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内閣府総合海洋政策推進事務局長、高杉典弘氏から舟本浩氏へ [2025年07月04日(Fri)]
今年も霞が関の中央官庁の幹部人事の季節がやってきて、6月25日の讀賣新聞等の朝刊は7月1日付けの中央省庁の幹部人事を報じていた。

その中で私が毎年注目しているのは我が国の海洋政策を海洋ガバナンスの視点に立って総合的に推進する内閣府総合海洋政策推進事務局長の人事である。昨年7月に就任した総合海洋政策推進事務局長の高杉典弘氏はまだ在任1年しかたっていないのでどうかなと思いながら内閣府人事を見ていくと、目に飛び込んできたのは「総合海洋政策推進事務局長 舟本 浩氏」だった。残念ながら、総合海洋政策推進事務局長はこれまでほぼ毎年交替しており、今年も事務局長の高杉典弘氏は在任1年で交替となったのである。

私は、海洋ガバナンスを推進していくためにはそれに必要な知見の蓄積が求められるので、先頭に立ってそれに取り組む総合海洋政策推進事務局長の在任期間が1年では短すぎるから少なくとも2年は務めてほしいと願い、これまで毎年このブログでそのことを訴えてきた。しかし、今年も事務局長の高杉典弘氏は在任1年で交代となってしまった。残念である。高杉さん、この1年間のわが国の海洋政策の舵取りご苦労様でした。

替わって総合海洋政策推進事務局長に就任したのが舟本 浩氏である。舟本さんは1993年に東京大学法学部を卒業して旧運輸省に入省し、2024年から国土交通省海事局次長を務めていたとのこと。

舟本さん、海洋国日本にとって重要な海洋の開発・利用・保全・管理の総合的な推進の 舵取りどうぞよろしくお願いします。
Posted by 寺島紘士 at 00:28
世界海の日と2025 UN Ocean Conference [2025年06月12日(Thu)]
紹介するのが遅れてしまったが、6月8日の「世界海の日」を前にして国連海事・海洋法課(UNDOALOS)から、フランスのニースで‟UN World Oceans Day(国連世界海の日)”の祝典が6月8日に開催され、続く6月9〜13日には‟2025 UN Ocean Conference”が開催されるので参加しないかというお知らせがあった。もう第一線の活動から引退している身なので残念ながら参加は見送ったが、国連が中心となって「世界海の日」がこのように盛大に祝われることを知って嬉しかった。さらに、自宅でテレビを見ていたら10日にNHKがこの「国連世界海の日」の祝典を報道しているのにぶつかり、驚くとともに嬉しかった。

加えて、海洋の科学・政策・教育の進歩をリードしている国際機関IOC-UNESCO(ユネスコ政府間海洋学委員会)からもこのところ毎日"2025 UN Ocean Conference"でその日に開催するいくつかのイベントのお知らせが送られてきており、海に対する取り組みの高まり伝わってくる。

1992年のリオ地球サミットで私たちが直面している海洋に関する課題について世界的な認識を高めるために「世界海の日」を設けられ、2008年にはこの「世界海の日」は毎年6月8日とすることが国連総会で決定されている。このように「世界海の日」は世界的に共有されている海の重要な記念日であり、本ブログでも毎年取り上げてきたが、今年は紹介が少し遅れてしまったことをお詫びしたい。

わが国では、残念ながら「世界海の日」はあまり特別な日となっていないように感じているが、地球表面の7割を占める海は人類共有の重要な財産である。わが国でも「世界海の日」をきちんと祝うよう改めて提案したい。
Posted by 寺島紘士 at 13:09
5月の海洋政策関係会議等 [2025年06月09日(Mon)]
5月に入ると季節がさらに花から新緑へと進み、特に予定のない時にはそれらを楽しみながら近くの江古田の森を散歩した。
250511カルミアの花IMG_3315.jpg
 (カルミアの花 5月11日撮影)

250513北江古田児童公園で見かけた蝶IMG_3317.jpg
(近くで見かけた蝶 5月13日撮影)

5月に私が関わった海洋政策関係会議等は次の通り(敬称略)。

5月9日(金)
○「第29回ICUS懇談会」
・テーマ:「ナノ世界を可視化する放射光科学ー基礎から最先端までー」
・主催:ICUS 日本委員会、一般社団法人 平和政策研究所(IPP)
於 アルカディア市ヶ谷(私学会館)

