今日は、日本財団の情報システムの構築・運用を委託している2社のうちの一社とシステム運用管理に関する月例会議がありました。
財団側は、情報グループ「canpan」チームが、システム構築の企画と開発のクリティカルポイントにおける意思決定を担っています。担当者は、
町井さん、
荻上さん、
木田さん、そしてチームリーダーを兼務している私の4人です。
日本財団の情報システムの現状をまとめてみます。
1.日本財団情報システムの概要システムが受け持っているのは、月間85万人が訪問するウェブサイトの管理(510万ページビュー)、年間400億円の会計処理、8,000件の助成金申請処理、90名の勤怠処理・給与処理・クライアントPC管理(120台)、セキュリティ管理などです。
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┃(1)財団内のLAN運用・ヘルプデスク
クライアントPC管理(予備など含め約120台)、メール(月間約12万通、うち半分はスパム)、グループウェア(ノーツ)管理、インターネット環境維持(プロキシサーバー管理)、文書共有サーバー管理、OSなどのヴァージョンアップ対応
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┃(2)基幹系システム(システムNIPPON)運用
勤怠システム(約90名)、給与システム(集計・送金データデータ送信)、伝票システム(約400億円の会計処理。競艇交付金処理・助成金送金データ送信・決算処理)、業務支援システム(年間約8,000件処理。助成金受付〜審査〜助成契約〜事業進行管理〜完了・監査)、稟議システム(年間約1,000件処理。業務稟議、契約稟議、出張稟議)、出張報告システム、OSなどのヴァージョンアップ対応
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┃(3)Web系システム構築・運用
六分儀(月間10万ビジット、50万ページビュー)、助成金ポータルサイト(助成金申請)、日本財団図書館(月間55万ビジット、300万ページビュー)、公益コミュニティサイトCanpan(月間20万ビジット、160万ページビュー)
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┃(4)セキュリティ管理
登録・各種アクセス権限設定、ファイアウォール管理、定期的セキュリティパッチ当て作業、ウィルス・スパムメール駆除対策
2.システム開発と担当部署の経緯┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1996年8月:
ホームページ開設当時、私が昇格してはじめて課長を拝命した広報部広報課が担当。4月に「8月にホームページを開設せよ」と私がオーダーを受けたときは「まず広報の仕事って何? そして、インターネットとは?メールって?」の状態。5月の連休にはネット系の本を積み上げてひたすら読破。習うより慣れろ!です。そして、ホームページで何を公開したら良いかといったコンセプト作りから、複数の広告代理店へのオリエンテーション、プレゼンテーションを経て会社を選定して開設。
曽野前会長が全競艇場を廻り、定例記者会見を設定し、情報公開を徹底して開始した時期です。ヤマト運輸の小倉昌男さんの日本財団の評議員就任について、当時の古賀誠運輸大臣が認可しなかったため
東京地方裁判所へ提訴したときは、
訴状をネットに掲載しました(エンコードを調整してお読みください)。
マスコミへの対応、そしてスケジュールを組んで取材して公開していくホームページの編集の仕事。両立はなかなか大変な仕事でした。今思えば、ネットとの長いお付き合いの始まりです。
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┃1997年5月:LAN稼動
当時の総務部企画課が導入を担当。OSはWindowsNT、グループウェアはLotus Notes。PCが一人一台に一挙になったのです。それまで、ワープロと数台のPCがスタンドアローンで存在していたものの、ほとんどの職員にとっては「!?」の状態。とくにワープロは清書マシーンと呼ばれていたのですから、新しいこととの遭遇はとても新鮮だったと思います。
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┃1997年7月:情報統括プロジェクトチーム(PT)発足
広報課が担当していたホームページの運用、総務部企画課が担当していた、グループウェア、LANの運用を統括するPTが総務部企画課に発足。当時は、企画課長だった私を含めてメンバーは3名。外部へ開かれた情報システムが産声を上げました。
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┃1998年4月:日本財団図書館の前身(事業成果ライブラリー)が稼動
助成事業の成果である各種報告書などを日本中の人にいつでもどこででも活用していただけるように、全文を電子化して公開。Lotus Notesのウェブ機能を利用して、事業情報と結びつけました。日本財団図書館の前身です。
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┃1998年5月:システムNIPPON開発プロジェクトの開始
2000年問題に対応していなかった当時の会計システム。どこがシステム開発を担当すべきか検討した結果、経理部ではなく情報統括PTが担当することになりました。このプロジェクトは、会計システムの全面リニューアルを切っ掛けとして、日本財団の全ての業務を見直し、システム化するプロジェクトへと変身しました。
そのとき、当時の理事長(今の会長)から「システム開発は現状の業務フローをシンプルにしてからシステムを構築せよ」とのオーダーを受け、組織横断的なチームを編成しました。予算策定のための要件とりまとめからスタート。まさに、基幹系のシステム開発への取り組みがスタートしたのです。当時のメンバーが誰も経験したことの無い、今風に言うと「企業改革」の始まりでした。
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┃1999年4月:伝票システム稼動
