長で国際経験も豊富であり、物事に積極的に取り組む前向きな方なので、安心して後事を託すことができる。地域国際機関PEMSEAの発展とそれへの日本の積極的貢献に春成さんが力を存分に発揮されることを期待したい。

さて、今回の役員改選により、PEMSEAの生みの親、育ての親であるチュア博士が表面の舞台から一歩退くことになった。PEMSEAの今日があるのは、チュアさんの力に負うところ大であることは衆目の一致するところであるが、草創期から、発展期へと新たな段階に入ったPEMSEAの舵取りは、あらたにPC議長に就任したメアリー・シーツ-チェン大使に引き継がれることになった。

新議長のメアリーさんは、彼女が、シンガポールのMPA(海事港湾庁)にいたころからお付き合いしている古い友人である。聡明なひとで、チュアさんの後を継いでPEMSEAをリードしていくには適任と思う。新議長が指導力を発揮して、コー技術会合議長、テ政府間会合議長及び新副議長をリードして、PEMSEAを国際機関として安定した軌道に乗せていくことを期待したい。(続く)
Posted by 寺島紘士 at 23:06
第12回PEMSEA執行委員会に出席 [2013年04月07日(Sun)]
4月2日(火)朝、地域の国際協力機関となったPEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)の執行委員会(EC)に出席するため、当財団海洋グループの米山、脇田の両君とともにマニラに向けて出発した。実は、この日の午前中にもPEMSEAではECメンバーと韓国代表との意見交換会があったが、そちらには間に合わなかった。というのは、わが海洋政策研究財団が4月1日から一般財団法人としてスタートし、その初日から出張してオフィスを空けるわけにはいかなかったからである。

ともあれ、マニラに着くと現地の気温は30度以上で、空港の建物の外に出るとムッとして暑い。朝、東京を出るときは10度ぐらいだったから、気温差は20度ちょっともあり、きつい。聞けば、こちらは4月が一年の中で一番暑い月だという。

夕刻に早速、ECメンバーによる作業夕食会があって、PC議長のチュア博士、同副議長のメアリー・シーチェン大使、技術会合議長の私、同副議長のコー教授、アドリアン・ロス事務局長代行らが集まって先ず食事をし、引き続いて明日の会議の進め方について結構綿密な打ち合わせを行った。この真面目さが、PEMSEAの伝統である。

明けて4月3日−4日に、PEMSEAの第12回ECが行われた。ECのメンバーは、EASパートナーシップ会議(PC)、同政府間会合、同技術会合の各議長及び副議長並びに事務局長の7人であるが、今回は、7月の PCに向けて、PEMSEAの財政的基礎固め、今後のプロジェクトのGEFへの申請、役員の選挙などの重要事項を審議するので、参加国にも出席を呼びかけた。その結果ほとんどの参加国が出席してEC&参加国合同会議のような拡大ECとなった。日本からは、国交省海洋政策課の村田課長、名取さん、そして、前回に続いて運輸政策研究機構の春成理事長が出席した。

今回の主要議題は、地域各国が、自分たちが東アジア海域の持続可能な開発のために作った「地域協力機関PEMSEA」をどう自分たちの手で自主的に運営していくか、である。

議論で力が入ったのは、PEMSEAの事務局(PEMSEA Resource Facility( PRF))運営を参加各国が資金拠出をして支え、地域各国が名実ともにPEMSEAのオーナーであることをいかに示すかについてであった。

PEMSEAは1993年からGEF/UNDP/IMOの国連プロジェクトとして東アジア海域における持続可能な開発を推進してきて、2003年には参加各国が『東アジア海域の持続可能な開発戦略SDS-SEA』を採択した。そして、2006年の「東アジア海洋会議2006」の閣僚級会議でSDS-SEAを地域で実施していくためにPEMSEAを地域の協力機関に発展させることを決めたのである。その際参加各国は、新PEMSEAの事務局の運営のために資金を拠出する、ということも合意されている。

これに沿って、すでに日本、中国、韓国、さらに東チモールもPEMSEAに資金拠出をしており、フィリピンはホスト国としてPEMSEAの事務所の設置・運営に様々な支援を行っている。しかし、そのほかの参加国は、まだ明確な形で資金拠出を行うには至っていないので、今回改めてこの問題が取り上げられ、各国に対応を促した。

本件については私も発言して、この資金拠出は各国が主体的に行う協力であること、そして、地域各国が海洋・沿岸域の持続可能な開発に取り組むために地域協力機関をつくってそれを受け皿にしなければ、より大きな資金を外部から呼び込むことはできないことを述べ、各国に適切な対応を勧めた。幸い、その重要性は、各国の出席者にも理解してもらえたと思う。

