「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会設立シンポジウム [2010年02月01日(Mon)]
さて、今日の午後は、なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会設立シンポジウムに参加してきました。
第I部は 子ども・若者世代からの発言:学費滞納で卒業できないの?! 第II部は 地域で取り組む貧困問題:各地から そして、全国ネットワークの準備設立の呼びかけが行われました。 現在は入試の時期でもありますが、卒業が決まる時期でもあります。先日は、シェルターの元利用者の高校の授業継続についてもお知らせしました。 今日の毎日新聞の大阪版には、公立高校授業料:滞納8億円 6県170人が出席停止 http://mainichi.jp/life/today/news/20100131k0000e040001000c.html という記事があります。 今日のシンポジウムには、「授業料を払えない生徒も卒業式には出席してもらった。ハードカバーの中には、他の生徒の卒業証書とは異なる書類が入っていたので、彼女には一目で分かったはずだが、『ありがとう』と握手をして壇上を降りた。」と、ご自身の生徒の話を、涙につまりながら話して下さった校長先生もおられました。 たくさんの方々がたくさんの立場から発言されて、皆さんもっと言いたい事がたくさんあったと思います。私もいろいろ考えました。今日のシンポの様子や、報告されたことについては、明日以降もお伝えしていきたいと思います。 たくさん、感じた5時間でしたが、今晩は一番印象に残ったことを2つお伝えします。 一つは、シンポジウムの後で行われた、準備会設立に向けた打ち合わせの会議中盤の発言です。彼は大学生、または大学院生だと思います。シンポジウムの進行を担っておられました。 「子どもの貧困に子ども抜きでいいのか?」というある人の発言の後、いろいろな意見交換がありましたが、彼は、子どもを守ることは必要だが、当事者が発言することの大事さもご自身の経験から発言されました。 私自身は貧困な家庭で育っていません。そのことは両親に感謝しています。 ただ、シェルターに滞在する若者には、自分の気持ちを自分の言葉で話せるようになって欲しいと考え、それは彼女たち、彼らには伝えています。周りが説き伏せて発言させるのではなく、個人が個人の意志で発言をすることが出来るようになることは、とても時間もかかるでしょうが、人々の胸に響くと感じます。そして、その個人の大きな力となると信じています。 そして、もう一つは、名古屋大学の中嶋哲彦教授が教えて下さった、ルイ・アラゴン(Luis Aragon)の言葉です。 「学ぶとは心に誠実を刻むこと。教えるとはともに希望を語ること。」 「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会は下記のサイトでご覧頂けます。 http://antichildpoverty.blog100.fc2.com/ |
Posted by
てんぽ
at 17:07