2000年問題(2000年1月)を無事に過ごすには、会計システムは年度当初から新しいシステムに移行する必要があります。Lotus Notesをインターフェースに使い、IBM AS をメインとした仕組で稼動しました。
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┃2000年4月:「システムNIPPON」稼動
業務支援システムをはじめ、勤怠など全ての業務がシステム化されました。
システムは、情報がシームレスに流通するように整理し、職員が現場へ出る時間を作り、知的情報を共有化し、先駆的事業の創出を目指した環境を作るとともに、情報公開もスムーズに行えることを目的としました。今振り返っても、プロジェクトメンバーの獅子奮迅の頑張りには心から敬意を表します。
稼動後は、職員から出された500項目ほどのシステムに対する要望をとりまとめ、総務課と一緒に検討を重ね、@新しい考え方に基づき運用でカバーする項目、A使い勝手を改善する項目、B改修すべき項目に分けて対応をしていきました。
「システムは運用が命」とは聞いていましたが、実感することとなりました。
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┃2000年6月:広報グループ情報チーム
財団職員をメンバーとする「情報戦略プロジェクト」(1999年11月から開始)の答申(2003年3月)によって、情報発信が広報グループに集約されました。情報統括チームは広報部企画課から広報グループ情報チームへと名前を変えて配置替え。ホームページ運用は情報グループの編集企画チームの担当となり、情報チームは情報システム運営を中心に担当することとなりました。
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┃2001年7月:ホームページ「六分儀」稼動
メールが打てればインターネットに公開できるような仕組(今の言葉で言えばCMSです)を導入。HTMLの言語を勉強しなくても情報が発信できるようにりました。システムNIPPONも稼動し、財団が決定した助成事業に関する情報も、シームレスに公開できるようになり、公開までの作業工程を大幅に短縮することができました。
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┃2003年3月:「
日本財団図書館」稼動
1998年に稼動した事業成果ライブラリーが、収容情報の増大に伴いの検索機能が十分に働かなくなってきました。そこで、Lotus Notesに別れを告げ、Oracleを使った本格的なデータベースを開発することになりました。
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┃2004年6月:総務グループ情報チーム
組織再編プロジェクトの答申に基づき、情報チームは総務グループに所属することになりました。財団の管理系業務のシステムを管理し、助成金処理のフローを管理していることから、情報チームは管理系として位置付けられました。
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┃2004年月10月:
インターネット助成金申請開始
2001年からCDROMを配布して、助成金申請が少しでも容易になるようにと工夫してきましたが、今年からインターネットによる助成金申請を開始しました。CDを使っていたときに培われた工夫が導入されています。将来はインターネットによる助成金申請が当たり前になり、動画の活用もメンバーでは話題になりました。
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┃2004年月10月:日本財団コールセンター稼動
財団の情報窓口としてコールセンターの設置が組織再編で答申されていました。担当は総務グループ情報チーム。電話応対だけでなく、メール、FAXへも対応し、印刷物に記載されている事柄に関する質問へ回答することで、財団職員が業務に集中できるようにすることを目的としました。インターネット助成金申請に対する操作系の質問へも対応します。コールセンターは、SV(スーパーバイザー)一人、英語対応も可能な電話応対をするOP(オペレーター)が二人。土日祝祭日を除く平日09:00〜18:00にオープンしています。
03-6229-5111。日本財団の声です。
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┃2005年6月:日本財団公益コミュニティサイトCanpan(カンパン)稼動
より良い社会を目指して、世のため人のために活動する人々のための智恵の交流を目的とした、公益コミュニティサイトCanpanが稼動しました。日本財団の情報システムは、財団業務の効率化が目的ではなく、公益活動をする方々が使える仕組を目指したい、構想すること1年半。何時の間にか、Canpanが独自で意思を持ったかのように発展していったかのようでした。
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┃2005年8月:CanpanBlog(カンパンブログ)稼動
Canpanの一機能として、ブログのホスティングサービスの採用を4月に決定。8月には稼動。ドリコムエンジンを採用しました。
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┃2006年6月:
情報グループ「Canpan」チーム
Canpanを使って日本の公益活動を活性化することが日本財団の第三の柱になりました。そこで、組織再編の見直しの中で、情報チームの業務は、日本の公益活動の情報発信・交流を行う事業系として位置付けられたのです。広報グループと総務グループ情報チームが合体して、情報グループになりました。組織的には、2000年6月のときに似ていますが、業務内容はCanpanがあり、ひとつ次元が変わっていると言えます。
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