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2024年12月03日

家庭内事故に配慮するお年頃

寒くなると自宅で過ごす時間が長くなり増える家庭内事故

家庭室内の危険
文字通り、自宅という生活空間に身を置きながら不慮の事故にあうことで、階段で転んで怪我や骨折をするなど様々な事例があります。
我が家でも今年の夏、カミさんがリビングの机の角に足の小指と薬指をぶつけ転んで、歩くたびに痛みが増して整形外科に行くと、やはり骨折していたようで、三週間のギブスの生活になり、日々の簡単な外出、お買い物にも支障をきたし、私が一ヶ月近く、毎日の買い物にいくようになりました。
令和5年の政府統計によると、交通事故死者数が3,573人だったのに対して、家庭内でなくなったひとの数は16,050人。実に4.5倍の方が家庭内事故で命を落としているようです。
家の中だからだと、安心・安全ではないのです。

家庭内事故の第一の原因は「加齢」による心身の変化
前述の家庭内でなくなった人の9割が65歳以上の高齢者でした。
足腰の筋力や体のバランスを保つ機能が衰えると体がふらついて転びやすくなるうえ、視力が落ちて見えづらくなることも、転倒の原因に。
私は現役時代、大規模建設現場の監督・監理を55歳までやっていました。
町中の小さな現場と違って、一つの事故は大きく報道されますし、工期に大きく影響を及ぼしますので、安全には最大の配慮をしていました。
そのなかで、高齢の作業員には特別の配慮をしていました。
どんなに優秀・能力のある大ベテランの作業員でも、一律65歳まで決めていました。
すると、やはり協力会社、作業員から「不満の声」が聞こえてきます。
65歳は年寄りではない、若いものより働ける、知識も技能もあるという声が必ず出ます。
そこで、平場(平な、平坦な、何かの上の乗らない)の作業に限って、二人作業なら許可していました。
やはり、自分が70歳になった時、ちょっとした脚立に乗って、蛍光灯の交換をした時、普段感じない「高さ」を感じました。
以前、TVの「何でも屋さん・便利屋さん」に家庭内の電球交換を依頼するお年寄りを見て、そんなことにお金をだしてお願いをするの?と思いましたが今76歳、解る気がしないでもないです。

家庭内事故死傷者トップはお風呂での事故

不慮の溺死及び溺水で65歳以上では、年間6,585人が亡くなっています。
溺死事故は冬に増加し、おもな原因は、温度差による急激な血圧の変化です。
暖房で温められた部屋から寒い廊下にでて、さらに寒い脱衣所で服を脱ぎ、浴槽に入って温熱刺激をうける。・・・
このような外気温の変化に伴って、血圧も同じように上下して失神や心筋梗塞、脳梗塞をおこして意識をうつなってしまう、これが溺死の原因の「ヒートショック」です。

現役時代、協力会社の社長さんがお風呂でなくなって、お葬式に参列したことがあります。
大きな、工事会社で年間何億もの施行現場、何十人もの職人さんを抱えるやり手の社長さんでした。東京都庁の竣工、打ち上げてで配下の職人さんに、自分のクレジットカードを渡して、二次会、三次会へ送り出していた豪快な人で、お風呂でなくなったと聞いた時、まだ60代前半だったと思います
現在、私はマンション住まいです。
昔と違って断熱はしっかりとしていて、冬場、エアコンを使うことは一年に2日あるかないです。
浴室も手前の脱衣室も事前暖気運転を設定できますが、外気の影響は受けなく関東南部、湘南のマンションでは全く必要はありません。
お風呂の温度は、冬でも39℃とやや低めに設定しているの、ヒートショックはまずありません。
私は湯船のなかで、昔流行ったフォークソングや、青春時代過ごしたアルゼンチンタンゴを聞くのが好きですが、カミさんをは20分起きに冷たい水を持ってお風呂を覗きにきます「生きている?」と。

