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2019年11月15日

天声人語コラムのなかで、安倍首相の「桜を見る会」にからんで、俳句を紹介していた。

毎年、公表しているようで・・・
5年前の首相就任時に詠んだのは「給料の上がりし春は八重桜」
おととしは「風雪に耐えて5年の八重桜」
今年の春は「平成を名残惜しむか八重桜」
朝日新聞のコラム記者は、この安倍首相の句風をすこぶる「平明」と評していました。

「平明」(ヘイメイ)と云う言葉を今まで使ったことのない私、ネットで調べてみました。
イメージとしては、「解りやい」・「明解」・「クリアー」など好適な意味も持つが、天声人語の筆者は「平明」の別の意味を含ませているのではないかと推測しています。?
「何の変哲もない」・「単純」・「分かり易い」など、面と向かって云えないことをこの「平明」と云う言葉で表しているのでしょう。

会場の新宿御苑は大ターミナルJR新宿駅南口から徒歩10分にある、都会のオアシスです。
一時期、新宿に現場事務所を置いていた時期、現場の花見会等で利用していました。
今年も都内の桜撮影で行った場所てすが、私には、もっと違った、大きな思い出があります。



1989年2月24日、この年1月7日に崩御した昭和天皇の大喪の礼が、小雨のなか東京の新宿御苑で挙行されたのです。寒い一日でした。
大喪には国内外から約9800人が参列しました。
参列した国は164を数え、会場には、就任まもないアメリカのジョージ・H・W・ブッシュ大統領、イギリスのエジンバラ公(エリザベス女王の夫君)ら元首クラス、また国連のデクエヤル事務総長など国際機関の代表が顔をそろえました。

新宿御苑には、このような大勢の賓客を一同に集めて催しが出来る建物はなく、仮設大型テント設置されました。
全て、外部での葬儀なので、大型温風の暖房は葬儀に支障をきたすので、スポット暖房と、床暖房となりました。
東京のゼネコン、サブコン(電気・空調・衛生)の主力会社に召集がかかり、正味三日間で整えなくてはなりませんでした。
特に、大変だったのが、トイレを担当いる衛生設備会社でした。
一般的な仮設トイレと云う訳にはいきません。
皇族方々、世界のトップが集う、日本の天皇の葬儀ですから、仮設とは言えそれなりのものを用意しなくてはなりません。給水・給湯・排水設備を斎場で目出させないように、それも、漫画程度の図面で、突貫でやらなくてはならないいのです。

私が属する職種の工事は、各テントの床に引き敷き詰められた、床暖房の温度コントロールでした。これは、そんなに大変な作業でもないのですが、式が始まる前から、終るまで張り付いていなくてはならないのです。
万が一、熱すぎたり、寒かったりするのを、常に監視し続けなくてはなりませんが、作業服姿の私たちは目立ってはいけないのです。
遠く離れた、目立たない所に、ずっと待機をしていました。

こういった、下支えする人間、業種があるから社会は成り立っているのです。
社会は誰かの仕事で成り立つている
安倍さん、自分の身内ばかり大切にしないで、こういう社会をささえる人達を大切する政治を心掛けなさい。

昨夜の令和天皇の大嘗祭にも、元会社の若手連中は、あの建物の裏手で、備えていたのでしょう、
と、あの寒い新宿御苑の日を思い出しながら見ていました。
posted by 西沢 at 08:02| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