・開会の辞 司会:内澤潤子(国研)産業技術総合研究所 総括研究主幹)
・発題 
 雨宮慶幸((公財)高輝度光科学研究センター(JASLI) 理事長、東京大学名誉教授)
<ナノ世界を可視化する放射光科学ー基礎から最先端までー>
 T. はじめに
    見ること、物質と光、X線
 U.放射光科学
    放射光、高輝度X線光源、X線回析・散乱
 V. 私が行った産学研究
    ソフトマテリアルの時間・空間階層構造
 W・ 放射光の研究成果の例
・ディスカッション
・閉会の辞 林 正寿(平和政策研究所代表理事、早稲田大学名誉教授)

今回は「放射光科学」という文系の私にとってはなかなか難しいテーマだった。しかし、雨宮さんは「正しく見ること → 正見(しょうけん)、八正道(仏教の八種の実践法)」「X線の発見」などから話を始め、放射光科学、自身が行った産学研究、研究成果について参加者に明るく語りかけ、最後に「学生(私自身)へのmessage]として‟知→好奇心→真、情→感動する心→美、意→使命感→善”などで話を結んでなかなか良い発表だった。

5月24日(土)
○シンポジウム「海洋地質学の50年、そしてこれから」
 ー徳山英一先生を偲ぶ会ー
東京大学本郷キャンパス 伊藤謝恩ホール

[シンポジウム]
・開会
・倉本真一(JAMSTEC)
 海洋地質研究の変遷と技術、これからどうする
・山本富士夫(JAMSTEC)
 IZANAGI/WADATSUMIがもたらしたもの
・沖野郷子(東京大学)・小原泰彦(海上保安庁海洋情報部)
 フィリピン海研究の50年
・辻 健(東京大学)
 地震探査で解き明かす海域プレート境界断層
・黒田潤一郎(東京大学)
 深海掘削と共に歩んだ古海洋学の50年と、これから
<休憩>
・芦寿一郎
 深海底におけるピンポイント資料・データ取得の新展開
・池原 実
 地球掘削科学を推進するための高知大学の取り組み
・多良賢二(川崎地質株式会社)
 海底設置型音源の開発と現状
・谷川 亘(JAMSTEC高知コア研究所)
 水中考古学の発展に向けた地球物質科学の貢献
・総合討論・閉会

[徳山英一先生を偲ぶ会]

コンビーナ
 芦寿一郎(東京大学大気海洋研究所)
 倉本真一(JAMSTEC)
 黒田潤一郎(東京大学大気海洋研究所)
 菅沼悠介(極地研究所)
 野牧秀隆(JAMSTEC)

5月26日(月)
○「虎ノ門OB会」
 於 東新橋 汐留シティセンタービル

5月30日(金)
○「天然循環水とNBS研究会2025年度第2回会合」
 オンライン
・2024年度第8回会合議事録、2024年度第9回会合議事録、2025年度第1回会合議事録の採択
・「佐竹ファームの湿地造成と仁井田川堰の視察:四万十町と高知県説明と意見交換」小松主査
・「NBSと共に向き合う地域環境の未来」佐竹ファーム、佐竹孝太専務
・「四万十川におけるNBSプロジェクトのスタートと課題」横山勝英委員
・質疑応答と総合討論
Posted by 寺島紘士 at 14:10
海洋政策ブログのページビュー、420万pvを突破 [2025年06月02日(Mon)]
わが国の海洋政策の拡充をめざしてその時々の内外の海洋に関する動きと取り組み等を掲載してきた「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」への皆さんのアクセス数(=ページビュー(pv))が5月30日についに420万pvを越えたので読者の皆さんへ感謝を込めてご報告したい。

相互に密接な関係を有している海洋の諸問題に総合的・計画的に取り組んでいくために政学産官民の有志が協働して議員立法で制定した海洋基本法が2007年7月20日に施行されたのを受けて、内外で進展している海洋に関する動きや取り組みを皆さんと共有して海洋政策の発展に資そうと考えて書き始めたのがこの「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」である。

最初の海洋政策ブログは、
「海洋基本法施行と海の日」2007年7月27日
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1 参照

