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2021年12月03日

流行語大賞に「親ガチャ」が入っている日本の現実

毎年の暮の恒例、その年の社会を映し出す「今年の漢字一文字」や「流行語大賞」がメデイアを賑わす時期になってきました。
11月末日、朝日新聞の天声人語では、大賞候補として「親ガチャ」という言葉がノミネートされている事を憂うコラムが掲載されていました。
私達、団塊世代、高齢者にはもう、関係ない言葉かもしれませんが、子供、孫世代にとっては、これからの生き方に大きく影響を及ぼす
日本社会のひずみ、恥部を的確に表現する言葉だと思います。

11月30日天声人語 一部引用
子供は親を選べない。
人生の当たり外れは親次第、生まれた瞬間、勝負あり。
そんな意味が込められた「親ガチャ」。
今年、何度も目にした言葉だ。
〜中略〜
高度成長期は努力すれば何倍ものリターンが得られた。低成長下では努力しても成果を望みにくい。
努力のコスパ(費用対効果)が悪化している。故に、現代の若者の間では過大な希望を持たず、宿命と受け入れるほうが幸せを感じられると云う。
〜中略〜
努力が報われず、弱音を吐けば自己責任と見放される。
それが幼い頃から続けば、むやみに期待せずに生きようと思うのも仕方あるまい。
「立身出世」「青雲の志」といった言葉を聞かなくなって久しい。親ガチャが関心を呼ぶのは、単なる流行語の域を超え、親世代の築いた社会の歪を鋭くついてくるからに
違いない。





親世代が築いた社会のひずみか・・・
私達、団塊世代はそののひずみを築いた張本人なのでしょうか?
私達、戦後のベビーブーム世代の成長過程では、戦後の民主化、高度経済成長期、1億総中流の時代にあっても、社会の経済格差、生まれて来た家庭環境、親の学歴、所得格差は歴然と存在していました。私の「親ガチャ」はその当時の最底辺の家庭環境であったのは間違いありません。
大正生まれの両親の学歴は当時当たり前の尋常小学校・高等小学校、親類、縁者に大学まで行った人は一人もいませんでした。

悪いことに、父親は若くして東京へ出てメッキ工場で働いていた時の、今で言う公害、職業病で肋膜炎から戦後、結核を患い、四人兄弟の末っ子の私が小学校上る前に、市街から遠く離れた「結核療養所」に入り、出てきたのは、私が中学一年の時でした。
4つ違いの姉・3つ違いの双子の兄、そして末っ子の私を抱えた母は、花柳界にちかい繁華街で小さな青果店を営み、四人の子供を育てていたのです。
民生委員や、近所の宗教団体の人たちがよく来ていて、母に入信やら、生活保護を勧めている姿をよく覚えています。

あの時代、みんな貧しかったかもしれませんが、私の家が特別貧しいとは思いませんでした。
しかし、世の中、徐々に豊かになって行く過程で、子供心に、我が家は今の日本社会のピラミッド構造の相当底辺に近いとい事を意識することが度々ありました。
これだけ、貧しい家庭でしたが、何故か姉は小学校・中学校と全校生徒の成績トップでいつも私は、比較されていました。
私も、何故か学校の成績は良く、常にトップグループにいました。
しかし、姉が高校三年の時、日本の社会構造、格差を知ることになります。
姉は県下、一番の女子校にかなり良い成績でしたが、もちろん大学進学など出来るはずもなく、就職を選びました。
しかし、当時一番の就職先でした、銀行には採用されませんでした。
私の家の前のお菓子屋さんの娘さんは、姉のは入った県下一の高校に入れなかつた生徒が入る、私立の女子校でしたが、彼女は姉が目指した銀行に合格しました。
そして、姉は何社も就職試験に挑戦するも、全てダメでした。

そんな時、父の姉、おばさんが家に来て、姉と話しているのが聞こえてきました。
「どんなに頭がよくても、この家の家庭環境ではまともな会社は相手にしてくれない、社会ってそんなものなのよ、コネとか縁がないとダメなのよ」
あの当時、就職の際は、興信所の調査員が家の周りを廻って、応募する家庭調査をするのは当たり前だったのです。
やがて、母は卵を10ケ新聞紙に包んで、叔母が紹介してくれたお宅に挨拶に行きました(何故か私がついていったのを覚えています)
姉は、ようやく、市内から外れた郊外にある、東京大手の下請け工場に就職できました。

