その事実から目を避けていると、いざ配偶者に先立たれた時、幾多の難題に対処出来ない。特に、子供のいない夫婦ふたりだけの生活が長いと、残された一方の負担が大きい。
家計、住まい、そして孤独との向き合い方まで、いつ「その時」がきても慌てないよう「正しい備え」をしておこうと思う。
実際のところ日本人の平均寿命は年々伸び続けている。
2025年統計調査では男性は81.09歳から81.35歳へ、女性は87.13歳から87.33歳へ
これは零歳児の平均寿命であるから、実際の団塊世代男性の残存余命は約10年で88歳、現在75歳のカミサンは約15〜16年で、ほぼ90歳まで生きることになる。
ということは、統計上、カミサンは私が逝った後,ほぼ15年、一人で生きて行かねばならない事となる。
お子さんやお孫さんのいるご家庭と違って、好き勝手に生きてきた夫婦二人だけの家庭は、今から出来るだけ備えなくてはいけないと思っている。
65歳以上の単身無職世代の平均生活費は
一人暮らし老後を想定する時、先ずは夫が亡くなって寡婦となった時の収入から想定するが、簡単に計算出来る。夫が生きている間に二人一緒に年金事務所に行って相談すると、簡単に計算・割り出ししてくれる。
但し妻一人で行って、「遺族年金は幾ら」は出来ない。一緒に行くとき必ず二人の年金手帳とマイナンバーカードが必要となる。
ここから、一人老後を想していくが、ここで見誤り易いのは、収入が半分になっても、生活費は二分一ならないことです。
食費にしても、光熱費にしてせいぜい2/3程度、70%と想定すべきで、マンションに住んでいる場合、管理費も固定資産税も今までの二人分と全く変わりないことになる。
そして医療費は年齢が増すごとに確実に増えていくことになる。
今の日本の後期高齢者医療制度では高額医療費制度があるので、そんなに心配はなく一回の入院・手術で50万円もあれば何とか収まるだろうと思われる。
病気よりも心配なのが「介護費」です。
自宅介護の場合は介護保険で賄いない分だけで住むが、施設に入居となった場合そうは行かない。
施設の平均入居期間は4~5年と云われている、諸々の費用を含むと年間300万は見ておきたい。
つまり、ここで現役時代から盛んに云われて続けてきた「老後資金」に手をつけることになる。
つまり、子供のいない夫婦で夫に先立たれた妻は15年間の生活費(差額分)と施設入居期間の1,500万円は用意する必要がある。
一人老後に必要な「もしものお金」
■医療費の予備費 100〜150万円
高額医療費制度があっても、差額ベッド代、交通費(タクシー移動となるため)、入院中の食事代など別にかかる。
そのため生活費とは別に医療予備費は確保しとく必要がある。
■自宅介護費 500万円程度
デイサービス、ヘルパー、訪問介護など5年前後使うと、まとまった額になりやすい。
生活費とは別枠で見積もり老後資金を使い切らず残しておく
■施設入居後の生活費 月30万円
施設の利用料だけでなく、医療費、消耗品費、理美容費、嗜好品などもかかる
平均の5年入居なら凡そ1,800万円を一応の目安にし、入れそうな施設を逆算しておく。
■住まいの見直し費 数十万から数百万
安全対策として、段差の解消、手すりの取り付け、温度対策などの費用を見積もっておく。
大規模リフォームではなく、安全対策に絞って予算を計上する
カミサンのひとり終の棲家を決める4つ指標
住まいもひとり老後を考える上で大きな問題となります。そのまま、現在のマンションにすみ続けるか・・・、それとも引っ越すか
ひとり終の棲家を決める4つ指標とは
■転倒・災害リスク
段差、手すり、浴室、階段、床、照明、火災対策を点検する。
エレベーターの有無、全階停止か、共用部の段差、リフォーム工事の可否を確かめる
■交通利便性
スーパー、薬局、銀行、駅まで車なしで通えるか確認する。
■医療体制
訪問診療、訪問看護、訪問介護、通所介護の選択肢を調べておく
■お金
家賃、固定資産税、管理費、修繕費、住み替え引っ越し費用を資産しておく
我が家のカミサンの場合
交通の利便性や、これまでの友人関係から、そして医療機関からここから離れる理由はありませんが・・・大きな問題はこのマンションの維持・管理・税金が今後のひとり暮らしに大きく影響してきます。管理費・修繕積立金・固定資産税の諸々・・・どちらにしろカミサンが逝った時には、唯一の相続人として指名している姪っ子にいくことになるものですが・・・
一般的な戸建て一軒家の場合、夫が先に逝ったご家庭の場合、築30~40年近く経過している場合が多く、そのままひとり老後の暮らしをするには、無駄も危険も多く、かなり大掛かりにリフォームが必要となるケースが多く予想されます。
いっそう、売却してもう少し便利な街なかの賃貸マンションに引っ越そうと思っても、長年夫と一緒に暮らした愛着の地、友達も多いし・・何よりも賃貸は年齢的に貸してくれるオーナーはかなり少ないのが現状でしょう。
ひとりでも倒れない体のつくり方
ひとり暮らしで一番危険なのは、「まだ大丈夫」と限界まで我慢してしまうこと。「少しおかしいな」と思ったら、その日は家事をすべて諦めて早く寝る。この「早めの撤退」こそが、倒れないための最大の防御策です。
独居生活では「倒れる」「寝込む」「入院する」がそのまま生活の破綻につながりやすい。
訪問リハビリや嚥下リハビリにも取り組む医師は、ひとりで健康な老後生活を送るうえで重要な指標が2つあると話す。それが「握力」と「歩行速度」と云います。
「筋力低下を簡単に確認できる指標が握力で、65歳以上では男性28kg未満、女性18kg未満。
歩行速度は1秒1m未満、5mに5秒以上かかる速さが身体機能低下の目安になります。
握力だけが低い場合は、サルコペニアの可能性があるとして、生活改善や詳しい検査につなげていきます」
※サルコペニアとは、加齢や活動量の低下、栄養不足などによって筋肉の量が減り、筋力や身体機能が低下する状態(疾患)のことです。
筋肉量が減ると、歩行能力が低下するだけでなく、病気に対する抵抗力も落ちる。
さらに筋肉は食べ物を飲み込む嚥下機能にも影響するため、「歩く力は食べる力とも関係する」という。
サルコペニアでは「運動量が減る→食欲が落ちる→低栄養になる→筋肉量がさらに減る→ますます動けない」という悪循環に陥りやすい。
ひとり老後で「倒れない体」になるためには、この流れを逆回転させることが重要。
「少しの運動でも筋肉に刺激が入り、お腹が空きます。食べれば栄養が体に入り、筋肉量が少し増えて、さらに動けるようになっていきます」
とはいえ、好きでもない運動は長続きしにくいのも事実だ。
「趣味と歩くことを結びつけることが重要です。例えば写真が好きなら撮影のために出かける。花や鉄道が好きなら駅や花の名所まで歩く。
ゴルフならゴルフ場を歩き回ること自体がサルコペニア対策になる。歩く時には臀部と太ももの後ろ側の筋肉(ハムストリングス)を使うことを意識し、地面を後ろに蹴るようにして、無理のない範囲で少し大股で歩くと効果的、これを実践せねば・・・
団塊世代はそろそろ、こんなお年頃になってきているのです。
一人で生きる 妻が死んた後、夫が死んだ後そのに2に続く
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