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「地球交響曲第四番」に感激。 [2007年01月28日(Sun)]
今日は、妻と一緒に「地球交響曲第四番」を渋谷の東京ウィメンズプラザで観てきました。こんな映画があったとは!もう感激の一言です。

上映に先立って、KNOB(ノブ)氏によるディジュリドゥの演奏がありました。
照明をすっかり落とした会場のステージに、笛の音と共に着物姿で現れたKNOB氏。ステージにはシロアリによって空洞となった2mほどの木筒。この木筒・ディジュリドゥに息を吹き込みながら奏でる音は、生まれて初めて聞く、風のうなりのような音色。そして肌で感じるのは、大地のうねりのような振動。

音が途切れません。説明によるとディジュリドゥの独特な奏法、循環呼吸(サーキュラーブリージング)によるようです。鼻から息を吸うときにも常に口から息を出す循環呼吸によって、音を途切らせずに続けることができるとのこと。そんなことできるのでしょうか、と思いつつ気分はすっかり自然、虚空、宇宙へといざなわれました。

映画は、地球そのものは生きていて、そこに熱いさまざまな命が活き活きと生きていることが胸に染み渡る感動ものでした。登場人物は4名。
生物物理学者のジェームズ・ラブロック氏、版画家の名嘉 睦稔(なか ぼくねん)氏、野生チンパンジー研究家のジェーン・グドール氏、プロサーファーのジェリー・ロペス氏。登場人物は、心から愛さずにはいられぬほど素敵な人でした。

今こうして生きていることに心から感謝する思いが満ちてくると共に、この地球をしっかり後世に残していかなければ、と思えてきました。

ところで、この映画はどのようにして制作されたのでしょう。疑問に思いましたのでネットで「地球交響曲」を調べてみました。公式ガイドに、このドキュメンタリー映画が伝えようとする魂が書いてありました。



かつて人が、花や樹や鳥たちと
本当に話ができた時代がありました。

その頃、人は、自分たちの命が
宇宙の大きな命の一部であることを誰もが知っていました。

太陽を敬い月を崇め風に問ね(たずね)火に祈り水に癒され
土と共に笑うことが本当にいきいきとできたのです。

ところが最近の科学技術のめまぐるしい進歩と共に
人は、いつの間にか「自分が地球の主人であり、自然は
自分たちのために利用するもの」と考えるようになってきました。

その頃から人は花や樹や鳥たちと話す言葉を
急速に忘れ始めたのです。

人はこのまま自然と語り合う言葉を
永遠に忘れてしまうのでしょうか。

それとも科学の進歩と調和しながら
もう一度、その言葉を思い出すことができるのでしょうか。


経緯を調べると以下の通りでした。

 ・1940年宝塚市生まれの龍村仁監督によるドキュメンタリー映画

  第一番:1992年に完成、公開
  第二番:1995年に完成、公開
  第三番:1997年に完成、公開
  第四番:2001年に完成、公開
  第五番:2004年に完成、公開
  第六番:2006年に完成、2007年4月公開予定

 ・今まで多い年は170万人もの観客が観ている。
 ・制作費は、個人は1万円、企業は一口50万円による寄付。
 ・寄付をされた方々は「共に奏でる仲間たち」として
  全員が記名でネットで紹介されている。四番五番六番
 ・上映は、自主上映によって全国で開催されている。

今回の上映は、TokyoPros.主宰の青樹洋文さんによって自主上映されました。開催に際して、青樹さんは、「地球交響曲を風力エネルギーで上映していきます」と熱く語られていました。

今、こうした動きが日本中で動いていることを肌で感じたひとときでした。

最後に今後の「地球交響曲(ガイア・シンフォニー)上映予定をまとめてみます。是非ご覧になってはいかがでしょうか。お勧めです。

 第一番 1992年 
 第二番 1995年 第一番から第二番へ
 第三番 1997年 故星野道夫に捧ぐ
 第四番 2001年 21世紀に生まれ育つ子どもたちのために
 第五番 2004年 全ての存在は時空を超えて繋がっている
 第六番 2006年 全ての存在は響き合っている

