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2024年04月07日

桜のイメージが大幅に変わったアメージング久遠寺枝垂れ桜

退職してから春の桜を愛でるようになりました。
現役時代の桜のイメージは、通勤の車窓から見る沿線の公園の桜の木、そして会社、現場単位での花見のお宴会、井の頭公園、上野公園の酒盛りシーンでしたが、退職してからの桜、花見は新宿御苑やら砧公園などのファミリー向け桜の名所を楽しむ大きな公園へと変化し、鎌倉に越して来てからの桜というと、「絵になる桜」を求めるようになりました。
そして、65才で海外旅行を卒業してからというと、日本全国の桜の名所といわれる場所を毎年、回るようになりました。
先ずは、京都の桜の名所で、今までの桜見物のイメージが大きく変わり、寺社仏閣、庭園美の桜にびっくりしました。
やがて東北の桜名所、関東の日帰りで行ける桜名所、信州の桜名所、やがて西日本へと脚を伸ばし、これまでの最高の満開の桜の美しさを堪能したのは、山口・岩国の錦帯橋の桜でした。地元鎌倉や横浜の町中の桜と違った、桜の背景の美しさを初めて知りました。
やがて、団塊世代が後期高齢者70代半ばになると、真剣に今年の春見る桜は、後何年と考えるようになってきました。
新聞・メディア上では、同じ世代の有名人が次々に惜しまれてなくなっていく、この世を去っていくニユースが毎月続いており、自分自身の体力・筋力も確実に衰えていくのを実感すると、「後何回、自由に春のさくらを愛でる旅に出れるのであろう」と考えるようになりました。
70代に入り、毎年の春の桜の季節、ひとつづつ、前から気になっていた「桜の名所」クリアしてきました。

今年は前々から気になっていました、「身延山久遠寺」の枝垂れ桜です。

退職直後55才の時、現役時代では難しい考えていた、東北の桜のシーズンに「秋田角館」「青森弘前」「津軽鉄道」の桜を回る二泊三日の団体パックに参加しました。
桜も旅の知識も何も知らない、退職直後の55才と52才の二人、国内団体旅行も初めてでした。
新幹線と観光バス、そして昼食もホテルもついての値段、海外旅行は慣れており、金銭・物価感覚も解っていましたが始めてのクリブツーリスモの団体旅行、散々でした。
今から考えてみれば、「秋田角館」「青森弘前」の2つの開花時期は全く違うのですし、毎年の気候にゆって桜の開花時期は違うし、花の旅行はお天気によって大きさく左右されるのです。

ここ5年ほどの旅の計画予約の変化は
国内旅行は一ヶ月前に宿も列車・飛行機も一緒に予約するのが安い、それも団体パックが一番安い、は解っていましたが、だんだんと年齢を重ねていくうちに、安い・簡単よりも、自分たちらしい旅を求めると、お金・費用よりも、ジャストタイミング、自分達の目的・スタイルにあった旅に、と方向は向かいます。
特に、春の桜のシーズンは毎年違います、特に今年は大幅に遅れたので、大手旅行会社の団体パックは大混乱してるてしょう。

今回の身延山久遠寺の枝垂れ桜、一泊二日の旅は決定・申し込みは久遠寺サイトの桜開花状況と、天気予報から決めてのは、3日前でした。
と云っても、「足」は普通列車と身延線の特急自由席席ですから、事前申込は必要なく、宿の確保だけです。


神奈川県の湘南から、山梨県の身延でしたら、新幹線を使うまでもなく、身延線の特急自由席を使って3時間15分、143kmですから、身延滞在4時間としても、十分に日帰り可能な範囲なのですが、70代の老夫婦(二人共に全くそんな意識はないのですが)、特に急ぐ旅でもなく、一泊二日でゆっくりと旅するようになってきています。
宿は、帰路の起点、山梨県の県庁所在都市「甲府」としました。
山梨は度々通過はているものの、高校3年生のバックパック旅いらい、甲府で下車したこともなく、全国県庁所在都市一泊を心がけていますので、良い機会となりました。

今年の関東の桜、特に東京の靖国神社の標本木の開花宣言は例年よりも15日遅れました。
もともと、枝垂れ桜は「染井吉野」よりも早く咲くのは知られていますが、それでも毎日、久遠寺の桜開花状況をチェックし、そして、合わせて天気予報を調べて、決定したのが4月1,2日の2日間でした。
身延山久遠寺桜まつりは3月16日から31日までで、満開宣言は3月28日ですから、私達が行った4月1日、どんぴしゃりの満開・快晴の日でした。
朝自宅ターミナル駅を6時23分、下り方向の電車ですが、既に満員の熱海方向にのり、沼津で身延線に乗り換え、特急の自由席でで身延駅に向かいました。
JR東海の身延線については、鉄道マニアには有名な路線で、都会にでは経験の出来ない「稀有」の経験することになる路線ですで、いつかブログで掲載します。

