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国連海洋会議(UN Ocean Conference)が近づく [2022年05月24日(Tue)]
いつも海洋関係の会議・イベント等の案内メールを送ってくれるIOC-UNESCO(ユネスコ政府間海洋学委員会)から“リスボンの国連海洋会議(UN Ocean Conference)のためのインフォメーション・セッションは明日です!”と勧誘のメールが来たのは5月10日だった。

リスボン国連海洋会議は、2017年に開催された最初の国連海洋会議の取組を受け継いで2020年6月にケニアとポルトガルの共催で開催される予定だったが折からのコロナ禍のために延び延びになっていて、ようやくこの6月27日〜7月1日にポルトガルのリスボンで開催される重要会議である。

振り返ってみると、2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標14「海洋・海洋資源の保全、持続可能な利用(SDG14)」の実施推進を目指して世界の海の関係者がニューヨークの国連本部に集まって国連海洋会議(UN Ocean Conference)が開催されたのは2017年6月だった。

この会議には海洋問題に取り組む各国政府、国連システム及びその他の国際組織、NGO、アカデミア、科学コミュニティ、民間セクター から4,000人以上が参加した。海洋政策研究所も国連経済社会理事会公認のNGOとしてこの会議に参加し、これが私の海洋政策研究所長としての最後の国際会議参加となったので思い出深い。

この会議では、「我らの海、我らの未来:行動の要請」宣言、会議中に開催された7つの「パートナーシップ対話」の共同議長サマリー、SDG14を支持する1400以上の様々な関係者からのボランタリー・コミットメント(VCs)提出が行われ、この会議がきっかけとなって海洋に関するSDG14 の実施が大きく動き出したことは記憶に新しい。(本ブログの以下のページ等参照)

「国連海洋会議」開催中 [2017年06月08日(Thu)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1422

国連海洋会議など6月上旬の海洋政策関係会議等 [2017年06月10日(Sat)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1423

国連海洋会議、盛会裡に閉会 [2017年06月11日(Sun)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1424

国連海洋会議への海洋政策研究所の参画 [2017年06月14日(Wed)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1426

海の世界の人のネットワーク [2017年06月18日(Sun)
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1429

このような2017年の国連海洋会議を引き継いで開催されるリスボン国連海洋会議は、世界が連携協力・協働して取り組む海洋の持続可能な開発目標SDG14の実施を推進するうえで大変重要な会議である。

私は既に第一線の活動から退いているのでこのリスボン国連海洋会議への直接参加は考えていないがリスボン国連海洋会議には大いに関心があったので、IOC-UNESCOからのお知らせに誘われて、5月11日の日本時間18:30〜20:00にZoomで開催されたそのインフォメーション・セッション:On the road to Lisbon: UN Ocean Conference(ポルトガル、ケニアのユネスコ代表部共催、IOC-UNESCO支援)にZoomで参加してみた。

このインフォメーション・セッションは、ポルトガルとケニアの代表の開会挨拶で始まり、続いて国連経済社会局次長とポルトガル・ケニアの会議責任者がThe 2022 UN Ocean Conferenceのプログラムとその意義について語った。

その後、IOC-UNESCOのVladimir Ryabinin専務理事、Julian Barbiere同海洋政策・地域調整部長、Fanny Douvereユネスコ文化部先任プロジェクトオフィサーが国連海洋会議におけるユネスコの役割と活動について語った。

1時間半の短い時間だったが、Julian Barbiere氏の司会のもとでセッションはスムーズに進行した。特に後半のセッションは、Vladimir Ryabinin氏を始め顔なじみ皆さんがポイントをついて国連海洋会議におけるユネスコの役割と活動について語り、なかなか良かった。

さて、このポルトガルのリスボンで開催される国連海洋会議(UN Ocean Conference)の開催が1か月後に迫ってきている。この会議に日本からどなたが参加するかはわからないが、現地に行って参加するかどうかにかかわらず多くの皆さんにこの重要会議に関心をもって持っていただきたいと思う。

リスボン国連海洋会議に関心のある方は国連のオフィシャルサイト等でそのプログラム等を覗いてみることをお薦めしたい。
https://www.un.org/en/conferences/ocean2022
Posted by 寺島紘士 at 17:59
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https://blog.canpan.info/terashima/archive/2049
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