プロローグ
我家のカミサンの慢性「つまんない病」の発作・治療のために、何処か一泊、温泉に行かなくてはなりません。
一番交通費が安上がりなのは、湘南から近い順に、熱海・箱根・或いは伊豆の東海岸、伊東あたりになりますが、何も見どころも、話題性も、ましてや私の趣味であるビデオ撮影対象となるような風景もない、見飽きた温泉街に行って、ブツフェではないにしろ、全く飲めないわたしにとっては、会席・懐石料理も苦手で、唯一、大きな露天風呂にゆっくりと身を浸せれば、十分なのですが、これまでに全国の有名、人気の温泉を知っていると、相当の金額を払わないとされまでの温泉と肩を並べられる、湯殿、温泉旅館は近場になく、それこそ、TVで取り上げられる、一部屋、5万〜というようなお宿になってしまいます。
元々、二人共、バツクパッカーが行かないような、世界の僻地、奥地の旅では、一泊10ドルの宿を経験しており、「寝れればいいや」という感覚があり、夕食・朝食込みで二人で数万もするような宿・ホテルは望みませんが、やはり「鎌倉にお住まいの70代の老夫婦」となると、そう変な寝るだけのお宿には泊まれない年齢になってきており、そこの兼ね合いが難しいお年頃なのです。
熱海に泊まって、お部屋から花火を見よう。
7年前に熱海の「ニユーアカオ」に泊まって花火を見たことがあります。
熱海の港の花火をほぼ海側から見れるロケーションで、あの当時夕食・朝食込みで二人で4万円と、私達二人にとってはと高かったのですが、結果は満足でした。そこで、今年の熱海の花火の日程を調べ、まだ間に合う宿をネットで調べると、ヒットしたのが、今年の春の桜の季節、候補に上がった「かんぽの宿」です。
アクセスした時に空いていたのが、「かんぽの宿別館」、和室8畳、海側、バルコニー付き、夕食なし、朝食のみで二人で27,000円也、普段、花火のないと時の値段は、朝夕食つきで二人で17,000円のお宿ですが、まあいいだろう。
但し、ただ単に、鎌倉から熱海まででかけて、温泉に入り、花火を見て帰ってくるには、近すぎ、時間が余るので、カミサンに提案したのは、翌日は以前から一人で日帰りで撮影に行く予定だった、旧東海道、広重の浮世絵に描かれている、由比宿・さった峠に行く条件を提示したところ、同意してくれましたので
二人の今年の旅予算、一泊二日二人で50,000円の予算で出かけることになりました。
熱海・伊豆山神社
熱海温泉街の3,000発の花火は、夜の8時20分から40分です。
夕食なしの私達ですが、早くホテルに入って、のんびりとお風呂に浸かるにしても、チェツクインは15時、この時間に入るには、自宅を午後1時半にでても十分に間に合うのですが、せっかくの旅行日、その時間まで家にいるのも勿体ない、早めに自宅を出て、熱海周辺をぶらぶらしようと、考えても、熱海はもう何回も行っていて、見るものはありません。
そこで、今年の春予定していました、伊豆山神社に行ってみようとなりました。
伊豆山神社の境内の「枝垂れ桜」は超有名です、もちろんこの季節咲いているハズもありませんが、来年の下見と・・・被災者には申し訳有りませんが、あの土石流の跡地と、現在の様子をカメラなしで、車窓からならさして、避難されないだろうと、自宅を10時過ぎに出て向かいました。
伊豆山神社へは熱海駅から12分程度で、バスは頻繁に出ていました。
解ってはいましたが、かなりの急勾配の道を上がっていきます。途中、何度もTV画面でみました、土石流が直撃した道路、呑み込まれた道路脇の茶色のビルが、まだそのままの状態で残っていました。
伊豆山神社前バス停から、急勾配の階段をの登った先に、有名な「枝垂れ桜」がありました。
この日は土曜日の晴天、若い女性グループが画像のハート型におみくじを結んでいました。
