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2020年01月23日

鈴木夫妻のながい8年続く新婚旅行   ロングステイとロングジャニーの違い、私たちの旅の変遷

海外ロングステイと云う言葉は、団塊世代が60才一斉退職の2008年前あたりから、盛んにメディアに登場していましたが、あれから干支が一回りした今年2020年では、TV報道番組や大新聞メディアで目にする機会はめっきりと減り、私のサイト「団塊世代の定年後の過ごし方、海外ロングステイ」のサイトアクセス数は最盛期の1/3に減っています。

今マスコミに頻繁に登場する言葉はロングジャニーです。
文字通り、長ーーい、長期間、1年以上の旅です。
長い旅行イコール、バックパッカー旅行、貧乏旅行、放浪の旅と云うのは私たち団塊世代或いは以前の世代の感覚です。
私たちが若い頃目にした海外旅行記と云えば、小田実「何でもみてやろう」でした。
この本を読んだ頃は、小田実氏は有名な作家・評論家、文化家、反戦活動家として活動しており、本当に1日1ドル、何の日本からの援助もなしに、あの時代のヨーロッパを日本人青年が動けていたのか、半信半疑、フィクションの匂いも薄々感じていました。


本当の意味で、ロングジャニー物語を貪り読んだのは1986年に発行されて、沢木耕太郎の「深夜特急」です。
この当時の私たち団塊世代は30代後半から不惑の40才にさしかかっている時期でした。
そして、「地球の歩き方」ば初めて店頭に並んだのが1980年のことです。
バブル前の高度成長期、毎日仕事に追われ、通勤電車のなかで沢木耕太郎の「深夜特急」を読み、81年発行「インド」をカバンの中に忍び込ませて、仕事していました。

【蛇足ながら】
ついには、私自身のインド旅行から、街角ネット情報や宿情報を「地球の歩き方 インド」に提供するようになりました。
少しづづ、ネット環境の進歩で団体パック旅行でなく、個人で動けるような時代になる、これまでの仕事を放り出しての若い男性の貧乏・放浪・ロングジャニーではなく、女性や若い夫婦のロングジャーニーが増えてきました。
さいとう夫妻の旅行漫画本「バックパッカー・パダイス」、
蔵前仁一「ゴーゴーインド」
を読んでいるうちに、日本経済のバブルは可笑しな方向に膨らみだし、弾ける時期、私は仕事上で大きな壁にぶつかり、今なら「うつ病」と判断されるかもしれない状態に陥っていた48才の時、
「こんな阿保らしい仕事をやってられるか」
「今しかない、念願のロングジャニーに出かけるチャンス、年齢だ」
「全てを投げ出して、世界放浪の旅に出かけよう」
「金なら何とかなる」
「先ずは手始めに、これまでの夢だったゲストハウス造りの候補地、コスタリカへ行こう」
不思議な話ですが、カミサンは全く反対せずに大賛成、「私も仕事を辞める、何時から出かける」でした。

このロングではなく、中途半端な3ケ月に及ぶミドルジャニーの様子は私のサイト
コスタリカ
パナマ・サンプラス諸島
キューバ

にて書いています。
この時の正直な感想は・・・
人は帰る家があるから旅が出来る・・・でした。
旅そのものが人生、終りのない旅であってはならない・・・とつくづく思いました。

2003年、に55才で退職し、海外ロングステイを試みました。
同じ団塊世代の方々の多くが、経済的に安く過ごせるだろう・・という幻想からアジアへ出向いたり、白人社会の秩序ある美しさや、雰囲気に惹かれ、太平洋や豪州の島々に定年後の憧れの夢の地を求めて出ていきました。
あれから10年、団塊世代は退職すら12年を経過し、今では海外ロングステイをしている方はごく少数派となっているようです。
残っている方の半分は、日本に帰りたいけど経済的な問題で留まっている・・・という見方が大半です。

