個人手配、自由旅行では、団体パックツアーでは決してあり得ないような、不都合、想定外のトラブルに見舞われます。
一番多く遭遇するのが、移動手段によるトラブルでしょう。
前二回は、航空機によるこれまで経験してきたトラブルについてでしたが、今回はタクシー・バスについてです。
空港から市内への移動
一番簡単なのはタクシーでの移動ですが、大昔、独身時代アジアをバックパックで旅していた頃、私たち貧乏旅行者の間での「不分律」は移動手段として飛行機・タクシー利用は、私達、若者・貧乏旅行の旅のポリシーに反する乗り物でした。
「金をかけずに、如何に旅するか」を競うよな雰囲気があり、バックパッカー宿で「如何に安く、ヤバい乗り物であったか」を自慢話をする時代をでした。
タクシーと飛行機は、言葉や知識がなくても、金さえ出せば誰でもが使える交通手段ですから、アジアを旅する貧乏若者の間では利用してはならないものでした。
その習慣は、結婚して、夫婦二人で旅するようになってもなかなか抜けきらず、ついつい、料金・お金のことが優先して、タクシーに乗れませんでした。
その前に話題は脱線「オーバーブッキン」の話
バンコク、ドンムアン空港から市内へ
現在のバンコクのスワンナプーム国際空港から市内でしたら、エアポートリンク「バンコク市内を結ぶ高速鉄道」があり、電車でいけます。
スワンナプーム国際空港駅は空港の地下1階に位置し、終点のパヤタイ駅までの所要時間は約30分です。
しかし、以前はドンムアン空港で、タクシーかバスでした。
タクシーはそれでもクーポンタクシーですから、ある程度安心感がありましたが、それでもバスの数倍以上のも値段がしていました。
アジアを旅するバックパッカーでは先ずバンコクを目指します。
昔の一番安いチケットはNWの最終便夕方発で、ドンムアンに23:00頃到着便でした。
この最終便は成田空港で出発間際いつも名物のアナウンスのあることで有名でした。(※バックパッカーの間では)NWによるオーバーブッキングです。
「お客様のなかで、今晩のフライトを譲っていただける方、フロントにお申し出下さい」と流れるのです。
特に急いでいない、貧乏旅行者は成田での快適なホテルと食事、そして100ドル現金がいただけるのです。
私は、二回このアナウンスを聞いたことがあります。
すると必ず、誰かしら譲ってくれる方が現れるのです。
しかし、私達はバンコク市内のホテルも予約していますし、カミさんとの二人旅ですから、拒否してこのフライトに乗り込みました。
実はこんなケースは前にも経験しているのです。
これは、一人旅でアシアナ航空でウズべキスタンからインチョンに戻り、乗り換えて成田へ戻るフライト予定でした。
インチョンのカウンターに行くと、オーバーブッキングで振替便をお願いされました。
成田ではなく、富山に降りて、羽田へアシアナではなく絶日空の振り替えを提案されました。
横浜に住む私にとって、羽田は近いし、報酬はその場で100ドルでした。
成田経由とさして変わら時間に帰宅できおまけに100ドル、クーポンではなくキャッシュでした。
ドンムアン空港から市内へ最終バス便
料金は50バーツ程度でこのバスは混むのが有名でした。
ですから、私達は手荷物は機内持ち込みとして、空港についたら入管から一直線にバス乗り場に走りました。
バスは一応しっかりとした座席のリムジンに近いバス仕様で立ち席禁止なのですぐに満席となってしまうからです。
昔のバンコク、ドンムアンの場合、一步空港の外に出て大きな道路にでれば、一般の路線バスあるのですが、初めての人には無理でした。
空港から市内へのタクシーは各国様々です。
バンコクのような国際都市の空港はクーポンタクシーが一番オーソドックスで安全です。
料金はタクシー運転手に払うのではなく、手配窓口で払うやり方ですから、ボラれるとか、遠回りとか心配はなく、女性一人でも安心して乗車できます。
その分、高いのは仕方ありません。
問題は帰路、市内から空港に向かう場合です。
この頃の成田・バンコク超格安チケットの場合、成田・bKKは深夜着、BKK・成田は早朝の6時台ですから、市内から空港へのリムジンバスもなく自前でタクシーでいくことになります。
この早朝のタクシーで、日本人女性の被害の話が沢山ありました。強盗とか、遠回りとか不当に高い料金とか、最悪死亡事故もありました。
この時間帯、市内を流しているタクシーの選択は賢明ではありません。
安全に市内でタクシーを捕まえるには、原則流しのタクシーはよしたほうがいいです。