二番目に多いのが「窒息」

統計によると年間3,030人がなくなっています。
私のまわりにもいました。
鎌倉に越してきて二年目のお正月あけ、海外ロングステイクラブの会合にでた時、会長さんの死りました
お正月のお雑煮だったそうです。確か年齢は70歳前だったと思います。
そんな簡単に窒息死、それも奥さんもいる家庭内で・・・高齢になるにつれ、食べ物を噛み砕く咀嚼力や、飲み込む力=嚥下力が衰え、さらに食物の消化を促す働きを持つ唾液の分泌量も減少。その結果うまく飲み混むことが出来なかった食べ物の塊が喉を塞ぎ、呼吸ができなくなった状態が続くのが「窒息」です。
詰まる食べ物は「お餅」に限らず、パン、は米、うどんでも起こります。
そんなバカなと思いますが、私最近、常備薬の飲み込み時、時々、「アレ!」という時があります。
常時前立腺の薬を含め多いとは4錠のむのですが、今月、便秘気味で処方されたお薬、プラス1錠飲む時にやや、飲みにくさを感じました。
この便秘薬、日常的に服用している錠剤よりもかなり大きいのです。
かなり、意識して飲み込まないと、喉のあたりでストップしている気がするのです。
テレビCMで龍角散あたりの「薬を飲む時のゼリー」がいつか、必要な時期が自分にも来るのかな思い76歳になりました。

転倒・つまづき・転落年間2,420人

 

おもな原因は平な床面でなにかにつまずいて転び、骨折や頭部に怪我を追うなどですが、階段や脚立、椅子などからの転落で大怪我にいたるケースも多くあります。
加齢とともに足腰の筋力が低下、歩くときもすり足になりがちになり、床に置いた新聞・衣類・カーペットなどの僅かな段差や障害物を越えられず転倒するケースです。
これは、日々経験しています。
私の部屋はトルコで買ってきた絨毯が一年中敷いてあります。
最近、特によるトイレに起きて用をすませて、自分の部屋に戻る時、明るくしてあっても、流石に転びはしませんがたった数ミリの段差で足先をひっかけることがあります。
今回のカミさんの机の角の小指をひっかけた程度の怪我でも、老夫婦二人の生活にかなりのダメージを及ぼしたのですから、これが、立てない、歩けない骨折となるとかなり深刻で、入院とか、介護の問題に発達するやもしれません。

台所・お勝手の事故

早期退職しても現在の鎌倉の共同住宅マンションに越してきて、初めてガスコンロの生活になりました。
住んでいた駅前高層マンション群はオール電化、キッチンも空調も給湯も全て、セントラル電気仕様でしたので最初ちょっとガスの生活は怖いものがありました。

入居して直ぐに単独のガス漏れ検知器を設置しました。
室内ガスの元栓は必ず使用前、使用後に閉めたり、寝る前は室外のガス大元栓も閉めたりしていましたが、最近は全くしていません。
だんだんと寒くなり、カミさんのカーブス仲間の戸建てのお宅では、ガスストーブとか石油ストーブの季節になっているようですが、我が家では床暖は設備はあるものの使ったことはほとんどなく、エアコンの暖房も一年に数度、程度して使っていません。

湘南・鎌倉のコンクリートマンションはかなり、戸建てよりも暖かく・涼しいのです。
唯一、キッチン廻りでの怪我というと、油を使っての家事、火傷も考えられますが、「お料理大嫌い」「油もの」は太るし、後片付けが嫌いなのカミさんですから、お勝手まわりの事故はないと思います。
唯一、危険がはマンションですから左右・上下の火災でしょうか。

気をつけるのは心身の衰えサインを見逃さないチェックシート

▢ 段差が無い所てで躓くようになった。
▢ 片付けや掃除が面倒で家の中がちらかっている
▢ 立ち上がる時によろめくことがある
▢ 暑さ寒さをあまりかんじなくなった
▢ 食事中にむせることがある
▢ 人付き合い減ってきた
▢ 高い場所のものをとるがのが少し怖い
▢ 最近、コンロのひを消し忘れたことがある
▢ 歩くのが遅くなった云われる
▢ 物忘れがおおくなった

命を守るための8つの心得

1,自分の家だから大丈夫と過信しない
2,後期高齢となったら生活動線を再検討も見直してみる
3,床にものを置かないを徹底する
4,室内の温度差をなくす
5,安全装置付きの電化製品、調理器具を使う
6,手すり、腰掛けを置く、我が家は玄関に小さな椅子を置いてます。
7,ご近所付き合いを増やし、万が一の時に助け合う対処をつくる
8,「まさか」を防ぐトレーニングをする

建設現場で当たり前にやっていたようなことを、今、夫婦二人の自宅住まいでやるとは・・・
トホホホホ・・・

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