語り場
今日は、語り場(08:00〜10:00、16:00〜18:00)がありました。
会長、理事長、常務理事、職員、20名が参加しました。
私の言葉で、ディスカッションに先立って会長が話された内容を記します。
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日本財団の仕事を歴史的に捉える
■第一段階 −助成金を使っていただく−
日本財団は、競艇事業から交付金をいただき、世のため人のために働いている人々に使っていただくというスキームで誕生した。従って、年に一度官報や新聞で助成金の申請を募集していた。その後、重点項目を設定して募集たが、お金を配るという方法は変わらない。
その次には、自ら事業を実施するようになった。助成財団としては特異だった。何故かというと、公のお金を使うのは行政の仕事だから。競艇事業からのお金も公金の一部であり、民間人が公金を使うことは考えられないことだった。
しかし、歴史を振り返ると、日本では昔は民間人が公の仕事をしてきた。
戦前、大阪の八百八橋はその9割が個人の寄付が資金源。
川の堤防作りなどでは、個人は寄付をし人手を出した。
奨学金を出し、優秀な子供たちに勉強させ、民が公の仕事をしていた。
子供の頃、家の前を掃除するとき隣の家の前も、そして前の家の前も掃除しなさいと言われた。
他人の子供に注意することは当たり前だった。
戦後、平等社会を作ろうとして国の制度が変わった。
日本は、70%の国民が中流だと意識している、世界でも稀な貧富の差のない国家となった。
海外のような大金持ちはいない。
日本では、親子三代で財産が無くなると言われている。
外国には日本のような相続税がない。
日本では、国民は働いて税金を納める。国は公の仕事を一手に引き受けることになった。
そこで、一人一人が持っていた公の精神が無くなってしまった。
今や国の借金は700兆円を超える。地方財政を加えると1,200兆円とも言われる。
日本は、国民を平等に扱うことが難しくなってきた。
今後は国民に格差が生じ、落ちこぼれる人が出てくる。
この人たちを救わなければならない。
公益法人改革法が成立し、110年振りに民法が改正される。
所管省庁による認可制から、届出制になる。
免税については、審査委員会が設置されて、そこが法人を見極める。民間人に今まで以上に公の仕事をしてもらおうという環境になってきた。
日本財団は、40年前から民でありながら、公の仕事をさせてもらってきた。
モーターボート競走法制定のとき、当時の運輸省の高官が、日本財団(財団法人日本船舶振興会)のことを財団として認めようではないか、と理解をしてくれたため、財団として設立されることになった。
日本財団は独自性を出して仕事をしてきた。
公の精神を持った民間人が、公の仕事をする最初の例と言える。
■第二段階 −自ら仕事をする−
当時は、NGO、NPOの制度がまだできていなかった。自ら社会が必要とする隙間を見出し仕事をしてきたのが、第二段階。助成事業をする団体が、自ら仕事をすることについては、批判が強かった。
ようかんを100人に均等に分けると、公平、平等なので文句はでない。しかし、それは国の仕事の考え方。私達は民間の立場なので、社会へのインパクトを考えて、優先順位を付けて分けた。
社会からは恣意的に使っていると、批判を受けた。
右のポケットにあるものを左のポケットへ移すなどと言われたが、必要だと思われる事業を行うところが当時の日本にないので、日本財団が自らから行ってきた。
時代を先取りして仕事をする。10年〜20年後の常識は、なかなか今は理解されない。そこをぐっと堪えて、批判に耐えて信念を通す。これが大切。今は、世の中の人も見てくれている。
国民に理解してもらえるように努力しなければならない。
国は平等、前例に基づく。日本財団は自分たちで考え、優先順位をつけて行動する。
行政と日本財団は、車の両輪の関係。
■第三段階 −Canpanを使った公益活動−
通常、財団法人の活動の4割から6割はお金を集めること。つまり、公益活動とはお金を集めることともいえる。格差社会となってくる中で、手を差し伸べることは、日本財団の資金だけでは足りない。
Canpan(カンパン)は、格差社会の中で公益活動に参加してくれる人が使うことを目指している。
今の社会の何が問題なのか、行政の力の及ばないところは何か?
私達には何ができるのか?
社会の変化の兆しを理解できる情報はCanpanから見つけられるのではないだろうか?
Canpanを使ってどのように資金と事業をマッチングさせることができるか?
お金を出す人もらう人を結びつけることができないか?
お金以上のものを得ることができるか?
Canpanを「世のため人のため」に働く人々のためのYahooにする。
今後Canpanを第三の柱として成長させる。
日本の寄付金は、例えば、阪神淡路大震災への寄付金は1,800億円。
赤い羽根共同募金には400億円の寄付が集まるが、どのように使われているか今ひとつよくわからない。
公の心は日本人の皆にある。ただ、寄付をしてもどのように使われているのか、わからない。
全ての経費を明らかにして、寄付してくれた人にわかるようにする。
どこで、どうなったかわかるようにしなければならない。
定年後、社会のお役に立ちたいともっている人は多い。
多くの人がお金を市役所や行政に寄付している。
日本財団は情報公開をしてきた。
ユニセフなど一般的に募金を集めている組織は、募金の一部を管理費として使っている。
日本財団なら、寄付していただいたお金を管理費に一切使わないと言い切ることができる。
Canpanには様々な情報が集まってくる。それを整理することによって社会の足りないところがわかるようになる。Canpanを使って公益活動が活発になるようにする。
寄付と事業をマッチングし、そして公益活動を活発にするためにはどうすれば良いか?
語り場は「うんうん」唸って、智恵を出す場所。
職員は、知識を発酵させて熟成させて智恵を出すこと。
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■てら