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2024年04月21日

鎌倉市内から本屋さんが消えていく

駅ビル「ルミネ」の本屋さんが閉店した

カミさんが買い物から帰ってきて、開口一番、「また本屋さん一軒、消えた」と云います。
退職し鎌倉に越して来て21年、もう何軒の本屋さんが閉店、消えていったことか。
駅郊外のショピングモール大型書店、駅前商店街にあった、古くからの地元書店も消えた。
東京近郊人口17万都市、鎌倉に今、何軒の本屋さんが残っているだろうか?
ざっと見回したところ、小さな間口の本屋さんを除けば、鎌倉駅周辺にも老舗の本屋さんが一軒、大船のセイユーに一軒、あとはターミナル大船駅構内に一軒、
実質利用出来る新刊、雑誌を扱っている書店はたったの一軒だけになりました。

退職後シニアの暇つぶし、時間稼ぎの場として、本屋さんがありました。
そんな本屋さんが、次々に日本の街角から消えていってるのです。
メディアの記事参照

2024/03/10「書店」10年間で764社が倒産や廃業で消えた
書店運営会社(以下、書店)の市場退出が止まらない。
2014年以降、書店は倒産・休廃業が新設法人を上回る状態が続き、10年間で764社が市場から退出した。店舗数の減少も続いている。
経済産業省は3月5日、「書店振興プロジェクトチーム」を立ち上げ、支援意向を示すが、ネット書店や電子書籍に押された書店の減少に歯止めがかかっていない。


書店の倒産 ピークは太洋社破産の2016年
書店の倒産(負債1,000万円以上)は、2014年から2023年の10年間で140社に及ぶ。
ピークの2016年は25社発生した。2016年は、出版取次の(株)太洋社(千代田区)が自主廃業の方針から一転して3月に破産を申請した。
連鎖する形で同月30日までに18社の書店が、次々と倒産や廃業に追い込まれた。
書店の経営環境が厳しさを増し、書籍を卸す取次店の業績悪化も深刻な時期だった。
その後、書店の倒産は一進一退が続き、コロナ禍では資金繰り支援や巣ごもり需要などを背景に、倒産は減少に転じた。
2021年、2022年の倒産は各5社と小康状態にあったが、支援縮小や特需が一巡した2023年は一気に13社と2.6倍に急増した。


書店の休廃業・解散が高止まり
倒産以外で事業を停止した休廃業・解散も分析した。
太洋社が破産した2016年の休廃業・解散は63社(前年比28.5%増)と急増。その後も増勢をたどり、2018年は78社、2019年は77社と高水準が続いた。
コロナ禍では倒産と同様、休廃業・解散も減少したが、60社前後で高止まり状態にある。
倒産と休廃業・解散の合計は、ピークの2019年に101社に達した。コロナ禍では減少したが、2023年は67社に微増し、過去10年間で764社が市場から退出している。

 

書店は8年連続で純減
倒産以外で事業を停止した休廃業・解散も分析した。
太洋社が破産した2016年の休廃業・解散は63社(前年比28.5%増)と急増。その後も増勢をたどり、2018年は78社、2019年は77社と高水準が続いた。
コロナ禍では倒産と同様、休廃業・解散も減少したが、60社前後で高止まり状態にある。
倒産と休廃業・解散の合計は、ピークの2019年に101社に達した。コロナ禍では減少したが、2023年は67社に微増し、過去10年間で764社が市場から退出している。





本屋が減っている理由は何か?
・読書習慣の減退による本離れ
・ネット書店の伸長、電子書籍の普及
・業界の構造的問題
・過疎化・少子化の進行など、

さまざまな要因が複合的に絡み合って書店を取り巻く環境が激変し、廃業に追い込まれるケースが続出している。

日本の本屋を取り巻く構造的問題は
日本には約2700社の出版社が存在し、それらの会社が書籍、雑誌、漫画などの出版物を製作。
それらを取次会社と呼ばれる物流商社を通して日本中に存在する書店に卸すという仕組みとなっている。
取次が全国の書店に対して書籍の配本を行い、同時に返品を受け付けているというのが出版業界の構造。
日本の出版業界には返品制度というものが存在する。
例えばある面白いおもちゃを新たに考案して、おもちゃ屋さんで販売することになったとしよう。おもちゃ屋さんA店で10箱のカードを発注したにもかかわらず、1箱しか売れなかった場合、残りの9箱はおもちゃ屋さん側の損失となる?
発注ミスしたお店の責任になるってことだだが、出版業界においては返品制度があるおかげで、10冊本を発注して1冊しか売れなかったとしても、残りの9冊を取次経由で出版社に返品することが可能。こうした仕組みが存在するおかげで、書店は大量の在庫を抱えたとしてもリスクを背負わずに済んでいるということになっている。
代わりに再販売価格維持制度と言って、書籍は安売りすることが出来ないようになっている。
こんな制度で守られているなら低リスクで書店の運営が出来るわけだし、今のように書店が減っている理由がわからない・・・?
返品制度や取次という便利なシステムによって、日本の書店は栄えに栄えまくってきた
1990年代末には日本中で2万3000店舗、平均すると1都道府県あたり500店舗ほどの書店が立ち並んでいた。こうして書店は日本国民誰しもが通う存在となったんだ。

書店経営が厳しくなったのはひとえに若者のせい! 昔はよかった!