身延山久遠寺の桜マップ


身延の桜祭りは前日の3月31日に終わっていましたが、私達のようなジャストタイミングを狙ってくる観光客は多く、駅前のバス停には長蛇の列が出来ていました。久遠寺のバスターミナルへ行くバスはこの日、臨時便をだしていました。
バスは15分ほどで門前仲町バスターミナルに到着し、久遠寺の山門まで仲見世通り歩いていくと、山門前の大きな枝垂桜群が参拝客を迎えてくれます。

287段、高低差104mもの大階段

山門をくぐって久遠寺の境内にはいると、本堂に向かう巨大な階段が現れます。
有名な久遠寺の菩提梯(ぼだいてい)と呼ばれる287段、高低差104mもの大階段です。
菩提とは、煩悩を断ち切って悟りの境地に達することをいい、菩提梯には、悟りに至る梯(きざはし)の意味が込められています。

つい数年前なら、躊躇せずにこの石段を一気に登っていったでしょうが、団塊世代・後期高齢者・運動不足・一日PC漬・右足ひざ不調のおじさんは、迷わずゆったり、大きく迂回する「女坂」を選び、そそり立つような階段を回避しました。
菩提梯の階段の他に「男坂」もあることはあるのですが・・・

久遠寺には桜の他に、この時期「ミツマタ」の花が満開です。

「ミツマタ」の名の通り、枝が3つ分かれて花が咲く、昔から和紙の材料として使われている「花木」です。
鎌倉のお寺さんの庭にも多く見かけられます。
大きな理由が、昔から仏教寺院のお教に使われる丈夫な和紙の原料となる、ミツマタを寺院内に植えて、和紙の自給自足にために多く植えられたという説もあるようです。

ゆっくり20分ほどで身延山久遠寺本堂に到着します



久遠寺の開祖は「日蓮」(1222-1282)で甲斐国の地頭・波木井実長の招きにより、文永11年(1274)、身延山に草庵を構え、門弟たちを養成し、 弘安4年(1281)に堂を建築し、「身延山妙法華院久遠寺」と命名しました。
日蓮聖人は、日蓮宗の開祖です。 12 歳で千葉県の清澄寺で修行を始め、16 歳で 出家して僧侶となりました。 16 歳で僧侶として出家した日蓮は、仏教界の既成概念を覆すような新しい 教えを展開しました。 最初は拒否されましたが、彼の教えは今日の日本の仏教の支配的な伝統の一つを 形成しています。1282に亡くなられた東京 池上本門寺、誕生し、修行した千葉 誕生寺、清澄寺とともに日蓮宗の聖地として信仰されています。
日蓮宗よく混同されますが、今日の宗教法人日蓮宗は身延山久遠寺を中心とする本迹一致派(主流派)であり、富士大石寺を中心とする日蓮正宗及び日蓮正宗系新宗教系の創価学会や顕正会は本迹勝劣派に属し、全く別の系統とされているようです。
本堂の「祖師堂前」には樹齢400年を超える巨大で、今現在でも多くの花を咲かす。枝垂れの桜が何本もあり、一面桜の世界です・

身延山久の新名所 遠寺五重塔、国内4番目の高さ

本堂の脇には2008年に新しく建てられた、真っ赤な五重塔があり、この脇に新しく枝垂れザクラが植えられています。
この五重塔は江戸時代初期に創建され、明治の大火で焼失。133年ぶりに再建されたもので、高さ39m、国指定文化財の木造五重塔と比較すると国内4番目の高さを誇ると云います。
ここから、奥の院へはロープウェイがあり、頂上展望台からは、日本三大急流の富士川や、富士山が見えます。が、ここから上には、今日の目的である桜はは一本もありませんので、西谷方面へ下って行きます。

身延山久遠寺の桜三大名所は

一つは入口三門まわり
一つは最大の本堂まわり
もう一つは、本堂からの入口の三門くだる途中の多くの宿坊やお寺がある西谷地区です。
この坂を下る、ロープウェー駅周辺から、眼下にこの地域に散在する多くのお寺の桜の俯瞰的な桃源郷のような風景が広がっています。
今回の身延山久遠寺の枝垂れ桜の共演を見て、帰路、思ったのは今月4月下旬に予定・計画していた、岩手の北上展勝地の桜と、秋田角館の武家屋敷の枝垂れ桜の計画を中止しようかと考えました。
枝垂れ桜の巨木はいろいろな所で今までこーみてきましたが、今まで見たことのない、全山、枝垂れ桜の共演は異次元の美しさで、当分、染井吉野の並木を見て感激しないのではないかとか考えてしまいます。
特に、新幹線を利用しての二泊三日の交通費、意外と高い盛岡のホテル料金、そして何よりも予定している北上展勝地と角館の桜を同時期にみれるかどうかの不安・・・
感激、びっくりの身延山久遠寺からまだ数日では、次の桜行脚へのまだ動けないようです。

詳しい久遠寺の桜風景はそのうち、動画で公開致します。
ユーチューブ動画身延山
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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