一年の終り、仕事納め翌日の年中行事、餅つきに行ってきました。
毎年12月の暮、仕事納めの翌日は、昔の仕事仲間友人の会社の駐車場で沢山の建設・設備職人たちが集まって「大餅つき大会イベント」が行われ、退職後から参加するようになりました。
今年は、この友人社長が趣味の磯釣りと養蜂と野菜作りの為に、購入して伊豆稲取の古民家で行われました。
古民家と云っても築25年の本格和風建築で、敷地は300坪、ミカンの木や、竹林までついて、780万円。駅から車で10分、所謂別荘地でもない農家です。
この地域に古くから住む同じ苗字の一族のご本家でした。
本家の当主のおじいちゃんが、競輪で大きな借金を造り、この自宅が競売にかけられたのを、趣味が多彩な友人が、仲間たちの拠点として物色していた時に落札したのです。
小さな建築設備会社を営んでいますが、東京オリンピック景気が、人件費が高騰しており5人の社員で年間一億程度の売り上げがあり、絶好調のようで、この築25年の古民家も、日曜日の度に、社員や釣り仲間と一緒にリフォームしたようです。
冗談半分に、
「リフォームにかかった資材は、全部現場の材料として落としてんでしょ。」
「手伝ってくれた社員や、職人さんへのお礼も、給与で処理してんでしょ。」
友人は「そんな日産の会長のようなことは、わが社はしませんよ。」と笑っていました。
小さいとは云え、一国一城の主は、一部上場有名企業勤めのサラリーマンとは違うのです。
社員の一人に20代前半の若い、可愛い女性がいます。
短大時代に、養蜂に興味をいだき、度々横浜の会社に遊びにきていているうちに、この会社に居ついてしまったと云う変わり者の女の子です。
友人社長もこの女の子の入社を二度断りました。
とても、稼げない若い女性を雇う余裕がなかったです。
しかし、短大の卒業も近づいてきて、一般企業に就職する気もなく、日々が過ぎていくと、友人も心配しだして、ご両親が承諾すれば、OKと折れて、入社することになりました。
最初の仕事は、私と一緒に会社のホームページ作りでした。が、ご本人は現場に出たいと云うのです。中小の現場は、女性社員・職人の入場を嫌がります。
理由は、現場の環境づくりです。女性専用のトイレ、更衣室を造らねばなりませんし、若い、綺麗な女性が入ることによる、風紀上の心配までしていたのですが、全く問題はありませんでした。却って、若い女性が入ることにより、現場は明るく、綺麗になっていったそうです。
この日、朝9時から50kのもち米をつきました。
数年前、鎌倉のイベントで餅つきをした時は、カマドでしたが、さすが建築設備の会社ですから、ガスと電気です。
今年から一度蒸しあがったもち米を最初、電気もち製造機にある程度の形に仕上げてから、人の手でつきあげ、スピード化を果たしました。
今年の餅つきイベントは、友人の釣り仲間が多く参加しましたので、メインの餅よりも、魚介類のBBQが多く、あわび・伊勢海老・サザエ、おまけに誰かの差し入れの子持ち鮎、今朝早朝吊り上げた「すずき」や「カワハギ」のお刺身、そしてご近所さんからはイノシシのお肉まで登場し、お腹いっぱいになりました。
帰る時には、この日つきあげた「のし餅」・趣味と商売半々はでやっている「ハチミツ製品」、これから本格的にやりたいと云っている趣味の「ブルベリージャム」、庭でとれた「デコポン」と、車で来ている来客は段ボールいっぱいに家庭菜園の野菜を持ち帰る義務が課せられました。
3時過ぎ、かばんいっぱいのお土産を背負って、伊豆稲取から再び2時間半の道のりを帰っていきました。楽しい、1日でした。
伊豆稲取の二駅先は、河津です。来年はここに泊まって河津桜を身に来ようかな。