CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2022年06月05日

東京五輪公式記録映画「東京オリンピックSIDE: A」封切り


6月3日、映画館109シネマ湘南に封切り初日に見に行きました。
シアターは109シネマ湘南のなかで一番小さい、95席のシアター9で、観客は数えてみると16名だけでした。
どんな人が見に来ているのか観察すると、ほぼ私と同年輩の方々、いつもなら同じ年代の映画好きの女性二人連れとかがいらっしゃるのですが、今回見回した所一番多いのは、団塊世代と推察される、男性お一人が多かったです。分かる気がします。

私達の世代にとって「東京オリンピック」映画と云えば

1965年の市川崑監督の169分に及び超大作のJOC公式記録映画です。
あの当時高校二年生で、日中のTV中継は見られなかったので、今、思い出にある映像というのは、ほとんどが、この記録映画のシーン、映像なのです。
まず思いだすのは、冒頭のシーン、巨大な鉄球が東京の古いビルを破壊するシーン、生まれ変わる東京を表す、名シーンです。
次に思い浮かべるのは、日本選手団の姿ではなく、甲州街道をもくもく走る、エチオピアの哲学者のような風貌のマラソンのアベベ選手のスローモーションのような姿と、スタジアムに入ってからゴールした後のストレッチをする姿が一番の記憶と、58年たった今でも鮮明に覚えています。
東京五輪の映像はいろいろあるのでしょうが、私の記憶の中の映像は全て、この市川崑監督作品のなかのいちシーンなのでしょう。

「東京オリンピック2020」公式記録映画の総監督は「河P直美」

映画好きの私ですから、名前は知っています、しかし「東京オリンピック1964」の市川崑ほどのネームバリューはなく、一般の普通の人、つまり我が家の奥さんは
「Who is Noami kawase」です。
「Who is Noami Watanabe」のほうが海外では有名なのでは・・・
でも、でも映画の世界では、海外ではかなりの有名な映像監督、クリエーターなのです。

河P直美 最近の主な受賞・経歴
 第62回カンヌ国際映画祭 金の馬車賞
 第12回ウラジオストク国際映画祭 グランプリ
 フランス芸術文化勲章 シュヴァリエ章
 第60回バリャドリード国際映画祭 最優秀監督賞
 2015年度全国映連賞 監督賞(『あん』)
 第45回報知映画賞 監督賞(『朝が来る』)
 第75回毎日映画コンクール 監督賞(『朝が来る』)
 第44回日本アカデミー賞 優秀監督賞(2021年、『朝が来る』)

最近の映画作品
 朱花の月(2011年)
 塵 (2012年)
 2つ目の窓(2014年)
 あん(2015年)
 光(2017年)[37]
 パラレルワールド(2017年)
 Vision(2018年)
 朝が来る(2020年)

映像関係者の間での河P直美の評価を紹介します。

斉藤博昭 映画ジャーナリストの評
そもそも東京オリンピックの映画、そのメガホンを託されたのは、「日本を代表する映画監督」の一人だから。
映画ファンには、これまでの数々の栄誉は知るところにある。
今から25年前の1997年、商業映画デビュー作となった『萌の朱雀』で、いきなりカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞。
27歳での受賞は史上最年少だった。
2007年は『殯(もがり)の森』でカンヌのグランプリ。カンヌにはコンペティションなどに何度もその監督作が選ばれ、上映されている。
ただし、日本の一般的な観客には、その作品が熱く受け入れられているとは言い難い。
2015年、樹木希林が主演を務めた『あん』こそ話題になったが、興行的に大ヒットした作品は少なく、作家性の強い監督として知られている。
「河P作品で好きなもの、感動したものは何ですか?」と聞かれ、すぐに答えが出る人は少ないだろう。
日本を代表する映画監督と形容するのは、一般レベルからすると実感は薄いような気もする。