それ以来、その時々の海洋に関する動きや取組を追って「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」に掲載してきた。ありがたいことに掲載ブログのページ数の増加に呼応して海洋に関心を持つ皆さんの海洋政策ブログへの日々のアクセス数も増加してきて、「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」のページビュー(pv)の累積アクセス数は2016年2月28日に100万pvを突破、さらに2018年5月5日に200万ページビューを突破、そして2021年年3月30日に300万ページビューを突破し、ついに2021年10月20日には400万ページビューを突破したのである。

「海洋政策ブログのアクセス数、400万pvを突破」2024年10月30日
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2134 参照

そして、ありがたいことにその後も皆さんからの海洋政策ブログへのアクセスはおとろえず、この5月30日には420万pvを突破したのである。380万pvから400万pvになるのに8か月弱かかったが、今回は400万pvを突破した2024年10月20日から7カ月と10日で420万pv突破となった。

この頃はブログ掲載の頻度が少し間遠になっているにもかかわらず、相変わらず毎日多くの皆さんにブログにアクセスしていただいて、合計閲覧ページ数であるページビュー(pv)が、少ない日でも500ページ以上、多い日には3000ページ以上も読んでいただいている。

これは、皆さんが、最新の海洋に係る動きや取り組みを知るためだけでなく、過去の海洋に係わる動きや開催された会議などの内容、さらには日本の領海・接続水域・排他的経済水域の範囲(2008年7月28日掲載)、都道府県別の島の数(2010年6月4日、2023年3月6日等掲載)、あるいは中国の排他的経済水域・大陸棚の範囲(2010年12月07日掲載)などのような、内外の海洋・沿岸域の基礎的な知識・情報をチェックするためにも海洋政策ブログをしばしば訪れていることにもよる。

ちなみに420万pvに達した5月30日には次の4つブログにはそれぞれ8以上のページビューがあった。

・坂元茂樹教授「日本の海洋政策と海洋法」出版(2018年9月16日)
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1762
・「Rio+20」と「オーシャンズ・デー」(2012年6月20日)
https://blog.canpan.info/terashima/archive/757
・中國の排他的経済水域・大陸棚の範囲(2010年12月7日)
https://blog.canpan.info/terashima/archive/440
・我が国の島の数は14,125島!(2023年3月6日)
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2079

皆さんが常日頃から海洋に関する様々な関心をもっていてそのために海洋政策ブログを活用していただいていて、それが海洋政策ブログのページビューを支えているということがわかって嬉しい。

そしてその結果として、私が目標としてきた海洋政策ブログのページビュー400万pv突破を達成した後も皆さんからの海洋政策ブログへの高いアクセス数は維持され、海洋政策ブログのページビューが420万pvを超えたことは大変うれしい。

海洋政策ブログの愛読者の皆さん、海洋政策ブログの活用どうもありがとうございます。これからも海洋政策ブログの執筆・掲載を続けていきますので、ひき続き海洋政策ブログをご愛読いただきますようどうぞよろしくお願いします。
Posted by 寺島紘士 at 13:00
5月初めの八重原 [2025年05月16日(Fri)]
5月初めの4連休は娘家族と信州に行き、八重原の山の家で娘や孫たちと食事や会話を楽しみ、かつ自然に親しみながらゆっくりと過ごした。

この時期の八重原は晴天が多く、夜は気温が10度より低くなって床煖房を入れてすごしたが、日中は気温が20℃を越えて東京とあまり変わらず快適に過ごすことができた。

食卓に座って北側の景色を眺めると、近くの木々は黄緑色の若芽に彩られ、遠くにはおなじみの烏帽子岳、三方が峰などの2000m級の山々が静かに聳えていて、そのふもとから中腹ぐらいまでは緑色に彩られてた。(5月4日撮影)
250504烏帽子岳IMG_3306.jpg

そして周りの木々の緑は日ごとに新緑の葉を増やし色も鮮やかなっていき、これらにより周りの景色全体が新緑で日々鮮やかさを増していき美しかった。(5月5日撮影)
250505新緑と烏帽子岳IMG_3310.jpg

周りの林や上空では鳥たちが元気に過ごしていた。朝には我が家の周りでウグイスがホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョと綺麗な声で鳴いていた。これを聞くのも八重原の楽しみの一つである。

