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2022年05月16日

春の北海道旅の二日目 夕張 幸せの黄色いハンカチ広場


予てからの行きたかった旅が今回実現しました。
私達団塊世代の青春の名画「幸せの黄色いハンカチ」の舞台、夕張です。
退職後、海外を卒業し、国内旅行に切り替えてから、何度も何度も北海道にきていますが、いずれも北海道を代表する大観光地ばかりでした。
● 宗谷岬・利尻・礼文島
● 知床・網走・根室
● 釧路・阿寒湖・摩周湖
● 大雪山・旭川
● 旭川動物園・富良野
● 登別・白老・苫小牧
● 札幌・小樽
● 札幌・洞爺湖・支笏湖
● 函館・大沼
● 函館・江差・松前

今回の一番の目的地は夕張です。

映画は1977年(昭和52年)10月1日に公開された、山田洋次監督による日本映画です。
もう45年も前の映画です。
私達夫婦が結婚する前の年、二人で渋谷・道玄坂の満席、立ち見の映画館で見たのを覚えています。
ほぼ主演の武田鉄矢も桃井かおりも同世代で、あの当時若者(29歳と26歳)の北海道への旅を、リアルに描いていました。
ラストの黄色いハンカチを見上げる、高倉健と寄り添う妻、倍賞千恵子のシーンは、カミサンの前で、涙を流せないのですが、やはり彼女も涙ぐんでおり、二人でハンカチを渡し合い、涙を拭きました。まさに最後の20代の二人でした。
今回の札幌滞在二泊三日では、一番時間的に余裕のある二日目を、ルートしても厳しい夕張にあてました。

夕張へのルートは
夕張までの鉄路・列車であった夕張支線は3年前に廃線されました。
2019年北海道夕張市内を南北に貫く石勝線夕張支線(新夕張〜夕張間16.1km)が4月1日に廃止。
1892年11月、前身の北海道炭礦鉄道室蘭線の支線として開業してから126年と5か月での終焉となり、益々夕張の過疎化に拍車をかけています。
今回、私達が目指す「幸せの黄色いハンカチ広場」は、旧夕張炭鉱の街の中心地、夕張市全体の北の端です。
一番近いJRの駅は、岩見沢・室蘭間の室蘭本線「栗山」或いは、石勝線(南千歳から新得間)の「新夕張」ですが、新夕張は一日10本、栗山は一日8本、いずれも1時間に一本と少なく、そして、各JR駅からの接続も極端に少ないので、札幌市内からのバス便と成らざるを得ません。

札幌市内からバス便は

北海道中央バス 夕張号利用 一日3便
往路 札幌駅バスターミナル 09:15⇒10:54 夕張テニスコート 1,880円
帰路1 夕張テニスコート12:47⇒14:22札幌駅バスターミナル 夕張1.8時間滞在コース
帰路2 夕張テニスコート15:47⇒17:22札幌駅バスターミナル 夕張4.8時間滞在コース
参考時刻表 https://www.chuobus.co.jp/highway/index.cgiope=det&n=18&area=42&o=1

今回の旅で帰路を夕張バスを利用することで、滞在時間を調整出来ることがわかりました
夕張バス利用プラン
新札幌(地下鉄東西線)09:20⇒10:43 夕鉄本社ターミナル 基本一日4便 1,540円 
夕鉄本社ターミナル14;35⇒15:38新札幌 土日・祝日運休や土日・祝日のみ運転など、要注意
夕鉄本社ターミナル16;40⇒18:03新札幌 土日・祝日運休や土日・祝日のみ運転など、要注意
参考時刻表 https://www.yutetsu.co.jp/files/timetable-yubari.pdf
参考料金表 https://www.yutetsu.co.jp/files/bus/cost-table-06.pdf
最終的には、一番便利で、安く、乗車時間も短い中央バス高速夕張号になりました。
滞在時間は、1時間45分、お昼は帰りのバス車中となりました。

夕張テニスコートで下車

札幌からの高速バスは、ほんの一区間高速にのるだけで、降りてからは栗山への農村地帯を走り、やがて夕張山地を入っていき、トンネルを出ると下車バス停の「夕張テニスコート」です。札幌から乗車して下車バス停のテニスコートまで乗っていたの私達夫婦ふたりだけでした。
トイレなし、トイレ休憩なしの路線バス約1時間40分のバス旅には、シニアは覚悟必要です。
バス停から国道38号(夕張・岩見沢線)丁字路を右に曲がり、南下1kmほどに「幸せの黄色いハンカチ広場」への案内板があるので迷わずにいけます。
ここの道路を歩いていくと、夕張電鉄の本社やら、街の様子が見えますが、ほとんど人は歩いておらず、お土産物屋さんはおろか、観光客、旅行者が食事出来るようなような場所は全く見当たりません。グーグルマップで見かけた、食堂、飲食店は全てシャッターは落ちていました。