そして、今日のブログ本題、2020年のロングジャーニーの話です。
旅行好きの人達のあいだでは、誰でも知っているご夫婦の名は「旅する鈴木夫妻」
44カ国150都市を旅する新婚旅行を8年間続けているご夫妻として、出版・TVメディアに取り上げられているご夫婦です。

映像作家鈴木陵生さん(39)と、ヨガインストラクターの聡子さん(41)夫妻
元々は「1年半の予定だった」というが、2人は11年から現在まで“新婚旅行”として8年にわたり世界旅行を続けている。
旅先は44カ国150都市以上にのぼる。妻の聡子さんは出発時32歳だったが、この新婚旅行が初海外で、旅行願望もまったくなかったとのこと世界旅行を続けていると言っても行きっぱなしではなく、1〜2年旅をし、3カ月ほど日本に戻る、というサイクルを繰り返していたという。
でも、その旅の費用はどうしているの?日本での生活費は?

そう、新しい形態のロングジャニーなんです
今、テレ東で人気の「ユーは何しに日本へ」で成田空港で登場する世界放浪中の若者や、ご夫婦をを拝見する度に、旅の費用をすぐに考えてしまいます。
若い男の一人旅、テントと寝袋のスタイルでも、日本を旅するには最低1日1,000円、10ドルはかかるのに、ある程度成熟したご夫婦の場合だと、宿泊費だけでも月に最低1,000ドルはかかるでしょうに。

この鈴木ご夫婦は、云い方は悪いかもしれませんが、旅する事が仕事なんです。
妻の聡子さんは通称「ヨガインストラクター」で、夫は映像クリエーターです。
でも、そんなカタカナ職業で海外でいち通過旅人が稼げるほど甘くないのは、私たちのような熟年トラベラーは嫌というほど知っています。
昔、日本テレビの海外バックパッカー旅番組で「猿岩石」や「ドロンズ」にアルバイトや、街角寸劇で旅の資金を稼ぐ様子を堂々と放映していましたが、旅慣れた旅人なら、全くのやらせだと解っていたはずです。
海外に旅人として出た日本人が稼げる手だては、違法・闇の世界の仕事しかないのは皆んな知っています。
この鈴木ご夫妻は、奥さんのヨガモデルとした映像を日本にマスコミに提供して、旅の資金としているのです。

つまり、日本のメディアがお金を払うだけの価値のある映像なのです。
タイムラプスと云う私たちビデオ映像をやる人間なら、当たり前の技術を使っています。

これには、それなりの機材と知識、そして奥さんの協力が必要となります。

このような話を周りの「大人」の皆さんに紹介すると、
「将来の不安はないのかね」
「自分が齢を取るということを考えないのかね」
「今が良ければ・・って何歳位までなんだろう」
全く、現実的で夢のないところに話は落ち着いてしまうのです。
確かに、私たち夫婦私48才、カミサン45才がロングジャーニーに出た時の財布の皮算用は少なくとも、1年以上海外を旅する資金はシティーバンクの口座あるし、スペイン語・英語には不自由しない、日本帰っても二人ともある程度の専門職なので食ってはいけるだろう・・・程度の認識でした。

そのロングジャニーが3か月で辞めたの理由は・・・
夕方の寂しさです。
海外の誰も知合いのいないホテル暮らしで一番辛いのは、夕方、今晩はどこで何を食べよう・・と思案し、窓の外を見ると家路に帰る人達がバスを待っています、陽はどんどん傾いていきます。何もしない、ブラブラと過ごした1日が終わろうとしています。
そろそろ、帰ろうか。となるのが、40代夫婦のロングジャニーの結末でした。
定年後の海外ロングステイ―も似たようなものです。
私たちは最初から、ロングステイ地で家を買うことは考えませんでした。
住まうように旅する海外ロングステイではなく、リピート・ショートステイが一番私たちの海外ステイに合ったスタイルであると学んだ、3ヵ月の旅でした。
posted by 西沢 at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