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2021年05月27日

この齢で、今更、禁煙・断煙・脱煙でもないでしょうが

禁煙・断煙日記
今年の2月3日から始まった、禁煙・断煙の日々は3ヶ月を超えました。
これまでの私の常態的な喫煙が始まった18才からの人生の中で、最長の断煙期間新記録を更新中です。
これまでの、禁煙・断煙は、自らの意思ではなく、吸えない状態に置かれたひとによるもので、自ら進んで、禁煙・断煙したものではありませんでした。
これまでの最長禁煙・断煙期間は、1997年の9月〜12月までの100日間でした。
本サイトのユーチューブ動画ページで公開している「ウズベキスタン」から帰国した一週間後から11月の末までの3ヶ月、長期入院を余儀され、とてもタバコが吸える環境、健康状態ではなかったからです。

初めての長期間禁煙・断煙の経緯

A型肝炎・C型肝炎闘病記
1997年49才の夏、ウズベキスタンの市場で食べたメロンでA型肝炎に感染したのでしょう、翌日の夜からの猛烈な下痢、体調不良に悩まされましたが、二日で回復し元気に帰国し、職場に復帰したのですが、10日後あたりから風邪のような症状、微熱。食欲不振と猛烈な体のダルさで、職場のクリニックでの見立ては、疲れ、夏風邪程度でしたが、益々体調は悪くなり、通勤の地下鉄の階段さえ一休みしないと上がれない状態になりました。

帰宅してトイレをすると、茶色のオシッコと白い大便です。カミさんに見せると、その場で友達が看護婦長をしている、総合病院に電話して、タクシーを呼びました。
「なんなんだろう」と云う私の問いに答えず、入院に必要なもの荷造りをし始めました。
タクシーに乗り込み、初めてカミさんは説明し始めました。
先ず99%、肝炎それも重症肝炎、へんな動きをすると劇症肝炎になるかも知れないから、大人しくしていて、これから〇〇子(カミさんの同期)の大病院へ行くからと、タクシーが玄関に着くと、車椅子ではなくストレッチャーが待っていました。
そのまま、血液検査でカミさんの友達の〇〇子さんは、「こんな値の患者初めて見た」という肝機能数値のようでした。
翌日の朝、担当ドクターがベッド脇に現れた美人で成り立てのような若い女医さんに、危うく劇症肝炎一歩手前、奥さんの処置に感謝しなさい、と云われ治療計画を説明されました。
ベッド安静一週間(ベッドから一步も離れていけない、食事も排泄も全てベッドの上)、病室安静一週間、病棟安静一週間、院内安静一週間と宣言されました。

話はここで終わらないのです。
翌日、かの女医さんは現れ、昨日と違い真面目な感じです。
精密血液検査の結果、A型ウィルスの他にC型ウイルスが検出されました。
これまで輸血とかしたことありますか?
中学3年生の時に背骨の手術をした時に、きっと輸血をしていると思います・・・
現在、肝臓にダメージはなさそうなので、C型ウイルスの治療をすればウイルス除去は出来ると思います。
それには、現在一番有効な治療方法はインターフェロン療法です。
体にだいぶ負担がかかりますが、四十代の男性なら、3ヶ月の投薬で治る確率は高いですから、このままここに入院していただきます。
奥様には了承していただいています。

エエー、後3ケ月も入院しなくたしいけないの
先生、お願いがあります。半日だけ時間を下さい。そしたらおっしゃるとおりここで安静にして過ごします。
私も責任ある立場で仕事していますから、突然の入院で困っている部下、相手先、取引先、協力業者さんが沢山います。
この方たちとの打ち合わせの為に、4時間だけ、会議室を貸して下さい。
答えはダメ、NOでした。妥協案は会議室ではなく、ベッドの上での打ち合わせなら2時間だけOK、ただし看護師さん同席と云う条件でした。

こうして、私のA型、C型肝炎ウィルスとの戦いが始まったのです。
タバコ・・・、なにそれ、吸いたい気分なんかある訳なんじゃん
インターフェロン療法は、強制的にインフルエンザのような状態にして、体内にC型肝炎ウィルスに対する抗体を作るような治療方法で1997年当時の最新、最適な治療方法んのですが、抗がん剤と同じで副作用が強烈で、夜は鎮痛の座薬なしでは過ごされませんでした。
ちょうど、このインターフェロン療法が始まった時に、会社関係者が見舞いに来て、そのご社内では、「どうもダメみたい」と云う噂が広がった
と後から聞きました。



この時の禁煙・断煙がこれまでの最長期間でしたが、今回の禁煙・断煙期間はついに過去最長を更新中です。

なんで、どうして古稀を過ぎて禁煙・断煙・脱煙をするのか
もう、50年以上も喫煙してきたんだから、ジタバタしないで死ぬまでタバコを吸い続けたら、どうせあんたの体なんだからそのとおり、今更禁煙・断煙・脱煙なんて、男らしくない、みっともない・・・私もそう思っていました。

