CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2021年11月25日

障害児を抱えた家庭の映画「梅切らぬバカ」を見に行く

昨年のあたりから、月に2回は映画を見にいってます。
映画館に行く理由のひとつは「映画が好きだから」、もうひとつは「暇だから」です。
退職直後と違って、第二のリタイヤ「古希」「72歳」を迎えいろいろな事から卒業すると、退職した直後の勤め人のように、自分の生きる、過ごす、居心地の良い場所・空間・時間をもとめるようになるのです。

先月10月は、ルバング島かの生還者「ONODA」と、ラストサムライ、土方歳三を描いた「燃えよ剣」でした。
そして今月、11月は当初、垣谷美雨原作の「老後資金がありません」を予定していましたが、先に見に行ったカミさんのコメント
「映画館でみる映画ではない」を聞いて、止めました。
我がカミさんにしては、とても的確なコメント・評価です。
今や、ネットでもテレビでも、色々な映画が見れる時代、わざわざ時間とお金をかけて見に行かなくても、自宅で楽しめる時代です。

カミさんのこの映画の評価は
すでに垣谷美雨の原作を読んでおり、映画化された作品は、あまりにも軽く、現実味に遠く、コミカルな内容に失望したようです。
実際に足を運んで、暗い映画館で大きなスクリーンの映像に入り込み、エンドロールまで見て、ある程度の感動に浸れる、フィルムの持つ訴求力がない、というのが「映画館でみる映画ではない」ではない、というコメントに現れているようです。

私の11月の映画は、これも、カミさんからの情報です。

カミさんの情報源は、シニア女性に読まれている、「婦人公論」と、朝のラジオ番組の「今、注目する映画」からです。
婦人公論11月下旬号の表紙は、女優「加賀まりこ」であり、特集も彼女のす。人生についてでした。
このなかで、彼女が演じた映画「梅切らぬバカ」について語ったおり、朝のラジオ番組のなかで、良質・社会派の映画として紹介していました。
加賀まりこと、お笑いコンビドランクドラゴンの塚地か・・・
なんか面白そう・・・
婦人公論の加賀まりこのインタビュー記事によると、彼女の実生活はこの映画と似ており、最初この話が持ち込まれた時、若手の監督はそれを知ってキャスティングしたのかと思ったそうです。
加賀まりこ1943年〈昭和18年〉12月生まれ、78歳。現在独身ですが、実質パートナーとの同居、生活を共にしています。
このパートナーのお子さんが、この映画と同じく、知的障害のある自閉症のお子さんなのだそうです。
そう、この映画は、社会派映画、メッセージを発信する映画なんです。
となると、上映館は限られてくるなと、すぐにネット検索しました。

さて「梅切らぬバカ」上映館はどこか?
私の行きつけの自宅から一番近い映画館は二駅先の辻堂駅前のシネコン109シネマ湘南です。
このような、社会派映画、独立系制作会社の映画は、109(東急)系統のシネコン系統ではまず、やっていません。
「ONODA」のような外国の映画祭で賞を獲得するような映画でも、集客・収益優先でやらないのです。
まだ、シネコンチェーンでも「東宝シネマ」系列は、このような社会派、話題の良質な映画を上映する機会は多いです。
109シネマの上映作品の殆どは、子供向けのアニメ、若者向け恋愛ドラマ、大手映画製作会社・TV局・出版社がらみ、そしてハリウッド製のものばかりです。
109シネマ湘南の上演映画は、藤沢・茅ヶ崎といった住民の年齢・家族構成・所得階層・趣味意識
の方向性など鑑み、決めているのでしよう。

テラスモール湘南109の秋の三連休中の上映作品を列記すると
・ハリー・ポッターと賢者の石(3D版)(洋画)
・土竜の唄 FINAL(邦画)
・シネマ歌舞伎 熊谷陣屋(邦画)
・恋する寄生虫(邦画)
・マリグナント 狂暴な悪夢(洋画)
・映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(アニメ)
・リスペクト(洋画)
・エターナルズ(洋画)
・劇場版 きのう何食べた?(邦画)
・ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア(アニメ)
・アイの歌声を聴かせて(アニメ)
・そして、バトンは渡された(邦画)
・老後資金がありません(邦画)
・トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!(アニメ)
・CUBE 一度入ったら、最後(邦画)
・DUNE/デューン 砂の惑星
・ルパンの娘 (邦画)※アニメでなく実写版
・燃えよ剣(邦画)
・007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(洋画)
・マスカレード・ナイト(邦画)

かように、21世紀の大都市のシネコンの上映作品は、あくまでも商業映画、興行収益重視で成り立っているのです。

「都会の贅沢」と、地方都市に住む姉は云います。
私の姉も昔から映画好きなので、評判の良い映画があると、連絡しますが、ほとんどは、かの県庁所在都市でも上映されていません。
「MINAN|MATA」、「ONODA」クラスはまず無理です。
今回の「梅切らぬバカ」も長野県で上映館はゼロでした。

