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江古田の森の花、ソメイヨシノ [2024年04月19日(Fri)]
4月8日のブログで江古田の森に咲くヤマブキとモクレンについて取り上げたので、今回は私たち日本人が愛する桜花ソメイヨシノを取り上げてみたい。

江古田の森には早咲きから遅咲きまでいろいろな種類の桜があちこちにあってそれらの花が森を訪れる人々の目を楽しませている。その中でも江戸彼岸と大島桜の交雑種であるソメイヨシノ(染井吉野) は人々の心を惹きつけつける桜花で、これが咲き始めるとそれを眺めに大勢の人が集まってきてお花見を楽しんでいる。

ハナミズキの丘の方から入って森の入り口広場の方に向かって上っていく道は、左側に11本のソメイヨシノの樹々が道沿いに並んで咲いていて絶好のお花見散歩道である。また、東京総合保健福祉センターの横の芝生広場にもソメイヨシノの樹が6本並んでいてこれが咲き出すと芝生広場に大勢の人が繰り出して花見の宴が開かれている。

この3月半ばからは日課の散歩で江古田の森を訪れてソメイヨシノの花のつぼみが膨らみ始めてから散りゆくまでを眺めながら歩いた。

江古田の森では既にあちこちで早咲きの桜が咲きだしていたので、3月に入ると散歩のたびにハナミズキの丘の入口のところにあるソメイヨシノの樹の枝の堅い芽がいつ膨らみ始めるのかを眺めていたがなかなか動き出さなかった。そのそれまで硬かったソメイヨシノの芽が膨らみ始めてそこから紅いつぼみが顔を出してきたのを見つけたのは3月20日だった。
<ソメイヨシノの花のつぼみ>
240320ソメイヨシノの花のつぼみIMG_2730.jpg 

そしてそれから徐々に開花に向けた動きが進んでいき、4月に入るころには花がきれいにが咲き始めた。
<ソメイヨシノの開花> (4/1 撮影)
240401ソメイヨシノ開花IMG_2761.jpg

そしてそれが最盛期を迎えると満開の桜が人々を魅了した。
<ソメイヨシノの花満開> (4/7 撮影)
240407ハナミズキの丘の満開の桜IMG_2805.jpg

ソメイヨシノのすごいところは満開を過ぎても花びらが風に乗ってチラチラと散る花吹雪で私たちを楽しませ、さらに地面に散り落ちてもそこで紅い花びらが地面を彩っているところである。
<地面を覆う桜の花びら>( 4/13 撮影)
240413地面に落ちた桜の花びらIMG_2832.jpg

そして、樹の下の方の枝の花びらが散っても上の方の枝の花はその後も粘り強く桜色の花びらを維持していて遠くからみる私たちの眼を楽しませている。
<ソメイヨシノの葉桜> (4/14 撮影)
240414ハナミズキの丘の葉桜IMG_2838.jpg

ハナミズキの丘から森の入り口広場の方に上っていく道の右側の桜並木の花はゆっくりと咲き始めたが、
<桜並木> (4/5 撮影)
240405桜並木IMG_2790.jpg

すぐに満開となり、
<満開の桜並木> (4/7撮影)
240407満開の桜並木IMG_2806.jpg

ほどなくして花びらを散らし始めて地面を紅い花びらで彩って道行く人を楽しませた。
<葉桜の並木> (4/12 撮影)
240412葉桜の桜並木IMG_2827.jpg

それから1週間たった今でも葉桜が美しい。(4/19 撮影)
(正面奥の道の右側に見える淡い紅色は紅ハナミズキの花)
240419葉桜と紅ハナミズキの花IMG_2875.jpg
Posted by 寺島紘士 at 14:57
3月の海洋政策関係会議等 [2024年04月13日(Sat)]
3月は年度末であり、また季節が春に向かって進む中で、多彩な海洋関係の会議が開催された。
私が関わった3月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)

3月4日(月)
○「虎ノ門OB会」
法曹会館

3月7日(木)
○鹿島平和研究所「食、生態系及び土地利用研究会第9回会合」
Teams meeting
<議題>
「食品ロス削減と食品リサイクル推進について〜最近の議論を通じた今後の方向性について〜」
農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 外食・食文化課 月岡直明課長補佐(食品ロス削減・リサイクル班)他

○笹川平和財団海洋政策研究所「国連海洋科学の10年ECOP Japanシンポジウム」
笹川平和財団国際会議場 又はオンライン参加

開会挨拶(ビデオメッセージ)
坂口 秀(笹川平和財団海洋政策研究所)
第1部 国連海洋科学の10年とECOP
「国連海洋科学の10年と日本の取り組み」道田 豊(東京大学大気海洋研究所)
「ECOP ProgramとECOP Asiaの取り組み」ラファエル ロマン(ECOP Asiaコーディネーター、IOC-UNESCO)
「ECOP Japanとアンケート調査の結果」田中広太郎(笹川平和財団海洋政策研究所)
第2部 ECOP Japanの活動
「きれいな海」金城由希乃(プロジェクトマナティ)
「健全かつ回復力の高い海」香田知良(商船三井)
「生産的な海」佐藤達也(ざっこClub)
「予測できる海・開かれた海」田中裕介(オーシャンアイズ)
「安全な海」上野 凌(日本ライフセービング協会)
「夢のある魅力的な海」井上美紀(しものせき水族館)
「価値ある海」土橋 司(みずほ第一ファイナンシャルテクノロジー)
第3部 総合討論
講演者への質疑応答とECOP Japanポスターの紹介
司会・ポスター紹介 森岡優志(JAMSTEC)
閉会挨拶
道田 豊(東京大学大気海洋研究所)

