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2020年07月29日

山陰の名湯、外国人に人気の城崎温泉とはどんなところか?

今回の旅行先の城崎温泉はカミサンのリクエストでした。



以前から、マスコミのニュースや旅番組のなかで、外国人観光客が多く訪れる、日本の原風景の残る温泉地として、九州大分の湯布院、熊本の黒川温泉と並んで、兵庫県の日本海側の城崎温泉が取り上げられていました。
その中で一番の人気は、城崎温泉です。
人気の理由の最大は、山陰地方、日本海側の温泉地としては比較的足の便が良い事です。
京都から直通特急で2時間24分、5,130円
大坂から直通特急で2時間39分、5,900円と云う大都市からの便利さが、湯布院、黒川温泉に比べて有利なのです。

私たち、関東首都圏に住人にとっては、この兵庫県でも丹波、地方山陰に属する日本海側は最も、地理的には遠い場所です。
小田原から新幹線ひかりを使い、京都から特急乗換で最短5時間48分、16,380円(片道)かかります。楽勝、台湾・台北へ行ける時間と料金です。
カミサンは、コロナ禍であまり観光地を動き回らないで、久しぶりにゆっくりと温泉地で過ごしたいから、朝夕食事付の温泉旅館にしようと云うので、先ずは、ネットである程度の★の数と、コメント・評価の良い温泉旅館を選び、これを扱っている、トレイン・ホテルパックを探しました。
ヒットしたのは、生まれて初めて使う、天下のJTBでした。

宿泊先は、東西に長い温泉街の、東のはずれにある政府登録国際観光旅館K・R
此処を選んだ理由は
1,駅から近い、徒歩圏
城崎温泉は東西に長い温泉街で、老舗旅館の多くは西側の一番奥で徒歩20分以上かかります。
2,和室+ツインベッドの部屋
だんだんと齢とってくると、和室・布団での生活での、座る・起き上がるのが苦手な体になってきています。
3,一部屋料金(朝夕食付)の値段
一人、19,000円と20,000を切っていたこと。
つまり、一泊二人で38,000円ですから、普段、常用している大都市のシティホテルの倍以上の値段です。
JTBを初めて使い、少し、戸惑いました。
JTBのサイトのセット基本設定は一泊2日の料金設定をしているのです。
一泊2日二人で打ち出された料金は、交通費込・一部屋(朝夕食付)で84,200円でした。
小田原・城崎間のノーマルな往復交通費は16,050円X2X2=64,200円です。
JTB支払い84,200−64,5200=19,680円が二人分の一泊の計算になり、ホテル・テレインパックにすると一人分の宿代が浮く計算になります。
当然ですが、JTBはJ鉄道会社やホテルとの間でセット料金を決めているのですから、このようになるのですが・・・・

2泊目に同じ部屋を追加すると、プラス38,000で最終合計支払いは121,200円となりました。
2泊目は、宿の公式料金(言い値)そのままなのです。
先ずは、部屋を抑えるために取り敢えず、ポチ・申し込みしましたが、3日後納得が行かず、2泊目をキャンセルしようとすると、20日前なのに、キャンセルチャージが発生すると云うのです。

基本の一泊2日の宿・トレインセットのキャンセルではなく、追加の宿単独のリクエストですから、3日前までノーチャージのはずではないかと、食い下がりましたが、ダメでした。

私たちの旅はこれまで、阪急交通社の2泊3日交通費・食事込セットを多用してきました。
阪急の設定での、詳しい宿・交通費のNet価格は解りませんが、もう、JTBは使いません。

城崎温泉街とは
城崎温泉を訪れる外国人観光客の数は直近5年で36倍に増えたと云います。
その理由は
城崎温泉は川沿いの柳並木、古い街並み、そして浴衣を着た観光客がそぞろ歩く風情のある風景が特徴です。
7カ所ある外湯めぐりが主体の温泉で、旅行者は旅館で浴衣に着替えてげたを履いて、好みの外湯に入りにいきます。
外湯は、温泉組合に所属している旅館に宿泊すると、7つの外湯に無料で何回も入れる手形が渡される仕組みです。