これはバンコクだけの話ではなく、全て大都市に共通する話です。
私達が南米を頻繁に旅している時、エクアドル・キトで新婚旅行夫婦がタクシー強盗に合い、抵抗して殺された事件がありました。
この二人、ホテル前待ちのタクシーは高いと敬遠して、ホテルから1ブロック離れた大通りで流しを捕まえ、事故にあってます。
南米に限らず、外国を旅行しタクシーに乗るは、自分が泊まっていない、高級ホテルヘ向かい、玄関のドアマンに、どこそこへ行きたいのでタクシーを呼んでと、ホテル前で待機しているタクシーに乗るのが鉄則です、ここでチップ1ドル払っても、それは安全代なのです。
バンコクの場合、早朝の場合私達はかならずホテルのドアマンを通していました。
空港から市内へのタクシーは、通常の常識から云うとかなり危険です。
先ず、初めての国、言葉も物価も方向も分からないのですから、100%タクシー運転手を信頼するしかないのです。国際空港の場合、ほぼ、空港にはインフォーメーションで安全なクーポンタクシーがあるはずです。
コスタリカ・サンホセかに、パナマシティへ飛んだ時
パナマシティは、南アフリカのヨハネスブルグと並んで、世界二大犯罪都市と云われていましたので、事前にパナマ国内のホテルとツァーを申し込んでおり、空港の送迎も込みにしました・・・が空港にはそれらしき人間はいませんでした。
すると空港の観光インフから人が来て、事情を聞いて来れ、手配した旅行代理店に電話してくれました。
どうやら失念していたようで、タクシーで旅行会社まで来てくれと云います、そこで感心したのは、空港待ちしていたタクシーを電話口まで呼んできてくれ、直接話すというのです。
これには感心しました。とかくトラブルが多い中米らしく、旅行会社とタクシー運転手の間で全て、話はついたようで、私達も安心して乗ることができました。
これも、ひとえに英語以上にスペイン語が通じたおかげだと思いました。
ベトナム・ハノイのタクシーは百倍注意
ハノイのタクシーの悪評は、聞いていました。
ともかく、まともなタクシー会社は〇〇と、▲▲二社しかないので気をつけろと云われていました。遠回りはする、タクシーメーターは細工してあって運転手が自由にコントロール出来るというのです。
北部中国国境の少数民族の村トレッキングに帰り寝台列車で、ハノイ駅に早朝到着しました。事前に早朝にハノイ駅到着は解っていましたので、とりあえずハノイ駅に近い、ニッコーホテルで朝ごはんを食べて、ゆっくりと自分たちの泊まっていたホテルに戻る予定でした。
しかし、到着したのはハノイ北駅で、出発した時と全く違う雰囲気で、それも早朝のまだ暗いなか、右も左も検討付きません。
するとタクシーが寄ってきて、どこまで帰るといいますから、ホテル名を云うと、乗って、といいます。
ハノイのタクシーの悪評を聞いていたので、事前に値段交渉をしようとすると、メーターで行くから心配ない、と云います。
ここでうっかり乗ってしまいました。
ともかく、知っているハノイ駅とどうやら違う場所について、少し不安だったのでしょう。
乗って走り出して、少し街が明るくなりつつある時、ほぼ走っている方向に見覚えがあるので安心していると、泊まっているホテルのワンブロック前で停車して、ここから先はいけない
と云います。どうしてと?と聞いても答えません。そしてメーターを指差します。
数実前ホテルからハノイ駅に乗車した時の5倍くらいの値段表示なのです、私は払えないと強気にでて、タクシーから下ろそうとすると、スーツケースは車の後ろに積み込まれており、人質状態にになっていたのです。
これは私の負けと悟り、要求通り払いました。10ドルくらかな、癪に障るのこれ見よがしにカメラを出して、バツクナンバーを撮影しましたが、運転手しは平気な顔で去っていきました。後から聞くと、タクシーはその日毎のレンタルで彼のものでも、会社のものでもないのだそうです。
空港タクシーには注意が必要2
アルゼンチン、ブエノスアイレスには空港が2つあります。
成田と羽田のような関係で両方とも国際線・国内線が離発着します。
パタゴニアから空路ブエノスにもどり、国内線の空港から友人の家に戻るためにタクシーに乗りました。
この国内線空港のタクシーの悪評はアルゼンチン国民の間では知られています。
つまり、田舎から大都市ブエノスアイレスにくる同じアルゼチン田舎者を食い物にしている連中です。
