色々とお話をしていただきたい、とリクエストがありお母さんと一緒にお会いしました。

最初は30代で団体パックツァー、デリー・アグラ・ジャイプール・カジュラホ・バラナシ所謂北インドのゴールデントライアングル定番観光です。
二回目40代は、仕事仲間の若い、仏教好きの友人との完全自由、バックパツク旅行で、ブッタの生誕地巡り。ガヤの日本寺に一週間お世話になりました。
三回目50代は、個人手配旅行で南インド、ムンバイ・アジャンタ・エローラ・チェンナイ・マドゥライと北とは違ってた、タミール人のインドを体験し。
最後60代は、退職後二人催行パック型旅行で、ダージリン・シッキムとコルカタのマザーテレサハウスでボランティアの真似事。
この知人とは、県の国際交流団体の英語教室で一緒だったり、彼女が代表をしていた市民活動
団体のホームページサポートをしていた関係で、彼女の子育ての考え方、生き方を聞かされていたので巷で見聞きする女子大生とは違うのは解っていました。
しかし、メールでリクエストを聞いた時点では、どんな理由、どんな旅のスタイルをしたいのか、解りませせんでした。
「日本の女子大生、夏休みに友達と一緒に初めてのインド」と云う情報しか聞かされていない、団塊世代のオジサンは先ず「ヤバイ」と思うのは当然です。
先ず、考えたのは、同じマンションに住む、四十台の主婦を同席させようと云うことです。
この方は、私が管理組合の副理事をしていた時の監査担当で、毎月会って話を聞くと、まるで私が辿って来たような道を歩んでいる、しかも女性一人での現役バックパッカーなのです。
結婚されているものの、お子さんはなく、ご主人はそんな形態の海外旅行には全く興味なく、ほとんどお一人で、南米・ポリネシア・イスラム圏・東南アジアを、自由個人旅行で歩いている
方です。
さっそく、話をしたところ、彼女も同感で、それは「ヤバイ」・「危険」特にインドは。
しかし、このお嬢さんと会う日、時間はどうしても都合がつかないので、メールアドレスを渡して、聞きたいことは何でも聞いて下さい。と伝えて下さい。とのことになりました。
実際にこのお嬢さんにお会いすると、私が知っている彼女の子らしく、とてもしっかりとして、今時の女子大生ではありませんでした。
最初に、今回のインド旅行の形態についてお聞きして、一安心しました。
大学のボランティアスタデーの一環で十数人のツァーだそうです。
それなら、何も私のような元バックパッカーの、個人自由旅行者なんぞの話は必要有りません。
そこで極々一般的な、インド旅行、海外旅行時での注意、についてお話しました。
・インドのホテル以外の一般トイレについて。
・左手は不浄の手であるので注意。
・インドには定価・値札はないので必ず値段を聞いてから買う事。
・値切る時は、相手の言い値の20〜30%でスタート交渉し、半値を目標とする。
・空港での両替は絶対ダメ
・市内に入って物価を見てから、数件の店をチェックしてから両替する。
・両替時に窓口で、相手の前で確認する。
・乞食、物乞いと、どう付き合うか?不用意な態度をみせないこと。
・本当に何かしてあげたいのなら最後まで付き合う覚悟が必要。
・インドには喜捨用の小銭を売っているので、活用する。
・ペットボトルの水は、必ず自分で開封を確認してから飲む。
・貰った食べ物、飲み物は原則飲まない、食べない。
・インドには依然カーストがあることを理解しておくこと。
・女性同士の外出は注意、インドの男はしつこい。
・インド人男性の女性観は、日本とは違う。男尊女卑は生きている。
・ピローマネー(枕銭)は日本人だけの習慣、西欧にはそんなチップは存在しない。
・イエス/ノーをはっきりと伝える。
・日本人特有の微妙なほほ笑みは誤解を招く。
・例えホテルの部屋でも、内鍵はする(恐らく彼女らの泊まるホテルは大丈夫だとおもうが)
・荷物は小分けにして、それを紛失したら旅がストップしてまうものは、絶対に離さない。
・フリーWifiや、ネットカフェでは、メールアドレスやアカウントは使わない。
・今回のインド旅行のみのwebメールを事前に準備しておく。
等々・・・と子供も孫もいない団塊おじさんは、子供や孫のような、初めてインドに行く女子大生お嬢さんにくどいくらいの話をした訳です。
さて、彼女がインドから戻ってきてからのお話を聞くのを楽しみにしています。