でも、いつも同じパターン、都会から田舎に越してきて、
・家庭菜園づくりから本格的に農業を志す。
・家を改造としてカフェやパン屋さんをする
・農家民宿を経営する。
・趣味の木工づくりで道の駅で販売する。
・地元に溶け込み、地域の公民館で活動する。
・趣味の蕎麦うちが高じて、そば屋を開業したひと
番組では、田舎のこんな所で商売になるのかと思うような場所、開業間もない素人のお店に結構なお客さんが入っている様子が映し出されています。
恐らくは、撮影の時だけご近所や、友人知人が来てくれているのではないかと、推測して見ていますが。
12月22日の朝日新聞「声」、オビニオン&フォーラム欄に18才、高校生の投稿がありました。
タイトルは、農業は人との信頼で成り立つ
投稿要約
私は新規就農したいと云う夢があり、高校で日々農業をまなんでいる。夏休み、山梨の農家に研修にいった。お世話になった家は新規就農者の家。その方のお話では新規就農者は増えているが、多くは長く続かずやめていく。
理由は、地域の人との信頼関係に問題があるようだ。
お世話になった家も、地元にの人々に認められるまで3年かかった。
農業技術があればやっていけるは、安易な考え。
先ずは人に信頼されることか大切、と痛感させられた。と
若い高校生でも、短期の夏休みの就農・田舎暮らしでこれだけ学んでいます。
もっと人生経験が豊かな、そして少しばかり資金的に余裕のある定年退職シニアなら、もっと現実的に、地縁・血縁のない田舎で暮らしていくという事はどんなことなのか、解っているハズなのでしょうが。あるデーターでは、定年後の起業の3年以内のは廃業は9割と伝えています。
昔、バリ島でロングステイごっこをしていた時、友人のインドネシア人が話していました。
ロングステイを目指して、バリ島にくる日本人は金づる、カモである。
みんな、インドネシア人からみれば10年も20年も遊んで暮らせる大金を持っている。
バリ島に1か月も住めば、すること、行くこともなくなり、そのタイミングで、土産屋や食堂の共同経営の話を持ち掛ければ50%以上の確率で話に乗ってくる。
彼らは、儲けなくてもよく、トントンで良いと考える、今のこの毎日することのない暇な生活のなかで、現地の人とふれあい退屈な日々から抜け出せる。と
一番簡単なのは、開店資金を預かってトンズラするか。
金を出させて、開店し、売り上げを誤魔化すか。
本人が一時帰国後、バリに戻ったら、店は閉店していた。
或いは、繁盛して金になりそうになると、警察や行政を巻き込んで、外国人の営業、権利を巻き上げる。
先ず99%、このパターンです。
ご本人の日本人が、本当にこの店で食っていこう、生活していこうと云う意欲がない限り、絶対に成功しません。
田舎暮らしの地での、カフェ・レストラン・そば屋そして幾ら家庭菜園が好きで始めた農業の真似事も同じです。
田中暮らしご近所の方々は、この地で生きて行く為に、働いてきているのです。
都会から、大きな退職金を持ってきて、昔の知人が住んでいた古い農家を買い取り、都会と同じようなリフォームをし都会育ちの奥さんがお菓子作りが好きだからといって、田舎にはない、こじゃれたカフェを造っても、一二度は物珍しさでくるでしょうが、さしてインスタントとドリップの違いも解らない、おばあさんはケーキの値段の高さにびっくりして、来なくなります。
私はこの番組をみながら何時も思います。
この方は、この古民家を幾らで買い、リフォームに幾ら費やし、厨房器具やインテリヤや食器に幾ら費やしたのだろう。
その初期投資を何年で回収しようと計算しているのだろう。
恐らくですが、投資を回収しようとは鼻から考えていないでしょう。
老後の自分の夢、我が儘を実現したいだけなのでしよう。
この番組を見ていて一つ云えることは、夫婦二人全く、地縁・血縁のない土地で一時的に、仮の住まいとしてならともかく人生の終焉まで過ごすと云うことは難しいということです。
カミサンはこの番組をみながら、いつも呟くのは、
「この人達って、自分は病気にならないって思っているのかしら」
「奥さんにしろ、ご主人にしろ、残されたら一人で、この田舎に住み続けられると思っているのかしら」
「冬の田舎暮らしの様子を番組では、まずやらないわね」