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2020年10月10日

定年退職後の日々、俺は一日何処で過ごせばいいんだ

退職した男性の居場所がコロナ禍で失われていく

コロナ禍の影響で、退職者男性の居場所、過ごす所が失われてきています。
毎日、同じ時間に起床して、同じ時間の電車に乗って、会社に行く、決まった毎日の生活から、何もしなくても良い、何をして良いのか分からない無職・無思考・無志向の生活になり、自分なりに落ちついて時間を過ごす場所、居場所探しが始まります。
このような、退職直後の不安定な時期の過ごし方などについて、同じ世代の情報交流の場として
「定年後の過ごし方」と云うテーマでwebサイトを立ち上げたのは、私が退職の年、2003年です。

あれから17年、
定年後過ごし方 みんなの掲示板
定年後の過ごし方 投稿 お問い合わせ
経由で、退職直後の方々から、色々なご相談、愚痴をお聞きしています。
これまでの団塊世代で多かったのは
・金はまあまああるけど、自分の居場所がないと云う相談
・時代だったのでしょう、海外ロングステイ情報の共有
でした。

そして今でも、同じだと思いますが、根本的に違ってきているのが、退職年齢です。
2003年当時、団塊世代の退職年齢は60歳が中心でした。(現在のように再雇用の義務化もありませんでした。)
私は55歳で退職、サイトに投稿記事などを寄せてくる方の多くは、私と同じように自己都合で60歳定年まで待たずに、やりたいことをする為、早期退職後の自己設計・計画をお持ちの方が多かったと思います。
55歳リタイヤ・・・定年ではなく、自分の意思で(退場)するのと、60歳、65歳で年齢により退職を余儀なくされたのでは、若干、その後の生活の仕方などが違うのは当然です。
コロナ禍前、私たち団塊世代の退職後の時間の潰す場所と云えば

・図書館、公民館、学習センターなど
・大きな公園(植物園)、快適な散歩道(私の周辺なら柏尾川の支流いたち川プロムナード)
・ファストフード・喫茶店
・大型ショッピングセンター、量販店
・本屋さん、ブックオフ
・鎌倉なら、神社・仏閣の境内
それらの場の多くが、コロナ3密回避などの影響で、ただブラブラ店内を漂流することが難しい状況になっています。
例えば本屋さん・・・
私の住む地域では、5軒あった本屋さんは2軒のみになりました。
本屋さんは、ゆっくり座って試し読みするスペースや椅子が置いてあったのが、撤去された。
市立図書館でも、座る席は限られ、学習室は時間制限されます。
植物園は60歳以上無料だったものが、150円かかるようになりました。
団塊男性が好きな家電量販店は、駅前から消え、唯一お金を払っての喫茶店・ファストフード店も、一人シニア・老人の長時間の滞在を嫌がる雰囲気を感じます。

なんで、退職男性は自分の家ではなく、外にいかなくていけないの・・・?
カミサンの愛読している中年高年女性雑誌に答えが書いてあります。
これは小説なのですが、退職男性には分からない、妻の想い、感じ方が解ります。
一部引用


定年退職した夫はどうしてこうも邪魔なんだろう。
何もしない、何処へも行かない。
毎日、毎日ぶらぶらと家に居る、朝から晩まで家に居る。
晴れても降っても動かない、まるでみの虫だ。
妻はとりあえず半年間はじっと堪えて待つことにした。友達が断言したからだ。
半年が勝負ね。男は働かないで家に居ると落ち着かないものよ。そのうち出ていくって。

しかし、夫は半年どころか、1年過ぎても動き出す気配はない。
趣味もなく、酒、煙草、賭け事が嫌いで、人づきあいが苦手のタイプだ。
夫が退職したとたん、妻の静かな安らぎに満ちた日々は破られた。
夫は現役の頃と同じ時計で生活したがる、7時には民放ラジオのスイッチを入れる、通勤電車で聞いていた番組だろう。
昼も社員食堂のように12時ぴったりに食卓につく。
9時から12時まで、1時から夕方まで、それまで妻のやすらぎの領域だったリビングのTVの前のソファーを占領し続ける。

妻を一年間我慢した後、夫に聞いて見た。
「どうして何にもしないの?」
夫は何を云われているのか分からないという表情で妻の顔を見た
「どうしてなんだ、こいつ、俺は40年間、家族為に働いてきたんだ、定年後はのんびり休みたい、公的年金の他に個人年金も加入した
二人の子供も独立した、生活に困ることはない、これ以上何をやれというのか」
「毎日楽しいのあなた」と妻は嫌な云い方だとわかっていても語り続ける。
「TVを見て、パソコンに触って、寝ているだけじゃない、そんなのは80歳のじいさんになってからやればいいじゃないの、65歳は若いし、まだまだやりたいこと、やれることってあるんじゃない」
翌日夫は出かけて行った。
「ハローワークに行ってきたぞ、今時65歳の事務職の仕事なんてありやしないって。ついでに公民館の学習センターものぞいてきたけど、でしゃっぱりのじじいが、仕切っていた。あんなのに関わる気はないね。」と努めははたしたと、晴れ晴れした顔が云う。
妻は夜む眠りくなった。胃が裏返るような、異様な不快感にさいなまされ、食欲が落ちていく。
友達は「それって定年夫在宅症候群って、立派な病気よ」と云う。
どうしたら良いのと聞くと、夫にはっきり云いなさい。
「私にも一人になりたい時間、空間が必要なの」
「不公平にならないように、交代で家をでることにしましょう」
「私は、火、木、土の3日間、外にでるから、貴方は月、水、金に何か用事を造って出かけて下さい。」
「ついでに、ごはんづくりも当番制にします」


これは、小説のなかの話ですが、多くの退職者の家で起こっていることなのです。
ずっと専業主婦だった女性にとって、24時間づっと一緒の生活はストレスになるのは当たり前なんです。
この小説の結末はどうなったかと云うと、意外とステレオタイプの終わり方なので、タイトル・作者はご紹介致しません。
結末は夫は意外に料理に目覚め、町内会の一人暮らしのお年寄りの食事造りから、徐々に地域の活動に関わって行く、めでたし、めでたしで終わるのです。

しかし、現実は小説のように甘くありません。
理由は定年退職年齢が65歳ですからです。
私たち団塊世代の場合は60歳でした。その当時の地域社会では男性は少なく、女性が市民・地域・自治会・町内会の担い手でした。
そこに、60歳と比較的若い、体力も知識もある男性が加わるのですから大歓迎されたのです。
で、現在はと云うと、65歳は高齢者区分です。後5年で古稀の年齢です。決して若手ではないのです。
それ以上に、頭がつかえているのです。上にすることがなく、自分がリーダーだと自負している、団塊世代以上の年寄り、爺様が自分の居場所生き甲斐を奪われまいと必死に守っているのです。
この牙城を崩すのは大変です。
彼らに勝る体力・知力・IT知識・あるいは財力で戦いとるか、或いは相手ににせずに、自分の城を作り上げるしかないでしょう。

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団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方

posted by 西沢 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