■てら
 
第4回出版戦略セミナー「自己啓発書で目指せ100万部!」 [2007年01月26日(Fri)]
本夕、(有)エリエス・ブック・コンサルティング(代表取締役社長・土井英司)主催の出版戦略セミナーシリーズ第4回「自己啓発書で目指せ100万部!」に参加しました。

今回で4回目。いつも素晴らしい編集者の皆さんの話を直接聞くことができて刺激を受けるセミナーです。終了後の懇談会でも、すっかり話が盛り上がりました。

セミナーには、日本を元気にするために活動されている越山雅代さんも参加。懇親会では、なんと同じテーブルでお話をさせていただきました。お陰さまで、セミナーそして懇親会を通じて、元気をたっぷりいただきました。感謝です。


今回のセミナーに登場された編集者は、

・サンマーク出版 第1編集部編集長 高橋朋宏さん
 128万部ベストセラー『病気にならない生き方』の担当編集

・総合法令出版 第2編集部 金子尚美さん
 2006年ビジネス書No.1ベストセラー『鏡の法則』(80万部)の担当編集
 現在大ブレイク中、そうじ本ブームの仕掛け人

というお二人でした。

印象に残っていることを記します。

・出版は1日、約210冊が出版されている(年間約7万冊)
・編集者は最初の読者
・情報はネットで、本は情緒をディープに
・現状に満足していてももっと前に行きたいと思っている層を読者に
・悩みに応えることができる本になっているかどうか
・本を出す目的がビジネスがうまくいくためだけだと幻滅する
・読者が読んだのちにどうなって欲しいのかを明確に
・著者は、自分の仕事をどれだけ掘り下げて、オリジナリティを追求しているか

本当に勉強になります。素晴らしいセミナーをありがとうございます。

<本日のトピックス>

1.自己啓発書のメインターゲットである女性の心をつかむ企画の作り方
2.ミリオンセラーを生む、マーケティングの手法
3.2007年の自己啓発書マーケットの動向と、有望な企画

■てら
 
全職員が「語り場」で10分間のプレゼン [2007年01月23日(Tue)]
会長笹川が発案した「語り場」が、毎週火曜日に開催されて、早2年目です。
今日は、私も参加する機会をいただきました。というか、順番が回ってきました。

「語り場」は、役員と職員が自由に語る素晴らしい機会。朝08:00〜10:00、夕刻16:00〜18:00。役職を混在させて、職員は6〜8名ほどのグループで討論します。役員は出張のときを除いて、原則毎回出席。

昨年は、CANPANの有効活用について、職員の皆さんから意見を伺うことがメインテーマでした。最近は、職員が日頃思っていることを、役員、そして同僚の前で発表することがテーマとなっています。

なんとありがたいことでしょう。。

数ある就職先から日本財団を選び、数回にわたる選考に選ばれて、本当にご縁をいただき、入社することができたこの職場です。一般であれば、組織のトップとは、なかなか会話することも難しいことが普通ではないでしょうか。

それが、日本財団では、会長をはじめとする全役員と未来を語ることができるのです。分単位で面談をこなす役員が、優先してこの「語り場」に出席するのです。これを「ありがたい」といわずして、何と表現すればいいのでしょう?

人は、夢を持って生きることは、最高の幸せだと思います。そして、それを実現できる機会を持っていることはどれほど幸運なことか!

私は、CAPNANの将来像についてプレゼンしました。

世のため人のために何ができるのか?、他人に、こうすべきだと要求するのではなく、自分は何をすることができるのか?という思いを語ろうではありませんか。

若い職員には、「今自分ならこれをしたい!」と思っていることを、データを調べて、額に汗して考え、諸先輩に教えていただき、10分という限られた時間で、相手にわかってもらえるようにプレテーションをして欲しいと思います。

世の中に不満を言う時間と、こうしたいと夢を語る時間は、同じ時間です。私は、自分ができることを語り続けたい思います。

■てら
 
『読売ウイークリー(2007/2/4)』の巻頭特集記事にCSRプラスの情報を使っていただきました。 [2007年01月22日(Mon)]
『読売ウイークリー(2007/2/4)』の巻頭特集記事(8ページ)に、CANPAN CSRプラス2006年度東証一部上場企業397社の評価データ(2006年12月現在)を使っていただきました。
10万人以上の方がCANPANを知っていただくことになるでしょう。取上げていただき、本当にありがとうございました。

 
読売ウイークリー★2007年2月4日号
 

今どき
世間に自慢できる
企業ベスト100
就活学生も親も消費者も要注目!!


