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機織り

[2010年10月03日(Sun)]
毎年春と秋に天照大御神の衣替えにあたる神御衣祭(かんみそさい)があります。
五月と十月の一日から機殿で絹と麻が織られ、十四日には皇大神宮(内宮)と荒祭宮に納められます。

古代の女性のたしなみと云われる、機織りをしてみました。
伊勢にある歴史体験館には、伊勢神宮に納める麻布が作られる神麻続機殿神社(かんおみはたどの)で使われていた機をもとに作られた高機と九州の宗像大社に伝わる伝御金蔵金銅製織機(でんおかなぐらこんどうせいおりき)を参考に制作された地機が体験できます。
地機は体?腰を使って織っていくちょっと大変そうな作りです。


足の踏み替えで織っていく、今風?の高機で麻のコースターを作りました。
薄い紫と桜色に染まった麻糸で織りました。
スタッフの方が丁寧に教えてくれます。



トントン、カシャ、トン、カシャと足を踏み替えて糸を通し櫛みたいなのでトントンと整えます。これは慣れてくるとなかなかおもしろいです♪
そういえば、もう何年も前に夢で家が平安朝?壁が無くって御簾で仕切ってあるような建物になっていて、中で機織りをしていました。


神服織機殿神社(かんはとりはたどの) 三重県松阪市大垣内町



服部神部(はとりかんべ)の祖神天御桙(あめのみほこ)命と天棚機姫(あめのたなはたひめ)の孫、天八千々姫(あめのやちぢひめ)が祀られているとされています。
下機殿(しもはたでん)とも呼ばれています。ここでは、和妙(にぎたえ)絹が織られます。宗像大社に伝わる織り機を改造したものだそうです。
ドン、カシャ、ドン、カシャとなかなか力強い音が聞こえてきました。



神麻続機殿神社(かんおみはたどの) 三重県松阪市井口中町


神社は左で、機を織るのは八尋殿(やひろどの)
麻続(おみ)氏の祖神 天八坂彦(あめのやさかひこ)命が祀られていると云われています。
上機殿(かみはたでん)では、荒妙(あらたえ)麻が織られています。
ドン、シャー、ドンドンと優しい音が聞こえてきました。私が体験した高機の音♪
このシャーっという音は杼(ひ)を滑らせている音ですね。


杼といえば、須佐之男尊が天照大神の機屋に天上界にすむ斑模様の馬の皮を剥いで屋根から投げいれ、驚いた織り姫は杼で陰上(ほと)をつき亡くなってしまいました。
怒った天照大神は天の岩戸に隠れられてしまいました。(古事記)

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