今回の八重原滞在で特に楽しんだことのひとつは、我が家の東側の松林の中にある鳶(とんび)の巣の観察だった。この巣は2階の私の部屋の窓からよく見えるが、今回はその鳶の巣で鳶が子育てをしている様子がよく観察出来て楽しかった。この鳶の巣についてはこれまでも2023.5.14の本ブログ「5月初めの八重原」でも取り上げているが、今回は眺めていると時に雛らしき小さな姿が見えたりしてこれまで以上にトンビの親子が巣の上で動いている様子が観察できてなかなか良かった。(5月5日撮影)
250505巣の鳶AIMG_3307.JPG
<写真をクリックして拡大して見てください>

前栽では梅が実をつけ、ブルーベリーが花を咲かせていた。これからくるこれらの収穫の時期が楽しみである。
Posted by 寺島紘士 at 12:49
4月の海洋政策関係会議等 [2025年05月11日(Sun)]
4月は季節が花から新緑に進むのを楽しみながら近くの江古田の森を散歩したので、その様子が楽しめる写真を皆さんとも共有したい。

250416ハナミズキとユリノキIMG_3294.jpg
<花が咲いている紅白のハナミズキとその後ろにそびえる新緑のユリノキ(2025.4.16撮影)>

250427ユリノキの花IMG_3296.jpg
<ユリノキの花(2025.4.27撮影)。今も森のあちこちに在るユリノキが花を咲かせている。>

4月に私が関わった海洋政策関係会議等は次の通り(敬称略)。

4月8日(火)
○「黒潮会春季例会」
 シーボニアメンズクラブ

4月11日
○「第13回海中海底工学フォーラム・ZERO」 
 東京大学生産技術研究所An棟コンベンションホール & オンライン
 主催:海中海底工学フォーラム・ZERO 運営委員会
 支援:東京大学生産技術研究所(生研研究集会)
 協賛:日本船舶海洋工学会、海洋調査技術学会、海洋音響学会、(公社)土木学会、(公社)日本水産学会、IEEE/OES東京支部、MTS日本支部、東京大学海洋アライアンス、東京大学生産技術研究所海中観測実装工学研究センター     

1)開会の挨拶
  東京大学生産技術研究所 巻 俊宏
2)徳山英一先生のこと
  東京大学大気海洋研究所 道田 豊
3)深海の暗黒に溢れる生物の光ー生態と進化の理解に向けて
  東北大学 別所- 上原 学
4)「誕生日」で決定するヤリイカの雄の繁殖戦術
  東京大学大気海洋研究所 細野将汰
5)しんかいで見つけたすごい石
  広島大学 秋澤紀克
6)AUVによるコバルトリッチクラスト調査
エネルギー・金属鉱物資源機構 栗原健一
<休憩>
7)カメラ付き自律型海中ロボットによる海底光通信ケーブルの観測技術の開発
  東京大学生産技術研究所 ソーントン ブレア
8)水中光無線通信を使って、深海底でランダーとAUVをつなぐ
  海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 篠野雅彦
9)イベントベースビジョンセンサー(EVS)を用いたプランクトン・沈降粒子センシング
  ソニーグループ(株)/海洋研究開発機構 高塚 進
10)富士通の海洋デジタルツインにおける取組
  富士通(株) 江尻 革
11)次回案内および閉会の挨拶
東京大学大気海洋研究所 山口飛鳥
12)懇談会

4月25日(金)
○「天然循環水とNBS研究会」2025年度第1回会合
・ 2025年度の天然循環水とNBS研究会の方針と日程について
・「 四万十川流域におけるNBS:Nature Positiveに向けたNBSの導入と実装のための連携」板川暢委員
・質疑応答と総合討論
(あいにく人間ドックの受診と重なってしまい参加できず)

4月30日(水)
○日本海事科学振興財団と打ち合わせ
 吉田理事長等と今後の新たな事業展開についての方向性や海洋分野について
Posted by 寺島紘士 at 14:38
3月の海洋政策関係会議等 [2025年04月12日(Sat)]
3月の海洋政策関係会議等

3月は年度末ということもあってか海洋政策関係会議等がかなり多く開催された。3月に私が関わった海洋政策関係会議等は次の通り(敬称略)。

3月6日(木)
○「天然循環水とNBS研究会」第8回会合
オンライン開催
議題
・2025年3月4日(四万十市、3月5日(四万十町)に開催された「四万十川NBS国際シンポジウム」について
・質疑応答と総合討論