不祥事続きの日本企業の中で、本誌集計のCSR
(企業の社会的責任)ランク首位は……/ワタミ=
植林、ユニクロ=障害者雇用などルポ/就活に
使えるCSR報告書の読み方5か条

就職活動シーズン目前だが、いまや志望企業選び
の物差しの一つになりそうなのがCSRという考え方だ。
小さなトラブルが会社の屋台骨を揺るがす大事になり
かねないなか、順法は当然として、社会に対する責任
を果たそうとする努力の強弱も、その会社の姿勢を
映すのではないか。
そんなスタンスで企業の新しい切り口を紹介したい。

本誌はCSR活動の上位106社のランキングを作成した。
不祥事続きの日本企業の中で首位に輝いたのはどこか。
植林や障害者雇用で実績を積んでいる企業などをルポ。
就職活動に使えるCSR報告書の読み方5か条も掲載する。




企業の社会貢献活動は、最近急速に広がっており、企業のホームページなどでも公開されることが増えています。しかし、その活動を比較して調査することができる情報がないことから、CANPAN CSRプラスが読売ウイークリーのCSRランキングのベースに選ばれました。

CANPAN CSRプラスのことが書かれている部分を引用します。

 ・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・

 ランキングの基としたのは、日本財団が、東証一部上場企業約1700社のうち、397社の06年度報告書を評価したもの。同財団は各社の取り組み内容を、@「世間良し」(社会貢献と環境) A「売り手良し」(従業員の権利尊重) B「買い手良し」(企業倫理や情報公開など)という三つに分け、さらに16項目づつで有無を調べて1点か0点かの点数をつけた。つまり48点で、397社を採点したのだ。

 ・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・


CSRプラスは、企業の社会的貢献活動について、情報公開しているかどうかを「見える化」しているサイトです。今後、どの程度活動しているかについても、その評価方法について検討を重ねていく予定です。

2006年度12月、一か月間のCANPANアクセスは、65万ビジット。企業のCSR担当者の方は、CANPAN CSRプラスで情報を発信されれば、世のため人のために活動されている方々に自社の活動をお伝えすることができるのです。

どうぞ、CSRブログを活用されて、自社の活動を多くの方々にお伝えくださいませ。
そして、非営利活動をされている方々は、どの企業と一緒に活動すると良いか、見つけていただいて、企業にアプローチをされることを願って止みません。

2007年1月22日21:30現在の「CSRプラス」上の評価店上位ベスト20をご紹介します。



■てら
 
地球探検隊を知る夕べに参加。沖縄ウォークに参加決定! [2007年01月20日(Sat)]
「地球探検隊を知る夕べ」に妻と長男で参加してきました。



この会は、株式会社エクスプローラ(地球探検隊)が開催しているツアーの説明会。15:00から2時間ほど、新宿の東京厚生年金会館の近くにあるオフィスで開催されました。



オフィスには、さまざまなツアーの参加者からの絵葉書が壁に貼られていたり、手紙や写真がきちんと閲覧用にファイルされています。一歩、オフィスに足を踏み入れたら、すぐにワクワクしてきます。

そんなオフィスは、30名ほどの参加者で一杯。説明は、代表取締役社長の中村伸一さん。通称、中村隊長。隊長と呼ばないと怒る、心優しい熱血漢です。



隊長とは、久米さんの紹介で太田空真さんと一緒にお会いしてから、ご縁で京都旅行もご一緒させていただきました。

語る夕べの2時間は、あっというまに過ぎました。

地球探検隊は、参加者が自ら作るツアーが売りです。多国籍冒険ツアーや、日本人だけの大人の修学旅行(太田空真さんも紹介)などを提供しています。そんなツアーを中村隊長はこう語っていました。

