盛夏のなか、オリンピックが開催され、ものぐさ、体力的に衰えを感じてきている団塊おじさんは、この季節は居心地の良い家庭のリビングに座り西瓜を片手に、特等席で各種の競技のはしごをし、時には昔の東京1964の思い出に浸っている生活が一番らくちんなのは解っています。
しかし、この暑さのなかでは、オリンピックが終わるまでこんな巣ごもりの、グダグダ・ブクブクした生活が続いてしまいます。
カミさんは、週三・四のカーブスと、買ってきた食材は一日で使い切るというポリシーの持ち主ですから、毎日2,000円だけ持って、商店街に出かけるという、健康的な生活を送っているのに、こんな生活ではまずい・・
しかし、木曜日のラケットテニス以外、予定はない。
四年に一度、しかも地元で開かれるオリンピックをリアルタイムで見れるチャンスはこれが最後、真夏の競技を冷房の効いたリビングで一日中見てなにが悪い・・・とカミさんに云いたいところですが、確かに足はむくみ、間食で夕飯は少食となり、足の筋力は衰え、夜間頻尿の度合いは増すばかりとなり、出かけなくては・・・という圧迫観念に陥ります。
そうだ映画に行こう、近いし、涼しいし
今、評判の映画は何・・・
カンヌの受賞作品に日本作品はないし、かなり難しそうものばかり、今上映中で評判なのはアニメ、細田守監督の「竜とそばかすの姫」のようです。
細田守のアニメは見たことはありませんが、映像の美しさでは新海誠監督と同評価といわれる人です。
それを実証するのは、TVCMです。
新海誠監督のTVCMは、私達動画ファンの間では人気で、特に大成建設の海外プロジェクトを扱ったものは、私が現地をよく知っているせいもあり大好きです。
そしてネット上では今、細田守監督のTVCMが話題になっており見てみました。
「ダイハツ」と「竜とそばかすの姫」のコラボCMですが、CMの映像のきめ細やかさが、何処か新海誠作品を思い起こさせます。
これは、見てみよう。
今年、大評判になった「鬼滅の刃」ような、現実感のない、子供うけのアクションものではなく、新海誠作品を彷彿とさせる、現実と仮想ネット空間の少女の物語のようです。
オリンピック4連休の朝いち 9時開演の観客は
私がいつも興味を持って見に行く映画の観客の年齢層は、同じ世代の女性グループや、映画好きと思われる中高年が多いのですが、何時も定番で取る席、一番上の通路側に座って見ていると、半分程度の入りで、ほとんどは小学生ぐらの子供連れ家族です。
確かに、今の映画館で上映されているのは、半分はアニメ映画なので頷けるのですが、しかし、私が予告動画が見ている範囲では、ネット・サイバー空間でアバターとして生きる女子高生の話なので、小学生にはちょっと理解出来るかな、と思っていたのですが・・・
この映画は、これまでヒットしてきたアニメ映画、つまり主人公が活躍して、敵を倒していく勧善懲悪的なもの、或いは軽いコミカルな少女の恋愛ものとはかなり違います。
物語のなかには、ネット空間で使われるカタカタ語が、用語解説なしで飛び交いますのである程度のパソコン・ネット用語の基礎知識が必要なります。
私が帰宅すると、我が家のカミさんは「どうだった、私やお友達Mさんに勧められる映画だった」と聞きます。
「Mさん、ネットもスマホも使わないよね、ちょっと止したほうがいいよ」と私。
ストーリーと内容、舞台は四国、高知県仁淀川の田舎町
舞台は高知県仁淀川沿線、度々、仁淀ブルーにかかる沈下橋が登場し、主人公の高校生「すず」が通う高校のある土讃線の「伊野駅」が映る。
母を事故でなくし父親と一緒に暮らす「すず」は曲を作るのが好きだが、人前では恥ずかしくで歌えない、人見知り、恥ずかしがり屋の、田舎で暮らす女子高生、そこでパソコン・ネットの達人の友人「弘香」は、世界で50億人が利用している仮想空間「U」での歌手デビューをさせる。
「ベル」と言うハンドルネームで50億の仮想空間「U」で歌う「すず」は、その歌詞の内容と弘香のアバタープロデュースでまたたく間に、仮想ネット社会のスターになる。
ベルの数億人規模による初ライブが開催される日、ベルの歌う会場に背中に多くの痣がある謎のアバター「竜」が乱入し、「U」を護る自警団を自称する組織「ジャスティス」との激しい戦いによってライブが中止となってしまう。
ここら辺りから、少年・少女対象の大アニメーションアクションが多様される映像となっていきます。
このあたりの内容は、私にあまり興味がないので省略
最終的に、「君の名は」と同じく、仮想空間で知り合った「竜」と「ベル」は現実社会でも会うことになります。
映像・音楽はどうか
現実世界の人物の描写は、ちょっとディテールが甘いですが、背景の美しさは、新海誠作品にも劣らずとても綺麗です。
そして、仮想空間「U」の描写は素晴らしい。
私達の世代のアニメーション映画と云えば、ディズニー映画の動きの滑らかさが、印象に残っていますが、現代のアニメ映画は、実写と勘違いしそうな美しさ、精密さで電子技術の発展スピードに驚嘆します。
曲はどうか?
映画が公開されてから、あまり日が経っていませんが、特別高評価ではないようですが、曲と映像の使い方はぴったりで、私が少し、ホロと涙ぐんだのですから、高評価なのではないかと思います。
同じ団塊世代のおじさん、おばさんに見に行くことを薦めるか?
うううーん、人それぞれですね。
でも、私は今年、コロナが少し落ち着いたらこのアニメ映画の舞台となった高知県仁淀川沿線を聖地巡礼として行ってみたいと思っています。
高知県ではすでにこの映画に期待して、キャンペーンをうってることですし。
主人公『すず』が育った自然豊かな高知県
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