最近、自民党、特に小泉進次郎が人生100年時代と云う言葉を連発しており、社会もそれを見据えた、生き方・働き方・老い方を考えるようになって来ている、と解説しています。
長生き・長寿イコール幸せな世の中、人生ではないことは、誰もが解っていることです。
そして、池上彰の解説の解説のなかで、リンダグラットン著「ライフ・シフト」を紹介していました。
早速しらべてみました。
長寿化により、引退後に余生を楽しむという人生は終わる、そしてそれはポジティブな変化だと
『LIFE SHIFT』の著者リンダ・グラットン氏は言う。
まずは長寿をポジティブにとらえること。
国民1人ひとりができるだけ長く、健やかで生産的に生きていくことが状況を打破する鍵です。
どれだけの時間を、どのように使っていけばいいのか。
それを詳しく述べたのが新著『ライフ・シフト』です。
ーーー以下引用ーーー
働き方は「教育」「勤労」「引退」の3ステージから、マルチステージへ移行する。
より長く働くためには、今の働き方を変える必要があります。今まで、人生のステージは「教育」「勤労」「引退」と3つに分けられてきました。
教育期間を終えるとフルタイムで働き、次はフルタイムで引退生活を送るというものです。大学をみな同じ年齢で卒業し、同じような年齢で結婚し、子どもを持って、そして昇進して引退するという予測可能な人生のモデルがあったわけです。
しかし、今後これは成り立ちません。みんなが同じ時期に同じことをする一斉行進の時代は終わり、世界はマルチステージの人生に変わりつつあります。
1人ひとりが違った働き方を見出し、また人生のイベントの順序もそれぞれ違ってきます。
自分にとって理想的な人生を追い求めていくことになるのです。
引退後に余生を楽しむ人生モデルの終焉
人生100年時代の到来はさまざまな変化を引き起こします。
その1つとして予測できるのは、日本を含む先進各国で人々がより長く仕事を続けることになるということです。
2017年、65才で退職した団塊世代の余命は20年ですから、後20年間、現役時代の50%の生活費でやっていかなくてなりません。企業年金・個人年金・共済年金など恵まれた方をのぞいて、20年間を年金だけでやっていくには無理があります。
解決方法1.65歳で引退する代わりに老後の生活レベルを下げる。
もう1つは、引退の年齢を引き上げることです。世界中の多くの人が2つ目の選択肢を選ぶことになるでしょう。65歳という高齢を迎えて、働きたいからという理由で働くのならともかく、
生活のために働かざるをえない人がたくさん出てくるわけです。
長寿社会とは、より長く働く社会でもあるということです。
引退後に余生を楽しむという人生はもう終わり。60代、70代の人は"ご隠居"ではないのです。
80代、あるいは90代だってそうです。年齢に関しての固定概念を取り払っていかなくてはいけません。
ーーー引用ここまでーーー
では、どうすれば良いのか・・・と云う素朴な疑問があります。
具体的な解決策は示されず、政府の協力や社会認識に言及していますが、結局は個人の意識改革です。現役時代の会社一辺倒人間を止め、稼ぎ・家庭を守りながら、別の分野の勉強をし、人間関係を広め其の上、政府系年金以外の個人年金形成に勤めなさい。・・・と云ったものでした。
そんなこと、69才の私は、20代の海外生活が長かったから35年前から解っていて、そうして来ていますよ。
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