「国連海洋科学の10年」ではECOP(Early Career Ocean Professionals、海洋若手専門家)が主体となって活動するECOPプログラムが公式に承認されている。本シンポジウムでは、2022年1月に行われた国内初のECOPシンポジウムやその後のアンケート調査で明らかになったECOPの課題(活動資金、雇用、メンターの不足など)について、「国連海洋科学の10年」が掲げる7つの海の目標に関わる活動をしているECOPを招待し、どのように課題を解決して活動につなげているか、国内の実施例を紹介した。国内で「国連海洋科学の10年」に取り組んでいる海洋若手専門家の活動を取り上げたなかなかいいシンポジウムだった。

3月11日(月)
○「令和5年度第2回海洋技術フォーラムシンポジウム 〜今こそ求められる極域の科学技術〜」
主催:海洋技術フォーラム
協賛:(一社)日本プロジェクト産業協議会、(国研)海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所
後援:内閣府 総合海洋政策推進事務局、海洋産業タスクフォース、(国研)海洋研究開発機構、(公財)笹川平和財団 海洋政策研究所
ウェビナー方式

シンポジウムは横浜国立大学の満行泰河准教授の司会で始まり、最初に13年前の東日本大震災の被災者に対して黙禱を捧げてから次のプロフラムに沿って行われた。

開会の辞:佐藤 徹 海洋技術フォーラム 代表、東京大学 教授、総合海洋政策本部 参与
趣旨説明:早稲田卓爾 東京大学海洋技術環境学専攻 教授、
来賓挨拶:黄川田仁志 衆議院議員、自民党海洋総合戦略小委員会 事務局長

第1部:「極域を取り巻く現状」
1.「我が国における極域研究政策」原田尚美 東京大学大気海洋研究所 教授、総合海洋政策本部 参与
2.「日本の極域研究の進展と求められる国際的役割」榎本浩之 国立極地研究所 副所長・教授、ArCS2 プロジェクトディレクター
3.「北極海をめぐる地政学 ― 過去、現在、未来」大西富士夫 北海道大学北極域研究センター 准教授
第2部:「今後進めるべき極域研究に必要とされる海洋技術」
1.「北極航路研究の現状と課題」宇都正太郎 北海道大学北極域研究センター 特任教授
2.「北極域研究船「みらいU」の概要と特徴」赤根英介 海洋研究開発機構 北極域研究船推進部 部長
3.「北極域における次世代測位補強システムの利用」高橋 透 電子航法研究所 航法システム領域 主任研究員
4.「北極海氷下ドローン「COMAI」の技術〜海氷下観測とナビゲーションへの新たな挑戦」 吉田 弘 JAMSTEC 北極環境変動総合研究センター グループリーダー

パネルディスカッション「今だからこそ必要な極域研究・技術開発」
モデレーター:早稲田卓爾 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
宇都正太郎 北海道大学北極域研究センター 特任教授
山内 豊 ジャパン・マリンユナイテッド株式会社 技術研究所氷海研究グループ
巻 俊宏 東京大学生産技術研究所 准教授
吉田 弘 JAMSTEC 北極環境変動総合研究センター グループリーダー
松沢孝俊 海上技術安全研究所 流体設計 主任研究員

閉会の辞:河野 健 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 理事

3月12日(火)
○「地域における海のデータ連携シンポジウム」
主催:内閣府総合海洋政策推進事務局
協力:海上保安庁
日比谷国際ビル 及び オンライン
本シンポジウムでは、地域(行政機関、教育・研究機関、企業、一般市民等)における海洋空間の利活用及びデータ連携を促進させるため、事例を紹介した上で、その情報基盤として、海洋状況表示システム「海しる」の普及に向けた期待と課題について有識者によるパネルディスカッションを行った。

1. 開会挨拶 
内閣府 総合海洋政策推進事務局長 宮澤康一
2. 基調講演
東京大学 大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター 教授 道田 豊
3. 我が国におけるMDA政策の動向
内閣府 総合海洋政策推進事務局 参事官 山尾 理
4. 地域における海洋空間利活用及びデータ連携事例
(1)「市場規模が拡大するアドベンチャーツーリズムについて〜アドベンチャーツーリズム&海業の可能性〜」
大正大学 地域構想研究所 准教授 岩浅有紀
(2)「長崎における海のデータ利用と人材育成の事例」
(特非)長崎海洋産業クラスター形成推進協議会 長崎海洋アカデミー 所長 中野俊也
(3)「静岡市における海洋産業発展に向けた実海域での活動事例」
静岡市 経済局 商工部 産業政策課 新産業係 主任主事 寺田和晃
(4)「海しる利活用ワークショップ及び海しる自由研究コンテストの開催結果報告」
(一社)海洋産業研究・振興協会
5. パネルディスカッション
(テーマ)
「地域における海しる利活用の普及に向けた期待と課題」
(モデレーター)
東京大学 大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター 教授 道田 豊
(パネリスト 氏名 五十音順)
大正大学 総合学修支援機構DAC 准教授 岩浅有記
高知工科大学 システム工学群 教授 佐藤慎司
海上保安庁 海洋情報部 海洋空間情報室長 勢田明大
静岡市 経済局 商工部 産業政策課 新産業係 主任主事 寺田和晃
(特非)長崎海洋産業クラスター形成推進協議会 長崎海洋アカデミー 所長 中野俊也
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所 国際極域・地球環境研究推進センター 特任研究員 丹羽淑博
東京大学 大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター 教授 牧野光琢
長崎大学研究開発推進機構 機構長特別補佐/長崎県産業労働部 参事監 森田孝明
内閣府 総合海洋政策推進事務局 参事官 山尾 理
東海大学 海洋学部海洋理工学科 教授 脇田和美
6. 総括
東京大学 大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター 教授 道田 豊