このほか、PEMSEAの監査委員会委員の指名、PEMSEA がUNDPの実施パートナーの認定を受けること、PRFスタッフの給与スケール、事務局長採用のプロセスなど、7月のPCに諮る事項について、いろいろ審議した。

さて、今回のECのもう一つの重要なポイントは、PEMSEAの活動をリードしてきた現執行部、即ち、PC議長のチュアさん、技術会合の私、それに今回は欠席したが政府間会合議長の李海清氏の3人の任期が7月末に来ることから、それ後の新体制をどうつくるという点が議論されたことである。

「PEMSEAガバナンス規則」では、現議長たちの任期満了に伴い、現各副議長がそれぞれ議長に昇格し、その結果空席となる3つの副議長ポストについて選挙を行うことになっている。そして、その副議長選挙の手続きについて、「規則」は、PEMSEAの各メンバーがそれぞれ候補者を推薦し、その結果を集計してまた全メンバーに回付して候補者の絞り込みを行うというプロセスをさらに2回行い、最終的にコンセンサスで候補者を決めると定めている。まるでローマ法王を選ぶときのコンクラーベのようだねと誰かが言ったが、各メンバーの自主性と相互協力を尊重してきたPEMSEAの特徴を表している役員選挙手続きではある。なお、各議長は、個人的資格でその職務を務めることとされている。

PEMSEAではすでに2回この方法で役員を選出してきており、出席各メンバーもそれには慣れている。そのため、会議ではそのルール・手続きを再確認したほかに大きな議論はなく、早速選挙プロセスを開始することが決定された。

これにより早速、各メンバーによる各副議長候補者の推薦が開始されることとなった。さて、どんな人が新しい副議長に選出されるのだろうか。7月末で任期の終わる私としても大いに関心のあるところである。
中国は、李海清氏の後にしかるべき人を候補者に立てることだろう。日本からもPEMSEA役員にPEMSEAの意義をよく理解して地域のために働いてくれる人が出てほしいと思う。その点、このところのECの会議に熱心に参加している春成さんは、海事関係の知識経験が豊かで、地域的な視野で物事を考えることができる人なので候補者として適任だと思っている。
Posted by 寺島紘士 at 00:20
PEMSEA第11回執行委員会に出席 [2012年11月12日(Mon)]
10月26−28日、10月最後の週末に北京でPEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)の第11回執行委員会が開催された。

出席メンバーは、PC(パートナーシップ会議)議長のチュア博士、PC技術会合議長の小生、PC政府間会合議長の李海清中国地質調査局副局長、PC副議長のメアリー大使(シンガポール)、技術会合副議長のコー教授(韓国)、事務局長代行のアドリアン・ロス氏の6人で、政府間会合副議長のテ女史(フィリピン)はよんどころない事情で欠席した。委員会には、PEMSEA事務局、中国国家海洋局国際協力部のほか、日本から国土交通省の代理として運輸政策研究機構の春成理事長、及び当財団の脇田研究員がオブザバーとして陪席した。

20年前に国連プロジェクトとしてスタートしたPEMSEAは、持続可能な開発のための行動計画「アジェンダ21」(1992年)、「WSSD実施計画」(2002年)、そして今年の「リオ+20」の成果文書「我々が求める未来」などのグローバルな持続可能な開発のための行動計画を東アジア海域において実施する地域国際機関に生まれ変わることとなり、目下それへの移行の最終段階にある。

そこで今回の会議では、PEMSEAの事務所所在地のフィリピン国との本部協定締結手続きの促進、職員の倫理規程や監査委員会規程などの地域国際機関として活動するのに不可欠な規程類の整備、地域国際機関として持続的運営を行うためのPEMSEA事務局組織の整備(特にコアグループの確保)とそれに必要な財政的基盤の整備、UNDPの執行機関としての認証取得、地域各国によるPEMSEAの活動に対するリーダーシップとオーナーシップの強化、空席となっている事務局長の選任プロセスの開始、次期の東アジア海洋会議2015の開催・ホスト国の選定、GEFプロジェクト実施計画と2013年予算の審議、PEMSEAプロジェクトに資金拠出をしているGEFの評価委員会報告書への対応など、PEMSEAの地域国際機関への移行の最終段階の詰めに関わる重要事項が審議された。

