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2021年08月19日

日本の最低賃金格差、老後資金は都会で働き地方に住む

雇い主が働き手に最低限払うべき、最低賃金について8月14日の新聞紙上で、各地の改定額が出揃って発表されていました。
最高は東京の時給1,040円、最低は、高知・沖縄の820円のようです。

疑問?最低賃金って誰が何処で決めるの?
どうやら厚労省のようです。

最低賃金は、公益代表、労働者代表、使用者代表の各同数の委員で構成される最低賃金審議会において議論の上、都道府県労働局長が決定しています。
具体的には、中央最低賃金審議会から示される引上げ額の目安を参考にしながら、各都道府県の地方最低賃金審議会での地域の実情を踏まえた審議・答申を得た後、異議申出に関する手続きを経て、都道府県労働局長により決定されます。
詳しくは、厚生労働省HP及び最低賃金に関する特設サイトに掲載しておりますので、ご確認ください。


というわけで
必ずチェック最低賃金というサイト

を見てみましたが、まだ今年2021年の改正は反映されてはいませんでした。

そこで新聞紙上からの最新データを画像化したものを掲載します。



私の暮らす神奈川県は東京よりも1円安い1,040円です。
その1円の差の根拠はなんなんですか?と問いたい・・・
この最低賃金というのは、私が関係していたNPOボランティアにも大きく関係しているのです。
私の属していた、市民活動・NPO活動を支援するためのNPOの常雇事務局員・有償スタッフ及び臨時ボランティアスタッフのお給料は全て、県が定めた(この記事を書くまでは国が定めたと思っていましたが、違うようです。)最低賃金なんです。

私が担当していた、パソコン・プログラム講座講師のお手当も神奈川県の時給でした。
一時、特別な専門職なのだからと多少のプラスをと云う提案もあったのですが、内部の反発・・・何が専門職・特殊技能・資格なのかの規定がない、技術がなくても、市民の為に、活動のための熱意は人一倍ある・・・
まあ、よくあるケースもあり、私はお断りして、皆さんと同じ時給でやってました。
私が関わりだした退職後2年2005年(平成17年)の神奈川県の最低賃金は712円でした。
自宅での資料作りの時間は計算されず、実際に生徒さん前にたった時間、一回4時間て計算されていました。
一回で2,848円で月6回で一月17,000円ここから源泉10%引かれて、手取り15,300円でした。
当時、まだ公的年金は支給されず、私的年金と蓄えで生活していた身ですから、例え月15,000、現役時代の給与から見れば日当にも満たない金額でしたが、好きなことをして、いろいろな人との出会いもあり、何ら不満もなく、却ってありがたいと思っていました。

この月15,000円はほぼパソコン周りの備品・ソフト・参考書に消えていました。
今2021年なら幾らになるのか、時給1,040円☓4時間☓6回=24,960、源泉を引かれて22,460円か、この16年でプラス7,160円。今考えるとけっして小さな数字ではないなと、思えます。

最低賃金、神奈川県と高知県の差220円は何処からでてるのか?
現在、今年11月の旅行計画を練っている高知県の最低賃金が沖縄県と同じ全国最低の820円と知ってその理由について考えています。

私の住む、神奈川県とこれから行こうとしている、高知県伊野市の差は何なんだ?
生活物価で違うだろうと考えられるのは、唯一、不動産価格、家賃しか思いありません。
一般食料品や公共交通費は、却って大都会の競争の激しい所のほうが安いは、旅していて感じます。
ほぼ同じ労働環境で時給220円の差は大きい。
例えば、非正規のパート労働者の一ヶ月の差を考えると・・・
一日7時間労働でフルパートで月に20日働くと
神奈川県の場合、1040円☓7日☓20日=145,600円
高知県の場合は、820円☓7日☓20日=114,800円  その差は30,800円
高知県で働く人は、怒っていいと思います。
正規雇用で、大企業・官公庁で働く人のお給料は、鎌倉市内で働こうが、高知市で働こうが、多少の地域手当が変わるかもしれませんが30,000円の差はないと思うのですが。

明確に大都市と地方の物価の差で考えられるのは、家賃と不動産価格でしょう。
この最低賃金の発表の日、テレ東「所さんのそこが知りたい」で興味あるケースを見ました。
この番組の名物企画「遠距離通勤、なぜそんな遠くから通うのか」

この番組に登場するのは、一般的に大企業にお勤めの方、あるいはどうしてもその学校・大学に通いたいかた、或るいは、どうしてもその地に居を構えたい理由のある方などが、新幹線通勤するケースを取材している番組です。

この日のケースはちょっと違っていました。
勤め先は山手線線「恵比寿」です。
恵比寿から湘南新宿ラインで埼玉県「大宮」へ、大宮から通勤快速に乗り換え栃木県「宇都宮」へここで烏山線に乗り換え最終最寄駅「宝積寺」へ
通勤時間2時間12分、普通運賃2,310円、六ヶ月定期300,000円は会社負担です。
これを見ている、東京首都圏以外の人は、呆れてみている方は多いと思いますが、首都圏に住み、毎日通勤している人は、2時間12分なんて普通、TVでとりあげるほどではないと思う方が大半だと思います。

私がかつて、世田谷区・井の頭沿線のアパートから、新築マンションを購入した横須賀線駅前へ引っ越し時、その当時会社があった、渋谷区の京王線の駅前まで1時間30分は優にかかりました。乗り換えも品川・新宿のターミナル駅構内と2回乗り換えでした。
いままでは、湘南新宿ラインが出来て、一回乗り換えで1時間5分程度と、首都圏通勤者としては平均、あるいは平均以下でしょう。

このご夫婦が遠距離通勤する理由は
この番組で取り上げた30代の子供いないご夫婦が宇都宮の先、烏山線の小さな町に住む理由は・・・よくあるケースは、都会の雑踏から離れ、自然豊かなところで暮らしたいとか、土日、身近なところに趣味のスポーツが出来るとかですが、このご夫婦の遠距離通勤の目的は明確で
「老後資金、貯金の為」
お二人共、海外旅行が好きで、若いうちにお金を貯めて、早くリタイヤして世界中を旅したい、それも滞在型の自由旅行で・・・
あれ、昔の私たちと似ているな

番組リポーターがお宅を訪問した時、トイレに「目標2,000万」という紙があり、質問すると。
「あ、それ過去形です」「新たな目標を目指しています」
「どうして、そんなにお金が貯まるのですか」の質問に
1,二人ともIT系の専門職で子供なし
2,家賃は夫の勤め先が宇都宮で、社宅のため月1万円
3,恵比寿から通勤の妻は台所に立たず、夫が一週間分を一度に作り冷蔵庫へ
4,食費は月に2万円、田舎だから、野菜は安い。その他一般的な物価は変わらないか、少し高い。
自分たちの過去の経験から、目標を持っている30代のこどもいない夫婦で、二人共専門職、このままいけば50代前に目標金額は・・・・・
幾らかはおっしゃっていませんが、達成するでしょう。

日本の最低賃金について調べているうちに、昔の自分たちの姿にたどり着いた一日でした。

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posted by 西沢 at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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