神奈川県大和市は11日、「70歳代を高齢者と言わない都市」を宣言した。
4年前に「60歳代」について同じ宣言をしたが、超高齢社会の進展と「人生100年時代」の到来を理由に引き上げた。
「高齢者」と呼ぶラインを事実上、取り払うことが目標で、人々の現役意識を高め、健康寿命を延ばそうという願いも込めた
今後、市の施策や広報誌などでなるべく「高齢者」という言葉を使わないようにする。法律や条例などの対象者や運用は変更しない。
市によると、こうした宣言をした自治体はほかにないという。
宣言は「人生100年時代を迎える超高齢社会では、一般に65歳以上を高齢者とする固定観念を変えていくことが必要だ。
この世代が意欲や能力に応じて、いつまでも生き生きと活躍してもらいたい」としている。
市は2014年に「60歳代を高齢者と言わない都市」を宣言。
日本老年学会などが昨年、高齢者の定義を75歳以上に見直すよう提案したことなどから、今回“更新”することにした。
大和市の70代は約2万6千人。大木哲市長は「高齢者という枠を取り払って、のびのびと生きてほしい。年齢に関わりなく、前を向いて歩んでもらいたい」と述べいる。
番組ではこれらの取り組みついて100人にアンケートを実施した
100人にアンケート 67対33で賛成意見が多数という結果
色々な意見・考え方がネット上で交わされているようです。
・ならばそろそろ「老人」という言葉も使わないようにするとか見直した方がいいんじゃないか。「おいるひと」って、失礼だろ。
・死ぬまで労働者
・4年前に「60歳以上をそう呼ばない」と宣言したので、4年後には「80歳代を」と宣言してほしいな。
・コレで次の市長選では、プライドの高い70代の票を現職がたくさん確保するんですかねえ?
・なんでそんなことを自治体がするのか!高齢者は高齢者である。
・そんなにも年齢が高い人たちが憎いのか?高齢がそんなにもうっとうしいのか?
・歳をとることがそんなにも迷惑なことなのか?
・高齢者を嫌悪する現代日本は異常である。
・働いて税を納めろ、ということなのか
・席を譲らなくていいという意味なのか
という批判や疑問の声が噴出しているようです。
確かに、60代を高齢者と呼ぶ、呼ばれるのは多少抵抗があり、ありました。
昔は還暦は人生の大きな峠、定年退職、子供や孫がいて当たり前、赤いチャンチャンコを着せられて「おじいさん扱い」されて
当たり前でしたが、流石に団塊世代の私たちは、体力的にも、気持ち的にも依然の還暦世代と違って「おじいさん」や「高齢者」
には、抵抗がありましたが、70才「古稀」を境に急激に体力・気力の衰えを自覚します。
大和市市長は「高齢者という枠を取り払って、のびのびと生きてほしい。年齢に関わりなく、前を向いて歩んでもらいたい」と
述べています。解りますが・・・
わたしの懸念するのは、「自分は若い、高齢者ではない、若い者に負けない」と勘違いする老人の増加です。
誤解を覚悟でのべますが、私が見たくない光景は
・深夜バスで旅する高齢者夫婦
・コンビニのイートインでカップヌードルをすする高齢者夫婦
・道の駅の駐車場で車中泊する高齢者夫婦
・バックパッカー宿に泊まる金持ち老人
出来れば、見栄を張ってでも良いですから、ある程度の年齢になったら若い世代の人達から、「あんな年老いてからの人生、旅をする老夫婦になりたいね」と思われる高齢者になって欲しいと思っています。
いつまでも、若いバックパッカーに交じって旅しているご自身はカッコよいシニアと思っているかも知れませんが、みんなはそうは思っていませんよ。
哀れな老人、ああはなりたくないな、と思っているかも知れません。
これからの私たちの老後を支えてくれる世代に夢や希望を与えられるような高齢者になって欲しい・・・と私は思っています。