今回の参議院選の投票率の低さや、議席配分の変化のなさは、予測されていました。
それは、長期保守政権に対抗する革新勢力の不甲斐なさ、魅力のなさ、政策ビジョンのなさが原因で反保守、長期保守勢力の政権を望まない人でも、その投票の受け入れ入れ先がなかったからでしょう。
選挙前に、若者有権者向けの動画が人気になりました。
ご覧のように、私たち同じ高齢者シニアが若者有権者に向けて、メッセージを語るものです。
「貴方たち、選挙なんて行かなくてもいいのよ」
「どうせ、何にも変わらないわよ」
「そのぶん、私たちシニアが助かるわ」
と、語りかけるものです。
もちろん、これは、若に政治的関心を持つてもらい為の自虐的パロディなのですが。
翌日の朝日新聞紙上に今回の選挙で、無党派層の年齢別投票グラフが掲載されていました。
うそだろう、若年層が保守政党に投票し、シニア高齢者層が、革新政党に投票しているなんて。
私たち団塊世代、昭和22年から24年生まれの子供の頃は、街中でしばしばデモをみました。
労働争議・ストライキは日常茶飯事でした。
社会的構図としては、若者は現社会構造に不満をいだき、選挙では、革新系の政党に一票を投じる。それが若者の意思であり、年齢が上がるに従い人間は保守化する、自分の廻りの変化をおそれ、守るために、保守系政党に投じる・・・ずっとそれが日本人だと思っていました。
しかし、このグラフ・・・確かに「無党派層」は比例区でどのと政党に・・となると
若い世代ほど保守系政党に投じ、年齢が高くなるほど、革新系政党を支持していることになります。私たち昭和世代と全く逆の傾向は何故でるのか?
保守政党に投じた若者よ
「今の貧富の差、社会格差・階級格差を生んだのは保守党なんだよ」
「一度会社を退職したら、一生低賃金の派遣でしか生きていけないんだよ」
「老後の社会保障は、自己責任で貯めろって言っている政権なんだよ」
「将来、男性の3人に一人は一生独身だと予測されている未来が待っている国なんだよ」
「いつか君たちは徴兵されて、海外で戦争するかもしれない国なんだよ」
確かに、現保守党に代わり・対抗できる革新政党はないけれども、一党長期政権は必ず腐り、崩壊するのは、世界史を見ても知ってのとうり。
若者よ、君たちがやらねば誰がやる。
団塊世代、バブル勝ち逃げ、少子化の原因でもあるDINK(ダブル・インカム・ノー・キッズ)の古稀手前のシニア連中に反撃の狼煙の次の衆議院選で上げてくれたまえ。