審議の中では特に、今後は地域国際機関となるPEMSEAの活動を東アジア地域の各国が主体的に支えていくことが必要であること、そのためには参加各国に対してPEMSEAの地域国際機関への移行に関してその進捗の状況、及びPEMSEA の今後のあり方とそのために求められる必要な取り組みについて適時適切に説明してその理解を深めることの重要性が指摘された。そして、参加各国、特に現在すでに活動資金を拠出している日中韓の3国に対して、説明をきちんとすることが決定された。
そのほか、地域国際機関としてのPEMSEAの今後の活動に必要な具体的な事項が次々と議論されて有意義の会議となった。

今回のPEMSEA のEC会議は、日中関係が緊張状況にある中で北京で開催されたので若干現地の状況を心配しながらの出張となったが、PEMSEAの中国のフォーカルポイントである国家海洋局がローカルホストとしていつも通りきちんと運営にあたってくれて、会議は円滑に進行し、無事目的を達して帰国することができた。
東アジア地域としての国際的協調と協力の重要性、及びその有効性を改めて感じさせてくれた会議となった。
Posted by 寺島紘士 at 18:49
PEMSEAのEASPC第9回執行委員会(その3) [2011年10月30日(Sun)]
10月24日(月)、25日(火)の両日開催されたPEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)のEASPC第9回執行委員会(EC)の報告の続きである。(本ブログ10月26日等参照

今回のECの一番の議題は、「PEMSEAの地域国際機関への移行(Transformation):持続可能な財政ロードマップ」であった。国連プロジェクトから新しい地域国際機関として歩み始めたPEMSEAにとって財政面の持続可能性についてきちんと整理しておくことは重要課題である。今回のECは、これについて、事務局PRFが用意した「PEMSEA持続可能な財政計画とロードマップ2011−2016(草案)」をもとに議論した。

事務局から、2008年で終える予定だったGEFのプロジェクトが2013年まで延長となったが、財政的にはそこまではやりくりをしながら活動を続けることが可能と説明があった。

PEMSEAの財政的基礎としては、日中韓3国が拠出している「地域パートナーシップ基金」、これまで3回開催された東アジア海洋会議開催で積み立てられた「SDS-SEA(東アジア海域の持続可能な開発戦略)基金」、及び東チモールなどから拠出された特別信託基金がある。

このほか、フィリピンがホスト国として事務局建物の提供をはじめとして様々な支援を行っている。現在、事務局はフィリピン政府と本部協定の締結を進めている。

これまでPEMSEAのプロジェクトを支援してきたGEF(世界環境ファシリティ)、UNDP、世界銀行等の国際協力機関との間では、今後、東アジア海域の持続可能な開発を戦略的に進めていくために、東アジア海域に関連する国際プロジェクトをPEMSEAが実施に取組んでいる「SDS-SEA」の枠組みの下に統合していこうという話し合いが進んでいる。それをどう具体的に進め、その中でPEMSEAが担う役割をどのように具体化するかが今後の課題である。

このほか、EASPCなどへの各国の出席旅費については、メンバーが極力自己負担すること、3年に1度開催される「東アジア海域会議EAS Congress」の経費は参加者の会費で賄うこと、PEMSEAが提供する技術的サービスの有用性の周知に努めてコスト回収を図ること、及びPEMSEAパートナーからの資金拠出の道を探ることなどについて議論が行われた

また、当面の重要な課題である新しいPEMSEAの事務局PRF の構成をどうするかについても話し合った。

7月に行われたPCで原則的に承認された事務局 PRFの構成は、2層構造で、事務局長オフィス及びPRF管理委員会、その下の行政・財政・人事担当室、政策・計画担当室及びプロジェクト実施室からなる。これらの所掌事務や、PRFのコア・スタッフとしての事務局長、事務局調整官、執行助役及び2室長の役割などについて踏み込んで議論した。
そして、それらをもとに2011−2013の短期ロードマップ、2016年までの中期ロードマップについて話し合った。

さらに、執行委員会は、2012年に韓国で開催される第4回東アジア海洋会議について取り上げ、その準備や閣僚フォーラムで採択する閣僚宣言の草案の内容について議論をし、それらを詰めていく今後のロードマップについて打ち合わせた。

また、執行委員会は、今後のPEMSEAの「アドボカシー(主唱)・コミュニケーション」能力の増進を重視し、「沿岸・海洋ガバナンスの地域知識情報センター」というPEMSEAブランドを世界・地域・国・地方レベルで確立するための2011-2013のロードマップを採択した。

