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2024年02月12日

妄想完全犯罪計画と監視カメラ社会

高校生の頃、とても気の合う友人がいました。
彼は授業中、いつもノートに向かって何か書いています。
随分、熱心な様子に、授業が終わった後に、何を書いているのか聞きました。
彼は授業そっちのけで小説を書いていたのです。
ジャンルは推理小説でした。
私は、この頃から一人「旅」にでることばかり考えていましたので、彼の小説に向かう姿勢はとても理解でき、それ以後度々、放課後一緒に過ごす時間が増えて行き、将来の話になりました。
彼は小説家になりたい、推理小説を書きたい、誰も死なない、誰も傷つけない、みんながラストを共感するような、ハッピーエンドの犯罪小説を書きたい。
そんな話になり彼と一緒に小説の構想を練りだすと、時間はあっというまに過ぎていきました。
構想シチュエーションは
・完全犯罪
・誰も死なない、傷つけない
・誰も悲しまない
・大金を手に入れる
・絶対に捕まらない


ちょうどその頃、黒澤映画「天国と地獄」を二人で見に行きました。

二人でいつも、そんな話しになり、どんな犯罪になるかの前に、最初にどうやってお金を受け取るか?を先に決めようとなりました。
見終わった後、
「身代金誘拐」は誰かが傷つくし、世間一般から非難される・・そして金をとる相手だが、一般人は可哀想・・・となり、誘拐するのは人物ではなく、物、例えば絵画とか、骨董品にしよう。
請求する相手は、そう普段から偉そうにしている政評判の悪い治家にしよう。
で、金の受取方法はどうしよう。
この映画の新幹線のトイレの隙間から投げ落とすのは、すごいな、やはりプロは違うな・・・
受け取った後、その金は何処に隠そう、何にに使おう・・・
人質にとった骨董品は、どうやって返そう・・・
結局、卒業するまでこの二人の妄想小説は完成しませんでした。

あれから60年近く経ち、卒業してから一度も会っていません。
ご両親の会社を継いだとは聞いていますが、住所も電話も知りません。
でも、いつも彼のことは思い出しています。

それは、TVなどで犯罪者や交通事故引逃げ犯の逮捕のニュースに接した時です。
「エー、どうやって東京都内での強盗犯罪者を岡山県の田舎町まで追いかけたの?」

そう、監視カメラでしょう、きっと。
強盗に入られた貴金属店には、沢山の監視カメラがあることは、犯罪者は知っているハズ、彼らはお面を被っていた。
そして、犯罪者は車で逃走、でも盗難車。
どうやって追い詰めたのか、警察は明らかにしていませんが、銀座の道路に面しているお店はほぼ、全店に監視カメラあるのは間違いなくそのカメラレンズは超広角で店の前も写しているのは間違いないでしょう。
きっと警察は、それらを全て調べるでしょう。
そして、東京都内の幹線道路には、車のナンバーを読みとる装置・カメラもついていて、何処でこの盗難車を乗捨てたか、直ぐに判明したでしょう。
でも、犯罪者は仮面を被っていた・・・
しかし、現在の監視カメラは、特定した人物の身長、歩き方、背格好からでも一定の割合で人物を特定できるそうです。
私のように、後期高齢者となり、一歩の幅が狭くなり、多少前かがみ気味にあるいていれば、直ぐ判明してしまうでしょう。
そして犯人は、JR線にのり、ある駅で乗り換え、新幹線に乗り変え、岡山で降りて、駅近の駐車場においておいた自分の車に乗り、自宅まで帰った。
今の警察の技術では簡単に割り出しできることを、この30代の男性は知らなかったのでしようか。

今の時代、犯罪を計画する人間の鉄則は
・スマホを使ってはいけない
・車を使ってはいけない
・電車に乗ってはけない
・大通りを歩いてはいけない
・コンビニに入ってはいけないのです。


私も時々、昔の高校生の頃のような夢想をします。
この監視社会、どうやって目的地まで行って、どうやってお金を受取り、自宅まで無事に帰ってこれるか?
自宅から、駅前までいく道路を見上げながら歩いています。
少なくとも、自宅からセブン・イレブンの前を通らずにバス通りにいくルートはありました。
しかし、その先、駅や、駅構内を通ると必ず、カメラにキャッチされます。
遠く、歩いて川沿いのカメラのない場所を探しながら目的に行くしか方法はないのです。
日本は監視カメラ社会で、いつも見張られている・・・と云うとカミさんに云うと、
『中国やロンドンよりもマシじゃない。
第一、君みたいに監視カメラの囲まれているから、完全犯罪が出来ないなんて、考えている人間はいないわよ。
その上、このマンションの出入り口2箇所にカメラはあるし、エントランスキーボックスにもあるし、我が家の玄関のインターホンも分からないけど,廊下を写しているわよ。
無理無理、君に完全犯罪なんて。
君が、容疑者となった途端に、このマンションの監視カメラ映像をそっくり警察が持っていってアリバイ調べに使うわよ』


確かに、そうなんですが・・・
なんか、ロマンチックじぁないな・・・
男はいつになっても少年で、夢を見続けているのです。

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