以上が一般的日本人、映画好きの間での評価でしょう。
一方の河P直美の言動、行動については特にこの記録映画の総監督になってから、ゴシップ的に過去の撮影スタッフに対する暴行が報道されています。
世間では・・・
《五輪映画、公開中止ないし延期にすべきじゃないだろうか》
《日本映画界ダンマリでいいのか。五輪映画中止でいいのでは》
《これで五輪映画公開中止にならなかったらおかしくない? 性暴力発覚では公開中止に
 なるのに、暴力発覚では中止にならないことになる》
《また河瀬直美監督の暴行事件。今度は顔面を殴りつけたと。五輪公式映画も大阪万博の
 仕事も、やはり降りるべきではないでしょうか》

私の考えとしては
・・世間とは誰なんだ、一方的なSNSの意見は世間ではないとおもうのですが

6月3日実際に映画を見てきました。
SIDE: Aは、公式記録のうち、アスリートを中心に描いています。
これは、一般的な記録映画ではありません、記録・公式と云うな名を借りた、河P直美が創り上げた「スポーツの裏側のドラマ」です。
1964の東京五輪の映画のような、日本選手団の活躍ぶり、日の丸国旗掲揚、君が代はほとんど出てきません。
JOCの公式記録なのに、新設された国立競技場の入場行進はなく、映し出されるのは、観客ば入れないスタジアムを囲み、ドローンの地球儀を見上げる一般観衆と、オリンピック中止を訴える普通の人々のデモ風景・・・そして画面は変わって感染症の治療に邁進する、ドクター、看護師の姿から映画は始まるのです。

出てくるのは、誰でもが知っている世界の金メダル候補アスリートではなく、マイナーの国のドラマがある選手、そして女性監督らしく、女性、特に子供を持つ女性アスリートを丹念に描き出し、描写しています。
スタートに登場するのは、カナダの女子バスケットチームの選手、彼女には生まれてすぐの赤ん坊がいます。この幼い、まだミルクを定時に与えなくてはいけない赤ん坊がいます。
現状の参加ルールでは、彼女は子供を預けるか、或いは参加を諦めるしかありません。

普通なら、どちらかを諦めざる得ないのですが、彼女は、カナダオリンピック委員会、IOCにかけあつて、感染症が広かる東京に子連れで参加する道を開きました。一方、日本の女子バスケのレジェンド的存在の女性も登場します。
この日本の女子バスケアスリートは、まずチームの為、何よりも自分の幼い娘を最優先に考えて、参加するのを諦めます。
この記録映画のなかで、かなりの時間を割いて、日本女子チームを決勝に導いたアメリカ人監督に密着した映像がありました。

2時間近い映像のエンデイングは、このカナダチームのママさん選手と、日本のレジェンド元アスリートは、お互いの子供を抱いて、羽田空港で別れの挨拶をするシーンで終わります。

日本選手団の活躍は登場しないのか?
各競技の紹介的な映像はありません。
強いてあるとすれば、新しい競技、サーフィンとスケートボードの若い選手達のふれあいをフラッシュ映像で伝えるくらいで、映像時間として長いのは、女子バスケと、女子ソフトのドキュメント・・・日の丸、君が代はもちろん、・・・ありません。

では男子はどうかお家芸、日本柔道チームは登場します。
しかし、昔の東京五輪のような描き方ではありません。
一人だけ、男子73キロの絶対王者大野将平の負けられない、苦悩の道を金メダル獲得まで追いかけます。
同時に総監督の「井上康生」に密着します。
そして、衝撃的な最後「国別男女団体戦」決勝戦、お家芸、家元日本柔道が、柔道大国「フランス」に大差で負けるところを記録しています。
昔の1964東京五輪記録のような、国威啓発のような映画ではなく、監督河P直美の持つ、メッセージが強い映画と受け止めました。

二部構成で次は、東京五輪2020を支えた人々がメインのSIDE: Bは6月24日に封切られます。
今のところ観に行く予定はしています。

カミさんは映画を見て帰っきた私に、何時もの言葉をなげかけました。
「どうだった、私が観に行ってもいい、分かる映画?」
「私のお友達に紹介出来る映画?」

私は・・・無言でした。好きずきかな?


ブログ管理人のホームページ団塊世代の海外ロングステイ 関連情報がメイン
  
ブログ管理人のwebサイト2011から2019年過去のブログ・アーカイブ

定年後の過ごし方サイト読者からの投稿・体験記事ページ
posted by 西沢 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック