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2022年01月16日

寒い冬は年金退職者には暇すぎる、映画を見にいこう

現役時代、映画館まで足を運んで見ることは、一年に一度あったか、どうか・・・多分数年に一度ぐらいだったでしよう。
どんな話題超大作でも一年も待てば、TVでやるもんだと高をくくっていました。
でも、退職してからは、1月に一本は見に行くようにしています。
映画館まで足を運ぶ・・・その理由と訳は

ひとつには、どうしても早く、話題作品を見てみたい


これは、ネット世界に身を置いている人間の本能で、世の中の流れに遅れてはいけないと云う気持ちが何処かにあるのでしょう。

一人で暗い所で、大きな画面で見てみたい


 40年も一緒に暮らしていると、カミサンとの微妙な感性の違いに気づきます。基本的に
 価値観は一緒なのですが、芸術、音楽、絵画などの感性面では
 当然ながら違いはあります。カミサンの嫌いな映画は、荒唐無稽なあり得ない話、アニメ、
 CGを多用したもの、時代劇、現在と過去が頻繁に入れ替わる物語
 等など、好きな映画の典型は「山田洋次作品」、という訳で、退職してから二人一緒に
 映画館へ足を運んだことはありません。


 そして、映画館まで足を運ぶ環境・距離・時間・とお金、料金です。


 私は高校を卒業するまで、地方の県庁所在地の一番の繁華街のど真ん中で育ちました。
 映画館も徒歩15分圏内に7軒ありました。 
 中学校までは、校則で親の同伴なしの映画館出入りは禁止でしたが、高校からは自由で
 したし、商店街の割引券が手に入り、高校生としては比較的よく映画館にいっていたほう
 でしょう。
 よく見に行ったのは日活の「吉永小百合」の映画、それ以上に良く行ったのは、大映とか
 独立系のロマンポルノもの「団地妻シリーズ」など、映画館の出入りに誰か見られていな
 いか、ビクビクしながら、大人の映画でした。


退職してからの映画通いは
特に多くなったのは、3〜5年前頃から、70歳前後になり今までの公的なNPOのボランティアを辞め、講師をやめ、海外旅行を止め暇になったからです。
そして映画館に頻繁にいくようになったのは、東海道線二駅先、辻堂駅前再開発で大型ショッピングモールが出来て、シネコン109シネマが出来てからです。
その前は、横浜駅西口までいかなくてはなりませんでした。

何を見に行くか?、なるべく近場で話題作を!

最近の話題作の1 ドライブマイカー



2021年7月の仏カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が第79回ゴールデン・グローブ賞の非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞した。賞レースが始まった昨年12月、ロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞と脚本賞、ニューヨーク批評家協会賞でも作品賞を受賞。
22年1月8日に第56回全米映画批評家協会賞で作品賞、監督賞(「偶然と想像」含む)、脚本賞、主演男優賞と4部門を制した。
どんな映画なんだろう・・・見に行かなくてはとネットで上映館を探ってみました。

地元神奈川では、横浜ブルグ13でやってはいるが、13日木曜日まで、しかも上映時間は16:00から、作品上映時間はなんと3時間の超大作です。
もちろん、帰宅駅まで電車は沢山あるし乗換なしの一本ですが、退職してから、映画を見に行き、帰りが夜の9時過ぎになることはなかった。
そして映像時間が3時間、一度はトイレに立つことになる、それほどまでして見に行くべき映画なのだろうか・・・と躊躇していたら、受賞後に同じく横浜ミナトミライ地区のツタヤ系の「キノシネマ」で21日から上映決定とネットで報じていました。
それならば、明るい時間に行ってみようか。

ストーリーは複雑なようです。
作家・村上春樹による、珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」が原作。
妻を失った男の喪失と希望を綴った作品。
舞台俳優で演出家の男は、妻と穏やかに暮らしていた。そんなある日、思いつめた様子の妻がくも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となる。
2年後、演劇祭に参加するため広島に向かっていた彼は、寡黙な専属ドライバーの女と出会い、これまで目を向けることのなかったことに気づかされていく。
濱口竜介監督といえばあの「スパイの妻」の脚本を担当した、演出家・・・なんか難しそう、分かりにくそう

