我が家の道路側ベランダの前は児童公園
毎日、2時半になるとこの東屋の前に、7〜8人ほど町内会の高齢者が集まってきます。
皆さんお揃いの安全反射ベスト を着ています。
この方々は、近くの小学校の下校時刻に合わせて、通学路の安全誘導を自主的に行っているグループです。
私の住むあたりは、特に交通量が多いとか、大型車両が多く通過するような場所ではなく、どちらかと云うと所謂「閑静な住宅街」です。
唯一、小学校の前の道路はバス通りで、小さな子どもにはちょっと配慮が必要かとも思われますが、でも道路側道にはガードレールが設置されており、かなり安全度は高いと思われますし、こんな住宅環境ですから、不審者、若者、外部から来た人は目立ちます。
それでも、暇人、時間を持て余し気味な高齢者シニアの自主的活動は、一日一度は早めに公園に集合して、歓談し、三々五々持ち場に散っていく、毎日の生活のアクセントとなって
るのでしょう。
今日のシニア注目先は、帽子です。
朝、9時、最寄り駅の大船西口には多くの高齢者、年金シニアと思われる団体グループが集合しています。
この方たちの一つは、県立大船フラワーセンターに向かう個人グループと、旗を持っているグループは、鎌倉散策グループの方々です。
私は、リタイヤ直後からこのような高齢者グループを見ていて、ひとつ不思議に思ったのは、先ず90%のシニア男性が帽子をかぶっていることです。
特に日差し厳しいとか、寒い、風が強いとかではない日でもほぼ全員がCap かhat です。
日本人は帽子が似合わないと云われています。
ひとつの原因は丸顔・凹凸のない平坦な顔の作り、体全体から見ると大きな頭と云われています。
私は典型的なモンゴロイドの顔立ち、頭の容姿で鼻から帽子は似合わないと思って今まで生きてきました。
暑さを避けるために帽子をかぶると、かえって汗をかき、血統的にす薄毛、禿げる家系で野球帽のCapも、麦わら帽のhatも似合いませんからこれまで帽子というもの買ったことはありませんで、高齢者がほぼ全員帽子をかぶっているのを見て、不思議でなりませんでした。
そして、先日、その理由が解りました。
先日、ビデオクラブの例会の後、メンバーの送別会が行われ、メンバーの一人が故郷に帰るメンバーの思い出ビデオを撮影していました。
後日、そのショートビデオのなかの自分の姿を見て愕然としました。
いつもは、撮影する側の自分ですが、撮られるのは初めてです。
その自分の姿を見て、二年前になくなった実兄とそっくりな自分の姿が写っていたのです。
実兄は私より3つ上でした。我が家の薄毛家系から、40代から禿げ上がっており、亡くなる72歳の時は頭部はほぼ毛髪は残っていませんでした。
それに引き換え、毎日、朝鏡を映る自分の顔、頭はたしかに薄毛家系の血が流れていますので、年々、頭髪は後退していますが、兄が亡くなった年齢を過ぎても、年相応と自分では思っていました。
私は、日頃童顔と云われており、先月初めてお会いしたご婦人からは、もちろん多少のお世辞もあるのでしょうが、「お若いですね」と云われたほどです。
しかし、ビデオに写っているのは、日頃見慣れた真正面の見慣れた「鏡の中」の自分ではなく側面、後部から撮られた私の頭部は、あの頃の兄と全く同じなのです。
よく、町中のウインドーに映る自分の姿を見て、あまりの老人である姿に愕然としたと云う話がありますが、今回のビデオを見てショックでした。
姿勢の悪い、頭のはげた年寄の姿、高齢者そのものだったのです。
普段、自分の頭部を後ろから、横から見ることは滅多にありません。
我が家の洗面所の鏡は三面鏡なので、見ようと思えば見えないこともないのですが、敢えて見ないようにしていました。
ここでハッキリと、高齢者が帽子をかぶる理由は、「これだ」と悟り、少なくとも、散歩に出る時は帽子をかぶろうと思うようになり、カミさんにそう告げると、「今になって分かつたの?、私は結婚する時から解っていたわよ」と言い放ちました。
早速、街に帽子を買いに出かけました。
予算は5,000円まで。