3月10日(月)
○「公益財団法人 日本海事科学振興財団 第58回評議員会
議事
(1)報告事項
 @ 令和6年度事業報告(4月〜2月分)について
 A 令和7年度事業計画及び収支予算について
 B 改正博物館法における博物館登録について
 C 船の科学館本館解体工事の進捗状況につて
 D 「職員就業規則」及び「職員給与規定」の一部改正について

3月10日(月)
○(一般社団法人)マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)協議会 第7回MELアドバイザリーボード
・MEL協議会役職員とアドバイザリーボードメンバーとの意見交換
 垣添会長等からの活動報告
 MELアンバサダーによる動画紹介

3月11日(火)
○「海洋データ利活用を通じた地域活性化シンポジウム」
主催:内閣府総合海洋政策推進事務局
協力:海上保安庁

1.開会挨拶
内閣府総合海洋政策推進事務局 局長 高杉典弘
2.シンポジウム趣旨説明
内閣府総合海洋政策推進事務局 参事官 山尾 理
3.基調講演
「持続可能な海の利用に向けた海洋空間計画と”海しる”の意義」
東京大学大気海洋研究所教授・笹川平和財団海洋政策研究所長 牧野光琢 
4.海しる利活用ワークショップ開催報告・自治体職員及び参加有識者によるワークショップ事例紹介
(広島県江田島市、静岡県静岡市、三重県鳥羽市、北海道羅臼町)
5.地域活性化に向けたパネルディスカッション
<テーマ>
「海洋データ利活用を通じた地域活性化」
<モデレーター>
高知工科大学システム工学群 教授 佐藤慎司
<パネリスト>
大正大学総合学修支援機構DAC 准教授 岩浅有記
東京大学大学院教育学研究科付属海洋教育センター 特任講師 田口康大
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 理事長 庄司るり
国立研究開発法人国立環境研究所 高度技能専門員 照井健志
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所国際極域・地球環境研究推進センター 特任研究員 丹羽淑博
長崎大学研究開発推進機構 機構長特別補佐(産学連携洋上風力人材育成コンソーシア(IACOW)副代表 森田孝明
内閣府 総合海洋政策推進事務局 参事官 山尾 理
海上保安庁 海洋情報部 海洋空間情報室長 勢田明大
<質疑応答>
<総括>
高知工科大学 システム工学群 教授 佐藤慎司 

3月14日(金)
○日本学術会議 公開シンポジウム
「地球規模の変化に対応したレジリエントな水産業ー水産業を評価するための基準を見直すー」
主催:日本学術会議食料科学委員会・同水産学分科会
共催:水産・海洋科学研究連絡協議会、日本農学アカデミー日本水産学会
後援:大日本水産会、全国漁業協同組合連合会、及び水産海洋学会を始めとする16の学会
オンライン開催

<開会挨拶>
 大越和加(日本学術会議第二部会員/東北大学大学院農学研究科教授)
<趣旨説明>
 八木信行(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
<セッション1「サステナビリティーをめぐる世界の潮流」> 
 座長 吉崎悟朗(東京海洋大学学術研究院海洋生物資源学部門教授)
「自然の恵みを未来へ:IPBESアセスメントが伝える持続可能な社会への鍵」
 橋本 禅(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
「人間が自然に感じる価値、特に関係価値(Relational Value)に関する国際的な議論」
 石原広恵(東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授
<セッション2「日本における新課題」> 
 座長 米崎史郎(水産研究・教育機構水産資源研究所水産資源研究センター社会・生態系システム部副部長)
「近年における水産資源の状態」
 市野川桃子(水産研究・教育機構水産資源研究所水産資源研究センター漁業情報解析部資源解析グループ長)
「社会の変化と将来の水産業:TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言がもたらす影響」
 岡添巨一(株式会社農林中金総合研究所リサーチ&ソリューション第2部サステナブルグループ主任研究員
<総合討論「新しい研究ニーズにどう対応すればよいのか」>
 司会 八木信行(日本学術会議連携会員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
 パネリスト
 東海 正(日本学術会議連携会員/東京海洋大学名誉教授)
 中山一郎(水産研究・教育機構理事長)
 大越和加(日本学術会議会員/東北大学大学院農学研究科教授)
 高瀬美和子(大日本水産会専務理事)
 丹下菜穂子(鳥取県栽培漁業センター所長)
<閉会の挨拶>
 古谷 研(日本学術会議連携会員/創価大学特別教授)

