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2021年03月20日

いつかあの老後夫婦のようにベンチに座る日

我が家の東南側のベランダの先に児童公園があります

午前中は、ご近所の保育園の小さな子どもたちが、保育士さんに連れられて遊んでいるのが見られます。
そして、まだ小さなお子さんを連れたママさんたちが砂場の丸いおおきなベンチで歓談している姿があります。
きっと公園デビューの若いママもいることでしょう。
午後になると、放課後の小学生たちが大勢遊んでいます。
夕方になると、犬のお散歩を兼ねてご近所の犬好きの皆さんが集まってきています。

我が家のリビングのレースのカーテン越しに毎日このような外の風景を見ています。
今週、私は自室で物書きをしていると、リビングでミシンを踏んでいたカミサンがやってきて、「早く来て、上の階のご夫婦が歩いているわ」
と呼びに来ました。

「ご主人、退院したみたいね、おばーちゃんの手を借りずに、二本のステッキをついて自分で歩いているわ」
あまり、おおっぴらにベランダに出て覗くのも憚れるので、レースのカーテン越しにみると、確かに久しぶりにご主人の姿を拝見しました。

このご夫婦、この52戸の共同住宅の引っ越し指定日初日にお会いした方で、私の上のフロアーにお住まいになる、当時(17年前)55歳と52歳の私達夫婦からみてかなりお年寄りのご夫婦とお見受けてしました。が・・・今考えると60代後半から70に行くかいかないか位だと思います。

駅チカの土地柄、共同住宅の駐車場は全世帯の1/3程度の立体機械式駐車場なのですが、このご夫婦のベンツが停っているのは、唯一の平場駐車場でした。
あの年齢で、東南、公園に面した5階建ての3階の80超平米をきっと、ローンを組まずに購入し平場駐車場にベンツですから、かなり裕福なご夫婦とお見かけしました。
その後、このご夫婦のベンツは毎日午前ゆっくりとした時間に出入りしており、夕方になると、小さなペットの犬をだいてお散歩に出かける姿を見かけました。
何時ごろだったか記憶がはっきりしませんが、平場駐車場のベンツが国産車のセダンに変わり、やがておしゃれな軽に変わり、数年前からは、あのご老夫婦ではなく、他の住民の車であろうとものに変わっていきました。

だんだんとご夫婦の姿を見かけなくなった

駐車場にあのご夫婦の車を見かけなくなった時、きっと高齢化で車の運転を断念して手放したんでしょうね、二人で話していた頃からその頃から、夕方お二人でお散歩する姿を見かけることが少なくなってきていました。
やがて、夕方のお散歩はオバァちゃんが一人で小さな犬を連れて歩く姿を見かけるようになってきました。
きっとおじいちゃん、入院しているのでしょう。
この老夫婦のお名前は知りません。
このご夫婦の部屋番号も知りません>
きっと私達の上のフロアーだろうと言うの推測にすぎません。
私達の共同住宅では、下のメールボツクスには部屋番号だけで、名前は表示していません。
各住戸玄関表札にも名前がある家とない家と様々です。
我が家は出していますが、若い世帯、子供のいる世代のほとんどは表示されていません。
郵便局も宅配もきっと困っているのではと、昭和の私達は推測しますが、平成・令和の世代は個人情報漏れのほうが重要なのでしょう。

いつかあの老後夫婦のように

子犬を抱いたおばーちゃんと、ステッキ二本を持って前かがみに歩くおじいちゃんは、家の前バス通りを無事に渡り、公園内に入っていきます。
かなりヨレヨレ、ゆっくりと歩くおじーちゃんの姿は上からみてて大丈夫かと心配になるほどの歩みなのですが、おばーちゃんはスタスタと公園を横切って向こう側のいつもの散歩道へ出ていってしまいました。

私達二人は久しぶりに見るかなり危なげな足取りのおじいちゃんが一人ベンチに向かって歩く姿を最後まで上から見届けていました。
「どうしておばあーちゃん、ベンチに座るまで見届けないんだろうね」と私
「きっとリハビリを兼ねているか、或いは頑固そうなおじいちゃんだから、人前で手助けされるのを嫌がっているんじゃんない」とカミサン。
「途中で倒れたら、一人で起き上がれないかも知れないから、着替えて出ていけるように準備しておいて」とカミサンの言葉は不要で、10分ほどで無事に、ベンチに辿り着きましたが、腰を下ろすにも時間がかかりました。

おじいちゃん一人で、じっとベンチに座り、遊んでいる子どもたちを眺めています。
やがて20分ほどしてからでしょう。子犬を抱えたおばあーちゃんが戻ってきました。
お年寄り二人と一匹の子犬がベンチに座って、私達の共同住宅を眺めている姿
やがて、4時半を知らせるチャイムがなり、お部屋に戻る様子です。

カミサンは
「知らないけど、お子さんもお孫さんもいないようね」
「十年後の私達を見ているよう」
私「十年後はないと思うよ、予定は5年後」
カミサンは
「言っとくけど、在宅介護はないからね」

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posted by 西沢 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