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2021年06月20日

預貯金の引き出し 認知症への備えは大丈夫?

最近と云うか、ここ数年週刊誌の特集記事は、現代やポストなどの男性サラリーマン向け雑誌に限らず、芸能スキャンダルがメインだった美容院で読むタイプの女性週刊誌も、老後のお金に関する記事が毎号大々的に取り上げられています。
理由は云うまでもなく、週刊誌に対してお金を払って買って下さる年齢層が年々高齢化していくからです。
資産・国内貯蓄高は70才以上が40%を、60代が30%を持っている

週刊誌の記事の内容は
1,資産・預貯金を持っている高齢者の介護
2,資産・預貯金を持っている高齢者が認知症になったら。
3,資産・預貯金を持っている高齢者からの遺産相続。
と、高齢者が気にかけていることが毎号のメインテーマとなっています。

最近の各週刊誌、メデイアの関心事は、介護と相続は語り尽くされた感があるようで、認知症になった家族の預貯金め管理、引き出しに関する記事が急激に増えてきています。
大手新聞の経済欄でも扱われており「母が死ぬまで待てというのか」というかなり過激な見出しまで登場していました。

認知症の人の金融資産の凍結
私は、数年前亡くなられた高齢者の方の投資信託・株式の精算に立ち会い、遺族の方のご苦労を目の当たりにしましたが、亡くなられた場合よりも今現在生きておられて、認知機能が低下されている高齢者の場合は大変なようです。
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70代の母親の介護の為に、母親が持っている投資信託約400万を解約しようと、証券会社に連絡すると断られたと云います。
母の介護で母本人の為にお金が必要なのだとの申し出に、担当者は「ご本人の意思の確認が必要」と云います。
しかし、母親は認知症が進み、受け答えの出来ない状態でした。
民法では意思能力のない状態での取引は「無効」とされる為、金融機関は、顧客が認知症と知れば口座を凍結して取引を停止することが多いのです。
女性は借金をするしかなく、手元のお金は底をつきつつあった。
証券会社の担当者は「お母様が亡くなられた場合、相続でご自身の財産になります」と云ったというのです。
まるで、「母が死ぬまで待てというのか」



認知症の人は2025年には700万人になると推定され、30年には、215兆円にもなるとの試算もあります。
これらの問題は20年前から指摘されており、対応する法整備もすすんできました。
成年後見人制度とは
1999年の民法改正で従来の禁治産制度に代わって制定され、翌2000年4月1日に施行された。
民法に基づく法定後見と、任意後見契約に関する法律に基づく任意後見とがある。

私が早期退職して、地域のNPO支援に携わるようになった頃から、盛んに「成年後見人」を目指す、一般社団法人やNPOや行政書士事務所が大幅に増えました。
しかし、残念ながら、この「成年後見人」は社会に根付いてはいません。
理由のひとつに、費用の点があるのと、金銭の引き出しに、正当な理由と「成年後見人」の認可が必要な点でなかなか広がっていません。

そこで、近年、事前に親族らを代理人に指定しておくサービスを初めて金融機関が登場しました。

「予約型代理人」サービスとは
顧客が認知症・判断能力の低下に備えて、あらかじめ金融取引の代理人を指定出来るサービスです。代理人は本人に代わり、預金の引き出し、株式や投資信託の売却などの手続きが出来ることになります。
この制度のポイントは、代理人取引が可能な時期です。
サービスを申し込んだ時点ではなく、金融取引の判断が本人では難しくなった後からとなります。

但し、その判断能力の有無を金融機関の窓口で判断するのは、難しく、危険が伴います。
その為に、このサービスを提供する側では、専用の診断書を準備、病名の他「金融取引の判断能力」について医師の診断項目を設けた。
診断書提出後から代理人が取引できる仕組みです。
利用手数料はかかりません。
代理人になれるのは原則、配偶者や二等親内の血族、それ以外の親族や「パートナー」を指定することも出来るとある。
本来は家庭裁判所・法律に基づいて選ばれた後見人制度の利用ですが、手続きの煩雑さや、費用の問題で利用者は伸び悩んでいるが、このような金融機関独自に設けたサービスが今後広がると予測されています。

詳しくは
三菱銀行 予約型代理人サービス参照。

この他に、金融機関窓口の間では「ジェロントロジー(老年学)」を理解、実践出来る職員を養成する、そんな目的を掲げた民間検定「銀行ジェロントロジスト認定試験」の受験を推奨すると云う報道があります。
それだけ、高齢化人口の増加、認知症によるお金のトラブルが増えてきているのでしょう。
そろそろ、私も対応を真剣に考え、準備しなくてはと考えています。


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posted by 西沢 at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | シニアライフ
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