そして、その一環として、PEMSEAのこれまでの活動の成果である「港湾の安全・健康・環境管理(PSHEM)コード」、「港湾の安全・健康・環境管理システム(PSHEMS)開発・実施ガイドライン」及び「State of Coasts(SOC) (沿岸の状態)ガイドブック」について審議し、これを承認した。今後、PEMSEAは「アドボカシー」計画に基づいて、これらの普及に積極的に取り組んでいく。

沿岸域の管理に取り組むためには、まず、沿岸域のおかれている状態を把握することから始める必要がある。PEMSEAの開発した「SOCガイドブック」は、そのために役立つツールとして使える。早速日本語に翻訳して使ってみたいと思った。

さて、執行委員会は、PEMSEAの地域国際機関への移行に向けて、盛り沢山な議題を審議している。来年は6月はじめに「リオ+20」があり、その翌月6月9-13日に第4回東アジア海洋会議が韓国の昌原(チャンヲン)開催される予定である。既に新しい地域機関としての中身は大分固まってきているが、来年に向けてこれからもうひと頑張りが必要である。

今回の執行委員会は、構成拡大後の初の会合だったが、各メンバーが活発に発言していい議論ができたと思う。執行委員会のメンバー拡大が、移行に向けた取り組みにいい結果をもたらすことを期待したい。(了)
Posted by 寺島紘士 at 14:39
PEMSEAのEASPC第9回執行委員会始まる。 [2011年10月26日(Wed)]
10月24日(月)、9時からフィリピン環境天然資源省の中にあるPEMSEAの事務所で、PEMSEAの東アジア海域パートナーシップ会議(EASPC)第9回執行委員会が始まった。

出席メンバーは、PC議長のチュア博士、同技術会合議長の小生、事務局長のロテリヤ氏、PC副議長のメアリー大使(シンガポール)、技術会合副議長のコー教授(韓国)、政府間会合副議長のテ女史(フィリピン)の6人である。政府間会合議長の李海清中国国家海洋局局長は都合により欠席した。委員会には、事務局からロスとキャスリンの両氏が出席したほか、当財団の市岡政策研究グループ長がオブザバーとして陪席した。

最初に、ロテリヤ事務局長が開会にあたり、当面の課題は、@予算、A財政的持続可能性、BPRF(PEMSEAの事務局)の改組(Re-engineering)の3つである、と報告した。

続いて、PC議長のチュア博士が、挨拶を兼ねて、新しいメンバーのために、PEMSEAの活動の特色と今後の展望について、かなり詳しく述べた。

即ち、PEMSEAは、政府及び非政府メンバーが参加して議論し、原則としてコンセンサスで懸案について勧告を作成する技術会合、及びそれに基づいて最終的に意思決定を行う政府間会合の二つからなるユニークな構造をもつこと、「事務局+技術サービス」機能を受けもつPRF(PEMSEA Resource Facility)が日常業務を行うこと、その財政システムはGEFの資金とパートナーからのボランタリーな貢献に依存してきたこと、PEMSEAのブランドネームは、「SDS-SEA(東アジア海域の持続可能な海洋戦略)」とICMの実施機関であること、などの特色を挙げるとともに、未参加国の状況や他の地域機関との関係などについても説明した。

続いて、小生、メアリー大使、コー教授、テ女史の順に挨拶をした。

私は、PEMSEAが、まず条約を締結して取り組むヨーロッパなどのやり方と違って、パートナーの自発的参加でここまでやってきたこと、それを続けていくためには、東アジア地域の官民の組織・団体が自発的に参加したくなるような中身のある活動をすることが必要であること、今回のECのメンバー拡充がそれに貢献することを期待していること、などを述べて、3人の副議長の参加を歓迎した。

新任の3人の副議長もそれぞれに挨拶したが、メアリー大使が、「Advocacy(唱道、主唱)」という言葉を使って、PEMSEAはいいことをたくさんやってきているが世の中にあまり知られていない、「アドボカシー」が大切である、来年の「リオ+20」でもPEMSEAについて語ろう、と呼びかけたのに共感した。

続いて、最初の議題である「PEMSEAの変形(Transformation):持続可能な財政ロードマップ」に入り、用意された「PEMSEA財政持続可能性計画とロードマップ2011−2016(草案)」をもとに議論した。
今回のECの最大のテーマが、この財政の持続可能性の確保である。結局、この日1日をかけてこの問題を議論することになった。その内容については次回に詳しく述べることとしたい。(了)
Posted by 寺島紘士 at 22:54
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