みんな向学心を持って日常的に読書をしていたんだ!
いつからこうなった!
確かに若者が読書をしなくなったというのも書店衰退の一因ではあるが、それは原因の1つに過ぎない。
書店が減っている最大の要因は雑誌の売上減少によるもの。
元々書店の売上の大半を占めていたのは雑誌だったが、2000年代に入りコンビニが増えてくると、雑誌の売上がコンビニに持っていかれてしまったんだ。
さらにはインターネットが台頭したことによって多くの雑誌売上部数が減少してしまったんだ。
雑誌が読者に提供している情報は、各分野の専門的かつ速報的な情報だったわけだが、雑誌よりもインターネット記事の方が早く情報を提供するようになったことで、相対的に雑誌の需要が下がった。
インターネットが無い時代は最新の情報を得るのに雑誌が便利だった。
確かに今なら最新情報が知りたければ、GoogleやTwitterで検索すれば済む
ネットで書籍を購入できるAmazonの存在も書店の下火に拍車をかけた。
今ではAmazonはあらゆるものを購入できるオンラインストアとなっているが、元々はオンライン書店として立ち上げられた事業であったひとは、Win98時代から知っていた。
書店は返品制度を武器として持っていながらも、やはり大量の書籍在庫を抱えるには売場面積が必要になる。
一方オンライン書店であれば売り場を持たずに多くのタイトルを販売することが出来る。
また、ユーザーにとっても欲しい本を簡単に探すことが出来るAmazonは非常に便利な存在となった

さらには電子書籍まで生まれた。これも最大手はAmazonが提供するKindle。書籍を購入するユーザーにとっては、
■ 書店で買う
■ Amazonで買う
■ 電子書籍を買う

という3パターンの購入方法が生まれたことで、結果的に書店売り上げは減少、ひいては全国的な書店数が半分以下になるという事態に繋がったというわけなんだ。
注意:インターネットでモノを買うと現在は送料がかかりますが、アマゾンの場合、新刊ですと送料は無料ですが、ほとんどの中古本は基本的には有料です。

この20年の間にはインターネットが普及し、Amazonが生まれ、電子書籍が生まれ、中古書籍販売のブックオフが生まれ、と、次々に出版物を提供する新たなサービスが生まれた。
しかし多くの書店は20年前と変わらずに、ただ取次から送られてきた書籍を並べ、売れなければ返品するという経営を行い続けた。
全国的に書店の数が減っていることは、時代の変化に応じて商習慣も変化しなければいけないという良い例だと言える。

それでも私が本屋さんまで行って本を買う理由は

私は一週間に一度は市内で一番大きな、唯一残っているセイユーの5階にある「くまざわ書店」に行きます。
一つの理由は、ここでは静かな時間が流れており、駅ナカの書店のように雑誌に立ち読み防止の紐がかけられていなかったり、最近ご無沙汰しています、webプログラム系の本を
買わずとも立ち読みししています。
本当に必要とする知識、プログラム記述については、自宅に帰ってネットで調べてコピペすればすみますが、技術系の本では、私が全く目を止めていなかった新しい傾向とかを知ることが出来ます。
同じことは旅行ガイドブックが顕著てす。
今年の旅行先の一つの目標は北陸新幹線の「福井県」です。
福井県に関して、旅行業界でも、TVメディアでも取り上げていますし、実際に福井へは過去に仕事がらみで一度行っています。
小松まで空路で行って、東尋坊・永平寺というパターンでした。
今ネットで福井観光を検索すると様々な情報を目にしますが、ネットの場合、自分から探しにいくというパターンですが、旅行案内雑誌の場合、自分が今まで知らなかった、
興味を示さなかった、場所・話題などが、「勝手に」・「思いもよらず」目に入ってくるのです。
これまで、海外も含めて、ネット・webでは目に入ってこない、目に止まらない、観光地やお店、場所、地域、歴史をガイドブック本で知り、訪ねていったことは、山程あるのです。
今回のこのガイドブックは税込みで「1155円」と私にすれば高いのですが・・・
だって、ネットならゼロ円なんですから・・・
でも、この福井旅行計画をじっくりと何度もお風呂に浸って、その分楽しみ、取り返します。

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