3月17日(月)
○「天然循環水とNBS研究会」第9回会合
オンライン開催
議題
・「企業サステナビリティ報告司令(CSRD)とスウェーデン大企業による水に関する報告」
 ラーナ・サベルフェルド ヨーテボリ大学経営学部会計学准教授
 コニー・オベルランド ヨーテボリ大学経営学部財務センター准教授
・質疑応答と総合討論

3月18日(火)
○第4回地球温暖化対策としてのメタン排出削減対策に関するセミナー第一部
(一社)フロン等温室効果ガスグローバル削減推進協議会(FGRA)

・開会挨拶 及び メタン、フロン削減の重要性について
 フロン等温室効果ガスグローバル削減推進協議会(FGRA)会長 笠井俊彦
・COP29の成果について
 環境省地球環境局地球環境問題交渉官 野本卓也
・JCMの最近の動き
 環境省地球環境局JCM推進企画官 百瀬嘉則
・衛星監視による世界及び主要国のメタン排出状況
 国立環境研究所特命研究員 中島英彰
・質疑等 
 モデレーター笠井俊彦

3月24日(月)
○(一般社団法人)マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)協議会第39回理事会
<議事>
・令和6年度事業報告及び収支見込について
・令和7年度事業計画及び収支予算について 等
Posted by 寺島紘士 at 23:12
2月の海洋政策関係会議等 [2025年03月02日(Sun)]
季節は春へと着実に進行している。ほぼ連日散歩している近くの江古田の森公園ではこの1月余の間に河津桜や沈丁花、フクジュソウ、菜の花などが咲き出して今や春の花盛りである。

IMG_3266.jpg
(河津桜 3月2日撮影)

さて、私が関わった2月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)

2月10日(月)
○「海の蕎麦会」
於 江古田の「長寿庵」
大塚万紗子さんの上京に合わせて窪川さん等とともに開催

2月18日(火)
○中国研究所×笹川平和財団共催シンポジウム
「2025年の世界と日中米関係」第2回 戦後80年と歴史言説/歴史戦
笹川平和財団ビル国際会議場、又はオンライン配信

<開会 趣旨説明>
川島 真 東京大学大学院総合文化研究科教授、中国研究所常務理事

<講演>
江藤名保子 学習院大学法学部教授
宮本 悟 聖学院大学政治経済学部教授
河西陽平 中曽根平和研究所研究員

<パネルディスカッション>
江藤名保子
宮本 悟
河西陽平

<質疑応答>
<閉会>
Posted by 寺島紘士 at 23:47
江古田の森の冬から春へ [2025年02月17日(Mon)]
新しい年が明けて1月になると落葉樹が葉を落とした江古田の森は見通しが良くなり、一面冬の景色となった。

その中で昨シーズンはイイギリの実が1月も紅く輝いていてそこに小鳥たちが群がっていたので今年もそれを期待していた。
250105イイギリの紅い実IMG_3197.jpg
<1月5日撮影>

しかし、今年は季節の進行が変調をきたしたのか、冬の季節の景色として楽しみにしていた森のあちこちにあるイイギリの紅い実が何故か1月上旬を過ぎると早々と姿を消してしまったのでがっかりした。

さらに昨季はイイギリの実が無くなった後も2月まで鳥たちが群がっていたネズミモチの紫色の実もイイギリの実の後を追うように急速に姿を消していった。

この冬は餌となる木の実が早くなくなって鳥たちにとっては厳しい冬となったようだ。

しかし、他方では春を迎える動きも着実に動き出している。1月の始めになると今年もハナミズキの丘の奥にあって花芽を着実に膨らませて準備してきた河津桜が綺麗な花を一輪咲かせて春の訪れの先駆けをした。
250107江古田の森公園の桜花IMG_3199.jpg
<1月7日撮影>