3月21日(木)
○鹿島平和研究所「食、生態系及び土地利用研究会第10回会合」
Teams meeting
<議題>
「地球をめぐる水と水をめぐる私たち」
東京大学大学院工学系研究科、沖大幹教授 他

3月22日(金)
○第122回神戸大学経営協議会
・国立大学法人神戸大学学則の一部改正について
・令和6年度の予算編成について 他
○第85回 国立大学法人神戸大学学長選考・監察会議
以上に神戸大学東京オフィス会議室より参加

3月28日(木)
○「一般社団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会 第35回理事会」
大日本水産会大会議室
・令和5年度事業報告及び収支見込について
・令和6年度事業計画及び収支予算について
・新規会員について 等

3月29日(金)
○一般向け講演会『「国連海洋科学の10年」を知ろう』
日本海洋政策学会主催
東京大学理学部1号館小柴ホール(+オンライン配信)

海洋ガバナンスの推進には海洋科学が不可欠であり、「国連海洋科学の10年」にも関心を持って注視してきたが、今回はさらに「一般向け講演会」という学会としては積極的な広報活動姿勢にも惹きつけられて喜んで講演会に参加した。なかなか良い講演会だった。 詳しくは下記ブログをご覧ください。
『「国連海洋科学の10年」を知ろう!』 [2024年04月04日(Thu)] 
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2113

Posted by 寺島紘士 at 01:17
江古田の森の花、ヤマブキ、モクレン [2024年04月08日(Mon)]
3月半ばを過ぎると江古田の森ではいろいろな花が咲きだして春本番となってきたので、このところそれらの開花状況を眺めながら江古田の森の散歩を楽しんだ。そこで今回はその中からヤマブキ、モクレンの花の開花について取り上げてみたい。(ソメイヨシノについてはまた次回に)

先ずは<ヤマブキ>から。ヤマブキは高さ1〜2メートルの落葉低木で黄色い花を咲かせる。江古田の森にはあちこちにこのヤマブキが生えている。そのなかでも森の入り口広場にあるその周囲を回ると約50歩ほどもある大きなヤマブキの群生が花を咲かせると圧巻である。実は私がこの江古田の森に通うようになったのも、この近くにある自宅から軽い好奇心でこの森を覘きに来た時にたまたまこの大きなヤマブキの群生の花盛りに出会い、それに魅せられたのがきっかけである。

この春のヤマブキの花の満開までの推移は次のとおり。

3月16日、森の入り口広場の大きなヤマブキの群生の中で一輪の黄色の花が開花した。
240316山吹の花AIMG_2716.jpg

その後開花が進み、花がヤマブキの群れ全体に広がってきた。花は花びらが5つで大きいものは5センチほどとかなりの大きさである。
近くで眺めているといい香りがした。(4月1日撮影)
240401山吹の花群IMG_2762.jpg

そしてよく見ると花に小さな蜜蜂が留まって蜜を吸っていた。(4月1日撮影) 
240401山吹の花の蜜を吸う蜂IMG_2763.jpg

ヤマブキの花の群れが最盛期を迎え近くの小道を行き来する人々の眼を惹いている。(4月4日撮影)
240404山吹の花の群れIMG_2786.jpg

<モクレン>
江古田川にかかる公園橋を渡って公園に入ったところにモクレンの樹がある。このモクレンの紅紫色の花は大きくてなかなかきれいなので注目して眺めていた。
3月に入ると枝先の綿毛のような芽が伸びてきたので期待してみているとそれがさらに大きくなって薄緑を帯びてきた。そして17日にそのひとつから紅紫色の花の蕾が出てきて開き始めると、2,3日で枝全体に広がった。(3月20日撮影)
240320モクレンの紅い花IMG_2729.jpg

その後そのような開花の動きはこの樹のあちこちで進行し(4月2日撮影)、
240402モクレンの紅紫の花IMG_2778.jpg

若葉が出てきた今も進行している。(4月7日撮影)
240407モクレンの花と若葉IMG_2811.jpg

花と若葉を見て江古田川沿いのモクレンの花もそろそろ終わりかなと思い始めていたところ、昨日の散歩で、モクレンについて新しい発見をした。なんと、幼児広場の入り口のところにモクレンの若い樹があり、沢山の紅紫色の花を咲かせているのである。(4月7日撮影)
240408モクレンの花盛りIMG_2814.jpg