ここは、来年、「枝垂れ桜」がドンピシャリの晴天の日に、一人で撮影にくることにし、バスで熱海駅に戻りました。
かんぽの宿と花火
駅に戻ってランチをしても、まだ1時ちょい過ぎです。
熱海の山の上にある「かんぽの宿」は、送迎シャトルバスはなく、1時間に一本の路線バスで20分の距離ですが、暇なので、ボチボチ・ぶらぶらと歩いていくことにしました。
予定時間は60分です。熱海が初めてであったり、数度の方なら、整備された海岸通りや、お宮の松などの名所めぐりもあるのですが、私達にとって熱海はマップがなくても簡単に歩けるように親しんだ街ですから、方向感覚だけで歩けます。
やがて、目印の「かんぽの宿」矢印看板の街角にきてびっくりです。今までバス通りと違って、狭い、急勾配のとんでもない坂道が続いているのです。
最近、だんだんと脚力・筋力が衰えてかなりこたえる坂道でした。
ホテルに到着したのは2時半すぎ、何の問題もなくチエックイン時間前に入れました。
お部屋は、予想通り、2階の一番外れです。確かに、花火が上がる熱海の埠頭はみえますが、若干、下のかんぽの宿本館が被っています。
実際に花火が上がってみなと、どの程度、撮影の邪魔になるかは分かりませんが、今更、フロントに掛け合っても、この日が満室なのは分かつていたので、花火を見てから、撮影の場所を考えることにしました。
お風呂は・・・普通でした。完全露天プロではなく、半露天です。
客層は・・一般的、庶民的なお客様、家族連れが多いようです。
齢をとると、和室・ふとんの寝起きは苦手になりますが、今回は仕方ありません、ここしかお部屋が空いてないのは解っていたのですから。
肝心の花火は撮れたのか・・
前回のニューアカオからの海側から比較すると、ここ、かんぽの宿でも、もちろん花火はみえますが、やはり撮影をメインに考えるとと、もつと海側下のほうが良いでしょう。特にナイヤガラのような仕掛け花火は港に近い場所、手前に障害のない場所を選ぶべきでしよう
何も考えずに、45,000だしたニューアカオはが今思えば、最高のポジションだったのでしよう。
※ニューアカオは今年11月、閉館しました。
翌日、ビュッフェの朝食を食べて、この「かんぽ宿別館」が始発一番のバスに乗り熱海駅からJR東海の東海道線島田行に乗り今回の旅行の大メイン、さった峠への下車駅「由比」を目指します。
翌朝も快晴、熱海から由比を目指す
JR東海の東海道線沿線からの富士山
日本国有鉄道が分社して、北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州となった時、東日本と東海の境は熱海駅となりました。
何が困るかというと、同じJRなのに、東日本のスイカが使えないのです。三島・沼津なら仕方ないのですが、御殿場線がJR東海エリアとなってから行楽の季節(梅・桜・黄梅)は、御殿場線の改札は、スイカできJR東日本のお客さんで大混雑するのです。そして、この旅の帰路で分かつたことですが、料金体系が東海と東日本では違うのに、面くらい、騙された、サギではいかと思うったくらいです。
しかし、車窓から眺める富士山は、熱海までの東日本の車窓と違い、目の高さいっぱいに、晴天、雪の被った富士山の勇姿が、沼津から静岡までづっと右手に続くのですから、この怒りはこの程度にしておきます。
さっと峠への入口由比駅
由比駅の改札をでると、画像のような由比の駅前にでます。
由比と云えば桜えびです。
桜えびの漁期は年2回のみ! 春漁は3月中旬〜6月初旬、秋漁は10月下旬〜12月下旬で、 それ以外の時期は桜えび保護のために休漁となります。
桜えびは駿河湾のほかに、東京湾・相模灘にも生息していますが、 漁業の営業許可を静岡県だけが認めているので、国内の水揚げは【100%】駿河湾となります。