チェックイン後、旅館での夕食までの時間帯である夕方4時〜5時頃と夕食後の8時以降は特に人出が多く、浴衣姿で、旅館が用意した下駄をカランコロンと鳴らしてそぞろ歩くのが、この温泉街の名物の一つで外国人観光客もこれを目当てに集まって来るようです。

温泉施設を持つ大型ホテルが軒を連ねる温泉地とは全く雰囲気が違います。
城崎温泉の場合、約80カ所ある旅館は小規模で家族経営が主体。1つの旅館の部屋数は10〜15室程度。そのため中国人の団体旅行などを受け入れるのが難しかったのですが、インバウンドの潮流に乗れないかに思えた城崎温泉ですが、団体旅行客を受け入れられないことを逆手にとって、個人旅行客に狙いを定め 2013年ごろから、欧州での観光プロモーションを始めました。

個人旅行者の割合が多い、欧州のほか、北米、豪州からの集客を狙っのが功をそうし、フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に城崎温泉が2つ星の評価を得て掲載され、「ロンリープラネット」でも日本のベスト温泉の1つに選ばれたのです。
こうしたことから城崎温泉が欧米人に広く知られることなった訳です。

しかし、2020年7月、城崎温泉街は閑散としていました。

ほとんどの旅館・ホテルは6月いっぱいまで営業を自粛しており、ようやく7月にはいり営業を再開したばかりで、外国人の姿はほとんど見かけませんでした。
1日目の夜と2日目の昼間にこの細長い温泉街を私たちの宿泊した宿から川沿いを歩いて、一番奥のロープウェー乗り場まで歩いてみましたが、歩いているのは、国内の旅行客、それも結構若いグルーブが目立ちました、温泉街で見かける、シニアの団体客はこの時期、全く見かけませんでした。
正直、何がこの山陰の温泉街が、外国人観光客を惹きつけているのは解りません。

私たち団塊シニア世代にとって、城崎温泉と云えば志賀直哉の私的小説「城崎にて」です。

あらすじ
山の手線の電車に跳ね飛ばされてケガをした主人公は、城崎温泉に湯治にくる。
事故以来、頭ははっきりしないし、物忘れも多くなった。しかしながら、心は妙に静まって落ち着いた気分でした。
話し相手もいないので、日がな一日散歩でもして暮らしています。
街を流れる小さな流れに沿って歩き、淋しい秋の様子を見て、ひとり考え込んでいまう。
一つ間違えば自分は死んでいたのだなあと思う。
川面を泳ぐ鼠は可哀想なことに首のところに魚串が刺さっているのです。水から上がろうとすると、串が邪魔で登れない。
橋に集まった野次馬たちがそれを見て笑っている。あろうことか石を投げて遊んでいる。
鼠は必死で助かろうともがいている。事故にあった時の自分も必死で助かろうとした。あの鼠と同じように。
それからしばらくして、イモリにあいます。イモリは石の上に黒く小さく佇んでいました。
イモリをわきの流れに驚かして入れてやろうとふと思い、そばの小毬ほどの石を手に取り投げました。
すると、その石がイモリに当たり、死んでしまったのです。
偶然にも命を奪ってしまった自分。全く意味もなく偶然に命を奪われたイモリ。自分はあの事故で偶然に死ぬことはなかった。


こんな、志賀直哉の短編私的小説を思い出しながら、温泉街の柳並木を歩いているのは、私のようなシニアだけでしょう。
温泉街の土産物屋さんは、ボチ・ボチと開き始めていましたが、日本全国の有名観光地、つまり、鎌倉・軽井沢とさして変わらぬ店構えで、旅行目的の大半がお買い物、お友達へのお土産物買いのカミサンの食指を誘うようなお店は、何一つありませんでした。

