今年の春から、認知症グルーブホームのIT・Webサポート、ボランティアに携わるようになって、俄にマスコミの認知症に関する報道、番組に関心を寄せるようになっています。
先週、日曜日、毎週2時もフジテレビ系で民放、特にフジテレビでは珍しく、社会派のノンフィクション、ドキュメンンタリーを放送してます。
日曜日のこの時間帯は、滅多にTVをみないのですが、以前からカミサンはみているようで、今回は、私が今関わっている「認知症」にかんするものなので、是非見たらと誘われてみました。
50代半ばで若年性認知症になった父親とそれを支える高校生の息子、今盛んに言われています、ヤングケアラーを長年密着取材したドキュメントです。
今回は、2021年10月に放送され、国際メディアコンクール・ニューヨークフェスティバルのドキュメンタリー・普遍的関心部門で銅賞を受賞した作品と家族の「その後」です。
2021年夏。番組が出会ったのは
緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の大介さん(17)。父の介護を続ける、いわゆる“ヤングケアラー”だ。父・佳秀さん(65)は、50歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年、病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに1人でいくこともできなくなった。いつも笑顔で、優しいスーパーマンみたいだったお父さんが・・・
進行していく父の認知症を前に、一家は父を介護施設に入所させる決断をする。毎日、顔を合わせることで、ようやくつながっている父の中の家族との記憶。
もしも、この家を出て、介護施設に入れば、認知症が一気に進行してしまうかもしれない。
コロナ禍もあって、入所すれば半年以上、家族との面会は許されない。
父の頭の中から、自分たち家族の存在は、完全に消え去ってしまうのではないか……それは、実質的に、父と家族の「お別れ」を意味する。
あの別れから4カ月。一家を訪ねると、介護生活から変わり時間に余裕ができた一方で、母は父の不在を実感していた。
そして、少しずつ生まれていく家族との距離。2022年春、父の66歳の誕生日を祝うため、家族はケーキを差し入れに行くのだが……
番組では、父親の誕生日にケーキを持って祝いにいくのですが、現在の感染症の影響で、例え家族と言えども高齢者介護施設にはガラス越しにしか会えない状況が続いています。
私にも同じような状況が今週発生しました。
今週月曜日、私が関係する認知症グループホームでは、先月この施設が主催した認知症患者による、「注文を間違えるカフェ・in 鎌倉」のイベントの撮影したビデオの編集会議が予定されていたのですが、当日の朝、私は寝起きにめまいを感じました。
すこし、ふらつくので血圧を測ったのですが、正常です。
医療関係者のプロであるカミサンが体温を測ると、やや高め37.2度、顔も少し赤いと云うのです。
この日の午後の会議は私がメインプオーナーなので、撮影に協力していただい他の3名のスタッフ、ボランティアの手前、出席したいのですが、例え、微熱とは云え却って、施設に迷惑がかかる恐れがあるので、急遽、施設長とメンバーに連絡して休むことにしました。
この日のは、動画編集会議の他に、もう一つ議題が
以前から、施設長からのお話で、この施設のメインフロアーの壁に、外出できない入居者に季節を感じてもらうために、鎌倉の四季折々の美しい風景・花などの写真を飾りたいが、何処か市内の写真クラブなどを紹介して欲しいと頼まれていました。
私は退職後の鎌倉の地で、市内で活動する市民活動団体や、趣味のクラブ団体の会議・集会の場を提供する会場の運営管理をするNPOの広報を担当していた関係で多くの写真クラブなどを知っていましたので、気安く、「わかりました、協力して下さる団体あるでしょうからすぐに当たってみます」と返事をした経過があります。
そのお話の後、さっそく元所属していました「写真クラブ」にお話を持っていきました。
素人の写真クラブですが、私が20年前にホームページを提案したこともあり、写真のレベルは中程度にもかかわらず、ネット上では、鎌倉では一番有名な写真クラブ、当初8名ていどのほんの趣味のクラブであったのが、今では全国区のネームバリューで多くの会員が所属となっています。
年に一回は、市の展示ホールを借りて、写真展を催しますが、出来れば多くの人に、もっと自分たちの写真を見てもらいたい、というのが会員の皆さんの希望であり、ちようど良い提案だと、勝手に思っていました。
クラブの代表者とも顔なじみであり、このお話をしたところ、積極的でうまくまとまるだろうと考えましたが、一応、クラブの役員会に諮問し、決議するととの話になりました。
この時、私は、この認知症グループホームの組織、場所、展示する場所、写真の更新時期(出来れば季節ごと、年4回)や、費用・経費についてお話しました。
基本的には、このグループホームは、全国組織であり、この提案は、あくまでも本部ではなく、鎌倉のホームの施設長の提案故に、全て、無料・ボランティアになることもお伝えしました。
この写真クラブの代表は元、行政組織に所属していた方ですから、このような問題には精通しています。
この方のお話は・・・ご存知だと思いますが、という前置きで
・施設側は、素人の写真を展示する場所を無償で提供して上げると云うスタンス。
・写真クラブ側は、本来なら施設側が入居者の為に展示するでもの、国庫・行政から補助金・
助成金もでているでしょうに、それでも無償で飾ってさし上げると云うスタンス。
一回だけなら、写真クラブのメンバーも納得するが、年四回、額装した写真を車で運び、室内の飾り付け、入れ替えまで全て無料、ボランティアでやるのを承諾するかどうか、図ってみないと解らないと、云います。
後日、代表者から電話がありました。
会議に図ったが、自分たちのクラブでは荷が重すぎる、ボランティアで無償という問題よりも、趣味で写真をやっているのに、年二回なり四回の、公的場所に展示するのは、プレッシャーになるので、辞退したい、が大半の意見だと云います。
この意見、決議は私も予想はしていましたが・・・
退職後の高齢者の趣味の世界は、あくまでも自分の為のもので、社会参加は二の次なのです。
社会福祉に携わる必要性は分かっていても、先ずは自分の身近な生活、時間が大切なのは分かっていました。
私達団塊世代だって、余裕のある者の退職後の海外ロングステイは、はたから見れば、社会に存在する数々の老後・定年後の社会問題に背をむけて、持てるものだけが、自分たちだけで楽しんでする・・・と思われている知れません。
今までは、現在の海外旅行を卒業して、国内旅行三昧の暮らし、ネット上での自慢話日々・・・
でも、後期高齢者となる、これからはほんの少しでも、自分の時間・余裕が社会のほんのすこしでも役立てればと、いう考え、行動が必要ではないかと考えるようになってきています。
私が、このお話写真クラブに持っていった時、お話はしませんでした近い将来、お世話になるかも知れない、老人介護施設、認知症、グループホームを知る、いい機会なのではないかと云う「裏」があったのですが、残念でした。
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