私達夫婦には子供なく、親戚も少ないし、現在の住まいも20年以上も住んでいますが、新駅駅前広域開発の1号物件で、特にこの街に愛着がある訳でもなく、都心への通勤アクセスの良さに惹かれて購入した高層マンションでした。
退職後、移り住む為にこのマンションを売却する際、地元の知り合いの不動屋さんに売却を依頼した時に云われました。
・駅前開発してから20年、ようやくほぼ全ての施設が完了してこれからという時期です。
・今、バブル後の最安値、特に私の住む棟は、投資対象の所有者が多く、現在競売物件が
発生し、価格がそれに引っ張られて最安値の状況が続いており、売りどきではない。
・なんで売るのですか?、新しく購入した鎌倉の物件の資金的ことでもあるのでしたら、
弊社がお手伝いしますよ。
私の答えは、だした結論は

理由は、ここが便利過ぎるからです。
私の部屋の窓から、駅に続く交差点に行き交う、バス、車、そして通勤客の姿が見えます。
風にのって、駅のアナウンス、電車の音が聞こえてきます。
朝、起きて朝食を食べて、コーヒーを飲みながら、新聞の経済欄を見て、窓の外を見ると、「取り残されている感」が湧いてきます。
私はまだ55歳、世間ではまたまだ「働き盛り」と見られる年齢ですし、カミサンは52歳、見方によれば「まだ女盛り」です。
ここは都会、新しい街、若いパワーが未来へ、エネルギッシュに動いている街です。
仕事、経済活動、消費生活をするには良くても、退職して、ゆっくり、のんびり、過去を振り返って生活するには向きません。
かと云って、最近はやりの「ロハスな生活」「スローライフ」「田舎暮らし」「自然に囲まれた生活」「シンプルライフ」「晴耕雨読」
「自然食生活」をする気はありません。
移り住むところはの条件は
1,成田空港に乗換なしの横須賀線沿線
2,駅から徒歩圏、10分程度の場所 だだし勾配のきつい坂はなし
3,中低層指定の第二種住宅地域
4,出来れば、公園や緑の多い場所
5,駅周辺に庶民的な商店街があること
6,戸建てではなく、中低層マンション
7,価格は、横浜の物件を売った価格プラス1,000万円まで
この物件にたどり着くまでに退職して1年かかりました。
この一年の間、私達二人は、海外ロング・ミドルステイの候補地を実際に旅し、二、三週間単位で、日本人退職者が多く住むハワイ、インドネシア・バリ島、マレーシア・ペナン、タイ・チェンマイ、台湾・台北で暮らしてみました。
そして、結論に達したのは、3週間前後の旅・観光の延長としては住めるけど、ビザを取得してまで長期には住めない、
無理をせずに、好きな時、好きな場所に、好きな時間だけ、何度リピートショートステイが、私達のライフスタイルに一番あっていると結論に達しました。
実際の退職シニアの鎌倉の生活はどうなのか?
色々なメディアで、住みたい場所アンケート調査で必ず「鎌倉」が上位にランクされます。
私も故郷の同窓会にでると、中学校の修学旅行で初めて宿泊した、片瀬江ノ島の風景や、長谷の大仏の前での集合写真の話になりいい所に住んで羨ましい・・とか、国内の旅先宿で住所を記入すると、「いい所にお住まいですね」と云われます。
確かに、古都、古い歴史と由緒ある寺院・仏閣、湘南のだやかな気候、青い空、江ノ島、富士山、ヨット、サーフィン、江ノ電と観光的には恵まれているのは確かですが・・・
私達はそんな毎日、観光している訳でも、寺社・仏閣の庭園を毎日散歩して歩いている訳でもありません。
北鎌倉駅徒歩0分の一戸建て住むNPO時代友人

