「海洋ごみ」を食べるウミガメたち [2022年01月24日(Mon)]
元旦に科学ジャーナリストの山本智之さんから次のような海に関する新年ご挨拶のメールをいただき、共感した。
「昨年は、南の海では海底火山の噴火と沖縄・奄美への軽石の大量漂着があり、 北の海では北海道沿岸での大規模な赤潮の襲来というように、海をめぐる厳しいニュースが相次ぎました。今年は海の不思議や楽しさをテーマにした記事にも、新たに取り組みたいと思っております。」 山本さんは、海洋で起こっている諸問題について実際に現場に足を運び、さらには海に潜って取材し、それがどのような影響をもたらすのか科学記者の目を通してきちんと取り上げて社会に発信してきたので、以前からその記事や著書は参考にさせてもらっている。 そして私の海洋政策ブログでも何度か取り上げさせていただいた。 温暖化で日本の海に何が起こるか [2020年09月12日(Sat)] https://blog.canpan.info/terashima/archive/1966 『サンゴ礁からの警鐘』一読のお奨め [2017年05月13日(Sat)] https://blog.canpan.info/terashima/archive/1405 朝日選書『海洋大異変』[2016年04月15日(Fri)] https://blog.canpan.info/terashima/archive/1231 今回は、山本さんが1月1日に公開したWeb記事「山本智之の海の生きもの便り:第11話 「海洋ごみ」を食べるウミガメたち」のお知らせもいただいた。 山本さんは、海に入り込んだプラスチックなどの「海洋ごみ」をウミガメたちが誤って食べてしまう実態を沖縄県で行われた大規模な調査等に基づいて明らかにしている。 https://www.uw-answer.com/column/sea-turtles/ この記事は次の4節からなる。どうぞ上のウェブアドレスから覗いてみてください。 ・沖縄本島のウミガメ、17%超の体内に「海洋ごみ」 ・アオウミガメに多い「軟質プラスチック」 ・高緯度の海は「誤食」の確率が高い? ・ウミガメの健康に与える悪影響 なお、山本さんは福徳岡ノ場の大噴火で発生して沖縄や奄美の海に運ばれた大量の軽石についても書いている。(下記サイト参照) 関心のある方はそちらもどうぞ覗いてみてください。 「戦後最大級!沖縄・奄美に大量の軽石をもたらした「大噴火」の正体」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89030?page=3 |
Posted by
寺島紘士
at 01:31