 自分を解放つ体験ができる旅

喜怒哀楽を表現して心から感動する。そんな体験を通して感性を磨き、心のアンテナを一杯張って人生を感動してみようと。

隊長の話には、ハートがあって、危うく涙がこぼれるところでした。
集まった中で最年長の私が涙したら、カッコウつきません。と、書いていて、喜怒哀楽を表現していない自分に気がつきました。

あの場で思いっきり泣けたら、それもよかったのかもしれません。

私も旅に出てみます。4月に開催される「オキナワ探検隊2007 歩く・Walk」〜  第2回・春 中部:浜比嘉島〜残波岬 〜 への参加を決めました。2日で50キロほど歩くようですが、チャレンジです。
第1回目に、尊敬する太田空真さんが参加されています。



私も、いっちょやってみます。

■てら
 
明治大学商学部「起業プランニング論」を聴講 [2007年01月19日(Fri)]
昨夕は、尊敬する久米信行さんが講師をされている、明治大学商学部「起業プランニング論」の今年度の最終日でした。

是非とも参加したいと思っていたところ、仕事の関係で、御茶ノ水の明治大学の教室についたのは、18:30すぎ。
公認会計士の望月実さん、(有)アイ・コミュニケーション代表取締役の平野友朗さんという著名なお二人による豪華パネルディスカッションは始まっていました。

しっかりした学生の司会のもと、生徒からの質問に望月さん、平野さんが的確に答えられていました。「働く意義」「起業と就職の違い」などなど・・・。

それにしても、今の学生はよく勉強しているではありませんか。そして、起業している人生の先輩から、活きた情報を吸い取っていました。素晴らしい環境、姿勢。遊び惚けていた私とは、大違い。

真剣な学生達の発言を聞いていて、日本の将来は捨てたものではない!と感じました。

一方で、いまどきの学生は・・・と感じてしまうのは、目にする報道をあたかも全体の事象のように誤解しているだけなのかもしれない・・・そんな気がしてきました。

講義後は、参加者の皆さんと近くの居酒屋で懇談会。学生達の素顔に触れることができて、とても新鮮なひとときを過ごすことができました。

素晴らしい出会いに感謝です。
ありがとうございました。

■てら
 
CSRプラス・東証一部上場企業の2006年度CSR情報を公開 [2007年01月18日(Thu)]
今日、CANPAN CSRプラスで、東証一部上場企業の2006年度CSR活動に関する情報が公開されました。

このCSRプラスは、企業の社会貢献活動と民間の非営利活動を結びつけることを目指したCSRデータベースです。

11月1日に2005年度の活動状況を公開。そして、本日、2006年度を公開することができました。活動報告を提供くださった企業の皆様、関係者の皆様に深く感謝いたします。

今後、企業と民間が協働して、社会貢献活動を展開することができるように、仕組みを構築していきたいと思います。例えば、

・法人格を問わない非営利活動を行う団体のデータベースの整備
  非営利団体の情報公開度や運営状況が一目でわかるような表示は便利そうです

・協働の実例の調査と発表、そしてネットでの公開

・CSR活動を盛んに行っている団体の表彰。例えばCSR大賞などの開催

などが考えられそうです。
「世のため人のため」に社会のお役に立とうとする活動を、さらに促進するためには、まだまだ考えなくてはならないことが山ほどあります。

皆様に使っていただけるCANPANを目指したいと思います。

■てら
 
東京カテドラル聖マリア大聖堂でパイプオルガンの「教会ソナタ」に感動。 [2007年01月12日(Fri)]
今夕、妻の誘いで、東京カテドラル聖マリア大聖堂(東京都文京区)で開催された「2007年 ニューイヤー・モーツァルト記念コンサート」を聴きに行ってきました。700席以上の席は満席で、立ち見が出ていました。