いい樹を見つけたのでモクレンの観察をもうしばらく続けたい。
Posted by 寺島紘士 at 23:42
『「国連海洋科学の10年」を知ろう!』 [2024年04月04日(Thu)]
日本海洋政策学会が一般向け講演会『「国連海洋科学の10年」を知ろう!』を3月29日(金)午後に東京大学理学部1号館の小柴ホールで開催した(オンラインでも配信)。

海洋ガバナンスには海洋科学が不可欠であり、「国連海洋科学の10年」にもずーっと関心を持ってきたが、今回はさらに「一般向け講演会」という学会としては積極的な広報活動姿勢にも惹きつけられてプログラムを見てみると、各講演テーマが魅力的な上に講演者6人うち4人が旧知の人たちだったので喜んで参加した。

ちなみに「国連海洋科学の10年」は、2030年を達成目標とする17のSDGs(持続可能な開発目標)のうち「海の豊かさを守ろう」を目標とする14番目のSDG(SDG14)等の達成を目指して2021年1月より実施されている。

この「国連海洋科学の10年」は、2017年よりユネスコ海政府間洋学委員会( IOC- UENSCO)が加盟国に呼びかけて立ち上げた専門家グループが議論を積み重ねて計画案を策定し、それが2020年12月に国連総会で承認されたものである。「きれいな海」「健全で回復力のある海」「予測できる海」「生産的な海」「安全な海」「万人に開かれた海」「夢のある魅力的な海」という7つの達成すべき目標が掲げている。

さて、講演会当日はあいにくの天候で正午ごろまで雨で風も強くて心配したが東大のある本郷に着くころまでにはだいぶ落ち着いてきていて助かった。会場の小柴ホールに着くとこれまで海洋政策研究で協働してきた懐かしい旧知の人たちも集まっていて講演会開始までのしばらくの間お互いに会話が弾んだ。

講演会は、日本海洋政策学会の升本順夫事務局長(東京大学教授)の司会で、次のプログラムに従って進行した。(敬称略)

開会挨拶 坂本茂樹(神戸大学・名誉教授)
講演1 道田 豊(東京大学大気海洋研究所・教授)
    国連海洋科学の10年が目指すもの
講演2 原田尚美(東京大学大気海洋研究所・教授)
    国連海洋科学の10年:日本の活動
講演3 脇田和美(東海大学海洋学部・教授)
    海洋空間計画と国連海洋科学の10年
<休憩>
講演4 藤井陽介(気象研究所全球大気海洋研究部・主任研究官)
    日本主導の国連海洋科学の10年プロジェクト「SynObs」について
講演5 森岡優志(海洋研究開発機構・主任研究員)
    海洋若手専門家(ECOP)の課題と取り組み、今後への期待
講演6 山形俊男(東京大学・名誉教授/海洋研究開発機構・特任上席研究員)
    人類の持続可能性に向けて:母なる海の大切さ
閉会挨拶 窪川かおる(帝京大学先端総合研究機構・客員教授)

最初に学会会長・神戸大学名誉教授の坂元茂樹さんが開会の挨拶をして講演会がスタートした。

冒頭の講演1は学会副会長で東京大学大気海洋研究所教授の道田豊さんが行った。道田さんは、「国連海洋科学の10年」を計画し中心となって推進しているユネスコ海政府間洋学委員会( IOC- UENSCO)の活動に深くかかわり現在はその議長として先頭に立ってその目標達成に尽力している。その立場から「国連海洋科学の10年が目指すもの」についてポイントをきちんと押さえたいい講演を行った。道田さんについては私の海洋政策ブログでも再々取り上げているので関心のある方はそちらもご覧ください。
「道田 豊教授がIOC-UNESCO議長に」 [2023年07月03日(Mon)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2091 等参照

講演2では、海洋環境辞典の作成にも取り組んでいる東京大学大気海洋研究所教授の原田尚美さんがIODE(International Ocean Decade of Ocean Exploration 1971〜1980)などから始めて「国連海洋科学の10年」に関する日本の活動について講演した。

講演3では、かつて海洋政策研究所のスタート段階で一緒に海洋政策研究にも取り組んだ東海大学教授の脇田和美さんが、世界のEEZの22%では海洋空間計画が策定されているとして我が国が世界の取組に遅れをとっている海洋空間計画について取り上げて講演してくれてとても良かった。

講演4の「SynObs(Synergistic Observing Network for Ocean Prediction、海洋予測のための相乗的な海洋観測網)」は日本が主導する「国連海洋科学の10年」のプロジェクトのひとつで、海洋予測において様々な観測データが最大限の相乗効果を発揮するような効率的な海洋観測網の提案であり、その意欲的な内容に惹きつけられた。これについては海洋政策研究所の『Ocean Newsletter』No.547に今回講演した気象研究所主任研究官の藤井陽介さんのオピニオン「海洋予測のための相乗的な海洋観測網SynObsについて」が掲載されているので関心のある方はそちらもご覧ください。
https://www.spf.org/opri/newsletter/547_1.html?latest=1#Synobs%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%B6%B3 参照