私の家は友人の家とは違うと気づいた時
この事が、私の人生を決める大きなきっかけとなったのは間違いありません。
どんなに優秀でも、親の学歴、収入、評判、社会的地位が、子供の将来に影響する。そう思い、信じました。
高校には入っても、色々な友人の家に遊びに行く機会があり、お宅にお邪魔して、我が家との違いを違いをはっきりと悟りました。
商売をしていた、忙しかったせいもありますが、我が家は狭く、家のなかは全く片付いておらず、畳は焼けて一部はげていたり、障子もフスマも破け放題でした、訪れて友人の母親は、母と違って綺麗に髪を結い、白い割烹着姿です。友人の父親は公務員で、背広姿で帰宅してきました。その日、友人の家の庭で暮の餅つきを、家族でするのを私は見つめていました。
日本の標準的な家庭とは、こうなんだ・・・、我が家とは大違いだと悟りました。

この家庭環境から離れる、捨てる決意
高校三年の時、幾らか経済的に余裕がでて来た我が家では、学校の成績もよく進学を勧められました。
夜、寝静まった頃、いったい我が家に幾らぐらいの余裕があるのか、母に聞いた時、「お前は心配しなくていい」と云われました。
一応、進学したものの、我が家が置かれている立場、家庭環境を冷静に見つめて考えました。
この先、ずっとこの構造的に成り立っている日本社会に暮らしても、自分の将来が大きく開かれるととは思えない、自分の生まれた環境を捨てる、リセットする為に、日本を出ようと決意しました。少なくとも、自分の生まれた身分、環境、親の学歴、収入、職業とは縁のない生活が出来る海外へ運良く、スペイン語に長けていた私を、片道、現地採用だけどいいかという会社が現れ、旅立ちました。
横浜から出港する船の甲板には、アメリカやブラジルに夢をかける大勢の若者が乗船しており、港をはなれるテープを握りしめ、涙しています。
しかし、私、涙は全く感じず、これで日本社会から離れられる、自分一人の力で生きて行けると喜んだのです。
今の流行語の「親ガチャ」からの開放です。

退職後越してきた鎌倉の住民社会
退職後鎌倉に越してきて、NPOセンターで活動し始めると、私がいままで歩んできた環境と全くちがった人たちに接する機会が多くなりました。
男性の皆さんの元仕事先は、ほぼ90%が一部上場企業、中央官庁、金融大手、広告代理店で、最終学歴は99%国立大学、東京六大学クラスそして、NPOセンタースタッフの有給ボランティアの女性は40代から70代でも、ほぼ学卒であったり、伴侶は誰もが知っている有名企業にお勤めです。
そしてお住いは、旧鎌倉だったり、新しく開発された大規模ひな壇住宅街であったりします。
同じ、NPOセンターに登録し市民活動を活している方々も同じような、経済・学歴環境であったりします。
そしてそのお子さん達は・・・まさに「親ガチャ」の当たりの子どもたちだらけです。
このような受験期、就職期をむかえるお子さんをお持ちの方々に聞くと、学校推薦で一流大学に入り、一流企業に就職されているのです。
知り合いの元大企業の就職担当者からすれば、一流大学卒で、親は超一流企業の幹部、自宅鎌倉からの通勤、何ら問題はなく、入社してからのつながりメリットも大きく、人格・性格さえ普通なら、不採用のマイナス点は何もない、と云うのです。
まさに当たりの「親ガチャ」を引いた子どもたちが多いのは間違いない事実なの゛てす。

今の子どもたちがこの日本の構造から抜け出すには
数年前から、日本をぬけ出して、海外に就職する若者が増えているとメディアは報じています。

https://www.rarejob.com/englishlab/column/20191009/引用:
日本で生活し続けることへの不安
少子高齢化問題や貧困問題などを背景に、日本の将来に不安を抱き、将来的には海外で働くことを視野にいれている人も多いようです。
高度経済成長後のバブル崩壊からこれまで、日本経済の先行きに不安を感じ続けてきた年代の中には、今後も日本で暮らしていくことに大きな不安を感じている人も多くいるようです。今はまだ世界3位のGDPをキープしている日本も、2050年には大幅にその順位を落とすという予測もあります。
実際に現在も、国内成長率は世界基準で最下位。日本にいながら「貧困」という言葉をよく耳にするようになったり、「少子高齢化問題」や「年金問題」も取り沙汰される中で、日本に住み続けることへのメリットを感じなくなった人が増えつつあります。
こうした日本という国への不安が、海外就労者数の増加の大きな理由の一つと言えるでしょう



子供は親を選べない、後は、自分の努力、精進が報われる社会を自分たちの手で作るか、或いは全く「親ガチャ」の影響を受けない世界で暮すかでしょう。

2021ユーキャン新語・流行語 年間大賞は
2021 【年間大賞】
リアル二刀流/ショータイム
【トップテン】
   1,ジェンダー平等
   2,うっせぇわ
   3,親ガチャ
   4,ゴン攻め/ビッタビタ
   5,人流
   6,スギムライジング
   7,Z世代
   8,ぼったくり男爵
   9,黙食
  10,リアル二刀流/ショータイム   
でした。

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posted by 西沢 at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