広場へは廃線となった鉄路を横断する
 

日経web引用
1990年代以降はすっかり珍しくなっていた「自治体の財政破綻」が平成も後半にさしかかった2006年、高級メロンで全国に知られていた北海道夕張市で起きた。
石炭産業から観光重視への転換に失敗。収支悪化を取り繕うために重ねた多額の借金が表面化し、ついに行き詰まった。
夕張は1891年に炭鉱が開かれ、ピーク時には24の鉱山を持つ日本有数の炭鉱の街として発展した。道内外の戦後の経済成長を支えるエネルギー供給地として栄えたが、世界のエネルギー源が石油に変わると石炭産業は一気に衰退した。往時に12万人いた人口は今や1万人を切っている。
炭鉱に代わる新たな産業として市が目を付けたのが観光だったが、観光資源に乏しい地域には荷が重かった。
07年3月、国の管理下で再建を目指す「財政再建団体」に指定。
破綻自治体は他にもあるが、「ヤミ起債」とも言われた隠れ借金を重ねた夕張は負債額の多さが群を抜いていた。
その額は、市が自由に使える年間収入の8倍に当たる353億円に達した。


街の衰退、若者離れに拍車をかけたのが、2019年のJR夕張支線の廃線です。
東京都など国内各自治体からの派遣・応援で入った職員の鈴木氏が市長として再建に努力し、北海道知事となっても、街の閑散ぶり、衰退のスピートは落ちず、かえって拍車をかけているようです。
まるで西部劇に登場する荒廃、荒れ果てた場末の街のようです。

幸せの黄色いハンカチ思い出ひろばへ

廃線の線路を渡って坂道を登った先に、もう一つ案内板があります。
左折し、道の両側にはこれからの季節なのでしょう、色の濃い水仙が群生している坂道を上りきった先に、今回の最大の目的地に到着しました。
バス停からおよそ1.5km徒歩20分かからない程度の距離です。
夕張では桜が咲いていました。
今回の北海道の旅で、運がよければGW明け頃でも、桜はまだ見えるかもしれない、特に蝦夷彼岸桜は染井吉野よりは遅いはず、と初日の札幌の公園で桜を探しましたが、2022年の北海道の桜は、例年よりも5日ほど早く、5月はじめに満開を迎えていたそうです。
しかし、夕張はバスで通ってわかりましたが、夕張山系にある街の平均標高230mの丘陵傾斜地となっており都会の札幌よりも5日〜7日ほど遅く、私達が来た5月9日は、色の濃い蝦夷彼岸桜はまだ残っていました。

黄色いハンカチ記念館
 

この記念館は行政の指定管理団体NPOが運営・管理しているようです。
驚いたのは、パフレットに書かれていた営業日でした。
2022年は
・4月23日〜9月30日 9:30〜17:00
・10月1日〜11月6日 9:30〜16:00 
見学料金
 一般       550円
 小学生以下    300円
 シニア・障がい者 500円 
確か、前日訪れて札幌モエレ沼公園へのバス便も同じような年間運行日が書かれていたような記憶があります。
そうなんだ、北海道の屋外施設は、このような季節設定があるのだ・・・
私と同い年とや思われるこの館の管理者に聞いてみると、冬場の積算降雪量は10m以上に達し、屋根の上には雪かきをしてもいつも2mは積もっているそうです。

あの、憧れの黄色いハンカチが旗めく庭先へ

記念館から奥に、あの夫を待つ妻が暮らす「炭鉱住宅」が並んでいます。
その先にあの黄色いハンカチが、これでもかと、天高く翻っています。
このシーンを思いだすたびに、今でも目の奥が熱くなります。
この炭鉱住宅は、この映画のセットなのでしようが、実は翌日かたちは少し現代的になってはいるものの、多くのもう誰もすまない炭鉱住宅を目にすることになるのです。



黄色いハンカチは、この日も風に舞っていました。
晴天の天気予報でしたが、この夕張山地は、青空はあるものの風が強く、雲の流れが早い一日でした。
カメラのレンズ先には、この黄色いハンカチを無言で見上げる高倉健の姿と、洗濯物を抱え、涙をこらえながら夫に寄り添う妻、倍賞千恵子の姿を思い浮かべていました。


この黄色いハンカチ、物干し台は少し高い場所にあり、下を見ると、この時期一面のピンクの蝦夷彼岸桜がありました。
札幌駅から、頻尿・トイレの恐怖に怯えながら1時間半のバス旅、帰るバスの時間を気にしながら、しみじみと、念願だった
この舞台に来れて良かったと思いながら、桜を眺めていました。

一日3便の帰りのバスを逃すと、この何にもない、食事も取れない、コンビニもない街で3時間待つことになります。
※夕張の街の真ん中のほう多分・・・ここよりももっと北へいけばあるのでしょうが、私達には足がありません、夕鉄バスの市内循環バスを眺めても場所も良くわかりません。車の方ならどうか、夕張の街の真ん中まで行って見てください。
この「黄色いハンカチ広場」は夕張の街の南ハズレにあり、この周辺だけで、夕張を語ってはいけないのです。
次に、私達同じように札幌から路線バス、日帰りで行く方は、是非、予め夕鉄バスの時刻表・ルート図をダウンロードして、一日、じっくりと夕張の街を楽しんでください。私にはもう、次はないと思うから。


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