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2020年09月30日

田舎暮らしは頭で楽しむもの、現実にしてはいけない


新型コロナ禍の影響で、地方への移住を考える人が増えています。
一つには、テレワークが働き方として定着つししあるのと、新幹線通勤を認める会社が増えていることです。
私が現役の頃の17年前でも、私の部下の課長が母親の介護の為に離職を考えると知った時、本人から実家の静岡から通えなくもないのだが、会社は認めてくれるだろうかと相談を受けたことがありました。
17年前、まだ新幹線通勤は、現在のように一般的なものではない時代でした。
結局、その時は彼の姉が何とか、面倒をみることになり離職せずに済みました。
あの当時、バブルが弾け、恐らく会社は新幹線通勤は認める余裕はなかったでしょう。
最新の総務省の調査によれば、今年7月、東京圏から転出する人が、引っ越ししてくる人を上回る「転出超過」が初めて確認されたそうです。

さりとて、定年後、60代、70代になって安易な気持ちで自宅を処分し、田舎暮らしをしてしまうと、取り返しがつかない、事例が増えています。
私サイト、「定年後過ごし方」でも何度も取り上げているテーマです。
先週の「週間現代」でも、定期的に退職シニアの田舎暮らしについて取り上げています。
今回は、芸人の島田洋七に登場してもらい、語ったいました。

40代前半で子供の喘息のことを考え、伊豆に移住しました。
伊豆熱川から2kmほど離れた場所で、家の周りは緑に囲まれ、敷地内には小川が流れ、家の二階からは遠く海の見える最高の立地でした。
まず最初の思惑外れは、水道が引かれてなかったこと。湧き水だけでは子供の健康の為にはきれいな水が必要と、井戸をほりました。
費用はなんと600万円、予定外の出費でした。
獣害にも悩まされ、理想どおりの家庭菜園はあきらめました。
空気は綺麗でも子供の喘息はかるくなりましたが、医者に行くのも、コンビニ・スーパーに行くのも車で20分ほどかかります。
そうした不便さと、東京での仕事の両立は難しくにり、1年半で移住を諦め東京にもどりました



田舎に移り住んだ人の大きな壁は、慣れない人間関係
紹介しているのは、69歳になるリタイヤ男性のお話

定年から2年後、都内の自宅を処分し、長野県のアルプスの山々に囲まれた緑豊かな土地で暮らすことを夢見て移住してきました。
しかし、つまずいたのは地元の人々の距離感でした。
引っ越しして、近所の家にご挨拶にいった時に、家族構成や子供の仕事のことなど、プライベートなことを根ほり葉ほり聞かれ、面食らいました。
それからは、妻とちょっと実家に行っただけで、週末、家に車がなかったけど何処へいってたの、聞かれ、まるで監視されているようでした。
隣の家からは、出来た野菜をいただきますが、隣の家では、あの移住してきた家に何か差し上げても、何のお返しもない、という噂を耳にするようになりました。
人間関係が煩わしくて仕方ない、妻には少し無理行って田舎暮らしに付き合ってもらったが、最近はほとんど出歩かなくなった。
東京からの気取った奥さんと云うイメージがあるのか、友達も出来ないよう。


他の移住者お話しでは

横浜の新興住宅街に30年以上住んでいた自宅を売却して、自然豊かな農村に越して晴耕雨読の生活をめざしたが、これまで首都圏の住宅地では経験して来なかった
隣組組織・消防団・町内会・学校行事・道路補修・水路のどぶ掃除などへの参加、寄付は強制的であり、悠々自適に過ごそうと思っていたがストレスばかりでした。


一番多く移住者の間で語られているのは、伴侶の病気、介護、医療環境の問題です。
定年後、より豊かなイメージの田園生活を目指して田舎暮らし生活を考えている時の二人の未来の姿は、年老いても何とか二人で静かに縁側で日向ぼっこしている姿です。
しかし、確実に二人は老いていき、いつかは一人になるのでが、田舎暮らしを考える時、80代の二人のイメージは湧いてこないのです。
理想を絵にかいたような理想の田舎暮らしイメージしている人は、いったん冷静ななって、田舎での一日、一週間、一か月、一年のイメージトレーニングをし、話し合い、最低限、帰ることのできる家を確保したうえで、少なくとも3シーズン(冬・春・夏)のお試しステイすることです。
買い物・医療・娯楽・旅行・ご近所などの観察をすることが必要でしょう。
そして、車に関しても、いつまで乗れると思っていけません。お試しステイで車のない生活を体験することも必須事項の一つです。
お互いのライフスタイルをちゃんとすり合わせせずに、単に経済的な要因や、憧れだけで移住すると、毎日喧嘩が絶えない生活になるかもしれません。


退職後の理想の地は、毎日、晴天の日々が続くわけではありません。
冬の寒さ、雪道、木枯らし、プロパンガスの生活も体験しておく必要があります。
何でも揃う、コンビニ・スーパーの買い物は週一度の生活に慣れること。
見たい映画は、自宅から1時間の大きな都市でもやっておらず、大都市まで新幹線で行く覚悟ありますか?
近くの公共施設の温泉が利用できる・・・毎日、500円払って通えますか?
二人だけで、他人に邪魔されず仙人のような生活が出来る場所を探せますか?
一年中、綺麗な花が咲き乱れ、鳥の声が聞こえる桃源郷はこころのなかだけで十分。
田舎暮らしは定住ではなく、海外と同じように、リピート・シーズンステイが一番理想的だと、思います。
好きなところに、好きな時期だけ、好きな時間だけ住む、・・・・・
それは出来ます、可能です。貴方がお金持ちだったら。

週刊現代での記事の締めくくりは

結局「あんなところでくらせたらいいな」と日々空想にふけるぐらいがちょうどいい。
「現実」が理想と違っても、もう後戻りする時間はないのだから


と結んでいます。

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団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方

posted by 西沢 at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