私の住む街で帽子専門店はないので、先ずは駅ビル「ルミネ」に行くと、紳士服のお店は、ほとんど有りません。
スポーツショップ、紳士服チェーン、ユニクロ、無印まで足を運んでも、若者がかぶるオシャレな今風のシャッポはあっても、私達シニアが気軽にかぶる帽子は見当たりません、次に出かけたのは「イトーヨーカドー」です。
世の中、女性用のお店は沢山あるのに、男性のお店は少なく、あるのはカジュアルショップばかりですが、ほんの少し帽子を扱っていました。
値段は予想通り、2,500〜5,000前後、予算内には収まりそうですが、ひとつ手にとって、お店の鏡でみても、全然似合いません、つば付きのハットも、ハンティングも、丸顔・扁平な顔には、やはり似合いません。
ひとつだけ、布製のつばの狭いねちょっとオシャレな帽子が似合いそうなのですが、サイズが有りません。
やはり、私は帽子が似合わない、無理して似合わないものに、5,000も出して買うのは辞めよう。とあきらめて、カミさんから渡された、買い物メモをもって、おなじみの「セイユー」に行きました。
私に似合う帽子は100均ショツプ
最近、私が家に引き籠もりで、なかなか、外出しないのを見越して、カミさんは私に買い物を依頼してきます。
重いもの、嵩張るものは私のお役目という我が家のルールがあるからです。
この日のメモには、カミさんが飲むビール、ワイン、ポン酢醤油大瓶、牛乳パック大と確かに重いものばかり、後は上の書店て手芸雑誌「すてきにハンドメイド」と義務を果たし、帽子を買うのをあきらめ、エスカレーターで下ってきた時、100均「セリア」があり、乾電池の予備を思い出して、寄ってみました。
そこに、なんと帽子がおいてあるのを発見、被って鏡をを見ると(100均にはチェック用の鏡なんておいてあるはずもなく、ガラスに映してみます)、何と、色も形もサイズもピッタリ、所謂。cap、野球帽です。しかも税込み110円です。
これなら、家に帰ってカミさんから、「そんな似合わないもの買ってきてと」と仮に云われても、100円ですから、あきらめも尽くし・・・そのまま、被って家路につきました。
途中、お店のウィンドーに映る、剥げた頭髪の横顔を見ると、「なかなか似合っているじゃない、悪くはない」と思えてきます。
後は、カミさんの感想、判断です。
被ったまま家に帰ると、
「あら、似合うじゃない、良いわよ」「どこで売っていた、幾ら」と聞きます。
「100均セリア」と云うと
「君って良いね、100均で似合うものがあって」
「私の買い物は高島屋か、そごう、じゃないと見つからないわ」でした。
帽子・眼鏡・マスクの姿は不審者?
翌日、4時すぎやや暗くなりかけていた頃、少し歩いてこなくてはと、帽子をかぶりマスクをし、眼鏡をかけて散歩に出かけていこうとすると「まるで不審者の格好ね、途中、コンビニにはいらないでね、嫌われそう」と相変わらず、口の悪いカミさんです。
後日談
横浜で行く用事があったので、「そごう」と「高島屋」の紳士服売り場に行き、帽子を探してみました。
さすがに、デパートです。ちゃんとしたものが展示、売られていました。
しかし、如何せん、丸顔・モンゴロイド系の顔と頭に似合う、キャップもハットもシャッポも有りませんで、あきらめました。
と云うよりも、少し心が動いたハンチングの値段は税込み18,000円では、手が出なかつたのというのが本音です。
翌日、散歩ついでに「イトーヨーカドーショッピングセンター」の紳士服売り場をのぞくと、帽子コーナーがありました。「そごう」と「高島屋」と同じ品揃えです。
値段は3,000前後、手に取り被ってみると、さすが100均のもの比べると、しっかりしていて、初老シニアのおじさんが旅先に被ってもおかしくないレベルに、気を良くして買い求めて、その場で被って帰宅しました。
カミさんの評価は・・・
「年金シニアのおじさんと、ヨーカドーはちょうどいいみたいね」でした。
だんだんと、齢をとるってこんな風なんだ・・・
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