最近の話題作の2 ドキュメント「なれのはて」フィリピンに生きる男たち 



フィリピン・マニラの貧困地区で暮らす高齢の日本人男性4人を、およそ7年にわたり追いかけたドキュメンタリー。「困窮邦人」と呼ばれ、フィリピンのスラム街で生きる男性たちの日常と、彼らを取り巻く人々を映し出す。
かつては警察官、暴力団員、証券会社員、トラック運転手など、日本で職に就き、家族もいながら、何らかの理由で帰国しないまま、マニラの地で日々を送る年老いた日本人男性たち。
半身が不自由になり、近隣の人々の助けを借りてリハビリする男、連れ添った現地妻とささやかながら仲睦まじい生活を送る男、便所掃除をして軒下に居候している男、ジープの呼び込みで得たわずかな金でフィリピンの家族を支える男、カメラは4人の老人男性の日常、そしてそのまわりのスラムの人々の姿を淡々と捉えていく。
監督は「20世紀ノスタルジア」「ストロベリーショートケイクス」「どこに行くの?」などの助監督を務めた粂田剛。東京ドキュメンタリー映画祭2020で、長編部門グランプリと観客賞に輝いた。

このドキュメントの背景には、バブル時代の後の海外ロングステイブームがありました。
私は過去のブログでマニラの「日刊まにら新聞」記者「水谷竹秀」氏の現地レポート「脱出老人 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人」 について少し取り上げたことがあります。
内容はこのドキュメントムービーと同じ人達を扱っています。
「脱出老人」のプロローグは東京ビッグサイトから始まります。

ロングステイ財団主催の「ロングステイ2012」入口に並ぶ長蛇の高齢者の行列を目にし、本当にこの人達は 皆、海外移住を考えているのだろうかと著者は唖然とします。
各ブースには、
 「癒しを求めて」
 「極上のセカンドライフを楽しむ」
 「ゆったりと海外生活」
といった謳い文句が目に飛び込んでくる。
来場者の表情も概ね穏やかで、これから始まる第二の人生にいささかの期待抱いているようにみえる。
 「フィリピンは英語も通じるし、同じ10万円でも豊かな生活が出来る」
 「フィリピンってみんな親を大事にするでしょ、そんな国なら介護も安心できそう」
 「セブ島は気候も良いし、海が綺麗で治安も問題なさそう、それに生活費がやすそう」
来場者からはこんな言葉が聞こえ、海外で生活することへの期待、日本で老後を送ることへの不安の気持ちが 交差してしていた。
日本で高齢者の海外移住やロングステイを扱った書籍が既に数多く出版されているのは知っている。
だがその多くは、各ブースのキャッチコピー反映した「塗り絵」のような内容だった。
このロングステイフェアにつめかける大勢の高齢者の姿を見て、「本当に移住して大丈夫なのか」 と云う違和感を拭い去ることが出来なかった。



私はこの本で一番衝撃をうけたのが、第六章の介護疲れからの脱出でした。
2003年早期退職した当時、ロングステイブームの到来し、2008年の団塊世代の一斉退職でピークを迎えて いました。
当時、それまでの比較的裕福なサラリーマンの老後の一次的な生活の場として、ハワイをはじめ とする、美しい西欧文化の国々、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドが持てはやされていたのが、 この頃から、「夫婦ふたりの国民年金でも豊かに暮らせる」と云う謳い文句で、アジアの国々が人気になり フィリピンもその国の一つとしてもてはやされていたのです。
しかし、時代はそんなアジア諸国の経済成長で物価は上昇し、バブル以降に退職する日本人の年金は円安 傾向のなか、とても昔の夢のような暮らしは幻と気が付くようになり、経済的な問題で、海外ロングステイする 人は、激減しています。
しかし、この本で書かれている理由で、今でも老後を海外に住もうと考える人々がいます。
ひとつは「介護移住」です。
もうひとつは、日本で知りあった女性を追いかけていく、このドキュメントの主人公「中年男性」です。

そんな映画、ぜひ見たい、でもどこで上映しているの?
この原稿を書いている1月18日金曜日、上映館は新宿の映画館「1K's cinema」ただひとつだけ、それも夜19:00からのみです。
新宿まで行って、映画終わるのは21時過ぎ、そこから湘南新宿ラインの電車はいくらでもあるでしょうが・・・今回はあきらめて、再上映するまで待つしかないようです。

最近の話題作の3 クリント・イーストウッドの「クライ・マッチョ」

これまでのクリント・イーストウッド監督作品はかつて、その容貌から「ダーティハリー」や「マカロニ・ウェスタン」で荒らくれ、伊達男を演じてきたクリント・イーストウッドは
監督としても『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー作品賞とアカデミー監督賞を2度受賞するなど、ハリウッドで長年活躍してきた俳優、映画監督で近年は日本との関係も深く、太平洋戦争末期の日米の兵士と家族を描いた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』の作品あります。
そして何よりも、日本人中高年女性の間の知名度・人気の高いアメリカ俳優なのです。
それはイーストウッドの最高峰「マジソン郡の橋」があるからです。

