私達には子供がいないし、一般的な倫理観、社会通念、価値観などはそんなに変わりなく、どちらかという似た者夫婦といって良いでしょう。
ですから、一般的なお子さん、お孫さんに恵まれご家庭のご夫婦に比べて、常にざっくばらんに、本音で話し合うことは多いと思います。
今、二人の話題は避けては通れない話題、私が逝った後の、カミサンの生活について、特にお金の問題について、実際に数字を並べながら話しています。
前回のブログでは、私が逝った後の銀行口座やクレジット口座の処理でした。
これにBBS、掲示板でコメントをいただき、とても参考になりました。
「そっか、私が元気なうちに世帯主の変更をしとけば、かなり後のカミサンが楽になる」
私が、逝った後の遺族年金については、これまで何度もブログや特集記事で書いていますので、既にカミサンはどのくらい遺族年金と自分の年金の合計額は分かっています。
現在の二人合計の2/3にはほど遠い金額です。
カミサンの一人暮らしには幾ら必要か
そこで、年金収入に関係なく、70代の夫に先立たれた寡婦が一人で鎌倉のこの集合住宅に暮らしていく生活費のシミュレーションを試算してみました。
先ずは、この家に住み続けていくには一ヶ月幾ら必要か
当然ながら、二人の生活が一人になっても、1/2には減りません。
月々の出費 公共料金は
電気
固定電話
水道
ガス
新聞
NHK
携帯電話
国民健康保険
マンション管理費
現在二人生活で一ヶ月のこれらの金額は70,000円ほどかかっています。
カミサン一人になって、携帯の一人分とその他、水道・光熱費が少なくなったしても、マイナス10,000円程度で60,000円と仮定するしかないでじょう。
その他の二人の現在の生活費は
食費・雑費
夫 小遣い
妻 小遣い
これが月に13万円
私が逝った後、カミサン一人生活になった時を想定すると、月に最低でも90,000円
光熱費・管理費などを合計すると15万が最低ラインでしょう。
一年間では12☓15万=180万円
その他の年間に必要な出費は変わりません
固定資産税
火災保険料
貸金庫料金
介護保険料
現在、これらの合計は24万ほど
ですので、カミサンの一人暮らしの最低ライン204万円となります。
しかし、この金額は、食って寝るだけの生活費です。
現在二人でよりゆとりのある老後の生活していく上の出費は含まれていません。
医療費
交際費
趣味のお金
旅行費
これらは例え一人でも生活するには必須です。
現在よりも齢をとっていくので今と同じ金額は必要ないでしょうが、仮に76万とすると
カミサンの一年間に必要な最低生活費は280万円と想定してます。
この金額が妥当な金額かどうかは、住む場所・地域・御本人の性格などによってもちろんちがうでしょうが、正確なデータはありませんが、良妻賢母を目ざす婦人団体「友の会」の役員をしている寡婦である実姉に聞くと妥当な数字で、あると云っい、私はもっと少ないといいます。
この想定のもとで私が78歳で逝き、カミサンが90歳まで生きた時の預貯金残高を試算すると、辛うじて1,000万弱です。
やって行けると思いますが、でもこれは今、日本で進んでいるインフレ模様を無視した数字です。
カミサン母親は92歳で亡くなっており、ましてや医療の発達、高齢化で90歳ではなく、もっと長生きする可能性は大です。
カミサン一人暮らしで、90歳時の預貯金残高が1,000万前後は、介護施設の費用などを考えと、普通以上なのか、或いは家族・子供の以内場合ではかなり不安になります。
そして、カミサンが逝った後、今現在住んでいる、鎌倉の共同住宅は子供いない世帯ですから宙に浮き、カミサンの兄弟の子供たち、甥っ子3人、姪っ子一人に相続されることになります。
正直、勿体ない・・・と考えざるを得ません。
今の住まいは売るな、住み続けろ
が、年金シニアの老後の生活に対する、色々な雑誌や専門家の意見であることは知っており、そうだと思います。