私は知っていましたし、スペイン語は流暢でし、ブエノスの地理に明るいので友人の家までのルートを指定しました。
運転手は機嫌よく、私のスペイン語を褒め、指示したとおりの道を走り、友人の家のワンブロック前で停車しました。あれもうワンブロック先と云うと、その先右折したいので
ここのほうが便利と云います。そしてメーターを見ると過去に何度も使ったタクシーメーターよりも日本円で2,000も高いのです。
その時、気が付きました、私達のスーツケースを車の後ろでなく、運転手の籍の横、私達から見るとメーターの前に置かれており、私達は走行中気が付かなかったのです。
つまり、運転者は先に乗った客のメーターをリセットせずに、私達二人を乗せて走っていたのです。
それで、友人の家の前までいかず、手前でおろしたのです。
友人の家について、この話をすると「ゲームに負けたんだから仕方ない」と云います。
「大都市のタクシー運転手は、外国人や田舎者をこうやつてカモにしているんだよ、負けるほうが悪い」それでお終いでした。
最後にキューバーのタクシーのお話
キューバ・ハバナでタクシーに乗るのは100%外国人観光客です。
タクシー料金そは全てドル払いですから、一般市民は乗れません。
私達は何回か市内でタクシーにのりました。メーターはなく全て交渉です。相手はもちろん英語は話せます。
キューバ・ハバナでは、英語イコールドルなのですから、ドルとペソの価値は10〜30倍以上違います。
私の知っている内科医ドクターの一月の給料は15ドルでした。
工場に務める電気主任技術者は7ドルでした。
そこでタクシーの値段ですが・・半日10ドルでした。
タクシーを契約すると、その場10ドルはらいます、なぜかというとそのまま、ガソリンスタンドに直行して給油するのが、キューバのタクシー業界の常識なのでした。
キューバ旅行の最終日、長期滞在しているコスタリカ・サンホセに戻る朝、滞在中よく使ったタクシーを待っていると、約束した時間にやってはません。
ラテン時間はわかりますが、サンホセへのフライト時間が迫ってきています。
フライト1時間を切ってやっとやってきました。
どうして遅れたの、フライト間に合うか?とたずねると、十分間に合いますよ、と時計を見せます。
彼の時計と私の時計、30分狂っています。あれと訪ねると、キューバは今朝から「夏時間・サマータイム」適用する日だったのです。
日本にはない制度夏時間・サマータイム
夏時間[summer time・サマータイム)または日光節約時間1年のうち日中の時間が長くなる夏を中心とする時期に、日中の明るい時間を有効利用するため、時計を通常よりも進めることで、日が暮れる時刻を遅らせる時間制度
一般的な工場や商店とちがって、屋外で働く農業・農場では日の昇る時間から日の沈む時間まで働くことが多いので利用されている国は多い。
労働時間が夏時間になると、いままでもよりも1時間余計に働くことになり、労働者から弊害も多く聞かれることも多い。
時差との問題
日本のように、国境は海で囲まれているため、隣国に行くときは往々にして時差があり、時計を進めたり遅らせたりする。たいていは空港で時差を確認することになるが大陸、北米、中南米の移動の時、ついうっかりと時差があることを忘れてしまうことか多い。
ヨーロッパではどうなのだろう。
ドイツとフランスは時差はないのは知っていた。では空路で移動するドイツとスペインも時差はない。
しかし、海を越えてのイギリスとフランスの間で時差はあるのか、1時間、イギリスは遅れている。
こうやって空路の移動は時差を意識するが、陸路の移動ではどうしも忘れてしまう。
アルゼンチンのミシオネスからブラジルのイグアスシティは時差はないのですが、両国のサマータイムの設定日が誓うと1時間の差が生まれ、私達はサンパウロ空港でこの1時間差に気が付かず、帰路のフライトに乗り遅れるそうになりました。
空港ないアナウンスで盛んに私の名前が連呼されているのに気がついてゲートに行ったことが、今や、苦い思い出と残されています。
個人・手配自由旅行ですから、いろいろなトラブルは付き物です。
でも、若い体力や好奇心がある時は何ても乗り越えられます。
しかし、70歳を越えてからの海外のトラブルは乗り越えられるかどうか、全く自信がないのが、今の本音でしょう。
イスラムの教えのなかに、「年老いてから旅はするな」とあるのを今更なが噛み締めています
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