江古田の森にはソメイヨシノなどの桜の樹があちこちに在るが、いつもその先陣を切って花を咲かせるのがこの河津桜である。その後も着実に花芽を膨らませて花を咲かせ、花の数を増やしてきて江古田の森を訪れる人々に春の訪れの近いことを告げている。
250216早咲きの桜花アップIMG_3232.jpg
<2月16日撮影>

芝生広場の道沿いにある沈丁花も1月初めにはもう花芽をつけていたので開花を期待して毎日散歩のたびに眺めてきたが、花芽は大きくなりもうじき咲きそうな気配だが未だ開花はしていない。
250217開花直前の沈丁花IMG_3237.jpg
<2月17日撮影>

さらに、昨日ハナミズキの丘の学習室のところを通ったらその前の花畑でフクジュソウの花が咲いているのを見つけた。
250216福寿草IMG_3229.jpg
<2月16日撮影>

また今日は、江古田の森の外周道路の脇でも白い花が咲いているのを見つけた。
250217外周道路わきの白い花IMG_3235.jpg
<2月17日撮影>

植物たちは春に向かってそれぞれ自分のテンポで開花を進めている
Posted by 寺島紘士 at 22:29
国際機関「ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC-UNESCO)」からの求人メール [2025年02月13日(Thu)]
一昨日夕にユネスコ政府間海洋学委員会(IOC-UNESCO)からIOCにおける仕事とトレーニングに関する案内「The latest employment and engagement opportunities from UNESCO’s International Oceanographic Commission」のメールが届いた。

IOCは、名前の冒頭に「ユネスコ」とついているが、機能的には独立して科学の面から海洋に取り組んでいる国連機関で、海洋観測・調査・地域協力の推進、全球海洋観測システム(GOOS)構築の推進、国際海洋データ・情報交換システムの運用、津波早期警戒システムの構築、教育・研修・能力開発・技術移転の推進等に取り組んでいる。さらに、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(2021-2030)」の実施計画を策定し、同計画の実施を主導している。
IOCは、海洋ガバナンスの様々な取り組みにも海洋科学の分野から積極的に参画して推進している重要な国際機関である。

現在そのIOC議長を東京大学大気海洋研究所の道田豊教授がつとめていることは本ブログでも紹介したところである。

道田 豊教授がIOC-UNESCO議長に [2023年07月03日(Mon)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2091

さて、このところそのIOCから、仕事の内容はその時々で違うが、冒頭に記した題名で仕事案内メールが頻繁に送られてくる。
今回届いたメールを見て、これは海洋の問題に国際的な場で取り組むことに関心と意欲のある皆さんに海の国際機関として活躍しているIOCでも働く機会があることを知っていただくには良いかなと感じたのでその内容を記すと次の通り。

「EMPLOYMENT OPPORTUNITIES」
Consultant to act as Operations Officer(Ocean Decade)
Deadline: 12 February 2025

Web Developer for Ocean Literacy Portal
Deadline: 17 February 2025

IWLEARN Communications and Knowledge Management Specialist
Deadline: 17 February 2025

「TRAINING OPPORTUNITIES」
*UNESCO-IOC Tsunami Ready self-paced course (17 January- 15 December 2025)
* UNESCO-IOC Tsunami Awareness self-paced course (20 January- 15 December 2025)
* UNESCO-IOC Tsunami Ready Recognition Programme: Regional Training Workshop for ASEAN Member States (11-13 February 2025, Indonesia)
* Coastal Observing and Modeling for Prediction and Assessment to Support resilient Systems in the Philippines [COMPASS – Philippines] (24 February- 7 March 2025)
* Workshop on Tsunami Evacuation Maps, Plans, and Procedures and UNESCO-IOC Tsunami Ready Recognition Programme (9-20 March 2025)
* Co-Design for the Ocean Decade (self-paced course)(continuous basis)

これにより海の国際機関であるIOCがこまめに仕事・トレーニング等について情報を提供して人材を募っているのが見えてきた。

そして、海洋ガバナンスの取り組みに海洋科学の分野から積極的に参画して推進している重要な国際機関のIOCがその活動に必要な人材をこのような方法で集めていることに感心した。
そのオープンな求人の方法に敬意を表するとともに、日本からも海洋ガバナンスの取り組みに重要な役割を果たしているIOCの求人に応募して海洋科学の分野で活躍する人が出てくることを期待したい。

Posted by 寺島紘士 at 20:43
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