講演5では、海洋研究開発機構主任研究員の森岡優志さんが「国連海洋科学の10年」のネットワークプログラムである海洋分野の若手専門家(ECOP:The Early Carrier Ocean Professional)の課題と取り組み、今後の期待について講演した。これを聞いて海洋若手専門家の強化に取り組むECOPネットワークプログラムの重要性を実感した。
これに関心のある方は、https://www.ecopdecade.org/ 等参照

最後の講演6では、エルニーニョ現象の発生機構の解明やインド洋のダイポールモード現象の発見・予測などで海洋と気候の研究において世界的に著名な東京大学名誉教授の山形俊男さんが大きな視野から「人類の持続可能性に向けて:母なる海の大切さ」について講演して講演会を締めくくった。
山形さんは、『Ocean Newsletter』500号記念にも『海の科学と政策の絆を深めていこう』を執筆しているので関心のある方はそちらもご覧ください。
https://www.spf.org/opri/newsletter/500_2.html 参照

最後に学会副会長で帝京大学先端総合研究機構客員教授の窪川かおるさんが閉会挨拶を述べて講演会は成功裏に終了した。

閉会後には、20年前に海洋政策研究所が発行しているオピニオン誌『Ocean Newsletter』の編集代表をお願いしたのが始まりでお互いの専門分野の違いを乗り越えて交流が始まり、深まって現在に至っている山形さんとは久しぶりの再会だったのでしばらく懇談した。

これらを含めて今回の日本海洋政策学会の一般向け講演会はなかなか良い講演会だった。
Posted by 寺島紘士 at 01:05
江古田の森の早春 [2024年03月13日(Wed)]
1月下旬になってそれまで江古田の森を彩りそれに小鳥たちが群がっていたイイギリの紅い実とネズミモチの紫色の実がすっかりなくなったので、2月2日のブログでは「江古田の森の冬来る」とお知らせした。 https://blog.canpan.info/terashima/archive/2108 参照

ところが、季節の進行はそんなにゆっくりはしていなかった。江古田の森の散歩を続けていると、2月中旬に入るとまだ気温は低いのに森のあちこちで花が咲きだしたのである。

最初に花を見つけたのは2月11日(日)、ハナミズキの丘の方から江古田の森に入ると、丘の上にある学習室の前の花壇にフクジュソウの花が咲いてるのを見つけた。まだ葉も出ておらず黄色い花だけが鮮やかに咲いているのが目に飛び込んできた。(2月11日撮影)
240211フクジュソウIMG_2692.jpg

それを眺めて明るい気持ちでハナミズキの丘の傍の道をさらに歩いていくと今度は早咲きの桜の枝にも花びらが開いていた。(2月11日撮影)
240211桜の花開花IMG_2693.jpg

通路の反対側に並ぶソメイヨシノは未だ春への動きを見せていないのにこの早咲きの桜は花をどんどん咲かせて江古田の森を訪れる人たちを楽しませている。
(2月24日撮影)
240224ハナミズキの丘の桜花IMG_2700.jpg
(3月8日撮影)
240308葉桜のアップIMG_2706.jpg
(3月13日撮影)
240313早咲き桜の葉桜IMG_2709.jpg

江古田の森の芝生広場では2月下旬には沈丁花の花が満開となった。(2月24日撮影)
240224沈丁花の花IMG_2697.jpg

3月に入るとハナミズキの丘の学習室の前の花壇では菜の花が一斉に咲き始めて春の訪れが本格化しつつあることを感じた。(3月13日撮影)
240313菜の花IMG_2708.jpg

さらに、芝生広場では散歩道沿いにある桃と思われる若木に鮮やかなピンク色の花が咲き出して道行く人が歩みを止めて眺めたり、顔を寄せて香りをかいだりしていた。(3月13日撮影)
240313桃の花IMG_2711.jpg

そして、本日「えごたいえ」の傍にあるコブシの樹の枝に白い花が開花しつつあるのを見つけた。(3月13日撮影)
240313コブシの白い花AIMG_2713.jpg

季節は春に向かって着実に歩みを進めてきている。
Posted by 寺島紘士 at 23:18
2月の海洋政策関係会議等 [2024年03月09日(Sat)]
季節が進むのは速い。近くの江古田の森公園では早咲きの桜や沈丁花、フクジュソウ、菜の花などが咲いている。今は二十四節気の啓蟄(3月5日〜19日)、土の中で冬ごもりをしていた虫たちも動き出す。

さて、私が関わった真冬の2月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)

2月1日(木)
○我が国の豊かな再生可能エネルギーをはじめとする海洋資源の利活用を推進する展示会「Offshore Tech Japan 海洋産業技術展 2024」
東京ビッグサイト東8ホール 

主催者セミナー「海洋ロボットと基幹技術」
東8ホール ステージB
・基調講演1
「AUV戦略について(仮題)」内閣府海洋政策本部 参事官 川口悦生
・基調講演2
「SIPにおける海洋ロボット成果」(仮題) 海上技術安全研究所 海洋先端技術系長 藤原敏文
・「海洋ロボットと音響技術」 東京大学名誉教授 浅田 昭
・「AUV向け慣性航法装置技術(仮題)」 日本航空電子工業 エクゼクティブエキスパート 森元誠一
・「水中を見える化する水中光無線技術〜水中フュージョンセンサ、水中光ワイヤレス通信技術〜」 トリマティス 技術デザインGr 取締役 鈴木謙一