それほど有名な桜えびですが、我家のカミサンは、エビ・カニらは苦手なのです。理由は食べにくいからですと。
由比の駅周辺には、この桜えびのかき揚げを名物とする食堂が人気で、この日もまだ朝早いのに、開店を待つお客さんが並んでいました。
さった峠
さった峠は歌川広重が描いた浮世絵「由井宿 」の場所です
21世紀の峠からは同じ構図で富士山・駿河湾・高速道・JR東海道線が見え、鉄道ファンのみならず、写真をやるひとには大人気の場所です。
このような街道とか、古い町並みにさして興味の薄い、カミサンの性格を知っているので、一人で来ようかと思っていましたが、せっかく熱海までくるのですから一緒に行くかと聞くと、登山でないでしょ、ハイキング程度なら「一緒に行ってあげてもいいわよ」とおっしゃりますので、テクテクと、天気予報です強い、西風といっていたのに、風はなく、駿河湾に白波もたっていない穏やか陽射しのなか、寒いと思いしっかり着込んできた帽子・手袋・ダウンをひとつづつ脱ぎながら、最後は汗を拭きながら、展望台までたどり着き、思い描いてような絶景を撮影しました。残念だったのは、東海道線の列車がほんの少し前に通過してしまったこと、かな
清水港と市場食堂
今回の二日目のさった峠に行くプランに、カミサンがひとつの条件をだしてきました。
1,美味しいお刺身、海鮮丼を食べたい
2,どこか、静岡お土産を買いたい
熱海のお土産では、カーブスのお友達に配れないというのです。
私、個人の旅程では、さっと峠から再び由比に戻って「桜えびかき揚げ丼」を食べて変える予定でしたが、カミサンのご要望に答えて、さった峠から興津駅に抜け、清水まで行き、清水港の市場食堂で、まぐろ尽くし海鮮丼を召し上がっていただき、お土産タイムを1時間差し上げることにしました。
しかし・・・由比からさった峠までのロードは、旧由比宿の旧道やみかん畑の間を歩く、心地よいハイキングコースなのに対して、さった峠から興津への道は一度下に下りてからは、案内板もない普通の殺風景な国道ですし、距離も由比の1.5倍わどあり、かなり道に迷い、疲れ果てて清水港に到着しました。
漁港のなかにある、市場食堂・まぐろ館は、ちょうどお天気の良い日曜日の12時台、途轍もなく混んで、行列です。
行列して食べることが大嫌いなカミサンは、お店の内容やお値段をチェックすることなく、一番行列の少ないお店に直行します。
入った分かったことは、注文は全てタブレットで、どうやらシニアが敬遠しているのと、ここでは桜えびのかき揚げ丼を扱っていなかったのが、どうやら
行列が短かったのでしょう。
エピローグ
港市場にも、清水駅周辺にも、カミサンが時間を使うようにお店、お土産もの屋さんがなく、予定よりも1時間早い電車で帰路につきました。
しかし、熱海で乗り換えたJR東日本の電車に乗車した途端に、湯河原・真鶴間で人身事故発生、復旧は不明とのアナウンスです。
結局、自宅に戻ったのは、最初予定計画してとおりの帰宅時間となりました。
帰路最寄り駅大船で、熱海・大船間の精算990をスイカで支払おうとしたら、1,140円だというのです。
そんなバカな・・・何回も熱海・大船に乗っているのに、なんで150も違うの?
私はJR東海の清水駅で熱海まで切符を買って乗車し、熱海で乗り換えて大船に来て、スイカでの精算しようとしたのですが・・
駅員の説明ですと、JR東海とJR東日本の料金体系に違いがあり、通しでのると、このような問題が起きているというのです。
清水から乗って一度熱海で改札を抜け、再度スイカで改札を通ると990円になるという、馬鹿げた話が、現在通用しているようです。
スイカで御殿場線を利用するさいはお気をつけください。
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