この大聖堂は、椿山荘と道路をはさんで向かい側にあって、夜空にそびえ立っていました。
司教座のある教会をカテドラルと呼ぶようですが、丹下健三氏の設計によって、1964年(昭和39年)に落成しています。

外から見て、その形に驚きました。代々木体育館のように屋根が放物線を描いているのです。どちらも、丹下健三氏ならではの設計といえるのでしょう。

中に入ると、またまた驚きました。どう表現したら良いのでしょう。平らなところに広げた布の四隅を適度に引っ張ったまま、真ん中をつまんでゆっくり持ち上げたときに、布の中にできる空間とでもいいましょうか・・・。柔らかさを感じさせる不思議な空間です。

高い天井、そして、正面には縦長の窓に大きな十字架。後ろには、日本で最大のパイプオルガンが、高いところから、質素な木の長椅子に座る私たちを見守っているのです。





今回のコンサートの演目は、W・A・モーツァルトの「教会ソナタ」。大型パイプオルガンと4つの弦楽器(2つのバイオリン、チェロ、コントラバス)による演奏は、日本では非常に珍しいとのことでした。

パイプオルガンの演奏は、Michele Manganelli (ミケーレ・マンガネッリ)氏。イタリア生まれ。現在、フィエゾーレ大聖堂の公認オルガニスト。ヨーロッパ各地の大学で教鞭をとる傍ら、演奏活動を行っていると紹介されています。
また、弦楽器は、横浜バロック室内合奏団バイオリン・小笠原伸子さん、バイオリン・有馬希和子さん、チェロ・小山みどりさん、コントラバス・小室昌広さんでした。

19:00に開演した演奏は、圧巻の一言。
全身を震わすパイプオルガンの音は、ビロードのように柔らかく、天から光のように降り注いできました。弦楽器もパイプオルガンの音と絡み合い、直接体に入ってきたのです。さまざまなパワーが、一体となって響き渡っていました。
板の上に座っていることを忘れてしまった、あっと言う間の1時間半。素晴らしい時空でした。
ありがとうございます。

昨年暮れから、一の宮・上賀茂神社、伊勢神宮、日光、近所の神社・お寺、そして東京カテドラル大聖堂と清い場所への訪問が続いています。力をいただいているような気持ちになります。ありがとうございます。この偉大なるご縁に心から感謝です。

■てら
 
セニョール・テツさん、空真さんと夕食。 [2007年01月10日(Wed)]
今日は、太田空真さんのお誘いで、セニョール・テツ(有坂哲) さん、と夕食をご一緒しました。息子の弘も参加。



テツさんは、現在母校の石神井高校でサッカーコーチをしています。そんなテツさんが、正月の初練習で、何十年ぶりかで足首の捻挫。今日、空真さんが厄払いとして、橿原神宮の「ヤタガラス」のお守りを贈りました。弘も、幸運なこことに「ヤタガラス」をプレゼントされて、大喜び。

テツさんは、空真さんのブログ『夫婦で語る定年後』の記事「大人の自立4 [2006年12月02日(土)] 」から引用しますと、

  セニョール・テツ、31歳。彼は、19歳で大学を中退し
  ブラジルへサッカー留学をした。 20歳のとき帰国し、
  Jリーグのテストを受けるがすべて不合格。21歳の
  とき、中学・高校のサッカーの指導者となり、 高校
  サッカー選手権東京都大会3位にまでチームを成長
  させた。しかし、26歳のとき、もう一度プレーをしたい
  と、 何のあてのないまま中米・コスタリカへ行き、2部
  リーグ『サンラファエル』とプロ契約したという特異な
  経歴を持っている。

という、好青年です。

夕食では、空真さんの沖縄旅行・42キロ完歩の話、そしてテツさんの話を聞いていて、笑うやら、感心するやら、腹も心も一杯になりました。

テツさんの話を聞いて、テツさんに触れて、無理のない伸びやかさを感じました。柔らかさもあって、ぶれない強さもある。そして、ストイックな面もあれば、子どもたちに夢を、そして未来を伝えようとしている優しさ、明るさも感じたのです。

31歳。これからの日本は、自分をしっかりもってまっすぐ前をみる、テツさんのような若者が、明るく元気にしていくのでしょう。とても、すがすがしい気持ちになりました。

空真さん、テツさん、素晴らしいひとときをありがとうございました。
そして、空真さん、オキナワ探検隊の皆さんに息子へのメッセージをお願いしていただきありがとうございました。息子は、初めての体験に大喜びです。オキナワ探検隊のみなさま、メッセージありがとうございました!