(私はSIP第2期革新的深海資源調査技術のピアレビュー会議に参画していたのでこのセミナーに参加するのを楽しみにしていたが、当日に緊急の案件が入って残念ながら欠席)

2月9日(金)
「ICUS懇談会」
テーマ:「『海洋立国』日本の戦略を考えるー動き始めた我が国の洋上風力の現状下、さらなる海洋エネルギー利用推進に向けてやれること、やるべきことー」
場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
発題者:木下 健(東京大学名誉教授)
主催:ICUS日本委員会、一般社団法人 平和政策研究所(IPP)

木下さんは、海洋エネルギー資源利用推進機構相談役、長崎県海洋産業クラスター形成推進協議会副理事長等も務め、再生可能エネルギー利用推進に向けて自ら取り組んできた洋上風力発電、潮流発電等の取り組みに基づき具体的に話をすすめたので大変参考になった。

2月27日(火)
一般社団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会「第6回MELアドバイザリーボード」
大日本水産会大会議室

最初に協議会の垣添直也会長から、協議会として発足以来8年目に入ったMELの取組についてポイントをついた具体的な「MELアドバイザリーボードへの報告」があり、それを踏まえてボードメンバとの間で活発な意見交換が行われた。

2月29日(木)
『小島嶼開発途上国の気候変動適応戦略「モルディブの人工島開発経験からの貢献」』
[主催]
笹川平和財団、モルディブ国立大学、(公財)日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団、法政大学
[会場]
笹川平和財団10階会議室 又は オンライン配信
[プログラム]
開会挨拶:安達 一(笹川平和財団 常務理事)
基調講演:モルディブの気候変動適応戦略
 アイシャ・シェヘナーズ・アダム(モルディブ国立大学 副学長)
人工島フルマーレに関する概要説明:
 アーマッド・アスラム(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部長)
 アイシャス・ライラ(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部研究開発部長)
フルマーレ住民の満足度への影響要因:
 坂本晶子(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 事務局長)
 中山幹康(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 専務理事)
島嶼間移住への動機に関する予備調査結果:
 ラヒマ・アブゥドゥル・ラヒム(モルディブ国立大学 研究科長)
 アダム・カリッド(モルディブ国立大学 工学・科学技術学部長)
 前川美湖(笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ 主任研究員)
 坂本晶子(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 事務局長)
パネルディスカッション:
 藤倉 良(法政大学 人間環境学部 教授)
 日下部尚徳(立教大学 異文化コミュニケ―ション学部 准教授)
 アーマッド・シャフィズ(国連開発計画モルディブ)
 アーマッド・アスラム(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部長)
 モルディブ国立大学 代表者(アイシャ・シェヘナーズ・アダム 副学長?)
閉会挨拶:
 中山幹康(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 専務理事)
Posted by 寺島紘士 at 00:01
海洋政策ブログ、380万pvを突破 [2024年02月24日(Sat)]
私の「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」の閲覧数(ページビュー(pv))が2月23日に380万pvを突破した!

360万pvを突破したのが昨年4月27日だったから、それから約10カ月で皆さんからさらに20万pvの新たな閲覧をいただいたことになる。

このところブログの執筆頻度は以前ほどではないが、皆さんが相変わらず海洋、沿岸の問題に関心をもって海洋政策ブログを訪れ、掲載しているブログの中からご自身の関心のあるページをピックアップして読んでいただいているのは大変ありがたい、そして嬉しい!

海洋政策ブログは、2007年7月20日の海洋基本法施行を契機として、さらなる海洋政策の拡充を目指して海洋に関心を持つ皆さんと内外の海洋に関する動きと取り組みを共有するために書き始めたものである。
今回で掲載ページ数は2110ページとなった。

振り返れば、最初の海洋政策ブログは、
「海洋基本法施行と海の日」2007年7月27日、
https://blog.canpan.info/terashima/archive/1 

それから内外の海洋に関する動きと取り組みを追って海洋政策ブログの掲載を継続し続け、ページビューが300万pvの大台に到達したの2021年の3月30日、
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2001 

320万pvを突破したのは2021年11月23日、
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2026

340万pvを突破したのが2022年7月8日、
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2055

360万pvを突破したのが2023年4月27日。
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2083

考えてみると約17年間海洋政策ブログを書き続けてきたことになるが、これはその間海洋政策に関心を持つ多くの皆さんが絶えずこのブログを訪れていただいていたからであり、感謝申し上げたい。

この間多くの皆さんが海洋政策ブログを訪れて、最近掲載のページだけでなくこれまで内外の海洋に関する動きと取り組みを追って掲載してきた様々なページ、中には海洋政策ブログを発信し始めたころのページにまでさかのぼってアクセスしている。
この海洋政策ブログを、皆さんが海洋や沿岸域の問題に取り組む際の参考にしていただいているようなので本望である。

