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2026年07月12日

急に具合が悪くなる 第79回カンヌ国際映画祭


早朝からW杯サッカーの試合を見いてる日々が続いてきた。
ベスト8が出揃い、フランスとモロッコの試合が朝の5時からやるのを知ってリビンクの大型テレビを点けたらNHKはやっていない、ならBSでやっているかと切り替えてもやっていない、BS4Kも駄目、リモコンの選曲を変えても駄目、慌ててネットで調べると、この大事なベスト4の一線、よりによって、このフランス戦とアルゼンチンの2試合は放送はしない、スペイン・ベルキー戦とノルウェー・イングランド戦は地上波でやるらしいが・・・とがっかりし、さて今日は何処へ行こうかと・・・と迷う、

そうだ、こんな日こそ
兼ねて見たいと思っていたカンヌ国際映画祭の主演女優賞を獲得した濱口竜監督介作品の「急に具合が悪くなる」を見に行こうと切り替えて、まだやっているかとネット検索すると、行きつけの109シルマ湘南でやっているのが判明、時間は・・・なんと今週いっぱい、一日一スクリーン、そして時間はあさイチ8時55分からと知り、さっそく、W杯モードから映画大好きおじさんモードに切り替えしました。

今年のカンヌ国際映画祭出品作品は2つ見てきました
既に、私のブログのなかで紹介してきました。

作品 箱の中の羊
ブログ カンヌ国際映画祭 箱の中の羊
国際映画祭では常連の是枝監督の作品でした。
しかし、テーマが亡くなった子供がヒューマロイドとして再生されて、自分たちの元に戻ってくるいうお話・・・ここまでは子供をうしなった両親の心中や、そんなヒューマロイドをみる世間環境の内容だったのですが、是枝監督はさいごには、これら生まれ帰ってきたヒューマロイドが密かに人間社会とは別の世界を作り上げていくという、SF・近未来へもっていったのが失敗だったようです。

作品 黒牢城
ブログ カンヌ国際映画祭 黒牢城
今年は「スパイの妻」「クリーピー 偽りの隣人」などで国内外から高く評価されてきた、カンヌ映画祭の常連、黒沢清監督が自身初の時代劇に挑み、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をダブル受賞した米澤穂信による同名ミステリー小説「黒牢城 」を映画化したものが注目をあつめました。
日本でちょうどその頃、今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」のなかで、この映画の二人の主人公、秀吉の使い「黒田官兵衛」と信長から離れる「荒木村重」が交錯しあう物語でした。
カンヌの評価は
海外メディア・レビュー: 荒木村重(本木雅弘)と黒田官兵衛(菅田将暉)の心理戦や、密室状態の城内で起きるミステリーが見事に融合した脚本が高く評価されました。
海外メディアからは「スリリングかつ独創的」と評され、高スコア(Rotten Tomatoesのレビューで94%)を記録しています
演出: 独特の不穏さと緊張感を孕んだ黒沢監督ならではの演出と、黒澤明監督作品に通じるような骨太な時代劇としての魅力が見事に両立している点が高評価につながっています。

ドライブ・マイ・カー
濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』は、2022年カンヌ国際映画祭での脚本賞受賞や、米アカデミー賞で日本映画初となる作品賞ノミネートなど世界的な大絶賛を受けています。
村上春樹の短編小説をベースにしながらも、登場人物たちの内面にあるディスコミュニケーションと対話を丹念に描写しています。
3時間という長尺を感じさせないテンポの良い演出や、脚本の完成度の高さが多くの映画批評家や観客を惹きつけました。
亡き妻への思いを抱える主人公の俳優と、寡黙な専属ドライバーの女性との心の交流を軸に展開します。
チェーホフの戯曲『ワーニャおじさん』の要素が巧みに織り交ぜられており、観る人によって様々な解釈や感情を引き出す奥行きのある作品となっていました。

そして今年の濱口竜介監督作品は

急に具合が悪くなる
ストーリーは
パリを舞台に同じ名前の響きを持つ女性2人の魂の邂逅を描いたドラマ。
がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者・宮野真生子と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者・磯野真穂が交わした20通の往復書簡「急に具合が悪くなる」を原作に、偶然出会った2人の女性の交流と世界に対峙する姿を描き出す。
パリ郊外の介護施設「自由の庭」で施設長を務めるマリー=ルー・フォンテーヌは、入居者を人間らしくケアすることを理想としながらも、人手不足やスタッフの無理解に悩まされていた。
そんな中、日本人の舞台演出家・森崎真理と出会ったマリー=ルーは、がん闘病中の彼女が描く演劇に勇気をもらう。
同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて交流を始める真理とマリー=ルーだったが、あるとき真理は急に具合が悪くなる。
真理の病の進行とともに2人の関係は深まり、互いの魂を通わせ合うようになっていく。

「ベネデッタ」のビルジニー・エフィラがマリー=ルー、「ウルヴァリン:SAMURAI」などハリウッド映画にも出演なかする世界的ファッションモデルのTAOこと岡本多緒が真理を演じ、真理が演出する舞台の出演俳優・清宮吾朗役で「敵」の名優・長塚京三、吾朗の孫・窪寺智樹役で「見はらし世代」の注目若手俳優・黒崎煌代が共演。

2026年・第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ビルジニー・エフィラと岡本多緒がそろって女優賞を受賞。
岡本は日本人で初のカンヌ国際映画祭女優賞受賞を果たした。
 

濱口竜介監督作品は長い
3時間 15分の長編となります。
普段から頻尿の私は、座席は人の出入りのシャマにならないように、場所をとり、直前にトイレで絞り出し、なかは冷房が効いて寒くなるので上着の準備までしていました。
この長編の何処かで一度トイレに立とうと思っていましたが、奇跡的に一度も尿意はもよおしませんでした。
どうして・・・そんなことが起きるの
それは、この映画のストーリーとテーマに引き込まれていたからかもしれません。
この映画は「娯楽映像作品」ではありません。「社会派・主張作品」です。
先ず二人の主役、老人介護施設の施設長マリー=ルー、映画上の設定は日本の早稲田大学経営学部卒業で日本語は出来まマす。
もう一人の舞台演出家「真理まり」は日本からパリの名門ソルボンヌへ留学・卒業のエリート・秀才で映画のなかでの会話はフランス語・日本語です。

この映画は少子化・高齢化が進む資本主義経済、世界の国々、日本や韓国などで見て欲しいと言っています。特に、日本では団塊世代が数年後、否、今直面している高齢者の介護施設問のなかの題を顕にしています。
私はこれまでNPOとして様々介護施設のサポートに携わってきていますので、この映画な問題を幾つも経験してきています。
入居してきたお年よりを歩かせるよりも、車椅子生活させるほうが、施設としては財政的に助かる・・・これは事実です。
つまり寝たきりにさせるほうが「儲かる」はやや語弊がありますが、助かるのです。
出来るだけ、この社会派映画をみることをお勧めします。

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