我が家は、商売をしていたからかも知れませんが、父も母も、来客も、兄弟もタバコを吸います。
私が高校2年の時、初めてお袋のタバコ「いこい」を盗み吸いした時、吸うんだったらフィルター付きのハイライトにしなさいと云った、そんな環境で育ったのです。

何度か、風邪気味でタバコが旨くなく、喉がいがらっぽい時に数日タバコを止めたことがありましたが、習慣・嗜好としての喫煙を真剣に止めようと思ったことはありませんでした。
私の近所も駅へいく道の途中にお住まいの、80才近くと推察するお年寄りは、何時も道路を見ながら、本当に美味しそうにタバコを吸っている姿を見かけるたびに、ああやって自然に年老いていき、公園の緑を遠くみながらタバコを吸っている自分の姿を思い浮かべていましたから、禁煙・断煙なんて考えもしませんでした。

ではどうして、2月の初めから禁煙・断煙をし始めたのか
全ては体感、体への変化、体調からです。

1,前々から痰が続きます。
 ファミリードクターからは、ひどい色、血液まじりのような痰でなければそう心配することは
 ない、と云われ安心していました。
 痰はづつと白いままです。でも一向に痰がきれることはなく、長年続いています。
 そこに、新型コロナウイルスの登場です。
 さかんに、高齢者・喫煙者の重症化が伝えられてきており、特に入院ベット上での痰の吸引の
 苦しさが映像で伝わってきています。
 苦しいのは嫌だな・・・、ファミリードクターからも、肺の病は、患者は苦しいのよ。
 と云います。できるだけ、避けられるのなら避けたい

2,たばこを吸うと、明らかな体の変化を禁じます。
 昔はなかったのですが、60代後半から、軽い1mmのタバコを吸っても、明らかに脳への
 血流の変化を感じ、クラッときます。
 一番、ヤバいと感じるのは、一服した後に、天声人語の書き写しノートに向かつて漢字を
 書くと、タバコを吸う以前の字と吸った後に書いた漢字が明らかに違っていてるのです。
 吸った後の字は震えているのが一目瞭然なのです。

3,一番、喫煙したい思いたくなる、パソコンプログラムの世界が亡くなった。
 これまでの経験から、喫煙を止めて、一番吸いたいと思う時は、webプログラムを書いて
 いて、スタックしたり、エラーになって原因がつかめなくなったりした時です。
 こんな時一旦パソコンの前から離れ、大気の下で一服、リラックスすると自然に、もしかす
 ると、あれが原因かもと思いつくことがありました。
 タバコはそんな時のモードチェンジには欠かせないものだったのてすが、一線を卒業し、
 今はそんな機会もほとんど無くなりました。

4,廻りにタバコを吸う人間が消えた。
 ボランティアを卒業し、週に一度か二度詰めていた日課が亡くなりました。
 ここへ来ると、同じ団塊世代の喫煙するスタッフがおり、自然ともらいタバコをするようにな
 るのです。一度もらいタバコをすると、それはいつしか、一日数本ととなり、自然とコンビニ
 で買ってしまうのです。

5,吸える場所消えた
 これまで駅周辺にあつた喫煙所は全て無くなり、コンビニの外も、映画館の喫煙ルームも、
 ホテルの喫煙室もどんどんとコロナ三密回避でなくなっていきます。
 公園でも、川の散歩道でも、今や喫煙できる場所は皆無となり、喫煙していた時に、無意識に
 喫煙場所を目で探していたのがなくななり、少し心落ち着いてきました。

6,月に一度はサポートということもあり行っていた、歓楽街への用事が無くなりました。
 退職直後から、横浜の有数の歓楽街、女性が接待するようなお店のホームページの更新、
 サポートの為に月に一度は、お店の事務所へ行っていました。
 ここでは、タバコを吸い放題、廻りは全員、男衆も女の子もみんな喫煙者ですから、止めて
 イライラしていたら、ここて゛回復したものが、今、現在は3ヶ月以上も足をむけていません。

吸いたくならないの?我慢出来るの?

それが、意外なのですが、そんなに吸いたいという気持ちにならないのです。
以前なら、カミさんが外出したり、私が外に出て一人になった時、吸いたくなくとも、今吸っておかないと・・・という気分になったものですが、
電車に乗って、違う駅についた時に、喫煙場所をいの一番に探していたのが、今は探していない、自分がいます。
バックのなかには、吸わなくても何時も、ライターと携帯灰皿を持ち歩いていたのですが、今は、喫煙に関するものは一つも持って出歩いていません。
でも、誰かが隣に座って、一服しますかと問いかけられたら、ほぼ99%、ありがとうございます、3ヶ月ぶり、美味しいな・・と答えると思います。


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posted by 西沢 at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