これからもさらに400万pvを目指して頑張っていきますのでどうぞ引き続きご活用ください。よろしくお願いします。
Posted by 寺島紘士 at 17:24
1月の海洋政策関係会議等 [2024年02月08日(Thu)]
今日は天気も良かったので日課の散歩で江古田の森に出かけた。5日にかなり降り積もった雪は大分溶けていたが日陰などにはまだ残っていた。そして森の中の道を歩いていくとところどころに緑の葉のついた小枝が落ちていた。さらにはあちこちで緑の葉をつけた人の背丈の倍以上はある灌木が折れているのにもぶつかった。
240208雪で折れた木IMG_2687.jpg
葉の上に降り積もった雪の重さに耐えかねたのだろうか。改めて東京としてはかなりの大雪だったことを実感した。

それはさておき、1月も下旬になると様々な海洋政策関係の会議等が行われた。
私が関わった1月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)

1月26日(金)
○第120回神戸大学経営協議会
・中期目標・中期計画の変更について 他
○第84回 国立大学法人神戸大学学長選考・監察会議
以上に神戸大学東京オフィス会議室より参加

○「食。生態系と土地利用研究会」2023年度第8回会合
鹿島平和研究所第2期研究会
<議題>
「Forests, freshwater and fish - inexorably linked across watersheds(「森林、淡水、魚類―流域を超えた密接な関係」, Dr Ashley Steel, Forestry Division, FAO (アシュレー・スティール博士、FAO(国連食糧農業機関)森林局) 他
オンライン
 
1月31日(水)
○我が国の豊かな再生可能エネルギーをはじめとする海洋資源の利活用を推進する展示会「Offshore Tech Japan 海洋産業技術展 2024」
東京ビッグサイト東8ホール

主催者セミナー「海洋再生可能エネルギーの利用」
東8ホール ステージB
・浮体式洋上風力発電 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 洋上風力発電PTサブリーダー 黒岩隆夫
・海洋温度差発電 佐賀大学 海洋エネルギー研究センター所長/教授 池上康之
・波浪発電 東京大学 生産技術研究所 海中観測実装工学研究センター/大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 教授 林 昌奎
・海洋エネルギーと漁業の協調 海洋産業研究・振興会 事務局長 兼 研究部長 塩原 泰
・潮流発電 九電みらいエナジー 取締役常務執行役員 事業企画本部長 永松達也

○IPP政策研究会
テーマ:「開発を学ぶ、伝える:日本型知的協力のあり方」
発題者:大野 泉(政策研究大学院大学教授)
開催方法:ZOOMを使用した双方向オンライン研究会
主催:一般社団法人 平和政策研究所(IPP)
Posted by 寺島紘士 at 23:28
江古田の森の冬来たる [2024年02月02日(Fri)]
1月の上中旬は、会合等の予定もあまり無かったので好天の日は近くの江古田の森にほぼ毎日通い、陽ざしを浴びて散歩をしながら森の樹々を眺めて季節が進むのを観察して楽しんだ。

240114プラタナスの樹IMG_2678.jpg
(1月14日撮影)
1月になると落葉樹は葉をすっかり散らしてしまう。江古田の森のお気に入りの樹のひとつである北江古田橋の近くの大きなプラタナスの樹は落葉して樹幹が陽ざしを受けて白く輝き、枝にはたくさんの実だけが残っている。

240114イイギリの紅い実IMG_2676.jpg
(1月14日撮影)
昨年10月頃から赤い実の房をつけていたイイギリの樹も1月には葉がすっかり落ちてしまって紅い実の房だけが陽ざしを浴びて青空をバックに輝いていた。江古田の森には16本ほど紅い実の房をつけたイイギリの樹があり、それらをたどって森の中を散策して歩くのを楽しんだ。紅い実が熟してくるとまだ黄緑色の葉が残っているころからイイギリの樹には鳥たちが集まってきていたが、葉がすっかり無くなった1月になるとイイギリの紅い実に群がっているの鳥たちの姿がよく見えて楽しかった。

240109ネズミモチの樹IMG_2673.jpg
(1月9日撮影)
この季節にイイギリとともに鳥たちがよく集まってくるのがネズミモチの樹である。紫色の実の房を沢山つける常緑樹のネズミモチは江古田の森の北側を流れる江古田川沿いに多いがそのほか森のあちこちにある。イイギリとほぼ同じころから実をつけ、イイギリよりも遅くまでその実は残っていて、鳥たちの食を支えていた。

240130ネズミモチの実AIMG_2684.jpg
(1月30日撮影)
このように秋から冬にかけての江古田の森の散歩に楽しみを与えてくれていたイイギリとネズミモチであるが、今年は1月下旬になると急に枝に沢山ついていた実を減らして、イイギリの紅い実はすっかりなくなり、ネズミモチの紫色の実も江古田川沿いの二本の樹の下方の枝にわずかに残っているだけになってしまった。樹上の実が急速になくなるときには樹の下にはそれぞれ紅色や紫色の実が落ちていたのを見るとすべてが鳥たちに食べられたのではなくこれは自然の現象のようである。今年の夏の異常な暑さの影響だろうか。

