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2021年12月07日

共同住宅大規模改修工事がそろそろ終わりに近づく

8月から始まった共同住宅の大規模改修工事もいよいよ、足場解体前の最終チェックの案内がメールボックスに入っていました。
外部を覆う、黒の寒冷紗シートは思ったよりも透明度があり、部屋も暗くならないと思っていたのですが、外部足場が設置され、この足場を作業員さんたちが上り下り、通過する為、工事会社からベランダ側のカーテンを閉めて下さい、との要望が、ほぼ連日ロビーに掲示されており、ほぼ週に5日は締め切りの状態が続いてきました。




この共同住宅は5階建、総戸数53戸の小さな共同住宅です。

※鎌倉の建物の高さや、面積を制限された住宅街にあり、一般的な呼び方のマンションという言葉にはあまり似つかわしく、共同住宅という呼び方が一番ふさわしいと思える庶民的な住宅だと私は思っています。
退職後一年の間、海外のロングステイ候補地を周りながら、終の棲家の日本での住まいを神奈川・東京の各地を色々物色しました。
それまで20数年住んでいたいたのは、横須賀線の新駅駅前、超大規模開発の第一期、駅に最も近い、12階建て5棟のひとつでした。
当時1982年、神奈川県内発売の平均価格帯が一番高い中高層マンションでした。
ここで私は二回、大規模修繕工事を経験しており、今回のこの鎌倉で、3回目の大規模修繕工事となりました。

過去二回と今回の工事は全く違っていました。

大きな違いが沢山ありました。
1,共用部の違い
横浜のマンションは、共用廊下、外廊下というものがない、両面バルコニータイプでした。
共用部は階段室とエレベーター前と各戸のベランダのみで、集会室、会議室、守衛室など全て別棟のため、修繕工事で工事作業員と接する範囲が少なかったのです。
対して、今回の鎌倉の場合、各戸は共用廊下、ベランダ、そして建物の玄関から自室の玄関ドアまで全て共用部になるため、四六時中、作業員と接する時間が長く、出入りの制約も多かったのです。

2,立地条件による違い
横浜のマンションは大規模開発の第一期であり、敷地も広く、公道に面していないので、作業用駐車場、資材置き場は敷地内のスペースに置けたのですが、鎌倉の場合、周りは住宅街、エントランスはバス通りに面しており、作業員の詰め所、資材置き場もトイレの場所の確保も困難で、普段の住民の生活導線にも制約がありました。

3,私達の生活様式の違い
横浜の二回の大規模修繕工事が行われた時、私達二人は現役で働いており、日中在宅していることはなく、平日の昼間、工事の音や、外部足場を動く作業員や、敷地内での工事現場をと接触することはほとんどなかったのですが、今回の鎌倉の場合、人共退職し四六時中、在室していますので、工事の音やリビングの外のベランダの足場を動き回る作業員姿が二重カーテン越しにわかる為、工事会社から毎日届く印刷物の通知で閉めっきりの日が続きました。

足場には黒い寒冷紗とよばれる半透明の黒いシートで覆われています。
外部からの目の遮断、ホコリの飛び散り防止、落下物への対策などが目的です。
外からみると、真っ黒に見えますが、中からは意外と光は通すのでそんなに暗くはならないと、最初は思えたのですが、作業員の通過の為、工事会社からはベランダのカーテンを閉め切るよう、要望がありました。
と、同時にベランダの洗濯物を干すのを禁止されたのが、カミさんには堪えたようです。

4,横浜の前回と今回鎌倉の違いは際立っていました
毎日の作業内容、立入禁止箇所、洗濯物が干せるか、干せないか等、事細かく印刷されたものが、各戸に配られ、エントランスホールのホワイトボードに大きく張り出されていて、作業内容がひと目でわかるのです。
私の頃は、自分の分野だけは理解していましたが、他の分野の状況は、週に一度の工程会議程度でした。
こんなに、事細かく状況を公開、知らせことが出来るのは、やはりバソコン・スマホ・IT機器の普及が大きいのと、工事内容が素人相手の修繕改修工事であることと、工事担当者の意識の違いなのでしよう。
横浜の二回の修繕工事では、こんな丁寧な説明は全くありませんでしたから。

共用部と専有部をはっきりと区別して、20年目を前にしてすべき事を徹底的に、細かく、丁寧につぶしていったのです。
先ず、各戸のベランダは共用部であるとの通知がなされ、各住戸がベランダに置いた私物を全て事前に撤去するように求められました。
ベランダにおいた、植木類、植栽類はもちろん、私の場合、入居前にベランダに敷いた、大工さんを入れて造ったウッドデッキを全て撤去しました。
もう、20年近くなっており、何回も防水補修塗装をしていても、材質が木ですから、徐々に腐り始めていたので、ちょうどいい機会でした。

工事としては、ベランダ側のサッシ周りのコーキングのやり直し(防水)がメインです。
今ある網戸を外し、該当する箇所の20年経過したサッシ周りのコーキングを一度削って、新たにコーキングをし直す、大変な作業ですから、ベランダには何も置いていけないのは理解出来ます。
この網戸を外すのは、住戸側の責任で行うのですが、工事会社から提案があり、これを機会に網戸の張替えを専門会社に依頼した場合、再び戻すまでの間の保管と、取り付けを請け負うとの話があり、網戸の張替えには自信がないのでお願いすることにしました。

同時に、ベランダ側の側溝、立ち上がり手すり壁、躯体本体のタイルの浮き、SK配管、雨水の縦配管の塗装など、目に見えない部分までしっかり、丁寧な工事をしています。
横浜の二回の工事の時は、日中も土日も私は、自分の現場に張り付いていたので、どんな修繕工事が行われていたのか、ほとんど知りませんでしたが、今回は、四六時中家にいますし、この工事現場代人とも分野や規模は違いますが、おなじ元建設業界人間として、親しく話していました。

12月、やっと足場がとれ、明るいリビングが戻ってきました。

私の書斎のある部屋から、8時半になると中庭で現場代人IM君と、この日の職人さんたちの朝礼をやっている姿が見え、声が聞こえます。
現場代人M君は30代半ばから40代、ちようど油がのって、仕事が楽しい時期でしょう。

彼に「うちのカミさんが、ここの作業する職人さんたち、ちゃんと挨拶するし、感じがいい人たちね」と云っているよ、伝えると、とても喜んでいました。
考えると、このような一般住宅の修繕工事というのは、大変な仕事だと思います。
「うまくいって当たり前」
「まわりにはド素人の目がある」
「工期は絶對まもらなくてはならない」
「追加、変更で最終的利益を確保する、はあり得ない」

のですから。
私のいた、日本を代表するような大型物件を担当する建設現場では、打ち合わせをする相手も、作業を担当する職長、作業員も、設計も、監査も全て一流のプロ、玄人ばかりですから、話が早いのですが、このようなマンションの大規模改修の場合、監理はともかく、発注する相手は、素人の住民理事会なのですから、突拍子もないとこを云ってくることも多々あるのではと推測します。

これで、私の人生で三回の大規模改修工事はもうすぐ終わります。
再来年に二回目の管理組合の理事役が廻ってきます。
次の10から15年の大規模工事の時は私は、先ずいないでしょう。
残されたカミさんの為に、今回と同じように修繕積立の特別出費がないように、予算をしっかりと組むことが私のお役目になるでしょう。
その時、今回の工事を担当した現場代人IM君は偉くなっているかな。
教訓
日本の建設現場は物件の大小に関わらず、各部署の監督、職長、作業員の信頼関係でなりたっているのです。

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posted by 西沢 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