確かに、年老いてからの住まいの環境の変化は、若い頃と違って対応力がなく、あたらしい住まい、コミュニティに慣れずに孤立化を招くことは想像出来ます。
しかし・・・
我が家の価値、査定額は現在の不動産バブル、中古物件価格の上昇で購入した時の18年前よりも高いのです。
それと、カミサンの一人暮らしの結構厳しい生活費のなかで、住宅を維持していくに必要な費用、月々の管理費プラス固定資産税はおよそ、年間70万円。決して小さな金額ではありません。
仮に、私が逝った後、現在の住まいを売却し、売却資金を手元に置き、一人暮らしの高齢女性でも安心して住み続けられるUR公団の家賃20万円に入り、一人暮らしができなくなった時に、何らかの介護施設にはいるだけの資金には十分だと考えるようになってきています。
私の鎌倉の友人女性の間でもこのようなケースは増えています
鎌倉市内郊外の大規模開発住宅地の戸建てを夫が逝った後、元の住まいに近いURの賃貸引っ越しした女性(77歳)に話しを聞いています。
戸建てを処分したお金は二人の子供たちには渡さず、全て自分の老後資金として手元に置いています。
引っ越し先は、鎌倉のお隣の横浜市のUR公団の2DK賃貸のサービス付き高齢者住宅です。家賃は10万弱のようです。
URですと、一人暮らしの女性でも、二年置きの更新もなく、ずっと住み続けらし、何よりも元の住まいから近く、鎌倉で形成した友人や趣味・運動の人間関係をそのまま維持出来るのが最大要因と言います。
但し、UR公団の部屋はかなり古く、狭く、寒い、暑いと云います。そしてエレベーターはなし、買い物は簡単なものは団地内で帰るが、ほぼ毎日駅前商店街に出かけていると云います。
一つ、提案がありました。
「車の免許を返納するのは、自分の為、社会の為にいいけど、原付き免許だけは持ち続けなさい、何処に住むか解らないのだから」
この友人女性も私の実姉(77)も、昨年田舎の「サ高住」に移り住んだ友人男性(77)も、同じことを云います。
確かに、現在の住まいは、駅にも、商店街にも、大病院にも、体育館にも、図書館にも徒歩10分件以内なのですが、UR公団住宅はおしなべて、交通の便が悪いのです。
家賃は多少高くても・・・出来るだけ交通の便、お買い物の便が良い所・・が理想
それでも、少なくとも軽量小型バイクの免許を手放さないほうが良いと云うのです。
私達二人は還暦を機会に、運転免許を更新していません。
50CCミニバイク・スクーター・原付きは確かに、電動自転車よりも楽でしょう。でもカミサンはいらいないと宣言しています。
私は今の家、住まいの環境を気にいっています。
来年、後期高齢者となろうとしている年齢で、家を売却し、新たな土地(例え近かろうが)の公団URに移り住む気にはなりません。
しかし、私が逝った後のカミサンの状況を考えると、この家の年間持費や、何年、何歳まで生きるか解らない状態で、預貯金残高を気にして生きるより先にあげた私の友人の女性のように、現在のカミサンの友人、コミニュティー関係を維持・継続出来るように、現在の住まいを売って、女性ひとりでも、年老いても住み続けられる、便利な場所の、出来るだけ新しいUR公団に引っ越す事を望んでいます。
私が逝った後、カミサンが20年生き続けるとして、
現在の我が家はUR公団の家賃月15万✕12月✕20年=3,600万ぐらいでは売却できるのですから。
カミサン自身が逝った後でも、残された親戚はあまり遺産相続のことを心配せずにすまされるのもメリットでしょう。
「あのオバサン、きれいさっぱり使い切って逝った」
と云われるのが私達の理想の生き方・逝き方なのです。
子供のいない、夫婦なのですから、好きに生きて欲しいものです。
「今の住まいは売るな、住み続けろ」の格言は、夫に先ただれ寡婦で、家の売却で20年間の家賃を払い続けられる場合は当て嵌らないでしょう。
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