歩きにくい、危険な道路
温泉街の川に沿った道路に歩行者専用の遊歩道はなく、狭い道路を沢山の車が結構なスピードで走り抜けていきます。
今や、観光地では当たり前になった電柱のない風景はなく、そのまま残っており、益々歩行者の邪魔となっています。
山間の小さな川沿いに出来た温泉街では、一方通行と、時間帯による通行規制などは難しいでしょうが、何かの対策は必要でしょう。
山陰の鄙びた温泉街でゆっくり過ごす2泊3日の旅を期待していたカミサンは、この街で後2日過ごすのはあきらめ、2日目からは、何時ものように動き出すことになったのは、何時もの旅行予算の1.5倍の予算をかけた城崎温泉と、宿泊した宿への過大な期待外れでした。

宿、政府登録国際観光旅館K・Rへの評価、辛口コメント
1,チェクインした際、フロントで連泊の場合のお部屋の清掃について聞かれました。
連泊でよくあるケースなので、お掃除は結構ですとご返事しました。

2日目、外から戻ってお部屋に入ると、ベッドはそのまま、これはそのままで結構です。一般的なホテルでもそうですから。
しかし、浴衣はそのまま、前日の脱ぎっぱなしのままベッドの上にありました。前日の汗をかいた浴衣をそのまま使えということなのでしょうか?

アメニティも普通のホテルでしたら、2日目分の足りないのを補充してあるはずがありません。
歯ブラシも、タオルもそのまま使えと云うことなのでしょうか?このコロナウィルスの時代に
部屋のゴミ箱、洗面所のゴミ箱もそのままでした。
茶卓の上の湯飲みも、急須のなかも、全くそのまま、「お掃除はいりません」とは、政府登録国際観光旅館K・Rではこういうことだったとは。
阪急の場合、一般的にお掃除はいりませんとは、ベットメイキングと、室内の掃除機を使ってのお掃除はいりませんのことですし、2泊目のお掃除なしの場合は、ホテルのお土産コーナーで使えるクーポン券(500円相当)は当たり前だと思っていました。

2,政府登録国際観光旅館K・Rは4,5,6月と休業していたせいなのでしょうか?
・サービスに小さな綻びが目立ちます。3日間、喫煙室の灰皿はそのまま、清掃した気配なし。
・ほとんど客のいない浴槽の温度が42℃と高い設定でした。
カミサンは最初の女湯で足をつけただけで熱くて入れず、翌日も夜は男女入れ替えがなく、同じ浴槽で、結局温泉ホテルで一度も湯舟に浸からずに過ごすことになりました。
・ホームページで見て気に入った、川が見える屋上露天風呂は、有料貸し切り風呂で、私たちは利用しませんでした。
これだけガラガラ空いており、大浴場が熱くて入れない、シニア夫婦の為に、一声、屋上露天風呂を勧めてくれるスタッフが欲しかった。

3,お料理を楽しみにしていたのですが・・・
普段、街中のシティーホテルの比較的広い部屋、食事なしを多用していますので、今回はお食事を楽しみにしていました。
私たちが一晩19,000円の宿ということで期待し過ぎだったのでしょうか・・・
料理長が手をかけたお料理の数々は期待外れ、小鉢だけが多く、手間をかけて丁寧に料理したと云う印象は薄く、何がメインなのか良く解りませんでした。
1日目のメインは、小ぶりのあわび。
2日目のメインは、但馬牛の薄い二切のしゃぶしゃぶと、のどくろの焼き物(これは美味かった)
朝食のジャジープリンは大変美味しかった・・しかし、朝はコーヒーが飲みたいが、食事室・ロビーにもありませんでした。

次回のブログでは、私たちが持つ、山陰の鄙びた温泉街のイメージ、ぴったりのあの夢千代日記の舞台となった「湯村温泉」をご紹介します。

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posted by 西沢 at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