  ・地球探検隊 大人の修学旅行 国内シリーズ
  「オキナワ探検隊2007 歩く・Walk」
 
  ・「島人(しまんちゅ)と隊員の笑顔・2007年01月11日(木)」
  ・「歩けた!・2007年01月12日(金)」
  ・「第2回オキナワ探検隊募集!・2007年01月13日(土)」

 
右から、テツさん、空真さん、私、弘


■てら
 
『無二的人間・空外書道の世界』空外上人の記録映画DVDを見る [2007年01月08日(Mon)]
空外(くうがい)上人のドキュメンタリー映画・DVD『無二的人間・空外書道の世界』を見ました。



以前より、尊敬する人生の先輩から空外上人のお名前を聞いていました。昨年の暮れに京都旅行が決まったとき、ネットで空外上人のことを調べてみました。すると、尊敬する久米さんが空外上人のことをブログで書かれていらっしゃたのです。不思議なご縁を感じました。

経営者会報ブログ・久米繊維工業株式会社 『空外記念館で今岡昭雄さんに山本空外上人の素顔を教わる縁起』

私もすぐに、DVDと本をネットで注文しました。ネットに在庫数が出ていました。本は834冊、DVDは83冊(2007年1月8日)です。

・『空外の生涯と思想 KUGAI,THE GREAT BUDDHIST,PHILOSOPHER,AND ARTIST』 龍飛水著(A4 602頁 2003年8月刊行)
・空外上人の記録映画DVD 『無二的人間・空外書道の世界』



空外上人は、京都知恩寺で永眠されています。京都旅行の前に是非ともDVDを見たかったのですが、かないませんでした。

今日、ゆっくりDVDを見ました。DVDは、2時間くらいでしょうか。まるで今そこに生きていらっしゃるかのように、空外上人が語ってくださいます。

山本空外上人の略暦を簡単にまとめてみます。

 明治35年(1902年)広島県生まれ。旧制松山高校から東京帝国大学へ。ギリシャ哲学を専攻。卒業後は、広島文理科大学で教鞭をとる。昭和4年から、ヨーロッパに留学し、ハイデッカー、ヤスパース、フッサール、サルトル、ピカソなどと昵懇。
 原爆投下のとき広島で被爆し「生き地獄」を目前にする。教え子を亡くす。昭和二十年の秋に京都の智恩院で「得度(とくど)式」をする。その後、出雲の隆法寺(りゅうほうじ)の住職となる。その後請われて、愛媛大学教授、広島大学教授に復職し、合間を縫って、各地で念仏の指導をした。
 湯川秀樹博士も私淑し、現在は空外上人の隣で永眠されている。
 英語、ドイツ語、フランス語、古代ギリシャ語、ヘブライ語、中国語、梵語(サンスクリット)、パーリー語、などにも精通した語学の天才。
 書家としても著名。レーガン大統領が来日の際、空外上人の書を希望したという。
平成13年(2001年)保寿100歳にて遷化(永眠)。

空外上人の「無二的人間」については、『空外の生涯と思想』に語りとして記されていますので、抜粋して引用します。

 ・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・

■無二的

無二的の二というのは仏教用語で「能取」と「所取」のことで、簡単に言えば自分と相手。この双方が対立せず、自分も楽しいし相手を喜ぶという状態が、「無二的」です。自分勝手をせず相手を生かす。そうすれば自分にも満足のいく仕事ができるのです。