現在住んている家は親代々の戸建で、庭も広く、春の桜の季節、秋の紅葉の季節には、観光客が塀越しに写真を撮っているような場所なのですが、親しくなって聞くと、北鎌倉からの鶴岡八幡宮へ続く散歩道、明月院・建長寺・東慶寺・浄智寺・近辺は全てお寺さんからの借地だそうで、彼の住んでいる土地も、円覚寺の寺社領だそうです。
この辺りに関わらず、旧鎌倉幕府領地(鎌倉七口、切通の内側)の雰囲気のある一般戸建ての建つ場所の多くは、多くは今でもお寺さんのものです。
実際に私たちが退職当初、鎌倉で家さがしをした時、何も考えず雰囲気として、鶴岡八幡宮の隣、住所は雪の下三丁目という鎌倉らしい名前の建売を見にいったことがあります。
詳しい、値段の話になり、初めてこの物件の土地が借地であり、借地料月80,000円しかも25年定期借地権契約ということを聞いてやめたえがあります。土地のオーナーは鶴岡八幡宮でした。
25年定期借地権契約とは、25年後、更地にして無償で返還しなくてはならないのです。当時55歳の私はともかく、カミサンはまだまだ元気で生きてる年数です。
借地でないにしても、一般的に鎌倉抱くイメージと実際に住むとでは、大きな齟齬が発生してしています。
日本画の故平山画伯のお住まいのある、八幡宮の北、二階堂とか、西御門は、日曜日東京から遊びに来て、散歩するには鎌倉らしく緑の山々に囲まれ静かな古都の雰囲気のある場所ですが、所謂「谷戸」とよばれる三方を小山に囲まれた、「谷」は陽射しが少なく、低く、ジメジメした場所なのです。紫陽花に雨が似合う・・・という観光客の話で、実際に紫陽花の季節は、洗濯物が乾かないと云います。
江ノ電沿線、お洒落なカフェがある海の近くに住みたい・・・

そして、毎日のお買い物に必要なスーパーは、鎌倉駅前に小規模「東急ストア」と高級スーバー「紀伊国屋」だけです。
一般的に思い浮かべる大型スーパーは、車で「大船」「藤沢」まで行かないとありません。
ましてや、千葉や埼玉の国道沿いのあるような大型のショッピングモール、イオンなどは鎌倉・大船には有りません。
鎌倉の住宅範囲をもっと広げて、七里ヶ浜・腰越に広げると60・70年代に大手デペロッパーが大規模開発した南向きひな壇の住宅街が沢山あります。
私の知り合いの多く、団塊世代よりもひとつ上の世代の方々が住んでいます。
そのなかのかなり多くの人たちが、江ノ電駅、モノレール駅近くに、通勤用の駐車場を借りています。
大規模開発した住宅街には当初バスが通っていたのですが、自然なくなり、子供たち、ご本人の通勤・通学のための車の駐車場が必要となってきたのです。
そんな、大規模開発住宅地も、子供たちが巣立つていくと、当然のことながら、コミュニティはジジ・ババのシニア夫婦だけになり、車を手放せい状況が続いていたり、大船地域では、駅からかなり離れた山をを開発した〇〇台と云う名の戸建て団地が沢山ありますが、ここも同じような状況が続いています。
私のスポーツ仲間の女性はもうすぐ78歳、大船観音の裏手のやはり、大手が開発した戸建て住宅地に住んでいますが、運動の為に週一度、体育館に来るたびに、往復タクシーです。確かに手すりのある急坂は登るのも大変ですが、返って下るほうが怖いと云ってます。
月に一度、webサポートしている公園緑地の最寄り駅は「西鎌倉」という駅です。
この駅を中心に、80年代に多くの戸建て団地が造られました。
これらのもっと奥が、芸能人が多く住み、高級料亭などがある「鎌倉山」です。
とても、東京に通うサラリーマンが住む環境ではありません。
退職後に、あこがれの(私は特に憧れてはいませんでしたが)鎌倉に暮らしてみて、齢を重ねていくと、老夫婦二人が暮らしていくのにどの程度のお金と住環境が必要なのか解ってまいりました。
起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半
『人間一人に必要なスペースは、座っている時に半畳、寝ている時に一畳だけ。いくら天下を取ったって、一食(一日)に二合半以上のお米は食べきれない』という意か必要以上のものを欲しがったり手に入れたりしても使い切れないのだから仕方がない、ということなのでしょう。
余計な話ですが・・・

当時、バブル後の底値だったのでしょう。現在、元住んでいた横浜のマンションは18年経った今(築39年)、私が売った値段よりも値上がりしています。そして、現在の住んでいる我家は、18年前に購入した時よりも20%以上の値段で取引されています。
中古マンションの値段は最近かなり値上がりしているようです。
最寄りターミナル駅から徒歩10分、坂道なし、自宅前公園、小学校まで3分、大病院徒歩13分、築18年、3LDK 81平米今の若い夫婦とっては良い物件だとは思いますが、中古にこんな値段がだせるのか不思議です。
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