1月の末から江古田の森は本格的な冬を迎えた。イイギリやネズミモチの実が無くなってこれから春まで鳥たちは何を食べて寒さをしのいで過ごすのだろうか。
Posted by 寺島紘士 at 23:04
12月の海洋政策関係会議等 [2024年01月18日(Thu)]
今年の干支は、甲辰(きのえ・たつ)。「甲」は、草木では固い殻を意味し、その殻を破って芽を出す状況を表す象形文字。「辰」は、理想に向かって辛抱強く、慎重に、抵抗や妨害と闘って歩を進める意味の表意文字、とのこと。
「甲辰」の今年は、新芽が古い殻から出るにはまだ時期が早く、なかなか出られないように、新しい道を切り開くには抵抗や妨害があり、それらを乗り越える努力をして着実に、かつ慎重に遂行していくべしということを示しているようである。
そんなことを漫然と頭に浮かべていた元旦の午後、石川県能登地方でマグニチュード(M)7.6(気象庁暫定値)の「令和6年能登半島地震」が発生し、沿岸域では津波も観測され、広い範囲で大きな被害が生じた。
そのとき私は信州八重原で子や孫たちと元旦を祝って過ごしていたが、八重原でも震度4に近いのではないかと思うような大きな揺れを体験し、テレビで報道されたその甚大な被害の状況に心を奪われた。

能登半島地震の被害の状況はその後連日大きなニュースとして報道されているが、さらにその翌日の2日には今度は羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し炎上するという大きな事故のニュースが飛び込んできてこれにも心を奪われた。海上保安庁の乗組員5人が死亡したが、日本航空の乗客乗員379人が燃え盛る航空機から全員脱出用スライドで無事避難できたのがせめてもの幸いであった。

このように新しい年2024年は、年明け早々に大災害や大事故に見舞われてスタートした。私たちは、今年の干支が甲辰(きのえ・たつ)であることの意味を考えながら、慎重に、かつ着実に過ごしていくことを求められているようである。

さて、少々遅くなってしまって恐縮だが、私が関わった2023年12月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)

12月2日(土)
日本海洋政策学会第15回年次大会『総合的な海洋の安全保障とは:第4期海洋基本計画を読む』
於東京大学小柴ホール

内容については下記の本ブログ参照
「日本海洋政策学会第15回年次大会」参加 [2023年12月26日(Tue)]
https://blog.canpan.info/terashima/archive/2104

12月8日(金)
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」2023年度報告会
イイノホール及びオンライン

<オープニングセッション>
開会の辞 司会/かわい あつみ
新藤義孝 自由民主党 宇宙・海洋開発特別委員会 委員長
黄川田仁 自由民主党 宇宙・海洋開発特別委員会 海洋総合戦略小委員会 事務局長
須藤 亮  内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局政策参与・SIPプログラム統括
宮澤康一 内閣府 総合海洋政策推進事務局長
満岡次郎 一般社団法人日本経済団体連合会 海洋開発推進委員会 委員長
大和裕幸 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)理事長
<第一部 海洋課題の5ヶ年計画と概要>
プログラムディレクター「全体概要」 石井正一
テーマ1リーダー「レアアース生産技術開発」 川村善久
テーマ2リーダー「海洋環境影響評価システム開発」 山本啓之
テーマ3リーダー「海洋ロボティクス調査技術開発」 藤原敏文
テーマ4リーダー「海洋玄武岩大規模CCS基礎調査研究」 稲垣史生 
<休憩・ポスターセッション>
<第二部 パネルディスカッション〜SIP海洋成果の活用について〜>
司会/かわい あつみ
経済産業省 資源エネルギー庁 次長 松山泰浩
環境省 自然環境局 大臣官房審議官 堀上 勝
内閣府 総合海洋政策推進事務局長 宮澤康一
海上保安庁 海洋情報部長 藤田雅之
帝京大学 先端総合研究機構 客員教授 窪川かおる
一般社団法人 海洋産業研究・振興協会副会長 代表理事・運営委員長 青山伸昭
SIP「海洋安全保障プラットフォームの構築」プログラムディレクター 石井正一
<閉会挨拶>
SIP「海洋安全保障プラットフォームの構築」サブプログラムディレクター 東 垣
<意見交換会>

12月15日(木)
「ICUS懇談会」
テーマ「気候・環境変化に伴うカオスの時代 ―地の利を生かした地熱発電と再生エネルギー―」
発題者 川端穂高(東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授)
主催 ICUS日本委員会、一般社団法人 平和政策研究所(IPP)
アルカディア市ヶ谷(私学会館)

12月16日(金)
「第5回 シンダイシンポ 神戸大と産・官・民の共創〜「今」と「未来」を創る人材の育成〜」
神戸大学未来創造プロジェクト主催

○ 神戸大学のビジョン発信
藤澤 正人 神戸大学長
○ 神戸大学の統合報告2023
宮下 智仁 神戸大学未来創造プロジェクトメンバー
北尾 奈央子 神戸大学未来創造プロジェクトメンバー
○ 講演
山谷 佳之氏 関西エアポート株式会社 代表取締役社長 CEO 
○ パネルディスカッション「神戸大と産・官・民の共創 〜「今」と「未来」を創る人材の育成〜」
山谷 佳之氏 関西エアポート株式会社 代表取締役社長 CEO
藤澤 正人 神戸大学長
佐藤 春実 学長補佐・人間発達環境学研究科 教授
白井 康仁 農学研究科長 教授
服部 泰宏 経営学研究科 教授
ファシリテーター /大村 直人 神戸大学理事・副学長
○ 閉会の挨拶
木戸 良明 神戸大学理事・副学長
Posted by 寺島紘士 at 00:48
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