ヤバいっ!本に出会えました。
『ヤバいぜっ!、デジタル日本 −ハイブリッド・スタイルのススメ−』高城剛(著)集英社新書『ヤバいぜっ!、デジタル日本』の映像もあります。キーワードが凝縮しています。
デジタルやITは終わった・・・。その次は何か?それを探った本です。
新鮮な驚きの数々。そうだろう!、と頷く私がいました。
会長笹川は、他の分野でよいといわれている手法を、違う分野に適用することができないか、頭を柔らかくして考えること、と言います。
新規事業とは既にある手法を適用してみたり、組み合わせてみたりすることによって、生まれてくるものなのでしょう。クリエイティブとは、ノーベル賞のように全く新しいことを作りだすというより、既存の手法を活用することだと思えました。
著者は、「時代は、まったく新しいものではなく、また、古いものの完全否定でもなく、ハイブリッドな新しいスタイルを求めているのだ。技術でいうなら『あわせる技術』がもっとも重要ということになる。」と言っています。
ヤバいっ。この言葉は、危ない意味と感じがち。でも、著者は、ヤバいは、英語でいうCOOLに最も近い日本語といっています。なんだか、最初からワクワクするフレーズに出会う本です。すっかり、高城剛さんの大ファンになってしまいました。
私がその通り!と感じたことを、本から書き抜いてみます。
これからは携帯トリプルXの時代・インターネットの本質とは技術的約束事なのである。
・技術的約束事を持った携帯電話、携帯トリプルXがこれからもっと世界を席巻する。
・携帯トリプルXとは、携帯電話のことだが、メールやブラウジングができ、ラジオを聞けテレビも見られて、カメラも付いている。GPS付きや財布になっているものもある。
・情報デブになるな。情報ダイエットだ。
配信権を買い上げるNGO・インターネットでコンテンツを流すことは危険が多く、お金もかからないのでやらない、と頭ごなしの姿勢がほとんどである。
・NGOが、ひとり1円以上の寄付金を集め、既存のヒット曲のインターネットでの配信権を買い上げ、それをパブリックドメインにしてはどうか?
先に始めた方が強い・ヤフーとライブドアーのアクセス数の開きは100倍以上ある。時代はデザインでも機能でもない。同じようなものはふたつもいらず、ひとつだけでいい。ほとんどの場合は先に始めた方が強い。
動画処理を制するものが勝つ・「e−Japan戦略」により全国に引かれたガラガラな光ファイバーに、映像情報を増やす。
・個人コンテンツの映像化が、次のインターネットにおいて重要。
・いよいよ、オンライン・ビデオプレイヤーの時代へと突入する。
・コンテンツも、アプリケーションもテレビも、動画像処理を制したものが勝つ。
マッシュ・アップのすすめ・日本は、お金ではなく、知恵やアイディアで、国際競争力を上げる。ライフスタイルを変えるしかない。
・ポップとは、「ワイヤード」によれば、「カット&ペースト」。すでにどこかにあるものを切り抜き、貼り込んでいって、新しいものを作るということ。
・「カット&ペースト」のもととなる「ネタ」の発掘・発見と、どう「カット&ペースト」するか、のスタイルこそが、もっとも重要。そのスタイルを「マッシュ・アップ」という。
著作権は、著作者の自由にすべき・一部の著作権者のために、残り全員が自由を奪われるのはおかしい。著作権とは、著作者がその著作に対して保有している権利なのだから、守ろうが開放しようが著作権者の自由にすべき。
・日本人はコピー能力がずば抜けて高い。その突出した能力を、なぜ法律で規制するのか。
・世界的な著作権トレンドは、開放やオープン・ソースへと向かっている。
・キチンと未来を見据えている識者は、P2P市場を試聴ととらえ、iTuneやポッドキャスティングをかつてのFMラジオでのプロモーションの代わりととらえている。
コンテンツビジネスの終了・コンテンツそのものを売って商売する方法と、コンテンツを究極的には無料でもいいからより多くの人に見てもらうか使ってもらうかして、その周辺ビジネスで儲ける方法があるが、時代は後者。
・インターネットブラウザーやサーチエンジンは無料、パソコンでも本体ではなく周辺機器の利益のほうが圧倒的に高い。プリンターより専用プリンターインクのほうが圧倒的に利益が上がる。
人々は新しいスタイルを求めている・iPodは「CDはハードディスクに移して聞きましょう」、iTuneは「楽曲はオンラインで、欲しい曲だけ買いましょう」という新しい環境の提案をした。iPodの音質は、MDに比べて悪い。
・人々は質を求めているのではなく新しい環境=スタイルの提案を求めている。
日本はスタイルビジネスを輸出すべき・韓国はITではなく、CT=カルチャーテクノロジー(文化技術)