「弘法筆を選ばず」という言葉は、どんな悪い筆でも弘法大師は上手に書くと解釈されているが、それは誤り。筆と紙、紙と墨、墨とすずりにはすべて相性があり、それぞれを生かし合ってこそ真価が発揮される。「筆を選ばず」は逆に「生かす」という意味です。

法然上人の『選択(せんちゃく)集』には、ちゃんと「筆を選ぶ」となっている。選ぶ、は自由ということでもある。自由はもちろん自分勝手ではないし、選ぶには知恵も必要。つまり広い考えで相手のためを思い、そして自分を喜ぶ境地が説かれている。

人間は、自分なりの自分にしかできない仕事をすべきで、だれもがそうすれば、世の中の文化は目覚しいものになるに違いない。光としてその人の心を照らすものがあれば、その人の人生も開けてくるのではないでしょうか。

相手は、人間のときもあれば、国の場合もあり、物、道具、機械のときもあるが、その相手を生かしきっていくのは、自分の心の深さによるほかはない。そうして相手を生かし、自分の働きも実るのを「無二的」というのです

■言葉は心の声

「南無阿弥陀仏、ナムアミダブツ」と称えるのはなんだか口先だけのようですが、そうではない。人間で大事なのは心であり、言葉は心の生の声なのです。

■「おかげ」は阿弥陀さん

私たちは寝ていても自分の吸う空気を心配することはないし、心臓を自分の力で動かしているわけでもありません。みな「おかげ」によって空気も吸えるし、心臓も動くのですが、その「おかげ」のことを「阿弥陀」さんというのです。

その中身を、別の言葉で「自然」といってもいいし、あるいは「大自然」と言ってもいい。私たちは大自然とのつながりのなかで生かされているのです

私たちにしても生まれてくるまでに何十億年もかかっているのです。お父さんお母さんがおられないと、あなたは生まれてこない。そして、おじいさん、おばあさんがおられなければ、お父さんもお母さんも生まれてこられなかった。そういうふうに考えますと、何十億年もたっている。地球が回りだしてからでも四十六億年ですが、命のつながりはそれ以前までさかのぼれるのです。

しかも、途中で何か一つ欠けても、今の私たちは生きてはいなかった。いま生きられる「おかげ」にみんなつながっているのです。それを縁起というのですね。お釈迦さまがお悟りになったのは縁起です。

人のあるべき生き方を簡単に言えば「自分を大事にする」ということです。お金や地位のために自分をごまかしたりするのは社会のためにも感心しませんが、何よりも本人にとって意味がない。せっかく生まれてきて才能もあるのに、それを無駄にして人さまにも迷惑をかける。

本来、だれもが自分勝手なことをしないで相手を尊重し、損だ得だと腹を立てたり喧嘩などをせず、みんな助け合って楽しく日々を過ごす。

きょうはきょう、明日は明日で自分の力いっぱいの仕事ができる。つまり満点の生活が南無阿弥陀仏と命の杖をついていればできるのです。

まさに人生の秘訣は念仏にあり、と言えるでしょう。

 ・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・・〜・

空外上人は、自らの思想を集大成した空外記念館を、島根県雲南市加茂町に1989年に建築されています。運営は、財団法人空外記念館。空外上人の思想と教えを永遠に伝えたいという、帰依者の皆さんの熱望で実現しました。

この記念館は素晴らしい建物です。千年もつように、鉄釘を1本も使わっていない木組みの木造。壁は土や漆喰で、屋根は世界で初めてチタン合金を使っているとのことです。

「心の荒廃が進んで、人間の主体性がますます失われがちな世相の中で、人々が自分なりの人生を全うする生き方を考えてもらうよすがとなれば幸いです」と空外上人は語っています。

機会を作って、空外記念館に是非行きたいと思います。そこで、自分を見つめなおしてみたい、そう思います。そのときは何を思っているのか、今から楽しみです。

素晴らしい空外上人に出会えることができた偉大なるご縁に、心から感謝いたします。ありがとうございます。南無阿弥陀仏。

■てら
 
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