何回もTVで再放送されているから、あらすじはお分かりでしょうが

アイオワ州マディソン群の片田舎。亡くなった母の遺品を整理していた兄妹が、ある過去の秘密を知る。平凡な主婦だった彼女は、地元の珍しい橋を撮影しようと訪れた写真家の男性と出会っていた。彼女が隠していた4日間の、秘密の愛が明かされていく・・・
男性の私達からみれば、ただ単なる、田舎に住む中年女性の欲求不満の四日間の浮気・アドベンチャー話なのですが、全ての女性が抱えている、平凡な毎日、料理、洗濯、子供・夫の世話からの、出来やしないことは解っているけど逃避を心に秘めている。
主人公の女性、フランチェスカはイタリア生まれ、ヨーロッパ戦線に来ていたアメリカ人夫と知り合い、戦後アメリカにやってきた。
憧れていたアメリカの大都会ではなく、住むのアメリカ中部の片田舎の平凡な街、しかし、そこでの生活に満足して生活していた。
子供二人と夫がキャンプで四日間留守にする間、「屋根がかかった橋」を撮影する為にカメラマンと知り合う、彼はフランチェスカの故郷の街を知っていた。
この映画は何度も、TVで再放送されていますが、カミサンはいつも一人、自分の部屋に引き籠って見ています。
この映画のラストシーン、一時は諦めていた、自分を世界に連れていってくれるあのカメラマンを追いかけていこうか車で街なかにでます。
外は雨、交差点に彼が立っていました。信号は赤、今なら間に合う・・・
窓ガラスに大粒の雨、そこに点滅する赤信号・・やがて信号は青になり、彼の車は去っていく・・・


これが泣けない訳がない、カミサンは一人じっくりとこの気分を味わいたいのです。
分かるその気持

久しぶりに辻堂、テラスモール湘南109シネマへ
クリント・イーストウッド監督50周年作品です。



ストリーは
誘拐から始まった少年との出会いが、二人の人生を大きく変えてゆく――アメリカ、テキサス。ロデオ界のスターだったマイクは落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら、孤独な独り暮らしをおくっていた。
そんなある日、元雇い主から、別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォをメキシコから連れ戻してくれと依頼される。
犯罪スレスレの誘拐の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受けた。
男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとストリートで生きていたラフォはマイクとともに米国境への旅を始める。
そんな彼らに迫るメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか?
今、マイクは少年とともに、人生の岐路に立たされる―― 。



日本の映画館は金曜日がスタート、封切り日です。
先週の金曜日封切り日に見に行きました。
二駅先の辻堂駅前のテラスモール湘南の4階109シネマ湘南で、朝の9:00開演です。
テラスモール自体は10時からですから、9時開演には、109シネマ専用のエレベーターで向かいます。事前にネットで前売りチケットを購入してありますが、いつも家を8時15分に出て電車で向かいます。109シネマは全部10スクリーン、最大容量は393席のシアター2ですが、この日上映は167席のシアター4、初日でシアター4ということは、興行的にはあまり期待していない・・・ということなのでしようか?開演時のお客さんは20数人ほど、ほとんどは私と同年輩の男性と、いくらか同年輩のご夫婦でした。

映画の出来は、感想は・・・
まあ、及第点・・・、特に感動するようなストーリー、大展開もなく、アクションもなく、涙もなく、美しい映像もなく、点数をつけるとすれば100点満点の65〜70点ぐらいかな。
最近のアメリカ映画でよくある、昔スポットライトを浴びていたヒーロー、人気者が年老いて一人寂しく暮らしている所に、昔の栄光を取り戻せるような、jobが舞い込んでくる、昨年の「MINAMATA」カメラマンと同じ設定、そして、その仕事ので、妙齢の女性と恋をする、
舞台はメキシコ、黒人差別が残るテキサスが舞台だけに、メキシ人コにたいする偏見、宗教差別、そしてステレオタイプ的な描写がかなりあります。
これは、監督イーストウッドが、アメリカ人観客にわざと、分からせるためにそういう演出をしているのです。
映画の半分以上は、メキシコが舞台で、会話はスペイン語です。
久しぶりに生のスペイン語の世界浸って、中米を歩いていたことを思い出させる映画でした。

イーストウッドと恋に落ちる、メキシコの田舎街、中年の未亡人は「マディソン群の橋」を思い起こしますが、美人過ぎて、リアリティがないのが残念だ、だってイーストウッドは1930年生まれ、92歳なんだよ。
なお、題名の「クライ・マッチョ」は少年が持つ闘鶏の名前です。


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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