アメリカは芸能産業(Entertainment industry)、英国は創造産業(Creative industry)
・日本はハードとソフトをつなげて新しい提案をするスタイルビジネスを輸出すべき。
地域ブランディングの時代・地方は中央に対する言葉、地域と言えば、東京も一地域にすぎない。
・地域ブランディングとは、その地域の良い場所を再発見し、もしくはその場所やモノの新しい活用のスタイルを提案すること。そのためには、プロジェクト・リーダーが、地元の力関係に引っ張られない、よそ者であること。
・インターネットで、世界中フラットな情報共有が可能な時代になると、「良い地域」と「悪い地域」が明確に分かれる時代に突入する。
・地域としてのアイデンティティを新たに見つけ出し、悲観的で古めかしいその地域のイメージを明るく進歩的なものに変え、その地域やその地域の人々に自信を取り戻させるようにすること。
現代はマルチスペシャリストの時代・日本人は、はみ出したり飛び出ることをNGと教育されてきた。広く浅く理解しているジェネラリストを育ててきた。
・時代は、一芸に秀でた者から、百芸に秀でた者へ。マルチスペシャリストの時代。
・日本人はおよそ20人に1人、全体の6%が副業を持っているという。
・会社などの特定の場所で仕事をする時代は終わり、時間をどのように使うか、どこで使うか、が現代のライフスタイルの方向。
クリエイティブ力を上げるには聞きまくる、見まくる・クリエイティブ力を上げるには、とくかく、他人の作品を聞きまくる、見まくる。入力を上げれば、出力も上がる。出してばっかりでは枯れてしまう。入れてばかりだと、太ってしまう。
コミュニケーションを上げるには英語とコンピュータ・コミュニケーションを「思いやり」と訳す。相手に伝えることではなく、相手に伝わったかどうか考えること。相手が取りやすいボールを投げること。
・英語とコンピュータを学ぶことがとても重要。
ハイブリッドこそ日本のスタイル・日本はスタイルを内包したコンテンツを世界に売るべき。
・携帯電話を2台同時に使うといったハイブリッド。
・ガソリンとエンジンを組み合わせるハイブリッドカー。
・スタイルとは、知恵。組み合わせのセンス。文化で言えば、多様性。
“国民総文化力(クール)”GNCがナンバーワンの日本・GNC(Gross National Cool)はアメリカのジャーナリスト、ダグラス・マッグレイが「フォーリン・ポリシー」誌で、21世紀の国力の新たな指標として提唱した。
・これからは経済ではなく文化が国家を牽引する時代。
・次の日本のスタイルは「ハイブリッド」。
ハイブリッド日本人のススメ・ひとつのことにこだわりすぎず、可能であるふたつのことを並行して進めるやわらかい発想をもつこと。
・組み合わせ可能なものを探したり、組み合わせるのがうまい職業の人を評価し、観察しまねてみること。
・実際に、何と何を組み合わせると可能性や楽しみが広がるかを、自分なりに試してみること。
・マルチスペシャリストを目指し、ふたつ以上の分野でスペシャリストになるためにどうしたらいいか徹底的に挑戦すること。
・生活時間帯を見直し、住む場所を見直し、職業を見直し、自分なりのバランスポイントを早急に探し出すこと。
未来を創造する・歳を重ねることはすばらしい。何よりもすばらしい叡智を得ることができる。明日はどんな出会いがあるだろう。明日は、どんな発想が生まれるだろう。我々に必要なのはナイスな未来だ。
・メールがそうであるように、クリエイティビティやコミュニケーションの基本が、自分の愛する人に思いを伝えるということだとすれば、それはプロもアマも関係ない。
・本物の小さい愛を、皆で大きくしたい。いいものを見たら、それを撮って人に伝えよう。それが、クリエイティブとコミュニケーション。
時代に遅れず、ハイブリッド化を目指す・今後の大変化は、ネットではなく、あらゆるリアルな場で起きる。
・未来を切り開く力は、想像や創造。
・本当に大切なものは、インターネットに流れたりしない。
・ヤフーやグーグルなど、過渡的なもの。
・何をハイブリッド化するかが、もっとも重要。
・任天堂がノキアと一緒に携帯電話をつくったらどうなるか。
・ゲームに特化したPDA=任天堂と、音楽に特化したPDA=iPodのハイブリッド電話はどうだろう。
・オープンとは、すべてのものをさらけ出すことではなく、自分の持っているもののいくつかを社会に開く、パブリック化するということ。時代に即した共有知財を増やすこと。
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