Beautiful Islands ビューティフル アイランズ [2010年08月15日(Sun)]
こんばんは。
今日も暑い日でした。ロシアでも平均気温が30度を超える日が2ヶ月続いていて、穀物が嗄れたり、山火事が起きたりしているようです。 地球温暖化 Global Warming, 私の友人曰く、Global Boilingは加速しています。 さて、そんな地球の気候変動を記録したドキュメンタリー、 『Beautiful Islands ビィーティフル アイランズ』 www.beautiful-i.tv/ を昨日、泊あけでそのまま観に行きました。その映画館にたどり着く迄に、2度も着替えねば成らない程の暑さと汗でした。 さて、この映画については、以前もこのブログで紹介しましたが、実際にその映像を観て、3つの島、南太平洋の小さな島国、ツバル(Tuvalu)、イタリアのベネチア、米国アラスカ州の最西端の島、シシマレフの自然の美しさ、それぞれの島の空の美しい色や、ツバルの水の色の美しさ、ベネチアの複雑に入り組みんだ運河と、満潮時の水上タクシー乗り場に打ち付ける波の音、そして、犬ぞりで走る氷に太陽の光が反射しているシシマレフの美しさは陳腐な言葉では伝えられないです。そして、地球が丸いんだと感じることもできました。 ベネチア以外(それもたった半日)行ったこともないところですが、その自然の美しさにはとても惹かれました。しかし、その美しい島々が、地球温暖化の影響で、人々の生活が危ぶまれている現実を、監督は3年かけて、世界を3周して撮ったのだといいます。 ツバルでは、気象の専門家が5年後には島は水没すると予測しているにも関わらず、そこで生活する人々は「神様は無用な物は創らない。こんなに美しい島が水没するはずがない。」と話ていました。 電話もインターネットもない小さな国の人々は、皆が集う事で安否を確認し合い、島民が集まり、髪飾りや伝統の衣装を身にまとい、床を叩いて、リズムをとりながら、老若男女混じって謳い、踊り、人々は本当に心から楽しんで、笑顔で夜を過ごしていました。本当に幸せなんだと感じました。 しかし、この島は地中からわき出す水や、打ち付ける波で土壌が浸食されています。ヤシの実が浅いアクアブルーの海底に倒れていました。高波で水位が上がるわけではないので、防波堤を作っても意味がなく、水は庭を池に代える程吹き出していました。 それでも人々は、そこでの生活を守り、島の暮らし望み、住み続けています。 シシマレフでは、氷が薄くなり、狩猟をして生活をしている人々の中には、氷の中に落ちて命を落とした人もいる。嵐が来るたびに、氷が溶け、土壌を浸食して、島の2割の人々が家を失った。人々は住民投票をして、島から移住することも数年前に決定したけれど、狩猟をして生活できる移住先は未だ見つかっていない。 私の生活が便利になり、100円ショップで安い製品がたくさん手に入る様になったけれど、その利便さが、他の人々が先祖代々住んできた故郷をなくす原因になる。 衣料品は食器等、生活に必要な物の値段はだんだん安くなります。それを購入しながら、いつも罪悪感を覚えます。 でも、利便を追求して消費をエスカレートさせていって、美しい景色や動物や植物や、人々の故郷が無くなってからでは遅いのだと、改めて、通告された気がしました。 チケットと引き換えに、監督からのメッセージを受け取りました。 『前略 私たちは普段、戦争や災害が起こった後の状況しか見る事がありません。被害が起こる前に、そこにどんな人々が暮らし、どんな笑顔があったのか、それを知って、はじめてうしなったものの大きさを本当に理解できると私は信じています。 中略 島の風に吹かれながらっ暗闇の中で心を開いて、 私たちの”いま”を見つめてください。 海南友子』 |
Posted by
てんぽ
at 22:56