神奈川県、自宅近くではどこでやっているか?
では都会では・・・東京都下では、銀座、新宿、錦糸町、豊島園、秋川、南町田、立川の7箇所だけです。
神奈川県は、109川崎、109港北、シネプレックス平塚、横須賀HUMAXシネマズと、今回の横浜ブルク13の6箇所です。
109系列、東宝シネマ系列と云っても、各館の上映作品は違い、経営者によって違うのだということが分かります。

ここに掲載している映画館はかなり全国大手シネコン系列に属していますが、横浜には、独立系の名画座が他にあります。
大手、席数、スクリーンの多い映画館で採算がとれない、けれども見ていただき良質の映画を小さなシアターで見せる、映画好きにはありがたい映画館です。
横浜の、「ジャクアントベティ」・「横浜シネマリオン」・「シネマノヴェチェント」と新作ではありませんが邦画の名作を上映する常設館として鎌倉「川喜多映画記念館」があります。
テレビ、ラジオ、雑誌で紹介される良質な映画、映画祭に受賞しても採算的に大手シネコンで上映しないだろう映画と思われるものは、一応ネットで調べてみるのがクセとなっています。一昨年大ヒットした「カメラを止めるな」もそうやって、探して見に行ったものです。

題名の「梅切らぬバカ」とは
タイトルの「梅切らぬバカ」は、対象に適切な処置をしないことを戒めることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」に由来し、人間の教育においても桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要な場合と、梅のように手をかけて育てることが必要な場合があることを意味している。
樹木の剪定に詳しい友人によると・・・・
桜は、枝を切ると木が弱ることが多いので、なるべく切らない方がよい。
梅は逆で、むしろ手を入れないとむだな枝が繁って樹形や花のつきが悪くなるので剪定した方がよい。
木の種類によってそれぞれ性質がちがうことを知ったうえで手入れしなくてはならない。

私はこの映画をみるまで、ネットで予告編を見ており勘違いしていました。
主人公の住む、庭には大きな梅の木があり、その梅の枝が塀の外まで張り出して、行き交う人の迷惑となっており、母親は近所迷惑を心配して切ろうと思うのですが、自閉症の子、40歳はその梅にノコギリの歯をいれようとすると、とても嫌がりだすのです。
私はこのシーンを見て題名の「梅切らぬバカ」とは、こここからかと思っていました。
古希にもなって、ことわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」を知りませんでした。

あらすじ
山田珠子(加賀まりこ)は、息子・忠男(塚地 武雅)と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。
庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣 の里村家からは苦情が届いていた。
ある日、グループホームの入居案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。
初めて離れて暮らすことに なった忠男は環境の変化に戸惑い、ある晩ホームを抜け出してしまう。
そして、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが・・・・・

私の住む地域には沢山の障害者施設があります
私の住む地域の駅の西口から少し離れた場所に、障害者と思われる様々の年齢の方々と、付添のご家族が朝夕、集まる場所があります。
年齢も様々、ご家族の方はご高齢の方も見受けられます。二十人ぐらいでしようか。
JRでここまで来て、ここから施設の送迎のバスを待っているのです。
雨・風を防ぐ屋根もない道路際です。私は、大変だなーと通り過ぎるだけです。

もう一箇所、比較的若い障害者を送迎する場所があります。
私が所属していました、NPOセンターの前の駐車スペースです。
朝夕、家族と一緒に送迎用バスを待っています。
この場所を選んだのは、私達NPO事務所が入っている建物のトイレを使う為です。
ここに集まるのは、比較的若い、障害者たちです。
奇声を発する子、一人でトイレで用をたすのが困難な子、様々です。

そして私の住む共同週宅の前の児童公園は、3時過ぎには、発達障害・弱度の知的障害の子どもたちで賑わっています。
そのひとつ「鎌倉 はっぴーくらぶ」はご近所であり、この団体をサポートしている方々の支援をNPO勤務当時支援しホームページの基礎を教えたことがあり、現在でも辛うじて、維持しているようてす。
発達障害児童放課後支援ハッピークラブ

私のような立場、スタンスですから、このような障害を持つご家庭、団体についてある程度の知識があり、地域全体として施設を見守っているところもあれば、この映画で登場する住宅地のように、障害者のグループホーム、障害者の為の作業所の建設を、住宅地価の下落につながると反対したり、障害者が介添え人なしで道路を歩くのを、我が子の安全を脅かすと、主張する母親もいることは事実なのです。
このように「社会に何かを問いかける、投げかける」良質の映画が日本各地で、誰でもが見られるような、映画館網があればな・・思うのですが。

映画館だけではなく、やはり、老後は多少せわしないかも知れないが、都会から少しはなれた、静かで便利な所、いつでも都会の便利さ、楽しさを共有できる所がいいなと、今回の映画「梅切らぬバカ」の上映館の少なさで思った次第です。

ブログ管理人のホームページ団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方
  
ブログ管理人のwebサイト2011から2019年過去のブログ

定年後の過ごし方サイト読者の投稿記事ページ
posted by 西沢 at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