「地球交響曲第四番」に感激。 [2007年01月28日(Sun)]
今日は、妻と一緒に「地球交響曲第四番」を渋谷の東京ウィメンズプラザで観てきました。こんな映画があったとは!もう感激の一言です。
上映に先立って、KNOB(ノブ)氏によるディジュリドゥの演奏がありました。 照明をすっかり落とした会場のステージに、笛の音と共に着物姿で現れたKNOB氏。ステージにはシロアリによって空洞となった2mほどの木筒。この木筒・ディジュリドゥに息を吹き込みながら奏でる音は、生まれて初めて聞く、風のうなりのような音色。そして肌で感じるのは、大地のうねりのような振動。 音が途切れません。説明によるとディジュリドゥの独特な奏法、循環呼吸(サーキュラーブリージング)によるようです。鼻から息を吸うときにも常に口から息を出す循環呼吸によって、音を途切らせずに続けることができるとのこと。そんなことできるのでしょうか、と思いつつ気分はすっかり自然、虚空、宇宙へといざなわれました。 映画は、地球そのものは生きていて、そこに熱いさまざまな命が活き活きと生きていることが胸に染み渡る感動ものでした。登場人物は4名。 生物物理学者のジェームズ・ラブロック氏、版画家の名嘉 睦稔(なか ぼくねん)氏、野生チンパンジー研究家のジェーン・グドール氏、プロサーファーのジェリー・ロペス氏。登場人物は、心から愛さずにはいられぬほど素敵な人でした。 今こうして生きていることに心から感謝する思いが満ちてくると共に、この地球をしっかり後世に残していかなければ、と思えてきました。 ところで、この映画はどのようにして制作されたのでしょう。疑問に思いましたのでネットで「地球交響曲」を調べてみました。公式ガイドに、このドキュメンタリー映画が伝えようとする魂が書いてありました。 かつて人が、花や樹や鳥たちと 本当に話ができた時代がありました。 その頃、人は、自分たちの命が 宇宙の大きな命の一部であることを誰もが知っていました。 太陽を敬い月を崇め風に問ね(たずね)火に祈り水に癒され 土と共に笑うことが本当にいきいきとできたのです。 ところが最近の科学技術のめまぐるしい進歩と共に 人は、いつの間にか「自分が地球の主人であり、自然は 自分たちのために利用するもの」と考えるようになってきました。 その頃から人は花や樹や鳥たちと話す言葉を 急速に忘れ始めたのです。 人はこのまま自然と語り合う言葉を 永遠に忘れてしまうのでしょうか。 それとも科学の進歩と調和しながら もう一度、その言葉を思い出すことができるのでしょうか。 経緯を調べると以下の通りでした。 ・1940年宝塚市生まれの龍村仁監督によるドキュメンタリー映画 第一番:1992年に完成、公開 第二番:1995年に完成、公開 第三番:1997年に完成、公開 第四番:2001年に完成、公開 第五番:2004年に完成、公開 第六番:2006年に完成、2007年4月公開予定 ・今まで多い年は170万人もの観客が観ている。 ・制作費は、個人は1万円、企業は一口50万円による寄付。 ・寄付をされた方々は「共に奏でる仲間たち」として 全員が記名でネットで紹介されている。四番、五番、六番 ・上映は、自主上映によって全国で開催されている。 今回の上映は、TokyoPros.主宰の青樹洋文さんによって自主上映されました。開催に際して、青樹さんは、「地球交響曲を風力エネルギーで上映していきます」と熱く語られていました。 今、こうした動きが日本中で動いていることを肌で感じたひとときでした。 最後に今後の「地球交響曲(ガイア・シンフォニー)上映予定をまとめてみます。是非ご覧になってはいかがでしょうか。お勧めです。 第一番 1992年 第二番 1995年 第一番から第二番へ 第三番 1997年 故星野道夫に捧ぐ 第四番 2001年 21世紀に生まれ育つ子どもたちのために 第五番 2004年 全ての存在は時空を超えて繋がっている 第六番 2006年 全ての存在は響き合っている ■てら |