◆日本から直行便が飛んでいる事
どんなに良い国、場所であっても遠かったり、乗換えに不便だったりしてはいざと云う時に動けません。
いざと云う時とはどんな時? 病気・政情・夫婦げんか・国内の親戚、友人の冠婚葬祭など、年を取れば 色々な事が起こるものなのです
◆暖かいところ
あまり暑くても困りますが、少なくとも日本の冬着が不必要な国・場所は必須条件でしょう。
ロングステーの条件に、日本の四季の移ろいの美しさを求めるのは過剰要求です。
◆ローマ字表記の言葉の国
言葉は長期滞在するに当たって大きな問題です。
スペイン語がかなり出来ると云ってもTVのアナウンサーがしゃべって いるのが100%理解できる訳もなく、英語は旅行には不自由しなくても、細かな不動産契約は出来ないし、ましてや現地 の言葉をこれから最低限、コミュニケーションとれる程度に学ばなくてはならないのです。
50代・60代で新たに学ぶのに、ローマ字以外=例えばあのタイ文字、を学ぶのは大変です。
少なくともローマ字表記の マレー語・インドネシア語・タガログ語・ベトナム語なら今からでも何とかなります。この条件で行くと、私の大好きな小乗仏教の国タイ・ラオス・ミャンマーは除外されてしまいます。
◆物価の安い国
少ない蓄えで生活するのですから、物価が安いに越した事はありませんが、そう大きな問題とは考えておりません。
TV番組はワンパターンで、市場に出かけて「安い・安い」の連発、 そして必ず出てくるプール付き豪邸の安さを強調します。
現地の言葉が出来ない、日本のスーパーでしか買物をした事がない、衛生観念が全く違う 日本人奥様は先ず一週間で ギブアップして、高い日本食品を扱う高級スーパー通いになりますし、プール付き豪邸の広さに戸惑い、掃除が嫌になり 夫婦二人の生活にどの程度の広さが一番快適か、悟ることになります。
現地物価の安さだけで定住、ロングステイ先を選らぶ傾向がありますが、 「人はパンのみにて生きるにあらず」です。
◆白人ではない国
ゴミ一つ落ちていない道路・美しい街並み・木陰が涼やかな並木道・白砂のビーチ・ しゃれたカフェテラス、旅先でそんな街並み を見て、こんな国に住んでみたいなと思うのは、当然です。
しかし、旅するのと住むのは別です。
これらの国々は総じて、白人国です。ハワイ・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・スペイン どんなに日本が経済大国であっても、技術先進国であっても、貴方が金持ちであっても アジア人なのです、今まで普通に日本人 として暮らし、お客様として旅行してきた時には
感じなかったものが、住んでみると必ず感じます。 人種差別とは云えない軽いものかも知れませんが、歴然とそれは存在します。
TV番組のなかのようにお隣近所の白人ご夫婦を パーティーにお誘いして本当に楽しめますか?、少なくとも私達夫婦には出来ません。
私達夫婦にとっては、何ら肩を張らずに住めるアジアの仏教国が一番水があっているようです